相場情報を一目で見直しできるように、インジケーターを作製中です。
情報過多でキャパオーバーにならないように、気を付けています。
それでは先週(7月11日~7月15日)のドル円相場の動きを振り返ってみます。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析
今週の展望
ドル⇒先週は❸米CPIが前年同月比で9.1%上昇し、1981年11月以来の高水準を記録しました。
この結果を受け、❹各連銀総裁のタカ派発言が相次ぎ、100pb利上げの思惑からドルは大きく上昇しました。
しかし、❽ウォラーFRB理事が「100bpの利上げに関してはやや先走っている可能性がある」と述べると、ドル売りに転じます。
その後、⓫各連銀総裁が75pbの利上げを強調する発言が続きました。
今週はブラックアウト期間に突入しますので、各要人の発言は控えられますが、現状75pbの利上げ路線が濃厚となっています。
重要な経済指標は19日の米国6月住宅着工件数、20日の6月中古住宅販売件数、22日のPMIとなります。
予想を下回るならドル売りとなりますが、中長期的には日米の金利差によるドル買い・円売りとなりますので、その場合は節目付近での買いを狙っていきます。
円⇒先週は❶黒田日銀総裁の量的緩和継続発言があり、多少上下しましたが、円売りとなりました。
最近は、リスクオンでもドルが買われますので、ドル円は買い目線で良いと思います。
ユーロ⇒先週のユーロドルは、❼ドル高の影響でパリティを割り込みました。
❷ユーロ圏を支えるドイツの経済指標も悪く、リセッション懸念が高まっています。
パリティ付近での売買はリスクが高くなりますが、下抜け後に欧州で悪い指標結果が出れば売りを狙っていきます。
豪ドル⇒❺雇用統計で非常に強い数字が出ました。
しかし、中国株式市場は下落基調にあり、中国株式市場と強い相関関係にある豪ドルも上値が重い展開となりました。
オーストラリア経済は順調なので、米国株式市場、中国株式市場、米長金利が上昇するリスクオンの相場になれば、対円で積極的に買っていきたいと思います。
今週の重要指標·発言
日 | イベント |
---|---|
18日 7:45 | NZ 4-6月期四半期消費者物価(CPI) |
19日 10:30 | 豪洲 RBA金融政策会合議事要旨公表 |
19日 15:00 | 英国 6月失業保険申請件数 |
19日 18:00 | 欧州 ユーロ6月消費者物価指数(HICP) |
19日 21:30 | 米国 6月住宅着工件数 |
19日 26:45 | 英国 ベイリーBOE総裁の発言 |
20日 8:10 | 豪洲 ロウRBA総裁の発言 |
20日 15:00 | 英国 6月消費者物価指数(CPI) |
20日 23:00 | 米国 6月中古住宅販売件数(年率換算件数) |
21日 時刻未定 | 日本 日銀金融政策決定会合 |
21日 15:00 | 日本 黒田東彦日銀総裁の定例記者会見 |
21日 21:15 | 欧州 ECB政策金利発表 |
22日 8:30 | 日本 6月全国消費者物価指数(CPI) |
22日 17:00 | 欧州 7月製造業購買担当者景気指数(PMI) |
22日 22:45 | 米国 7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI) |
相場分析−テクニカル分析−
本日は下記の分析を中心に分析していきます。
・CPR(Central Pivot Range)を使用した環境認識(多通貨分析)
・CPR(Central Pivot Range)を使用した環境認識(ユーロドル)
CPR(Central Pivot Range)を使用した環境認識(多通貨分析)
週足のCPR分析です。
CPRが収縮する状態を示す「Trending」は、ブレイクアウトの予兆となりますが、合わせてトレンドの変化日(トレンド転換)の予兆でもあります。
通貨相関
ドル円、ユーロドル、ユーロ円の3すくみで見ると以下の通りです。
ドル円…『ドルが強い』『円が弱い』
ユーロドル…『ユーロが弱い』『ドルが強い』
ユーロ円…『ユーロが弱い』『円が強い』
「ドルが強い」が2つ、「ユーロが弱い」が2つありますので、ユーロドルの売りが正解となります。
CPR(Central Pivot Range)を使用した環境認識(ユーロドル)
ユーロドル単体チャートです。
基本的な形は豪ドルドルと同じですが、パリティ(緑ライン)が意識されていますので、ユーロドルを見ていきます。
上値は直近の安値がレジスタンスとなっており、サポレジ転換しています(赤ライン)。
豪ドルドルはダブルトップのネックラインで同様の値動きを見せています。
下値はパリティ(緑ライン)で支えられ、ダイバージェンスが発生しています。CPRも「Trading」となっていますので、下に大きくブレイクするか、トレンド転換するか2通りのパターンが考えられます。
レジスタンスラインの下なら様子見&パリティ付近をリミットにしたショート、上に抜けた場合は、サポートの値動きを確認した後にロングを狙っていきます。
本日のトレード方針
本日はユーロオージーで売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント | 1.47518 |
建値ストップ移動ポイント | 1.43775 |
損切りポイント(S/L) | 1.54101 |
週足節目で反転中のユーロオージーの売りを狙います。
期待値が高いポイントです。
保有時間が長めになりますので、スプレッドよりはマイナススワップの少ない業者でトレードしましょう。
ストップ幅が大きいので、環境認識として活用するのも良いと思います。
コメント コメント 0