暗号通貨で億り人になった!
という話を聞いたことがあるのではないでしょうか?
そんな億り人を輩出している暗号通貨の多くはミームコインです。
でも、ミームコインを購入するのは、ちょっと待ってください!
ミームコインは爆上げして億り人になれる可能性がありますが、大きなリスクもあります。
この記事では、そんなミームコインについて、解説します。
安易にミームコインに投資して、大損して後悔しないためにも、最後まで読んでください。
- ミームコインとは?
- ミームコインの特徴と注意点
- ミームコインの人気銘柄
- ミームコインの買い方
ミームコインとは?
ミームコイン(meme coin)とは、インターネット上のジョークやネタを基に作られた暗号通貨です。
ミーム(meme)とは、インターネット上で拡散されている面白い文章や画像や動画のことです。
元々のミームの意味は、進化生物学者リチャード・ドーキンス(Richard Dawkins)氏が提唱した、模倣によって人から人へと伝わって広まる文化を形成する複製可能な情報のことです。
例えば、習慣、技能、物語などです。
そこから派生して、現在よく使われるネット上のジョークやネタなどの意味で使われるようになりました。
なお、インターネット上で広がるミームは元々、インターネットミームやネットミームなどと呼ばれていましたが、現在ではインターネットやネットが略されてミームと呼ばれのが一般的です。
代表的なミームコインにドージコインや柴犬コインがあります。
ミームコインと普通の暗号通貨って、何が違うの?
一般的な暗号通貨はビジョンを元に作られ、技術や実用性が重視されています。
例えば、
- ビットコインには、第三者(仲介業者)を介さない決済システム
- イーサリアムには、よりスケーラブルで安全で持続可能
というビジョンがあります。
一方、ミームコインはミーム(ジョーク)を元に作られ、技術や実用性よりも楽しさやコミュニティが重視されています。
そして、人気が出た場合、コミュニティによって開発が行われ、機能が追加されたり、実用性が向上したりします。
なので、コミュニティが育つかどうかで、そのミームコインが爆上げするかどうかが決まると言えます。
ミームコインの4つの特徴
ミームコインには、以下の特徴があります。
- ボラティリティが高い
- 発行量が多い
- 価格が安い
- トレンドに左右される
詳しく見ていきましょう。
ミームコインの特徴1:ボラティリティが高い
暗号通貨はボラティリティが高いのが特徴です。
暗号通貨の中でも、ミームコインのボラティリティは特に高いです。
例えば、多くの億り人を生んで話題となったミームコインの柴犬コインは最高で約72万倍も爆上げしました。
柴犬コインほどではありませんが、ミームコインの元祖であるドージコインも6300倍という爆上げをしました。
これらミームコインのチャートから見てもわかる通り、ボラティリティが高いので、爆上げすれば億り人になれる可能性があります。
ミームコインの特徴2:発行量が多い
ミームコインは発行上限を設けていない、または発行上限が多いため、発行枚数が多いです。
例えば、ドージコインには発行上限がなく、柴犬コインの発行上限は1,000兆SHIBです。
一方、ビットコインなどのミームコインではない一般的な暗号通貨は発行枚数に上限がある場合が多いです。
例えば、ビットコインは2100万BTC、バイナンスコインは2億BNB、エイダコインは450億ADAです。
発行枚数の上限が設けられている理由は、発行枚数が制限されることで希少価値を持たせ、インフレを防ぐためです。
中には、イーサリアムのように発行枚数に上限がない暗号通貨もありますが、それらの暗号通貨はバーンを行うことで、供給量を抑え、希少性と価格の安定性を維持しています。
バーンとは市場に流通している暗号通貨をバーンアドレスと言われる二度と引き出すことができないウォレットに転送することで市場から排除する行為です。
ミームコインの特徴3:価格が安い
ミームコインは基本的に安いです。
例えば、ドージコインは約8.7円、柴犬コインは0.001円です(2023年10月時点)。
一方、ビットコインは400万円、イーサリアムは23万円、バイナンスコインは3万円です。
なんでミームコインはこんなに安いの?
その理由は先に触れた発行量にあります。
発行量が多いと、一枚一枚の価値が希薄化されます。
そのため、発行量の多いミームコインは価格が安いです。
ミームコインの特徴4:トレンドに左右される
ミームコインはネット上のジョークから生まれた暗号通貨です。
なので、ミームコインの価格はトレンドに大きく左右されます。
特に、ミームコインを支持している著名人の発言の影響は大きいです。
例えば、ドージコインを支持するスペースX(SpaceX)とテスラ(Tesla)CEOイーロン・マスク(Elon Musk)氏の発言で、ドージコインが急騰したことが過去に何回もあります。
また、ドージコインのミームコインである柴犬コインが爆上げした時にもマスク氏の発言がありました。
トレンドは、著名人の発言の他、コミュニティの盛り上がりもあります。
ミームコインの注意点
ミームコインには以下の注意点があります。
- 暴落のリスク
- 詐欺のリスク
以上の注意点は大事なので、詳しく見ていきましょう。
ミームコインの注意点1:暴落のリスク
暗号通貨と聞くと、
リスクが高い
なんて思うかもしれません。
ミームコインは暗号通貨の中でもボラティリティが高いので、爆上げする可能性がある反面、大暴落するリスクも高いです。
例えば、72万倍爆上げした柴犬コインは史上最高値0.009円から暴落し、現在は0.001円と約90%下落しています。
ドージコインは史上最高値79.44円から現在は9円と約88%下落しています。
詐欺のリスク
ミームコインには詐欺コインが少なくありません。
特に、調達した資金を持ち逃げするラグプル(rug pull)が横行しています。
例えば、韓国の人気サバイバルドラマ『イカゲーム』のミームコイン、イカゲームコインがあります。
イカゲームコインは2021年10月26日にDEX(分散型取引所)にローンチされれました。
そして、ローンチ後1週間で約30万倍の爆上げをしましたが、5分後、価格が約0円(0.00067ドル)まで暴落、時価総額60億ドル(約6800億円)が蒸発しました。
大暴落の原因はイカゲームコインの開発者が資金を持ち逃げ(ラグプル)したからです。
イカゲームコインのラグプルの被害額は推定210万ドル(約2億4000万円)と言われています。
ラグプルに関しては、こちらの記事で、手口、事例、対策、対処法を解説しているので、騙されないためにも、ぜひ読んでください。
また、ミームコインは作り方が簡単で誰でも簡単に作れるため、詐欺が多いです。
人気のあるミームコイン一覧
ミームコインはたくさんあります。
こちらは数ある暗号通貨の中からミームコインだけを選び出し、時価総額順に並べたものです。
ミームコインの人気銘柄一覧を見ると、犬のロゴが多いことに気付くかもしれませんね。
これらの犬をモチーフにしたミームコインは、犬コインや犬系コインと呼ばれます。
犬系コインについては、こちらの記事で、特徴、リスク、おすすめ銘柄一覧、買い方を紹介しているので、ぜひお読みください。
人気ミームコイン一覧のから、特に人気のある銘柄を紹介します。
ドージコイン(Dogecoin:DOGE)
ドージコインはミームコインの元祖です。
2010年、「かぼす」という名の柴犬が「Doge(ドージ)」と呼ばれ、インターネットミームとして人気になりました。
ちなみに、「Doge」とは「Dog」の綴りをわざと間違えたものです。
2013年に、ソフトウェア・エンジニアのジャクソン・パーマー(Jackson Palmer)氏が、「ドージコインっていう柴犬の暗号通貨を買っている」とジョークを飛ばし、そのジョークが基に作られました。
ドージコインは全暗号通貨の中で時価総額第9位、ミームコインの中では第1位です。
ドージコインには、
- ライトコインをベースに開発された
- 決済スピードが速く、手数料が安い
- コミュニティが強い
と言った特徴があります。
また、ドージコインはイーロン・マスク氏が推している暗号通貨であり、彼の言動で価格が大きく動きます。
WikiBitでドージコインの評価は以下の通りです。
WikiBitとは世界中の暗号通貨取引所、プロジェクト、トークンの安全性、信頼性を評価する第三者機関です。
5,000社以上の取引所、8,000以上のトークンを網羅しています。
また、評価の他、取引所を利用して被害に遭った人たちの生の声、調査員の取引所への突撃調査など、リアルな情報を知ることができます。
柴犬コイン(Shiba Inu:SHIB)
柴犬コインはドージコインのミームコインで、ドージコインに対抗する暗号通貨として作られました。
柴犬コインは全暗号通貨の中で時価総額第18位、ミームコインの中では第2位です。
柴犬コインは億り人を輩出した暗号通貨として有名です。
柴犬コインには、
- イーサリアムと同じ仕組みで、DEXのシバスワップ(ShibaSwap)、NFTのShibaNFTを展開している
- SHIB(プロジェクトの中心)、LEASH(リベーストークン)、BONE(ガバナンストークン)の3種類のトークンがあるる
といった特徴があります。
また、2023年8月にはゲームやメタバースに焦点を当てた、柴犬コインのエコシステムを拡張するための新しいブロックチェーンプラットフォームであるシバリウム(Shibarium)がローンチされました。
WikiBitで柴犬コインの評価は以下の通りです。
ペペコイン(PEPECOIN:PEPE)
ペペコインとは、インターネットミームの「カエルのペペ(Pepe the Frog)」をモチーフにしたミームコインです。
カエルのペペとは、アメリカの漫画『ボーイズ・クラブ(Boy's Club)』に登場するカエルのキャラクターです。
ペペはボーイズ・クラブに登場後、ミームとしてネット上で人気となります。
しかし、しばらくしてから、ペペは人種差別的な投稿に使われるようになり、人種差別の象徴となってしまいました。
作者のマット・フュリー(Matt Furie)はペペのイメージを回復すべく、さまざまなキャンペーンを行いましたが、成果はありませんでした。
そのため、彼は作中でペペを葬りました。
しかし、ペペは作中では死んだものの、後にNFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)のレアペペカードとして復活し、人気となりました。
ペペコインは全暗号通貨の中で時価総額第97位、ミームコインの中では第3位です。
ペペコインには、
- 公平性と透明性が高い
- トランザクション手数料が無料である
という特徴があります。
ペペコインは2023年4月にローンチされてから、たった3週間で10万倍以上の爆上げをして、話題となりました。
ペペコインに投資した人の中には、
- 385ドル(約5万円)相当を購入して、数日後に123万ドル以上(約1億6000万円)で売却した
- 263ドル(約3万6000円)相当を購入して、3週間後に380万ドル(約5億1300万円)の利益をあげた
などがいて、ペペコインの爆上げで一攫千金を得た人の話が出回りました。
そのため、「この儲けのチャンスをみすみす逃したくない」というFOMO(フォーモ)が生じて、多くの人がペペコインを買いに走り、爆上げしました。
FOMOとは、取り残されることへの恐怖です。
FOMOは「Fear Of Missing Out」の頭文字から来ています。
SNSの発達によって、四六時中情報が流れるようになった結果、多くの人が「常に最新の情報を手に入れないと、周りから置いて行かれる」と恐怖を感じるようになり、FOMOという言葉が生まれました。
暗号通貨では、FOMOは「周りが儲けているのに、自分だけが儲け損なって間抜けな思いをしたくない」という恐怖の感情を表す時に使われます。
しかし、ペペコインは最高値を付けた後、5月に大暴落しました。
この大暴落は、クジラ(大口投資家)の利益確定、ペペ追跡型先物の利用などが原因とされています。
さらに8月、ペペコインの開発者数人がマルチシグウォレットからトークンを移動するために必要な署名の数を5/8から2/8に変更、その後、1600万ドル(約23億円)のペペコインを不正に引き出したことが発覚しました。
一部のアナリストは、これをラグプルの前兆と見ています。
さらに、ミームコインは作り方が簡単であるため、ペペコインの模倣コイン(偽物)が数多く出回っています。
そのため、間違えて偽物を買ってしまうリスクもあります。
WikiBitでペペコインの評価は以下の通りです。
wikibitのペペコインの画像
ミームコインの買い方
ミームコインはどこで買うの?
そこで、ミームコインの買い方をご紹介します。
ミームコインの買い方①国内の暗号通貨取引所
ミームコインの多くは海外の暗号通貨取引所でしか取り扱われていない、国内取引所で買えません。
しかし、一部の国内取引所では、一部のミームコインを購入できます。
今回ご紹介した銘柄の中では、ドージコインと柴犬コインを以下の国内取引所で購入できます。
- GMOコイン
- SBI VCトレード
- ビットバンク(bitbank)
- バイナンスジャパン(Binance Japan)
- ビットフライヤー(bitFlyer)
- ビットポイント(BITPOINT)
- SBI VCトレード
- バイナンスジャパン(Binance Japan)
SBI VCトレードとバイナンスジャパンがドージコインと柴犬コインを両方購入できるので、国内取引所でミームコインを買うなら、この2社がオススメです。
ミームコインの買い方②海外の暗号通貨取引所
海外の暗号通貨取引所なら、ペペコインなど国内の取引所では取り扱われていないミームコインを購入できます。
海外の取引所でのミームコインの買い方は次の通りです。
ステップ1:国内の取引所と海外の取引所で口座を開設する
海外の取引所でミームコインを購入する場合、国内の取引所でも口座を開設する必要があります。
なぜなら、海外の取引所でミームコインを購入するための暗号通貨を購入・送金するために、国内の取引所が必要だからです。
ステップ2:国内の取引所で送金用の暗号通貨を購入する
国内と海外の取引所で口座を開設したら、ミームコイン購入用の暗号通貨を国内の取引所で購入しましょう。
購入用の暗号通貨はビットコインやイーサリアムなどで大丈夫です。
ステップ3:ミームコイン購入用の暗号通貨を海外の取引所に送金する
ミームコイン購入用の暗号通貨を国内の取引所で買ったら、海外の取引所の自分の口座に送金しましょう。
ステップ4:海外の取引所でミームコインを購入する
海外の取引所に購入用の暗号通貨を送金したら、送金した暗号通貨を使って目当てのミームコインを購入しましょう。
これで、海外の取引所でのミームコインの購入は完了です。
海外の暗号通貨取引所を利用する際の注意点
海外の取引所を利用する際、以下の注意点があります。
- 資金を失うリスク:海外の取引所は分別管理が行われていないため、万が一、倒産したら、資金を全て失うリスクがあります。
- ハイリスク:ミームコインはボラティリティが高いので、上にも下にも大きく動きます。特に海外の取引所で取り扱うミームコインはボラティリティが高いので、暴落して大損するリスクもあります。
- 詐欺のリスク:海外の取引所で取り扱っているミームコインの中には詐欺コインもあるので、騙されるリスクがあります。
ミームコインの買い方③DEX(分散型取引所)
ミームコインはバイナンスやコインベースなどのCEX(中央集権型取引所)に上場される前に、まずはDEXに上場されることがほとんどです。
例えば、ペペコインはまず始めにDEXのユニスワップ(Uniswap)に上場され、翌日には価格が4500倍になりました。
それからOKX、クーコイン(KuCoin)、バイビット(Bybit)、バイナンス(Binance)の大手CEXに上場され、最高値を付けました。
なので、こんな人はDEXを検討しましょう。
- 次に爆上げするミームコインを探す
- 少ない資金で一攫千金を狙う
なお、詐欺コインなど多いため、DEXはCEXよりもハイリスクなので、注意が必要です。
DEXでのミームコインの買い方は以下の通りです。
ステップ1:国内の取引所の口座と暗号通貨ウォレットを開設する
DEXでミームコインを購入する場合、海外の取引所で購入するのと同様、国内の取引所で口座を開設する必要があります。
また、DEXにアクセスするために、メタマスク(MetaMask)など暗号通貨ウォレットも開設する必要があります。
ステップ2:購入用の暗号通貨をウォレットに送金する
国内の取引所から暗号通貨ウォレットにミームコイン購入用の暗号通貨を送金します。
ステップ3:DEXにウォレットを接続する
暗号通貨ウォレットとDEXを接続します。
なお、DEXはアカウントや口座開設は不要です。
暗号通貨ウォレットのアカウントさえあれば、すぐに利用できます。
ステップ4:DEXでミームコインを購入する
DEXに暗号通貨ウォレットを接続したら、ミームコインを購入しましょう。
まとめ
ミームコインはインターネット上のジョーク(インターネットミーム)をネタに作られた暗号通貨です。
ミームコインはビットコインやイーサリアムなどの一般的な暗号通貨と違い、楽しさやコミュニティに重きが置かれているため、機能や実用性に乏しい傾向にあります。
そのため、価格は安く、さらにトレンドに乗りやすいので、もしも話題になると何千、何万倍まで一気に爆上げするケースもあるため、少額で億り人になれる可能性があります。
その一方、爆下げするリスクもあり、また簡単に作れるため、多くの詐欺コインや人気コインを真似した模倣コイン、ラグプルなどのリスクがあります。
なので、爆上げしているからという理由で何も考えずにミームコインを買うと、損するかもしれません。
この記事では、ミームコインの特徴、注意点、人気銘柄、買い方を紹介していますので、ミームコインを買う時の参考にしてください。
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