FXの相場レポート分析|2022年9月15日(木)

本邦当局は『注視』連発ですね。口頭介入は予想できたので、昨日のドル円の買い予想は適切ではなかったと反省しました。
また、重圧の中、発言をして下さる当局の方には感謝ですね。

それでは昨日(9月14日)のドル円相場の動きを振り返ってみましょう。

目次

ドル円相場の振り返りファンダメンタルズ分析

ドル(橙)、ユーロ(赤)、円(水色)、豪ドル(青)

東京市場

ドル円は早朝に144.950円まで上昇しますが、

  1. 8時30分頃、神田財務官は記者団に対し「あらゆるオプションを排除せずに適切な対応をしたい」と述べると円買いに転じます。

その後も、口頭介入等が続き、円売りが進行し、❹レートチェックの報道時には、10分で70銭近い下落となりました。

  1. 11時頃、松野官房長官は「あらゆる手段を排除せず、必要な措置取る」と述べました。

    『あらゆる』との文言が入っていますので、介入が視野に入った状態です。
  2. 12時30分頃、鈴木財務相は「あらゆる手段を排除せず対応していく」と述べました。

    また、あらゆるの中には為替介入は含まれるのか、という質問に対しては、「あらゆる手段なので、そう考えていいのではないか」と回答しています。
  3. 13時30分頃、日銀は為替介入の為、『レートチェック』を実施しました。

    この報道を受け、強い円買いとなりました。

実際に介入するために、日銀は主要な金融機関に介入可能な価格を提出するよう要請しています。
(この行為をレートチェックと呼びます)

これは市場に介入するための行動であり、この情報を開示することで、市場を牽制する効果も得られます。

欧州市場

本邦当局から口頭介入が続きます。

ドル円は一時上昇しましたが、ピボットで上値を抑えられた後、❺鈴木財務相の発言を受け、再び下落に転じます。

また、イギリスの月消費者物価指数(CPI)は予想を下回る結果となり、インフレ後退の期待からポンド買いとなっています。

  1. 18時30分頃、鈴木財務相は為替介入に対し、「やるときは間髪入れずに瞬時にやる」「レートチェックの有無についてはコメントしない」と述べました。

    この発言を受け、ドル円は再び下落基調に転じます。
  2. 19時00分頃、神田財務官は「必要な措置を取らざるをえない。しかるべき対応をとる」と発言しました。

NY市場

午前からの流れを引き継ぎ、円買いが続きます。

❼米8月卸売物価指数(PPI)の結果を受け、ドル円は下落しますが、ピボットS1を意識した値動きを見せ、反発を確認してからは徐々に円安に傾きます。

  1. 21時30分、米8月卸売物価指数(PPI)は予想を下回る結果となりました。

    インフレ懸念がやや後退し、ドル売りとなりました。伸び率は1年ぶりの低水準となっています。

14日の口頭介入では、円買いの反応が見られました。

しかし、実際の介入には米国の承認が必要です。

米国は厳しいインフレの最中にあり、中間選挙も控えているため、理解を得るのは難しいだろうと考えられています。

本日の重要指標·発言

時間イベント
7:45 NZ 4-6月期四半期国内総生産(GDP)
8:50日本 8月貿易統計
10:30豪洲 8月新規雇用者数
21:30米国 8月小売売上高

相場分析テクニカル分析− 

本日は以下のテクニカルを中心に分析していきます。

・口頭介入とドル円の動き

・値幅と心理的節目を使用した環境認識

口頭介入とドル円の動き

ドル円15分足

14日の発言をドル円15分足チャートに書き込みました。

チャート下に表示している時刻は日本時間です。

神田財務官の発言は、引き続き効果が高い事が分かりますね。

そして、最も反応したのはレートチェック報道です。

注意しなければならないのは、口頭介入をすると円買いにはなりますが、ドルが売られる訳ではありません。

従って、ドル円チャートだけではなく、通貨相関チャートも確認する事が重要です。

通常であれば、米国が円買い介入を容認することが考えにくいですが、市場が(より)そのように判断してしまうと、今後のコントロールが難しくなります。

今後、本邦当局者がどのように立ち回るのか、注目されます。

値幅と心理的節目を使用した環境認識

ドル円4時間足

先日の分析で、複数のフィボナッチ・ターゲットが重複していると述べましたが、❶がその値幅のひとつになります。

  1. ピンク四角が「E計算値の基点」「緑四角がターゲット(161.8%)」です。

 通常、E計算値のターゲットは、もっと高く(200%)に設定されるのですが、トレンドの終焉では161.8%で止まることも多かったので採用しています。

また、下落した場合、E計算値の基点(緑太線)が、意識されやすくなりますので、注意して見ていきましょう。

  1. 145円ラインです。
  2. 141.5円ラインです。

現在は❷❸が意識されており、今後その値幅が意識されるのであれば、値幅のターゲットとして「E計算値の基点(緑太線)」が意識されやすくなります。

本日のトレード方針

本日はユーロドルで売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント(売り指値)1.01044
利益確定ポイント(T/P)0.99656
損切りポイント(S/L)1 1.0198
ユーロドル4時間足

対ユーロでドルを買っていきます。

エントリーポイントは、フィボナッチ・リトレースメントとサポレジ転換ラインの重複ポイントとなっています。

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この記事を書いた人

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