松井証券は、2023年10月より、MATSUI BANK(松井バンク)と呼ばれるネット銀行サービスを開始しました。株式で老舗業者の松井証券は創業100年以上の信頼と、手数料も安価で使いやすいサービスが魅力です。数年前からMATSUI FX(松井FX)というFXサービスも開始していて、株式トレーダーだけでなくFXトレーダーからも注目されています。1通貨から取引可能でスプレッドも狭いうえ、無駄を省いたシンプルなツールで人気があります。
スタートしたばかりのMATSUI BANKでは、今、お得なキャンペーンが開催されています。すでに口座開設を済ませたトレーダーも結構いるようですが、実際のところどうなのでしょうか。口座開設する価値はあるのでしょうか。今回は、MATSUI BANKの特徴やキャンペーンの詳細を調べてまとめておきました。
- 松井証券の会社概要
- MATSUI BANK(松井バンク)の特徴・サービス
- MATSUI BANK(松井バンク)のキャンペーン
- キャンペーンで5000ポイントもらう方法
松井証券がついに銀行業に参入!?
松井証券は2023年10月1日より、住信SBIネット銀行の「NEOBANKシステム」を活用した銀行サービス「MATSUI BANK」を提供開始しました。「MATSUI BANK」は、厳密には銀行代理業者に分類されますが、松井証券への入出金に使えるだけでなく、通常の銀行口座として利用することができます。
えっ!松井証券の銀行?
実は、松井証券のことはよく知らないんだけど・・・。
色々疑問に思うこともありますよね。
まずは、松井証券ってどんな会社なのか
簡単にご紹介しておきましょう。
松井証券の会社概要
松井証券は、1918年に松井房吉商店として創業された歴史ある会社です。創業者である松井房吉氏とその仲間達によって、匿名組合の株式ブローカーとして始まりました。1947年に松井證券株式会社として本格的に証券業界に参入を果たします。
1998年に、4代目の代表取締役である松井道夫氏が国内で初めてインターネット証券取引を導入し、リアルタイムチャート、完全手数料無料、夜間取引、即時出金サービスなど、ネット証券の基盤を築き上げました。2020年に和里田聡氏が、5代目の代表に就任しているものの、日本のネット証券を切り開いてきた松井道夫氏の実績は、業界では高く評価されています。
ちなみに代表の松井道夫氏は、日本人離れした毒説・経営改革にて「証券業界の革命児」とも「異端児」とも呼ばれれている有名な人物です。一ツ橋大学時代には、近所の寮からパジャマで大学に行ったり、麻雀にふけるなどアウトロー精神旺盛だったようです。興味がある方はベンチャー通信のインタビュー記事がこちらからご覧頂けます。
参照:松井証券株式会社 代表取締役社長ゲストスピーチ – 東京大学
松井証券のメリット・デメリット
松井証券のサービスを、メリット・デメリットと双方の観点からご紹介しておきましょう。
メリットは?
松井証券のメリットは、幅広い金融商品を取り扱っていることと手数料が安いことです。
- 日本株(現物、信用、IPO、貸株、立会外分売、夜間取引)
- ETF/REIT
- 米国株(現物、信用)
- 投資信託
- FX(証拠金取引、自動売買、API自動売買)
- 先物、オプション取引(国内各種株価指数)
- NISA(2024年~新NISA、積み立て、ジュニア)
- iDeCo
手数料無料の商品
国内株式全般(約定代金50万円まで)、投資信託、FX自動売買、NISA口座の国内株・米国株・投資信託
手数料が安いうえに、FXは1通貨から取引可能でツールがシンプルで使いやすいため、初心者には最もおすすめの証券会社だと言われています。
デメリットは?
しかし、一方では松井証券のデメリットもあります。約定代金が50万円を超えると手数料が割高になる点と、米国株の取り扱いやFX通貨ペアの種類は少ないことです。日本人株トレーダーに人気の中国株の取り扱いもありません。トレーダーの要望によっては、物足りない証券会社かもしれません。
株式の約定は50万円を超えることが多いか、また、海外株式やFX通貨ペア数にこだわるかどうかが、1つの判断の目安となるでしょう。
松井証券のMATSUI BANK(松井バンク)とは?
では、さっそく本題に入って、MATSUI BANKの特徴、銀行サービスの仕組みをわかりやすく解説していきいます。
MATSUI BANKでできることは、
通常のネット銀行とほとんど変わりません。
MATSUI BANK(松井バンク)の特徴
MATSUI BANKは、住信SBIネット銀行のNEOBANKという支店を介して提供される銀行サービスです。NEOBANK支店には松井証券やTポイント、JALやヤマダ電機などがあり、それぞれの企業が住信SBIネット銀行と提携して支店を運営しています。
各支店は、それぞれの自社サービスに便利な仕様となっているのが特徴です。
松井証券の場合は、松井証券の口座と連携して即時入金・即時出金、自動振替など資金管理がスピーディで便利になります。証券口座で使えるだけでなく、普通預金口座の役割も果たしていて、ATM入出金や振込み、デビットカードによる支払い等も行えるのです。
MATSUI BANKデビットカードの利用で、松井証券ポイントが還元率1.0%で付与されます。ここまでは、割と一般的な普通預金口座のように思えます。
MATSUI BANK(松井バンク)の金利は0.2%!
そして、すでに利用中のトレーダーに大好評なのが、MATSUI BANKの金利です。周知のごとく、日本はウルトラ低金利で世界ナンバーワンです。メガバンクや都市銀行の金利は「0.001~0.002」という凄まじさ。
利息は税引き後に毎月口座に振り込まれます。ちなみに0.2%の金利がつくのは、ごくわずかの地方銀行のみです。金利の喜びとは無縁だった国内の銀行預金でも、MATSUI BANKを使えばそこそこのメリットが実感できるというわけです。
ATM・他行振込みが無料!
加えて、MATSUI BANKのもう1つ嬉しい特典は、ATM手数料と他行振込みがそれぞれ無条件で月5回まで無料となることです。これは、お財布代わりに使う銀行口座としてかなり便利な条件です。
口座開設にお得なキャンペーンが使える!?
「MATSUI BANK」って結構使えるかも・・・と思った方はぜひキャンペーンを利用することができます。
2023年11月現在で、利用可能なキャンペーンは・・・「MATSUI BANKサービス開始記念キャンペーン」です。口座開設と条件クリアで5000ポイントがもらえる内容になっています。
~5000ポイントのの詳細は、次の章で詳しく解説していきます。
他にも利用可能なキャンペーン
他にもチェックしておきたいキャンペーンがいくつかあります。
松井証券の総合口座の開設にポイントサイトを経由すると、「ハピタス」「モッピー」の場合で1,500円もらえます。日本株デビューで20%のポイント還元、米国株デビューで最大5,000円のキャッシュバックなどが開催されています。
松井証券の口座開設は、MATSUI BANKのキャンペーンには含まれませんので、証券口座をお持ちでない方は、先にポイントサイトで松井証券の口座開設してもよいでしょう。
MATSUI BANK(松井バンク)の口座開設で5000ポイント!
さて、直近のキャンペーンでは2024年の1月31日を期限に、MATSUI BANKで新規口座開設すると松井証券ポイントがトータルで5000円相当分もらえます。
でも、松井証券ポイントもらっても・・・
松井証券以外で使い道ないんでしょ?
それが違うんです!松井証券ポイントは
アマゾンギフトやPayPayポイント
などに交換できるのです!
では、5000ポイントがもらえるMTSUI BANKのキャンペーンを詳しく解説していきます。
口座開設で5000ポイントをもらう方法
キャンペーンの詳細・条件 | |
---|---|
期間 | 2023年10月1日~2024年1月31日まで |
ポイント付与数 | 最大5,000ポイント (1000ポイントまたは条件クリアで追加4000ポイント) |
条件① | ①MATSUI BANK口座の新規開設 ~全員に1000ポイント |
条件② | ②NISA口座開設とMATSUI BANKに5万円以上の入金 ~全員に4000ポイント |
ポイント付与の時期 | 2024年2月下旬 (口座を解約していないことが条件) |
ポイントをもらう方法は2つあります。
- MATSUI BANK口座の新規開設(最低条件) → 1000ポイント
- 松井証券のNISA口座の開設と5万円の入金(追加条件) → 4000ポイント
5000ポイントをもらうためには、①と②の両方をクリアする必要があります。①は必須です。もちろん、1000ポイントだけでもOKです。
口座開設だけで1000ポイント!
このキャンペーンの対象は、MATSUI BANK口座を初めて開設する人です。まだ口座を作っていない人であれば、口座開設するだけで1000ポイント付与されます。1000ポイント付与の条件は他にはありませんので、誰でも簡単楽々で1000ポイントがゲットできます。
キャンペーンサイトを少し下に行くと、IDの登録画面が出てきます。「IDを入力」 → 「同意にチェック」 → 「入力内容を確認」で申し込みに進めます。
NISA口座開設 + 5万円入金で4000ポイント!
さらに、条件クリアで4000ポイントも狙えます。MATSUI BANKの口座開設後に、松井証券でNISA口座を開設して、MATSUI BANKに5万円以上入金すると4000ポイントがもらえます。「MATSUI BANKへ入金」しただけでポイント付与の対象となりますので、ハードルは低いです。
NISA口座での取引や、特定の商品が指定されているわけではないので、NISA計画が未定の場合でも活用しやすいですね。ひとまず5万円を預けておいて、後でNISA口座の活用方法はじっくり考えていけます。
※松井証券のNISA口座をすでにお持ちの場合は、こちらの4000ポイントはもらえません。
NISA口座は1年ごとに新規開設が可能
でもNISA口座は他で持っているんだけど・・・
NISA口座は、1年に1回新規で開設できます。
NISA口座は、同時に複数口座を作ることはできませんが、1年ごとに証券会社を変更することが可能です。原則として、1年に1回新規で開設できます。2024年からは、これまでのNISAが新NISAへと刷新されますので、ちょうどNISA口座の開設を新たに検討する方は多いようです。
新NISAとは、投資枠が年間120万円から360万円に引き上げられて、保有期限が5年間から恒久化された新制度になります。
NISA口座開設キャンペーン比較
MATSUI BANKの今回のキャンペーンを、他証券会社・金融機関と比較しておきました。
証券会社 | キャンペーン | 条件 | 難易度 お得度 |
---|---|---|---|
松井証券 | 5,000円相当 松井証券ポイント | ・MATSUIBANK新規口座開設 ・NISA開設+入金5万円以上 | 超低い ◎ |
楽天証券 | 2000円 楽天ポイント | ・楽天口座開設 + NISA開設 ・クイズに答えて正解だった場合 | 中 △ |
SBI証券 | 2100円 キャッシュバック | ・SBI証券口座開設+NISA開設 ・クイズに正解、LINEお友達登録 | 低 △ |
マネックス証券 | 抽選10,000円 | ・マネックス口座開設 +NISA ・投信積み立て3か月以上 | 高 〇 |
大和コネクト証券 | 最大7,000円 | ・大和コネクト口座+Ponta連携 +NISA +取引量5万円以上 | 低 ◎ |
auカブコム証券 | 2,000円相当 Pontaポイント | ・auカブコム証券口座開設 +NISA開設+クイズに正解 | 中 △ |
りそな銀行 | 最大28,000円 | ・アプリNISA開設 + 投信の購入 ・10万以上の積み立て or 購入100万以上 | 超高 ◎◎ |
千葉銀行 | 最大12,000円 | ・NISA開設 + 投信の購入 ・積み立て1万円以上 | 中 ◎ |
比較してみるとわかるように、MATSUI BANKのキャンペーンは、難易度とお得度のバランスが抜群なのです。
松井証券ポイントの使い道・交換先
気になる松井証券ポイントの使い道や交換先は以下の通りです。
- 投資信託の積立資金として使える(1p=1円)
- アマゾンギフトカードに交換できる(1000p=1,000円)
- PayPayポイント(100p=90p)
- dポイントに交換できる(100p=100p)
- 商品交換サイトで家電・PC・食品などと交換できる
10月1日から始まった今回のキャンペーンは、すでに一部のトレーダーの間で盛り上がっているようです。口座開設済み・入金済みのトレーダーのポストがXで探せます。
キャンペーンの注意点
最後にキャンペーンの注意点をまとめておきました。
- キャンペーンは松井証券と住信SBIが実施するキャンペーンである
- キャンペーン終了時点で口座解約は対象外
- 1回の入金で5万円以上
- NISA口座に審査に一定の時間がかかる(余裕をもって)
- 他のキャンペーンとの併用で無効となる場合もある
- 申込フォームは2024年1月31日17:00に閉鎖
MATSUI BANK キャンペーンの詳細・注意点はこちらから
MATSUI BANKに関するお問い合わせ
※気になることや、不明点はフリーダイヤルでお問い合わせ頂けます。携帯からもご利用可能です。
まとめ
松井証券は、FX、国内株式、米国株式、先物、投資信託、NISAなど多彩な商品を扱っています。信頼性が高いうえに、手数料も格安で、使いやすいシンプルなツールに定評があります。超初心者から上級者まで幅広く人気がある証券会社です。
証券会社やFX業者ではキャンペーンは多くとも、ハードルが高めなのが難点。MATSUI BANKのキャンペーンは今のところハードルが低く、利用しやすい点がおすすめポイント。せっかくのこの機会に、口座開設だけしておいても損はないでしょう。まずは様子見で、口座開設・入金だけしてみたトレーダーもいるようでした。
普通預金の金利や、新NISAの口座開設などが気になっている方は、今回ご紹介したMATSUI BANKのお得なキャンペーンを用途に合わせてご活用下さい。
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