ロシアのガスを欧州に輸送するパイプライン「ノルドストリーム」と「ノルドストリーム2」が3か所同時に破損するなど、前例のない規模の被害が報告されました。
ガス漏れにより、直径200メートルから1キロメートルの白波が観測されています。
現在、復旧の見通しは立っていません。
大きな穴が開いており、「意図的な工作でガス漏れが起きた可能性がある」とみられており、欧州各国は、意図的な行為による被害と認識しています。
この結果を受けて、欧州の代表的な天然ガス指数であるオランダTTFは急騰し、一時12%上昇しました。
また、ユーロも下げ相場に転じています。
発表直後は爆発の可能性が高まっていると報道されましたが、
その後、欧州委員会は安全保障への影響はないと発表しました。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析
前々日の26日にイギリスの大幅減税が発表されましたが、財政悪化への懸念から、英国の株式、為替、債券は下落し「トリプル安」 となりました。
また、強いポンド売り、強いドル買いとなっています。
その後、英国政府の対応への期待から急反発を見せ、相場は膠着状態に移行しています。
東京市場
一連の流れを受け、ドル円も膠着状態です。
東京市場のドル円は、前日のNYの高値安値に挟まれて推移しており、材料不足から小動きとなっています。
欧州市場
引き続き小動きで推移しています。
東京株式市場が閉場すると、ドル円は買いに転じ、前日高値を意識した値動きを見せ、144.845円まで上昇しています。
- 16時30分頃、「ノルドストリーム」と「ノルドストリーム2」で損傷とガス漏れが観測されました。
この報道を受け、ユーロ売りとなっています。
その後、安全保障への問題がないと発表があり、ユーロは上昇しました。
イタリア選挙では、右派連合が勝利し「イタリアの同胞」が第一党となりました。
メローニ党首がイタリア初の女性首相に就任する見込みです。
右派政権は欧州連合に批判的であり、欧州の協力関係に悪影響を及ぼすと不安が広がっています。
NY市場
❸❹経済指標の結果を受け、ドル円は上昇します。
前日の高値を僅かに超え144.845円まで上昇しましたが、145円付近になると警戒感も強く、上値の重い展開となっています。
ポンドドルも前日のNY高値安値に挟まれたレンジで推移しており、方向感のない展開となっています。
- 20時30分頃、ブラード米セントルイス連銀総裁は「金融政策当局のインフレ目標政策に対する信頼性が脅かされている」と述べました。
インフレ問題を確実に抑え込むため、金利を高水準で据え置く必要があるとしています。 - 23時00分、9月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)は予想を上回る結果となりました。
2か月連続上昇しています。しかし、住宅への購入意欲は低下が見られました。 - 23時00分、米8月新築住宅販売件数は予想を上回る結果となりました。
ただし、住宅ローンは大幅に上昇しており、一時的な上昇と見られている。
本日の重要指標·発言
時間 | イベント |
---|---|
8:50 | 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨 |
10:30 | 豪 8月小売売上高 |
16:15 | 欧州 ラガルドECB総裁の発言 |
21:00 | ドイツ 9月消費者物価指数(CPI・速報値) |
23:10 | 米国 ブラード米セントルイス連銀総裁の発言 |
23:15 | 米国 パウエルFRB議長の発言 |
24:00 | 米国 ボウマンFRB副理事の発言 |
相場分析−テクニカル分析−
本日は以下のテクニカルを中心に分析していきます。
・長期チャートを使用した環境認識(ポンドドル長期チャート)
・チャートパターンを使用した環境認識(ドル円4時間足)
長期チャートを使用した環境認識(ポンドドル長期チャート)
上記は7月20日にアップした画像です。
ポンドルは0.2ドル単位で動くことが多いので、0.2ドルを1単位として、上げ下げをチャートに記入しました。
1.4000(緑四角高値)から
2段階下がると1.0000
3段階下がると0.8000といった具合になります。
流れを見ると、3段下げも不自然には見えません。
直近の値動きを使用した値幅観測では、ターゲットが0.8000をやや下回ってるため、メインシナリオは0.8000到達です。
直近では「1985年の安値更新」と「セリリング・クライマックス」が同時に起こっていますので、ターゲット到達による「もみ合い相場」に移行する可能性も考慮します。
チャートパターンを使用した環境認識(ドル円4時間足)
現在は緑の四角の値幅を基準に、上下123.6%が意識された値動きとなっています。
少し変則的ですが、このチャートパターンはエリオット波動の『拡大フラット』に該当します。
この場合、上値目標にはいくつかの候補がありますが、他分析と値幅が重複するのは149.47円付近となっており、1998年の高値(147.670円)を超えたポイントになります。
本日のトレード方針
本日はドル円で売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリー時刻 | 9時55分に成り行き売り |
決済時刻 | 15時に決済 |
利益確定ポイント | 40pips |
損切りポイント(S/L) | 50pips |
月末アノマリーに基づいて売買を行います。
長期的に利益を積み上げやすい手法です。
時間特性を利用するので、指定時刻にエントリーし、指定時刻に決済するのが基本です。
15時にポジションが残って入れば、損益に関わらず決済します。
また、決済を時間のみに依存すると資金管理が難しくなるので、利益確定と損切りに固定値幅を併用しています。
現在のドル円はボラティリティが高いので、長期的にワークしている固定値幅は効率が悪いのではないかと思い調べましたが、問題なく機能していました。
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