口先介入が多くなっていますが、黒田日銀総裁の発言があればブレイクを狙い、鈴木財務相の発言があれば節目で買う戦略が良いと思います。
また、発言内容によって動きが違うので注意してみてみましょう!
それでは先週の(4月11日~4月15日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。
ドル円相場の振り返りと今週の展望−ファンダメンタルズ分析
11日、黒田日銀総裁が「必要なら躊躇なく追加緩和を行う」と発言すると、円売りが加速します。
また、12日の米消費者物価指数(CPI)は高い数字が出ると一部報道を受け、思惑買いから更に上値を目指す展開となります。
12日、鈴木財務相が「為替の安定が重要、急激に変動することは望ましくない」と述べ、ドル円は急落します。
NY市場では注目されていた消費者物価指数(CPI)が発表されましたが、前日の報道と異なり、予想値通りの結果となりました。
失望のドル売りとなりドル円は下落します。
13日、黒田日銀総裁が「強力な金融緩和を粘り強く続ける」と述べると、ドル円は2015年6月の高値を上回り126.30円まで上昇しました。
その後、松野官房長官が「円安進行を含め、為替市場の動向を注視」、鈴木財務相が「急激な為替の変動、これは大変に問題がある」と発言しました。
これらの発表を受けてドル円は下落します。
14日、NY市場までもみ合い相場が続きましたが、輸入物価指数がインフレ高を示し、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が次回のFOMCで50bp利上げが、妥当な選択肢と述べた事により、ドル円は上昇に転じました。
欧州中央銀行(ECB)は、市場予想通り、主要金利を0.00%に据え置くことを発表しました。
ラガルドECB総裁の記者会見で、量的緩和の正確な終了時期を次回6月の理事会で決定すると述べています。
15日、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が「利上げが必要だが、過度な引き締めは望まない」と述べると、ドル円は上昇しました。
先週のドル円は、黒田日銀総裁の金融緩和継続発言で上昇し、鈴木財務大臣の円安発言で下落するなど、要人発言で不安定な展開となりました。
今週は20日に開催されるG20財務相·中央銀行総裁会議が焦点となるが、インフレ目標を掲げる米国からドル高を抑制するような発言が出るとは考えにくいです。
現在の状況
日米の金融政策の乖離から、ドル買い、円売りとなります。
アメリカの景気が良くなれば金利の上昇でドル買い、円売り。
ロシアとウクライナの停戦協議は合意に至ればドル、オージーは売り、円、ユーロは買い。
原油価格が上昇すれば資源国通貨は買われ、日本などの輸入国通貨は売られます。
今週の重要指標·発言
日付 | イベント |
---|---|
4月18日 | 中国 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) [前期比] [前年同期比] |
4月18日 | 米国 セントルイス連銀 ブラード総裁の発言 |
4月18日 | NZ ニュージーランド準備銀行 オア総裁の発言 |
4月19日 | 豪洲 RBA議事録公表(4月5日開催分) |
4月20日 | カナダ 消費者物価指数 |
4月21日 | 欧州連合 1-3月期 四半期消費者物価(CPI) [前期比][前年同期比] 欧州連合 3月 消費者物価指数(HICP、改定値) [前年同月比] |
4月21日 | 英国 英中銀 ベイリー総裁の発言 |
4月21日 | 欧州連合 欧州中央銀行 ラガルド総裁の発言 |
4月21日 | 米国 米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長、発言 |
4月21日 | 日本 3月 全国消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 日本 3月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) [前年同月比] 日本 3月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品·エネルギー除く) [前年同月比] |
ドル円相場分析−テクニカル分析−
本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。
MTFボリンジャーバンドを使用した環境認識
チャートは左から順にドル円日足、週足、月足です。
注目はトレンドとは反対方向のボリンジャーバンド-2σ(緑丸)です。週足、月足でトレンドとは逆方向に拡大しており、トレンドの継続を示しています。
この2σが上向き(収縮)になるまでは、基本的には買い目線が良いと思います。
2015年6月の高値という節目を過ぎ、ボラティリティが高まっている状態であることから、今後も大きく上昇する可能性があるというのがメインシナリオとなります。
本日のトレード方針 -GBPUSD-
本日はポンドドルで売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
買いのエントリーポイント | 1.31475 |
売りのエントリーポイント | 1.29711 |
利益確定ポイント(T/P) | +100pips |
損切りポイント(S/L) | 26pips |
チャートはポンドドル4時間足です。
週足のCPR(Central Pivot Range)で『Inside Value』が出現していますのでブレイクアウトを狙っていきます。
現在のレンジを上抜ければ買い、下抜ければ売りを狙います。
直近の平均値変動幅
ADRとは、1日の平均的な価格変動幅のことです。
1日の高値から安値までの値幅は、この近辺に収まることが多いです。
材料が少ないときにより意識されやすくなります。
【ドル円】
ADR20=125
ADR10=96
ADR5=110
【ポンドドル】
ADR20=87
ADR10=79
ADR5=84
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