FXの相場レポート分析|2022年8月15日(月)

お盆ですね。
「お盆も相場監視してるのかよ!」と言われないように、先祖供養、家族サービスをしていきます。

それでは先週(8月8日~8月12日)のドル円相場の動きを振り返ってみます。

目次

ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析

ドル(橙)、ユーロ(赤)、円(水色)、豪ドル(青)

市場のテーマは「インフレ」と「リセッションへの懸念」です。

インフレが進めば、金利上昇への期待からドル高となります。

リセッション懸念については、経済指標が強い数字を示した場合も、「株高要因」「株安要因」が含まれます。

よって、発表後の反応を見て判断することになります。

ドル…8月1日の週は、米国の景気後退懸念が高まっていました。

しかし、5日の雇用統計など軒並み強い経済指標で懸念が後退し、金利引き上げへの期待が高まる結果となり、ドル円は急騰しています。

8、9日(月、火)は急騰の反動で調整的な値動きとなり、10日の米消費者物価指数まで様子見ムードとなりました。

10日の消費者物価指数CPIが予想値を大きく下回る結果となり、インフレが後退したとの思惑から、オセアニア通貨、円買い・ドル売りとなりました。

ドル円も約3円急落しています。

急激なリスクオンオン展開となり、各国株式市場、資源価格が上昇しました。
リスクオンの流れは現在も継続中です。

その後、❹デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「インフレとの闘いに勝利したと宣言するのは時期尚早である」と述べました。

その後も、米要人による利上げ発言が続き、ドル高の流れに移行しました。

11日には❺7月生産者物価指数(PPI)が発表されるとドル売りとなりましたが、❻FRBメンバーのタカ派的な発言に支えられ、ドル買いとなっています。

FOMCの声明に倣い、今後のデータ次第で判断するといった発言も多く、今後の経済指標の注目度が高くなっています。

❼8月ミシガン大学消費者態度指数は予想値を上回りました。

消費者マインドは改善したものの、期待インフレ率は、1年先が5.0%と予想の5.1%を下回った一方、5年先が3.0%と予想の2.8%を上回りました。

その後の❽リッチモンド地区連銀行のバーキン総裁は「インフレ抑制に向け一段の利上げを実施したい」と述べており、利上げスタンスの継続が確認されました。

今週はFOMC議事要旨が発表されます。

また、小売売上高とNY連銀製造業景気指数が発表されますが、いずれの予想値も前回値を下回っており、ドル売り材料として注意が必要です。

先週は経済指標でインフレ圧力が後退したにも関わらず、FRBメンバーのタカ派的な発言でドル買いに転じています。

今週もこの流れが継続するのか?指標結果とFRBメンバーの発言を合わせてチェックしていきます。

…➊6月の国際収支と経常収支は予想を上回ったものの、貿易収支の赤字を所得収支で補うことができず、5ヵ月ぶりに赤字に転じました。

日本の貿易収支は11ヶ月連続の赤字となり、構造的な円安が確認されました。今週はGDP、CPIが発表されますが、いずれも前回よりも高い予想値となっております。

現在の円は、米雇用統計、米CPIと指標時にドルと逆相関で動いており、ドルの動向次第である点も注意しておきます

ユーロ…先週のユーロは材料不足の週となりました。

米CPI以降は対ドルで上昇、対円で下落となっています。

今週は引き続き、スタグフレーションへの懸念や、エネルギー問題、イタリアの政局を注視していきます。

豪ドル…先週は米CPIの結果を受け、リスクオンの展開後に大幅に上昇しています。

他ドルストレートは下押しする場面もありましたが、オセアニア通貨は底固く推移しています。

8月2日のRBA政策金利発表では予想通り50pb引き上げとなるも、その後の声明で「あらかじめ決まった道筋があるわけではない」とハト派的な発言となり豪ドルは下落しました。

豪準備銀行(RBA)理事会では、RBAのスタンスに注目が集まります。

今週の重要指標·発言

時間イベント
8/15(月)8:50日本 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
    21:30米国  8月ニューヨーク連銀製造業景気指数
8/16(火)10:30豪洲 RBA金融政策会合議事要旨公表
    15:00英国 7月失業率
    15:00英国 7月失業保険申請件数
    18:00ドイツ 8月ZEW景況感調査(期待指数)
    18:00欧州 8月ZEW景況感調査
    18:00欧州 貿易収支
    21:30カナダ 7月消費者物価指数
    21:30米国 7月住宅着工件数
    21:30米国 7月建設許可件数
8/17(水)8:50日本 貿易収支
    11:00NZ RBNZ政策金利
    15:00英国 7月消費者物価指数(CPI)
    21:30米国 7月小売売上高
    22:30米国 ボウマンFRB理事の発言
    27:00米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
    27:20米国 ボウマンFRB理事の発言
8/18(木)10:30豪洲 7月雇用統計
    23:00米国 7月中古住宅
    23:00米国 7月中古住宅販売件数販売件数
    26:20米国 カンザスシティ連銀 ジョージ総裁の発言
8/19(金)8:30日本 7月全国消費者物価指数(CPI)
    15:00英国 7月小売売上高
    21:30カナダ 6月小売売上高

相場分析−テクニカル分析− 

本日は以下のテクニカルを中心に分析していきます

・経済指標と節目を使用した環境認

経済指標と節目を使用した環境認

ドル円4時間足

強い経済指標が出たにも関わらず、上値、下値とも節目に支えられ反転しています。

  1. 雇用統計後は利上げ期待から急騰しますが、2002年の年足高値&ヘッド&ショルダーズのネックラインで上値を抑えられ、CPI待ちとなります。

    仮にCPIでインフレ継続が確認されれば、この高値を超えて大きく上昇することが予想されました。
  2. 米CPIは、インフレのピークアウトを意識させる結果となりました。

    ネガティブサプライズとなり、利上げ期待が後退してドル円は急落します。
  3. PPIもインフレ圧力後退の結果となり、下落圧力が高まります。

    しかし、FRBメンバーの発言もあり、2002年足実体上限とサポレジ転換ラインを付近で反発します。

    この節目は下抜いても良いと思ったのですが、想像以上に硬いなと言った印象です。

現在は年足高値と年足実体上限に挟まれた状態であり、抜けた方に大きく走る可能性があります。

抜ける前に注意したいポイントは❹サポレジ転換ラインです。

転換ラインタッチ後に、指標、発言で売り局面になれば、このラインを背に売りを狙います。

本日のトレード方針 -USDJPY-

本日はドル円で売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント(指値)134.346
利益確定ポイント(T/P)131.189
建値ストップ移動ポイント133.395
損切りポイント(S/L)135.59
ドル円1時間足

分析で示したサポレジ転換ラインで戻り売りを狙います。
指値でもエッジのあるポイントです。

相場がレンジになっており、一方的な値動きになることは考えずらいですが、お盆は大きく動くこともありますので、忘れずストップ設定はしておきましょう。

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