FXの相場分析レポート|2022年4月19日(火)

円安が止まりませんね。相変わらず円安牽制発言が押し目を作っており、牽制になっているのか燃料になっているのかよく分からない状態が続いています。

それでは昨日(4月18日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。

目次

ドル円相場の振り返りファンダメンタルズ分析

日付変更と同時に円売が売られ、ドル円は前日の高値を上回り、一時126.72円まで上昇しました。

京市場はオセアニア市場が休場のため、薄商いです。
米国10年債利回りの上昇が支援材料となり、ピボットの位置する126.78円まで上昇しました。

9時台、鈴木財務相が「円安が良いのか悪いのか、一概には言えない」と発言しました。
また、「日銀との共同会見も今変更する気持ちはない」と述べています。

10時台、黒田日銀総裁が、「円安の影響は業種や経済主体によって不均一」と発言し、「急激な円安の場合、マイナスの影響が大きい」との認識を示しました。
この発言を受けて、米ドル円は126.22円まで急落しました。

午前11時、中国の1-3月期 四半期国内総生産(GDP)が発表されました。8四半期連続のプラス成長で、成長率は2009年10-12月期を上回りましたが、22年の政府の成長率目標約5.5%の成長率を大きく下回るものです。この結果を受けてドル円は上昇しました。

ロンドン市場はイースターマンデーの為休場となっており、ドル円も小動きとなりました。

NY市場に入るとドル高が進行します。
米10年積利回りが上昇に転じると、ドル円も東京市場の高値を超え、上値を探る展開となります。

5時、セントルイス連銀ブラード連銀総裁の発言があり、インフレ抑制に向けて、今年下期には政策金利を3-3.25%に引き上げることが望ましいと述べました。ブラード総裁は前回のFOMCで唯一0.5pbの利上げに投票しています。この発言に対し、市場の反応は限定的でした。

本日の重要指標·発言

10:30 豪洲 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表

ドル円相場分析テクニカル分析

本日は下記の分析を中心にドル円を分析していきます。

·節目と要人発言で見る環境認識
·CPR(Central Pivot Range)を使用した環境認識

節目と要人発言で見る環境認識

昨日は「鈴木財務相の発言があれば節目で買う戦略が良いと思います」とコメントしましたが、正しくは「円安牽制発言があれば節目で買う戦略が良い」ですね。
ちょうど実例が出ましたので解説します。

まず節目ですが、紫ラインがサポレジ転換ラインです。
紫四角が主要な高値となっており、赤矢印でサポレジ転換が起こっています。

その後、緑矢印で黒田日銀総裁、鈴木財務相の円安牽制発言がありサポレジ転換ラインまで下落しました。
ここがちょうど押し目になっています。

コメントの通り「円安牽制発言があれば節目で買う戦略が良い」となりました。
現在の節目は青四角で表示してあります。少し幅広のゾーンとなっていますが、2点支持のサポートとなっています。

CPRCentral Pivot Range)を使用した環境認識

本日のCPRは、完全に前日のCPRの上に位置していますので、『Higher Value』と呼ばれるパターンとなります。
また、本日の始値もCPRの上からスタートしていますので、引き続き上昇圧力は強いと判断できます。

また、本日のCPRは前日のCPRよりも幅が広いので、「Sideways」=レンジになりやすい環境、に分類されます。

『Higher Value』と「Sideways」の組み合わせなので、本日の戦略は押し目買いとなります。

本日のトレード方針 -USD/JPY-

本日はドル円で売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント126.784
利益確定ポイント(T/P)127.500
建値ストップを移動ポイント127.500
損切りポイント(S/L)126.150

本日は分析に従いドル円で押し目買いを狙っていきます。

「利益確定ポイント」と「建値ストップを移動ポイント」は同値に設定してあります。127.50円に到達した場合、ポジションの半分は利益確定し、残り半分はストップを建値に移動させて大利を目指します。

損切りポイント(S/L)は主要な節目(節目と要人発言で見る環境認識で引いた紫ライン)の少し下に設定しています。

直近の平均値変動幅

ADRとは、1日の平均的な価格変動幅のことです。

1日の高値から安値までの値幅は、この近辺に収まることが多いです。

材料が少ないときにより意識されやすくなります。

【ドル円】

ADR20=127

ADR10=97

ADR5=91

注意事項

本サイトのコンテンツは、あくまでも情報提供を目的としたものであり、トレードの判断を促すものではありません。これらのコンテンツから得られる情報によって生じた一切の損害について、弊社及び記事執筆者は責任を負いません。加えて、記事の修正・変更が生じた場合についても、弊社はこれを通知する義務を負いません。
また、本サイトに掲載されているコンテンツの著作権は全て『Wiki Co.、Limited』に帰属しており、著作権法、関連条約・法律で保護されています。当サイトのテキスト・画像の無断転載・複製は固くお断りいたします。

取引に役立つ情報をあなたの元に
WikiFXアプリはこちらから

アプリ画面
この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。

コメント コメント 0

コメントする