FXの相場レポート|分析2022年7月15日(金)

米国消費者物価指数(CPI)のインパクトは大きく、ドル円は1日で2円以上上昇しました。
現在、円安が問題視されていますが、問題はドル高です。
アメリカはドル高を望んでいますので、しばらく流れは続くと思われます。

目次

ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析

東京市場はドル買い・円売りとなりました。
前日の消費者物価指数(CPI)の結果を受け、FRBメンバーが相次いで発言しました。
7月のFOMCで追加利上げ観測からドル買いが進行しています。


市場オープンからじり高の展開となりますが、心理的節目である138円を超えると、上げ幅を拡大します。
松野官房長官が「急速な円安動向見られ憂慮している」と発言をしますが、市場はほぼ反応せず、その後勢いを緩めることなく139円付近まで上昇します。

❶7時40分頃、米クリーブランド連銀のメスタ―総裁は、「次回のFOMCでは少なくとも75pbの利上げが必要である」と述べました。

しかし、それ以上の利上げに関してはコメントしませんでした。この発言を受けドルは上昇しています。

❷8時30分頃、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、
NYタイムズの記者に対し「75bpの利上げの可能性が最も高く、100pbの利上げは可能性の範囲内」と述べました。
この発言を受けドルは上昇しています。

オーストラリアの雇用統計が発表され、
6月新規雇用者は予想3.00万人に対し8.84万人、失業率は3.8%に対し3.5%と、
いずれも非常に強い数値となりました。
発表を受けて豪ドルは上昇しています。

欧州市場はドル買いが進み、ドル円は139.37円まで上昇しました。
当日始値から2円12銭の上昇となっています。
その後反落し、欧州始値まで値を戻した後は膠着し、高値圏で推移しています。

NY市場のドル円は高値圏のレンジとなっています。
22時台にはドル高の影響で、ユーロドルがパリティ(1.0000)を下抜けます。
突破後はストップロスを巻き込み一気に下落し、0.9952ドルまで下値を広げました。

❹21時30分、米国生産者物価指数(PPI)は予想を上回る結果となりました。
しかし、一部ではインフレ緩和の兆候も見られました。
この結果を受け、更にドル買いが進行しています。

❺24時頃、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事は、
市場で100bpの利上げに関しては「やや先走っている可能性がある」と指摘しました。
7月のFOMCでは75pbの利上げを支持しています。
この発表を受け、ドルは下落しています。

本日の重要指標·発言

時間イベント
11:00中国 4-6月期四半期国内総生産(GDP)
21:30米国 6月小売売上高(前月比)
22:00米国 セントルイス連銀のブラード総裁の発言

相場分析−テクニカル分析− 

本日は下記の分析を中心に分析していきます。

・節目を使用した環境認識(ドル円)
・ボリンジャーバンドを使用した環境認識(ドル円)

節目を使用した環境認識(ドル円)

ドル円月足

月足を使用して、現在の上値ターゲットを確認していきます。

①最有力は1998年の高値『147.670』(赤線)
次点で「フィボナッチターゲット138.2%」と、
「1998年のローソク足実体上限」の一致する『144.758~144.870近辺』(青線)

また、赤四角で示したように、上昇後にトライアングルの修正波を形成しています。
この場合、大きく上値が広がらない可能性高く、フィボナッチターゲット138.2%付近の反落をメインシナリオにしています。

ボリンジャーバンドを使用した環境認識(ドル円)

ドル円月足

ボリンジャーバンド−2σ(緑丸)を見ると、外側に向けて折れ曲がっています。
これは、ボラティリティの拡大を示しており、まだ相場の勢いが衰えていない事が確認できます。

現在、ファンダメンタルズ相場と言われますが、月足はバンドウォークしており、テクニカル的にもよく見る値動きとなっています。

また、『節目を使用した環境認識(ドル円)』では上値ターゲットを選定していますが、
勢いが強いので逆張りはせず、利益確定に使うのが無難です。

強い上昇後に反転するときは、
ラストで「大陽線をつける」「長い上髭をつける」「高値圏で大きめのレンジを形成する」など、
特徴が出てくることも多いので、それまでは買い目線を継続します

本日のトレード方針-EURAUD-

本日はユーロオージーで売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント1.47518
利益確定ポイント(T/P)1.43775
損切りポイント(S/L)1.54101

週足節目で反転中のユーロオージーの売りを狙います。期待値が高い良いポイントです。

利益確定ポイントは設定せずに、建値ストップ移動ポイントのみ設定して大利を目指します。
保有時間が長めになりますので、スプレッドよりはマイナススワップの少ない業者でトレードするのが良いです。

また、現在はポンドオージーの売りポジションを保有中です。
ユーロオージーとトレンド方向は一致しますので、ポジションが重複する方は無理して入らなくても良いと思います。

注意事項

本サイトのコンテンツは、あくまでも情報提供を目的としたものであり、トレードの判断を促すものではありません。これらのコンテンツから得られる情報によって生じた一切の損害について、弊社及び記事執筆者は責任を負いません。加えて、記事の修正・変更が生じた場合についても、弊社はこれを通知する義務を負いません。
また、本サイトに掲載されているコンテンツの著作権は全て『Wiki Co.、Limited』に帰属しており、著作権法、関連条約・法律で保護されています。当サイトのテキスト・画像の無断転載・複製は固くお断りいたします。

取引に役立つ情報をあなたの元に
WikiFXアプリはこちらから

アプリ画面
この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。

コメント コメント 0

コメントする