オーストラリア準備銀行(RBA)は4日、政策金利を0.25bp引き上げ 2.60%としました。
市場では0.50pbの利上げが見込まれていたため、3年国債利回りが低下、豪ドル売りとなりました。
オーストラリアでは住宅ローンの約6割が変動金利であるため、これを考慮したものと見られます。
今回の利上げで政策金利は2.6%に達し、ロウ総裁が指摘した中立金利の2.5%を超え、利上げの余地はほとんどなくなっています。
ロウRBA総裁は、9月以降、ハト派的な姿勢を強めています。
今回の政策金利発表後の発言では、引き続き「利上げ幅はインフレと雇用に関する今後のデータ次第」と述べていますので、「消費者物価指数(CPI)」と「雇用者数」に注目が集まります。
また、小幅な利上げで、どこまでインフレが抑えられるのか注目されます。
ドル円相場の振り返り−ファンダメンタルズ分析
- 4時30分頃、国連貿易開発会議(UNCTAD)は、世界的な金利上昇の流れが世界経済の減速につながり、新興国経済にも深刻な影響を与えると指摘しました。
各国中央銀行に利上げの抑制を要請しています。
東京市場
各国の株式市場は週明けから上昇し、リスクオンの傾向を示しています。
ドルと円は正の相関関係が継続しており、方向感が掴みにくい状況が続きます。
ドル円は、前日(3日)に為替介入前の高値を意識した値動きを見せましたが、それ後は徐々に下値を切り下げる展開となっています。
オープン直後には上昇したものの、前日のNY市場の高値と安値に挟まれた値動きとなっており、方向感が出ませんでした。
- 7時30分頃、北朝鮮から弾道ミサイルが発射されました。
ミサイルは青森上空を通過し、大西洋に落下しました。
市場への影響は限定的となっています。 - 12時30分、RBA政策金利は、予想を下回る25pbの利上げとなりました。
発表後、ロウRBA総裁は、「今後の利上げ幅はインフレと雇用に関する今後のデータ次第」と述べています。
・OPECプラスは原油の減産を協議しており、本日の会合で大幅減産が発表される可能性が高まっています。
これらの報道を受け、原油価格は高騰しています。
欧州市場
ユーロが買われ、豪ドルが売られています。
ドル円は当日始値と東京高値を意識した動きを見せましたが、方向感のない展開となっています。
ウクライナ軍の攻勢が伝えられています。
ロシアの部分的動員令に対して、同国内から不満が噴出しており、デモが頻発しています。
NY市場
ユーロが大きく上昇しています。
ユーロドルも続伸し、パリティ付近、0.9998まで上昇しました。
ドル円は、当日安値を更新すると下げ足を強め、143.94円まで下落します。
本日の重要指標·発言(10月5日 21:15更新)
時間 | イベント | 結果 |
---|---|---|
—- | OPECプラス、閣僚級会合 | |
10:00 | NZ RBNZ政策金利発表 | 3.50% |
21:15 | 米国 9月ADP雇用統計 | 20.8万人 |
23:00 | 米国 9月ISM非製造業景況指数 |
ニュージーランド連邦準備制度理事会は、市場予想通り50bp引き上げ3.50%となり、2015年4月以来の高金利水準となりました。
委員会メンバーは、インフレ率が目標範囲に戻るまで金融引き締めを継続する必要があることに合意した。
コア消費者物価が高いため、労働資源も不足している。 委員会は、今回の会合でオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)を50bpまたは75bp引き上げることを検討したと発表。
利上げのペースについて、「適切」とコメントした。今後、ニュージーランドドル安が続けば、インフレ率のさらなる上昇リスクとなる。
相場分析−テクニカル分析−
本日は以下のテクニカルを中心に分析していきます。
・節目を使用した環境認識(ポンドドル4時間足)
・節目を使用した環境認識(ドル円4時間足)
節目を使用した環境認識(ポンドドル4時間足)
昨日の分析で示した❷ボックス上限まで上昇しています。
想像以上に勢いが強いという印象です。
ここは強い節目ですが、更に上昇するのであれば、❸日足のサポレジ転換ラインがターゲットになりそうです。
現在は、1985年の安値に到達と同時に『セリリング・クライマックス』が発生し、その後強い反発となっています。
このような時は、➊ボックス下限の逆張り勢のポジションを燃料にして、吹き上がることが多い事にも注目です。
今回は➊で反発し、一度下落していますが、全く戻りをつけず、トレンドが加速することも多く、損小利大ポイントの一つとなります。
節目を使用した環境認識(ドル円4時間足)
ドル円は引き続き膠着状態です。
チャートパターンとしては、やや変則な拡大フラットに該当する可能性が高いと考えています。
下降すれば、天井圏のダイヤモンド・フォーメーションとなりそうです。
両者に共通している事は、オレンジのラインをブレイクした方向に、トレンドが発生する可能性が高いということです。
上値のブレイクに関しては、抜けると1998年の高値(147.670円)が見えてくるため、為替介入への警戒が必要です。
対策として、ロンドン時間以降のブレイクアウトを狙い、東京市場オープンまでに決済するのが良いと考えています。
(または口先介入の文言確認までキープ)
単独介入であれば、東京市場内の介入となるので、時間帯を意識した売買は有効だと考えます。
本日のトレード方針
本日はドル円で売買方針を示していきます。
アクション | 価格 |
---|---|
エントリーポイント(買い逆指値) | 144.938 |
利益確定ポイント(T/P) | 145.173 |
損切りポイント(S/L) | 144.683 |
エントリー取消ライン | 143.887 |
短期の節目を超えたポイントを逆指値で狙います。
オレンジラインを下にブレイクポイントにした場合のターゲットは紫ラインで表示してあります。
紫ライン(下)は、節目とも合致していますので、仮に到達すれば、反発する可能性が高めと考えています。
本サイトのコンテンツは、あくまでも情報提供を目的としたものであり、トレードの判断を促すものではありません。これらのコンテンツから得られる情報によって生じた一切の損害について、弊社及び記事執筆者は責任を負いません。加えて、記事の修正・変更が生じた場合についても、弊社はこれを通知する義務を負いません。
また、本サイトに掲載されているコンテンツの著作権は全て『Wiki Co.、Limited』に帰属しており、著作権法、関連条約・法律で保護されています。当サイトのテキスト・画像の無断転載・複製は固くお断りいたします。
取引に役立つ情報をあなたの元に
WikiFXアプリはこちらから
コメント コメント 0