FXで借金になるケースは3つだけ!原因と対処法をプロが解説

FXで借金地獄になった…

FXで自己破産した…

FXで一攫千金している人もいれば、人生を終わらせてしまうような失敗をしている人までその結末はさまざまです。

ブログやなんjまとめなどで「FX借金体験談」を見た人も多いでしょう。

中には「10億円の借金を負った」という体験談もあり、トレーダーとして借金は看過できない問題です。

FXに取り組んでいる人は、FXで借金してしまう原因と対処法を知っておけば悲劇を防げるかもしれません。

そこでこの記事では、FXで借金を追うリスクやその理由、FXで借金をする人の特徴や対処法について徹底的に解説していきます。

FXで長期的に資金を増やしていくためには、この記事で解説する原因を徹底的に排除していく必要があります。

特にFX初心者や思うように資金が増えていかない人は参考にしてください。

目次

FXで借金を負うリスクはあるの?

FXで借金を負うリスクを解説するイメージ

FXで借金を負う仕組みは以下の通りです。

自分もこの原因を作り出してしまう要因があるかも…と思った人は、必ず早めに対策しておきましょう。

国内FXで追証が発生した

日経225先物オプションをネット証券5社で個人取引しています。
売りポジション専門のため証拠金は5社合計で
約1億円差し入れていました。(長年の取引による利益です。)
しかし、先日の地震による急落で追証が発生し、
とても払える額ではなかったため本日5社とも強制決済されました。
それに伴う不足金は5社合計で約10億円にのぼります。
(信じられない金額ですが事実です。)
その後、3社より連絡があり、現状では全く払えない旨を伝えました。
うち2社は今後の対応を協議の上、再度連絡するとの事でしたが、
1社からは分割での返済を勧められました。ただしその場合、
連帯保証人が必須との事です。
残り2社も明日には連絡が来るかと思います。
ちなみに私は33歳の自営業(年収400万円)で、現在妊娠8ヶ月目の妻がおります。
家族に迷惑をかけずに解決へ向かう手段はありますか?
(全て私個人でしたことなので、できれば家族を連帯保証人にしたくありません。)

出典:5ちゃんねる

このコピペでは株の取引に関する体験談ですが、国内FXでも同じように急落や急騰によって追証が発生し多額の借金を負ってしまう可能性があります。

例え低ロットでのトレードでも、ストップロスを事前に設定しておく大切さがわかる体験談ですね。

FX業者は主に海外と国内に大別されますが、追証があるかないかで資金を失ったあとの結末が大きく変わってきます。

国内FX業者の特徴は以下の通りです。

  • 金融庁の認可を受けている
  • 最大レバレッジが25倍
  • ゼロカットシステムがなく、追証がある
  • 税金は申告分離課税となり、一律20.135%

海外FXの特徴は以下の通りです。

  • 金融庁の認可を受けておらず、警告の対象になっている
  • 最大レバレッジが無制限(業者によって差異あり)
  • ゼロカットシステムがあり、追証がない
  • 税金は累進課税となり、収入によって異なる

借金が発生してしまう大きな原因となるのがゼロカットシステムと追証の有無です。

海外FXでは多くの業者がゼロカットシステムを採用しており、含み損が膨らんで証拠金維持率が約20%を切った段階で、自動的にポジションが損切りされてしまいます。

このシステムのおかげで、証拠金がマイナスになり追加入金が必要になるという事態は防がれています。

しかし国内FX業者ではゼロカットシステムが採用されておらず、証拠金維持率が一定の値を割り込むとそれを正常値に戻すために追加で証拠金を入金する「追証」が発生するのが特徴です。

基本的に追証が発生したら翌々日営業日までの振り込みが原則ですが、その額が大きすぎて払えないケースもあります。

追証を払えないと、以下のような事態が発生する可能性があります。

  1. 他のポジションが強制的に決済され、証拠金維持率を一定以上の水準に戻す
  2. 証券会社から不足分の請求が届く
  3. 請求を無視していると裁判所からの督促状が届く
  4. 裁判所の督促を無視したら一部財産の差し押さえが行われる
  5. 債務整理や自己破産によって追証返済を余儀なくされる

裁判所指示のもと行われる財産の差し押さえは給与、預金、不動産や動産など多岐に渡ります。

給与の差し押さえは金額が定められており、返済が済むまでは毎月以下の金額が給与から天引きされてしまいます。

手取りが44万円より少ない手取りが44万円以上
手取りの4分の1手取りから33万円を引いた金額

さらに給与差し押さえの段階になると、雇用主に差押命令が送達されてしまいます。

そうなると会社にもFXによる借金が知られてしまうため、何かしらの処分が下る可能性もあるでしょう。

自己破産になってしまうと所有する財産は全て失われてしまう可能性が高いため、大きなダメージになってしまいます。

さらに支払い期限を過ぎた段階で、遅延損害金など余分に支払う額が日々膨れ上がっていってしまいます。

国内FX業者を利用する場合は、必ず証拠金維持率を意識したポジションメイクをしましょう。

借金で投資資金を作った

「投資は余剰資金で行いましょう」という教訓に反して、投資資金を借金で工面すると痛い目に遭う可能性があります。

5 名前:名無しさん@お金いっぱい。 [sage] :2012/09/03(月) 02:52:39.38 ID:qrJ55gTS0
600万の借金だけ残った。 消費者金融、クレジットカード...
親のカード勝手に使った...軽い気持ちだった 50万がすぐに100万になった、
でも一瞬のうちにすべて消えて無くなった それを何度も繰り返した...

今日、両親にあらいざらし全ての事を話した。正直、自分自身耐えれなかったから...
母は大泣きしてたよ...父も激怒... 母が泣いてる姿を見てると、悔しさと情けささで
知らず知らずのうちに自分も大粒の涙を流してた...
FXを始めてから、1年ちょい まさか、自分がこんな事になるとは思ってもなかった....

今日、やっと目が覚めたよ。 何かに取り憑かれてたのかもしれない お金という魔物に....
この世界が1%の人によって支配されているという事が良くわかった。
正直まだ若くて良かったのかな、両親にはまだやり直せるって言われた。
母のあんな姿二度と見たくないし悲しませたくない。

皆も早く目が覚めるように祈っとくよ。 もう二度とFXには手を出さない。 このスレはちょくちょく見るかもしれんけど。

出典:5ちゃんねる

この体験談では消費者金融やクレジットカードのキャッシングなど、さまざまなルートから借金をして全資金を失っています。

一度借金をすると「簡単に現金が手に入る」という考えが生まれてしまい、資金が減るたびに借金を重ねてしまう人も多くいるでしょう。

「このくらいの金額なら…」という軽い考えが将来の破滅を引き寄せてしまうのです。

消費者金融などの金融機関で借金をすると、返済期日や利息が定められているケースがほとんどです。

返済期限を遵守しつつ利息以上のペースで資金を増やす必要があるので、トレーダーにとっては大きなプレッシャーとなるでしょう。

もし借金で作った資金を失ってしまうと、それを返すために新たに借金をしたり、最悪の場合債務整理や自己破産を視野に入れなければいけません。

知人や友人、家族などに借金をして返せなければ信用を失ってしまうだけでなく、以下のような法的措置を取られてしまうかもしれません。

法的措置内容
内容証明郵便の送付借金の有無や返済期限を法的に明確にする
支払督促の送付支払いの督促を行う
送付から2週間無視で「仮執行」、4週間無視で「強制執行」が可能となる
民事調停裁判官、調停員が間に入って話し合いを行う
訴訟裁判所で正式に訴訟をする
借金が60万円以下の場合は少額訴訟、借金が60万円以上の場合は通常訴訟となる

知人同士の借金であっても、法的措置を取られると返済の強制力が一気に上がってしまいます。

裁判では債務者が圧倒的に不利な状態となってしまうため、ほぼ強制的な返済義務は確実なものとなってしまうでしょう。

粗雑な資金管理で税金が払えなくなった

税金が払えずに借金を負ってしまうトレーダーは意外にも多くいます。

税金は、特に税制度知識が乏しい初級〜中級トレーダーが陥りがちな罠です。

税金に関しては、以下のポイントを必ず把握しておく必要があります。

  • 毎年1月1日〜12月31日までの利益と損失の合算が税金の対象となる
  • 翌年の2月16日〜3月15日の期間で確定申告を行い税金を支払う必要がある
  • 1月1日以降に資金を全て失っても、昨年の税金は免除されない
  • 国内と海外では税金計算方法が違う

まず、FXの税金は毎年1月1日〜12月31日までの利益と損失の合計額が対象となります。

この分は翌年の確定申告で支払い税金額を明らかにし、3月15日までに振り込みを行う必要があります。

最も注意しなければならないのが、利益が出た翌年の1月1日から税金を支払う日までの期間です。

この期間に資金の大部分を損切りなどにより失ってしまっても支払う税金は免除されません。

国内FX業者に限り、損失分を翌年以降3年間の利益と相殺して税金支払い額を抑える損失繰越の仕組みはありますが、すでに利益が確定し、税金支払い額が決定している過去の税金とは相殺できない点には注意が必要です。

粗雑な資金管理で税金が払えなくなるイメージ 

また国内FX業者と海外FX業者では税金の計算方法が違います。

収益合計額国内FX業者の税率海外FX業者の税率
〜195万円収益の20.315%収益の15%
195万1円〜330万円収益の20.315%収益の20%-97,500円
330万1円〜695万円収益の20.315%収益の30%-427,500円
695万円1円〜900万円収益の20.315%収益の33%-636,000円
900万円1円〜1,800万円収益の20.315%収益の40%-1,536,000円
1,800万円〜4,000万円収益の20.315%収益の50%-2,796,000円
4,000万1円〜収益の20.315%収益の55%-4,796,000円

このように、国内FXはいくら稼いでも一律で20.315%の支払いであるのに対して、海外FXは年間の収益によって税額が大きく変わります。

これを考慮せず、海外FXで多額の利益を得たにも関わらず国内FXと同じ計算をして、税金支払い分の貯蓄を浪費してしまうケースも見られます。

このように、税金を払えないと国によって以下のようなペナルティが課されてしまう点に注意が必要です。

国により行われる措置内容
延滞金の発生税金の納期限を過ぎると延滞金が発生する
督促状の送付税金の支払督促が届く
国税であれば納期限から50日以内、地方税であれば納期限から20日以内に届く
滞納処分の執行財産が強制的に差し押さえられる
督促状送付から10日以内に税金の支払いがなければ、いつ差し押さえが執行されるかわからない状態になる

給与も財産に含まれるため、差し押さえとなれば職場にも通知され、自分ひとりの問題ではなくなってしまいます。

税金にも5年間という時効はありますが、督促が行われてしまうと時効は消滅してしまうため、逃げ切りはほぼ不可能です。

税金はかなり強制力が高い支払いを求められるため、年始の時点で税金支払い額を計算して銀行口座などに退避させておくのが必須といえるでしょう。

出金拒否に遭い税金が払えなくなった

出金拒否になってしまうと、今までに得た利益が正式に利益として計算されているかが税金支払い義務発生の基準になります。

MT4やMT5で取引していると、口座履歴からレポート保存を行えば「Profit」という欄で獲得利益が確認できます。

出金拒否される前の利益が0になっていれば税金支払い義務はないため、税金に関して気にする必要はありません。

しかし出金拒否されたにも関わらず利益が計上されていれば、例え手元に利益が出金できていない状態でも税金支払い義務が生じてしまいます。

出金拒否は海外FX業者で多く、国内FXでは口座凍結→元手のみ出金可能で利益は0として計上のケースがほとんどです。

この点では国内FX業者の方が信頼性が高いといえますね。

出金拒否や口座凍結後の対応については各業者で異なるため、このような事態になったら必ず利益はどうなるのか問い合わせるようにしましょう。

しかし、信頼できる大手の海外FXが無闇やたらに出金拒否する訳ではなく、以下のような正当な理由をもって出金拒否するのがほとんどです。

  • 他社FX業者との両建て
  • 指標だけを狙ったトレード
  • アービトラージトレード
  • 窓空けや窓埋めだけを狙ったトレード

このようなトレードを規約違反と定めているFX業者は多く、規約に抵触したら出金拒否されてしまう可能性は大きいと言えるでしょう。

海外FXでも国内FXでも規約は必ず把握し、クリーンなトレードを徹底しましょう。

FXで借金をする人の特徴

FXで借金をする人の特徴を解説するイメージ

FXで借金をしやすい人には、以下のような共通点があるケースがほとんどです。

自分にもこのような特徴があると自覚がある人は、必ず修正する必要があります。

感情に流されたトレードをしている

感情的なトレードをしやすい人は、投資資金を失うだけでなく借金するという段階まで自制が効かないでしょう。

損失を出してもそれを最小限に抑え、利益を最大限に伸ばす判断ができないと資金は増えていきません。

大きな損失を被ってしまったから次は倍のロットでエントリーする…という感情的なトレードをしているといつか破綻してしまいます。

国内FXであればそれが追証に繋がったり、海外FXでも損失を取り返そうと衝動的に借金をして投資資金に充ててしまったり…

トレードにおいて無駄な感情は損失を招くだけです。

損失も加味したトレード戦略を組み立て、その通りに動いていく能力が必要なのです。

ビギナーズラックで勝っていた人

ビギナーズラックは時として予想以上の利益をもたらしますが、それを良しとして取引ロットを上げていくのが大きな損失の入り口となってしまいます。

774 :Trader@Live![sage]:2020/04/16(木) 17:43:14.63 ID:qKj6JbmSp
もうやめとけ
FXなんて絶対勝てないようにできてるんだから
このままFX続けたらガチで死ぬぞ

111 :Trader@Live![sage]:2020/04/16(木) 18:42:23.86 ID:qKj6JbmSp
為替で金だけじゃなく仕事、友達、全てを失って自殺したやつを知ってる

134 :Trader@Live![sage]:2020/04/16(木) 18:50:11.35 ID:qKj6JbmSp
ビギナーズラックで1000万円勝ったことがすべての元凶だった

144 :Trader@Live![sage]:2020/04/16(木) 18:53:42.63 ID:qKj6JbmSp
その後すべて溶かして、貯金400万円溶かして、キャッシングカードローン300万すべて溶かして、闇金に手を出して300万円溶かして、友人や会社まで取り立てが来るようなって会社を辞めて友人も離れて鬱になって自殺

出典:5ちゃんねる

この体験談ではビギナーズラックだけで1,000万円もの大金を手にしていますが、最終的に貯金をなくし闇金にまで手を出しています。

最終的に自ら命を絶ってしまうケースもあり、負ってしまう借金の額によっては立ち直れないようなショックになってしまうでしょう。

大きなロットで取引をしてしまうと、1回の損失が追証などの借金を招きかねません。

ビギナーズラックは知識のない初心者が引き起こしてしまうため、タイミングによっては年をまたぎ税金支払い義務が発生してから大損してしまう可能性もあります。

それも加味すると、初心者は小さいロットでトレード技術に慣れながら、小さく損をしながらでも本質的なトレード技術や知識を習得していかなければいけません。

ギャンブル依存症の人

ギャンブル依存症の人は、大きな額を賭けた一攫千金を求めてしまう傾向があります。

1:名無しさん@おーぷん:2015/12/24(木)16:43:57 C4b
もうだめだ・・・
彼女と盛大にクリスマスのお祝いしようと思い切って
貯金全額1486万円使って100倍でドル円をロングしたら
やられて残金が4800円になってしまった。
今晩予約してた高級ディナーはキャンセルして場末の焼き鳥屋に変更。
プレゼントの30万の指輪も返品して300円の浮き輪に変えた。
高級ホテルもキャンセルして駅の待合室で一晩過ごすことになりました。
みんなに言っておくよ。ハイレバやめときな。マジで

出典:5ちゃんねる

上記の体験談のように、普段はギャンブルに手を出さない人でも事情が重なれば大金をかけたハイレバレッジでのトレードをしてしまう可能性があります。

知識のない人からするとFXは50%のギャンブルだと思われがちですが、スプレッドなどを加味すると勝率は2分の1より低いのが現実です。

大きな利益を獲得してそれで終わりなら良いですが、ほとんどの人はさらに大きなロットで一攫千金を狙います。

その結果として大きな損失を被り、人によっては借金をしてまで取り戻そうとしてしまうでしょう。

ギャンブル依存症が深刻だと、深層心理では儲けることよりも「大きな金額をかけるのに快感を感じている」という人もいるため注意が必要です。

勉強不足の人

単純にFXや税金に関する勉強が不足している人は、借金してしまうリスクが高いのが事実です。

大金持ちになりたいわけじゃない

とにかく今ある借金を返済したい

勉強不足+自分の裁量でトレードしてしまい、せっかく増えた資金が瞬く間に消えた。

自動売買も先日の円安で見事にお亡くなりになりました。

あぁ、誰か助けて(´;ω;`)

出典:Twitter

特に資金が少なかったり年齢が高く焦りが見えている人は、勉強不足でのトレードをしてしまう傾向にあります。

トレードに関する勉強が不足していると損失が膨らみ、いつしか証拠金維持率が少なくなり追証が発生する…

トレードや追証に関する知識が少ない人には、このような事態はいつでも起こり得ます。

さらに税金に関する勉強が不足していると、実は昨年に獲得した利益分を確定申告しておらず「無申告課税」や「延滞税」を課せられたり、最悪の場合刑事罰を科される可能性もあります。

知識不足は思わぬところで損失や借金などの災難を招く可能性があるため、注意すべきポイントです。

税金や追証など借金の原因となるものは「そんなの知らなかった」では免除も厳格もしてもらえないケースがほとんどですよ。

FXで借金ができたら自己破産できるの?

FXで借金ができたら自己破産できるのか解説するイメージ

FXでできた借金が返せない場合、大きく分けて以下の方法で対処する必要があります。

借金を抱えた人の状況によって対処方法は異なるため、必ず把握しておきましょう。

自己破産による解決方法

自己破産は財産や経済的信用を全て失う代わりに借金返済義務を免除される諸刃の剣です。

裁判や弁護士費用で数十万円は必要ですが、数百万円単位の借金がある人にとっては有効な手段でしょう。

しかし自己破産は借金の原因が浪費やギャンブル、FXだと免責が認められない「免責不許可」に該当する可能性が大いにあり、自己破産後も借金が残る結果になってしまうでしょう。

FXでの自己破産による免責の有無は裁判官の裁量に決められ「管財事件」として扱われるケースがほとんどです。

破産管財人が借金の原因などを調査し裁判官に報告、その後免責の有無(借金が残るのか)を決定します。

管財事件になると、破産管財人が動いた費用として20〜50万円が予納金に追加されてしまうため注意が必要です。

また郵便物も全て管財人にチェックされてしまうため、プライベートもある程度開示しなければならないでしょう。

自己破産以外の解決方法

返せない借金を自己破産以外の方法で解決するには、以下のような手段があります。

それぞれ解説していきます。

金利の低いローンを利用する

複数のカードローンから借金している人は、借金の一本化が可能です。

一本化を行えば1社から借りている金額が大きくなるため金利が下がり、月々の返済額も下がる傾向にあります。

しかし月々の返済額によっては返済期間が長くなり、結果的にむしろ月々の返済額が増えてしまうケースもあります。

返済シミュレーションは綿密に確認し、無理のない範囲でお金を借りましょう。

税金は特別な事情がないと分割納入は認められないため、納期限までにお金が足りなければ、金利の低いローンで税金を支払った後に毎月ローン返済していく手段もありますよ。

任意整理

任意整理は弁護士などを雇い、債権者と債務者が直接交渉し借金の返済額を減らす方法です。

任意整理が認められれば返済にかかる金利はカットされ、返済は5年間での60回分割に変更されます。

借金の理由がFXであっても特に問題はないですが、債権者からの印象が悪くなるような言動や振る舞いがあると交渉に応じてもらえないかもしれません。

短期間の高額借金や、それまでにほとんど返済していないと特に印象が悪く、もともとしっかり返済するつもりがなかったのでは?と思われてしまいます。

借金をしてからの立ち振る舞いには十分な注意が必要です。

個人再生

個人再生は、裁判所に申し立てて借金を大幅に減額してもらう方法です。

将来的に返済できる継続的な収入がありしっかりした返済計画を提出するのが条件で、債権者からの反対がなければ認められる確率は高いといえるでしょう。

借金の理由がFXでも免責不許可事項にはならない点も嬉しいですね。

個人再生は以下のような人にはおすすめできる返済手段です。

  • 任意整理では支払えないほどの借金がある
  • 自己破産などで財産を失いたくない
  • 自己破産を行えない金融業等の職業に就いている
  • 継続的な収入がある

原則として借金が5分の1になったり返済期間が3年になったりとかなり大きなメリットがありますが、自己破産同様にブラックリスト入りしてしまう点には注意が必要です。

FXで借金を抱えないためにやるべきこと

FXで借金を抱えないためにやるべきことを解説するイメージ

FXで借金をしない方法は以下の通りです。

これら全てを遵守すれば借金を負う可能性は限りなくゼロに近いといえるでしょう。

それぞれ解説していきます。

余剰資金でトレードする

余剰資金でのトレードは、本当の意味での「借金しない方法」です。

借金をしてのトレードは返済の義務感から焦りを生み出し、大きなパフォーマンス低下につながります。

また借金をせずとも全ての預金もつぎ込んでしまうのも「全損=貯蓄0や借金」という状況を生み出す原因になります。

資金が増えるスピードは少ないかもしれませんが、余剰資金でもトレードは心の余裕を生み、結果的に余裕のある戦略に基づいた勝てるトレードを引き寄せてくれるでしょう。

ストップロスを必ず設定しておく

FXでの借金を避けるためには、ストップロスの設定が必須です。

特に国内FXであれば一定の証拠金維持率を下回ってしまうと問答無用で追証が求められます。

「ここを下回ると証拠金維持率が足りない」というラインに達する前に、必ずストップロスによる防波堤を設定しておくべきでしょう。

逆に海外FXはゼロカットシステムがあり、ストップロスを設定していなくても自己資金だけのトレードなら借金の心配はありません。

取引口座に想定損切り額だけを入金しておき、「損切り=ゼロカット」と決めてトレードして損失を抑える方法もあるでしょう。

頭に血が昇っても入金まで時間を要するため、ある程度冷静になる猶予もできますよ。

低レバレッジでトレードする

借金を避けるため、必ず低レバレッジでのトレードを心がけましょう。

勝ちや負けが連続で続くと、レバレッジを一気に上げてしまうトレーダーは数多くいます。

そこで自制を効かせて低レバレッジで戦略通りに戦えるか否かで、その後資金を増やせるか借金まで落ちてしまうかが決まるといっても過言ではありません。

FXは大きく稼いで勝ち逃げする戦略も有効ですが、ほとんどの人は「まだ増やせる」とトレードを続けて資金を失ってしまいます。

FXにおいて最も有効な作戦は、「長く生き残り勝つテクニックを磨き上げていく」というものです。

後ろ盾のある明確な作戦を持つトレーダーでなければ、低レバレッジでのトレードを推奨します。

土日や深夜は避けてトレードする

FXは株とは違い、土日を除き24時間ずっと相場が動き続けています。

日本が深夜であっても、そのタイミングで海外のビッグニュースが発表されれば相場は大きく動いてしまいます。

また土日に緊急の大きな発表があれば、月曜日の窓が大きくなったり早朝から大きな値動きになってしまうでしょう。

朝起きたら想定外の追証が発生していた… というケースもあるほどの動きをする可能性はゼロではありません。

長時間相場を見られないタイミングや相場がストップするタイミング、大きな経済指標があるタイミングなどは警戒してポジションをクローズしたりストップロスを設定しておきましょう。

勉強や検証を済ませてから取引に参加する

トレード戦略が確立していない状態で、勘に頼ったトレードをするのは自殺行為です。

勉強不足の状態で行うトレードは運による要素が大きく、長期間勝ち続けるのは不可能です。

また税金に関する知識もないと思わぬトラブルを引き起こしてしまうかもしれません。

FXに関する基礎知識は、ブログや書籍、Youtubeなどさまざまな媒体で発信されているので最低限の知識は付けておきましょう。

理想的なのは数ヶ月以上勉強や検証をし、「こうなったら勝てる、こうなったら負ける」というトレードの基準をしっかり作ることです。

まとめ:FXで借金を抱えないための対策を取ろう

この記事ではFXで借金をする原因や対処法、借金をしやすい人の特徴やそれを避けるためにやるべきことを解説しました。

特に家族がいる人にとって借金はそれを崩壊させるトリガーにもなり得る危険なもので、絶対に避けなければなりません。

FXで一攫千金を狙いたくても、必ず余裕を持った投資計画を立て慎重に取り組んでいきましょう。

すでに借金がある人でも本記事で紹介した対応策を参考に、一刻も早く再起を図れるように考えてみてはどうでしょうか。

FXも他の職業と同じように、綿密な計画と実行や改善のサイクルが必要ですよ。

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