FXの相場レポート分析|2022年9月26日(月)

ロシアでは『部分的動員令』の発表を受け、反戦デモ(反動員デモ)や国外脱出が相次いでいます。

中国もロシアとの和平交渉に動いており、ロシア政府にとっては難しい展開となっています。

それでは先週(9月19日~9月23日)のドル円相場の動きを振り返ってみます。

目次

ドル円相場の振り返りファンダメンタルズ分析

ドル(橙)、ユーロ(赤)、円(水色)、豪ドル(青)
ポンド(緑)、スイスフラン(茶)

ドル

住宅関連指標は

➊NAHB住宅市場指数は9か月連続の低下

❹住宅着工件数は予想値を上回るも、先行指標となる着工許可件数が大幅に低下


❺中古住宅販売件数も予想は上回るも7か月連続の減少


となっています。

21日パウエルFRB議長は

「米住宅市場が調整を経る公算が大きい」

「住宅価格と家賃が一段と大きく減速するには時間を要する」


と指摘しています。借り入れコストの急上昇と物件価格の高止まりが主因です。

FOMCは予想通り75pbの利上げを行いました。

注目のドットチャートでは、2022年、2023年が上方修正され、ややタカ派的と受け止められました

12月に50pb、3月に25pbの利上げが予想されます。

❼FOMC後のパウエルFRB議長の発言は、ジャクソンホール会議と同様のものとなっています。

⓫23日に英国で新政権による大幅減税が発表されましたが、財源不足への懸念から通貨、株式市場、債券市場のトリプル安となっています。

その結果、ドルが大きく買われました。

今週はブラックアウト明けのFRBメンバーの発言に注意、そしてリスクオフのドル買いを注視していきたいと思います。

WikiFX Japan編集部

ついに為替介入がありました。

22日に金融緩和の据え置きを決め、黒田日銀総裁が「2~3年金利を引き上げることは無い」と発言しました。

以後、じり高となり145円80銭程度に上がったところで介入しています。

1時間で約5円の下落となり、単独介入としては大きな下落となりました。同時にスイスフランが大きく売られています。

今回の介入は、懸念されていたドル円の上昇スピードに対し、一定の効果があったのではないかと思われます。

ドル円は、145円以上では売りづらい状況となりました。

しかし、引き続き日米の金利差が意識されると考えられ、また、ドル一強体制がリスク回避の受け皿になっていますので、中長期的には上目線であると考えています。

ユーロ

クライナの攻勢を受け、❷プーチン大統領が「部分的動員令」を発動しました。

この発表に対しては、ロシア国内からも反発が強く、各地でデモが起こっています。

現在のロシア政府に反対するデモには重い代償が必要なのですが、それだけ強い反発があると考えられます。

また、ロシア編入の住民投票が行われると発表があり、懸念からユーロ下落しています。

住民投票はすでに可決の見通しです。

編入された地域に対し、ウクライナが反撃した場合、核兵器の使用も示唆されており、緊張が高まっています。

ユーロ、ポンドとも強い下落相場となっており、ネガティブニュースに反応しやすい地合いとなります。

豪ドル

RBA議事録ではハト派発言があり、豪ドルは下落します。

その後、ウクライナ情勢の悪化、エネルギー価格の続落、中国経済の減速などが重しとなり、豪ドルは下落を続けています。

オーストラリアの経済自体は悪くないのですが、中国経済と関わり合いが強い事と、資源国通貨という事で、世界情勢の影響を強く受けます

今週も各国の株式市場の動向からリスクオン、オフの展開を見極めていきましょう。

今週の重要指標・発言

時間イベント
26日(月)時刻未定日本 黒田日銀総裁の発言
23:00米国 コリンズ米ボストン連銀総裁の発言
27:35NZ オアRBZD総裁の発言
29:00米国 メスタ―米クリーブランド連銀総裁の発言
9/27(火)20:30米国 パウエルFRB議長の発言
21:30米国 8月耐久財受注
22:00米国 コンファレンスボード消費者信頼感指数
22:55米国 ブラード米セントルイス連銀総裁の発言
23:00米国 8月新築住宅販売件数
9/27(火)20:30米国 パウエルFRB議長の発言
21:30米国 8月耐久財受注
22:00米国 コンファレンスボード消費者信頼感指数
22:55米国 ブラード米セントルイス連銀総裁の発言
23:00米国 8月新築住宅販売件数
09/28 (水)08:50日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨
10:30豪 8月小売売上高
16:15欧州 ラガルドECB総裁の発言
21:00ドイツ 9月消費者物価指数(CPI・速報値)
21:30米国 8月卸売在庫(速報値)
23:10米国 ブラード米セントルイス連銀総裁の発言
23:10米国 パウエルFRB議長の発言
24:00米国 ボウマンFRB理事の発言
9/29(木) 21:30米国 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP・確定値)
22:00 NZ オアRBZD総裁の発言
22:30米国 ブラード米セントルイス連銀総裁の発言
26:00米国 メスタ―米クリーブランド連銀総裁の発言
9/30(金) 8:30日本 8月失業率
10:30 中国 9月製造業購買担当者景気指数(PMI)
10:45 中国  9月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
15:00英国 4-6月期四半期国内総生産(GDP・改定値)
18:00欧州 9月消費者物価指数(HICP・速報値)
21:30米国 ISM非製造業景況感指数
21:30米国  8月個人消費支出(PCE)
22:00米国  8月個人消費支出(PCEデフレーター)
23:00米国 9月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
24:00米国ボウマンFRB理事の発言

相場分析テクニカル分析− 

本日は以下のテクニカルを中心に分析していきます。

・節目を使用した環境認識(ドル円)

節目を使用した環境認識(ドル円)

ドル円30分足

ドル円は、ブラックアウト明けのFRBメンバーの発言や本邦当局の口先介入を考えると、
短期トレードに徹するのが良いと考えています。

  1. 最も意識されそうな、介入後のサポレジ転換ラインです

    現在は、やや上抜けていますが、今後ピンポイントで反応する事もあるかと思います。引き続き注視です。
  2. 現在の上げに関しては、赤のラインを上抜けた圧力が強そうです。

    下がってきた場合はこのラインで反発するか、このラインを割り込むかに注目します。

    出来高分析との組合せでは、①のラインより節目として強いです。
  3. 145円ラインです。一度上抜けていますが、ヘッド&ショルダーの肩の原理で上値抵抗線になる事も多いので、注視しましょう。

本日のトレード方針

本日は豪ドル円で売買方針を示していきます。

アクション価格
エントリーポイント(売り逆指値)90.502
利益確定ポイント(T/P)85.670
損切りポイント(S/L)98.571
豪ドル週足

高値圏でウエッジが出現しているので、逆指値で売りを狙います。

週足のトレードになりますので、環境認識として活用頂くと良いかと思います。

利益確定は、フィボナッチ・ターゲットと2点形成のサポートラインの重複ポイントを選択しています。

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この記事を書いた人

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