MT5とMT4の違いを知りたい!
MT4からMT5へ移行するときの注意点を知りたい!
2023年3月現在、MT5の普及率はかなり上がっており、MT4からMT5に移行するにあたって問題になっていた互換性の問題も解決されつつあります。
まさに今、MT5に移行しようと考える人や、MT4とMT5のどちらを選べばいいのか?と考え込む人が多い時期だといえます。
以前ならば、まだMT4の方が良いという結論になる人が多かったと思いますが、MT5の勢いがかなり強くなってきているので、MT5に移行したいと思う人が現在増えつつあるのです。
- MT5とMT4の比較
- MT5とMT4のどちらを使うべきか?
- MT4にはないMT5の6つの新機能
- MT4からMT5に移行する際の注意点
現在、MT4とMT5がどれほど違うのか?
更新が一切されていないMT4と更新が次々と行われているMT5ではかなりの差が生じつつあり、将来的には差はかなり広がると予想されます。
多くのFX業者でMT5を取り扱うところも増えており、MT5の時代が来つつあると言えるでしょう。
記事ではMT4の利点も解説し、MT4の利用に向いている人も解説した上で、なおMT5の方が今後利用した方が良い根拠を解説していきます。
すぐにMT4からMT5へ移行する際の注意点について知りたい人は「MT4からMT5に変更する際の注意点」から読み進めてください。
MT5とMT4の違いとは?どちらを使うべき?
MT5はMT4の後続機なので、一見MT5を選ぶべきのように思えます。
実際に性能面に関して言えば、MT5はMT4よりも性能は高いです。
なのでMT5をとりあえず選ぶというのは間違いではありません。
しかし、未だにMT5よりも性能の劣るMT4が使われ続けている理由は、MT4のEAやカスタムインジケーターに互換性がないせいです。
長い間、MT4が使われ続けてきたおかげで、MT4のEAやカスタムインジケーターは数千種類存在します。
長く愛用してきたEAやカスタムインジケーターを手放したくないトレーダーにとっては、いかに性能が高いといってもMT5に移行する勇気がなかなか出ません。
しかし、結論を言うと、おすすめなのはMT5です。
互換性がないという問題は、変換ソフトの発達で解決しつつありますし、その他様々な点でMT5はMT4よりも勝っています。
以上の事情を踏まえた上で、MT5とMT4の客観的なデータに基づく比較を以下の9つの項目から解説していきます。
- MT5とMT4の比較一覧表
- MT4はアップデートが止まっておりMT5は更新されている
- MT5は動作速度が速い
- MT5の方が時間足が多く高度な分析が可能
- MT5の方が取得情報量が多い
- 搭載インジケーターや描画オブジェクトはMT5の方が多い
- カスタムインジケーターやEAはMT4の方が多い
- MT5には追加された6つの新機能がある
- 対応業者はMT4の方が多い
MT4とMT5にはかなり明確に大きく違うので、自分に合ったプラットフォームを選びましょう。
MT5とMT4の比較一覧表
MT5とMT4の違いを一目で分かる一覧表で比較してみました。
一覧表で大まかにMT5とMT4の違いを把握した上で、更に詳しく解説していきます。
MT5とMT4の比較表は以下の通りです。
MT5とMT4の比較一覧表 |
---|
比較項目 | MT4 | MT5 |
---|---|---|
動作スピード | 遅い | 早い |
気配値、ナビゲーターウィンドウ | 機能が少ない | 多機能で見やすい |
時間足の種類 | 9種類 | 21種類 |
日本語対応 | 対応済み | 対応済み |
公式サポート | 終了 | 更新高め |
両建て取引 | 可能 | 可能 |
ワンクリック注文 | 可能 | 可能 |
スマホアプリ | 機能が少ない | 多機能で見やすい |
カスタムインジケーター | 多い | 少ない |
EA | 多い | 少ない |
対応FX業者 | ほぼ全ての業者 | 一部の大手業者のみ |
表を見ると分かるように、あらゆる機能がMT5が勝っていますが、MT4は歴史が古く、カスタムインジケーターやEAを長い間使い続けているトレーダーに人気があります。
しかし、時間足の種類がMT5は圧倒的にMT4よりも多いため、分析能力に違いが起こり、MT5のカスタムインジケーターやEAはより精度が高く分析力が高いものを使えると考えてよいでしょう。
MT4のカスタムインジケーターやEAは馴染み深いかもしれませんが、時代遅れということもできるかもしれません。
MT4はアップデートが止まっておりMT5は更新されている
MT4とMT5のどちらを選択すべきか?という問題を考える場合、欠かせない重要な要素となるのが、メタクォーツ・ソフトウェア社がMT4の更新を今後一切しないと公言しているという点があります。
MT4は確かに世界中に使われており、優れたプラットフォームであることに間違いはありません。
しかし、テクニカル分析は日進月歩で発展しており、AIによる自動売買などが当たり前になってきた中で、時代に追いつけないとメタクォーツ・ソフトウェア社が判断したとも考えられます。
トレードの最新技術を学ぶという意味でも、更新が続くMT5を選択するというのは、賢い選択といえるかもしれません。
勿論、現状うまくいっているのにMT4からMT5に移行するというのは、勇気のいる問題ではあるので、自分が愛用している手法がMT5で使えないのであれば、使えるようになるまで待つという選択も良い選択と言えるでしょう。
MT5は動作速度が速い
MT5とMT4を比較するときに、裁量取引を行うならば、MT5の方が良いとするトレーダーは多いです。
理由は、MT5は動作速度が速いため、注文を行いやすいからです。
一方でEAやカスタムインジケーターを使いたい場合はMT4の方がよいとするトレーダーもいますが、EAを利用する場合でもMT5の動作速度の速さがメリットになるケースもあります。
自動売買の約定もプラットフォームの性能に依存する部分もあり、正確に注文が行われないと、EAの想定した成果が達成できないという可能性もあるからです。
なのでEAを利用するから、MT4を選ぶという考え方も、少々安易な考え方ともいえるかもしれません。
MT5の方が時間足が多く高度な分析が可能
時間足の種類はMT4が9種類なのに対して、MT5は21種類あります。
EAやカスタムインジケーターの種類が豊富なMT4ですが、MT5のEAやカスタムインジケーターは、時間足が多い影響で高度な分析が可能です。
EAやカスタムインジケーターといっても、基本となる考え方は、テクニカル分析によることが多く、時間足が多ければ、テクニカル分析の幅も広がるので、MT5が有利になります。
特に、EAを使う場合、使える条件が多い方が、最大の成果を追求しやすいです。
今後、ますます発展するであろうAIによるトレードにおいて、時間足の多さは有利に働くということですね。
MT5の方が取得情報量が多い
MT5はMT4と比べて、新しい多くの機能が追加されたので、取得情報が多いです。
今すぐMT5の新機能について知りたい人は「MT5には追加された6つの新機能がある」から読み進めてください。
例えば、MT4までは、経済指標を外の情報から入手する必要がありましたが、MT5では、プラットフォームで経済指標の情報を取得可能です。
MT5は、チャートのドッキング解除機能も付いているので、1つのプラットフォームで、いくつものチャートを使い取引も可能です。
MT5の場合、スマホアプリも分割できるので、スマホでの時間足ごとの分析や、同時に2銘柄分析することも可能となっています。
搭載インジケーターや描画オブジェクトはMT5の方が多い
移動平均線などの搭載インジケーターや、水平線などの描画オブジェクトはトレーダーにとって重要な要素といえます。
MT5とMT4を比較して、チャートツールとしての性能の差はどのくらいあるのでしょうか?
MT5とMT4の搭載インジケーターや描画オブジェクトの違いについては以下の表にまとめたので、参考にしてください。
MT5とMT4の搭載インジケーターと描画オブジェクトの比較(PC版) |
---|
MT5 | MT4 | |
---|---|---|
搭載インジケーター | 38種類 | 30種類 |
描画オブジェクト | 44種類 | 31種類 |
スマホ版に関しては、MT5もMT4も搭載インジケーターと描画オブジェクトの数は変わりません。
パソコン版に関しては、MT5の方がもともと搭載されているインジケーターや描画オブジェクトが多いです。
でも、カスタムインジケーターが多いなら、MT4の方が良いのでは?と思うかもしれません。
確かに、カスタムインジケーターは便利なのですが、MT5やMT4に完全には最適化されていないという欠点があります。
カスタムインジケーターを利用することで重くなったりフリーズしたり等、取引上不利になる可能性があります。
テクニカル分析だけを行うならば、最初から搭載されているインジケーターや描画オブジェクトだけでほぼ実現可能です。
MT4の方が現状拡張性は高いのは確かですが、MT5と比べて、動作が重くなりやすいという欠点があることも事実といえます。
カスタムインジケーターやEAはMT4の方が多い
MT4は2005年にリリースされ、世界中で愛されるプラットフォームとして活躍してきました。
一方で、MT5がリリースされたのは、2011年で、6年遅れでリリースされたわけですね。
6年の間に様々なユーザーがカスタムインジケーターやEAを開発してきました。
加えて、MT4は個人や企業がカスタムインジケーターやEAを開発しやすく、MT5では開発しにくいという事情があります。
更新によって徐々に改善はされてますが、カスタムインジケーターやEAの種類は、MT4の方がMT5より倍以上利用できるのが現状なので、様々なカスタムインジケーターやEAを試したい場合は、MT4がMT5よりもおすすめです。
MT5には追加された6つの新機能がある
MT5には新たに追加された以下の6つの新機能が存在します。
- 新機能①【ミニチャート】
- 新機能②【指標カレンダー】
- 新機能③【チャートのドッキング解除】
- 新機能④【気配値ウィンドウの情報増加】
- 新機能⑤【銘柄検索機能の追加】
- 新機能⑥【MT5アプリのチャート分割(Android版限定)】
それぞれ画像付きで機能を使ってできることや使い方の詳細を解説していきます。
新機能①【ミニチャート】
MT5の「ミニチャート」とはチャート上に小さなチャート画面を重ねて表示できるオブジェクト機能です。
使い方の一例として、デイトレードを行うと想定し、同時に2つの銘柄を扱う場合、2分割画面で、15分足のチャートに4hのミニチャートを表示させれば、分割チャートで時間足を分割して表示させるより分かりやすく上位足の分析が可能となります。
2つの銘柄を扱い時間足の分割を行うと、分かりにくいので、ミスが発生する可能性があり、ミニチャートを使うことでミスの誘発を防げますし、余計な確認をしなくても済みます。
結果的に、トレードの成績も上がるでしょう。
上の例は一例ですが、ミニチャートはメインチャートと関連性を強められるところが、分割チャートにはない利点なので、様々な使い方が考えられるでしょう。
ミニチャートの表示方法としては以下の手順で行います。
【手順1】MT5上部メニューの「挿入」をクリックし「オブジェクト」にマウスポインタを移動させ「グラフィック」にマウスポインタを移動させ、「チャート」をクリックします。
【手順2】 チャート上にミニチャートを表示させたい個所をクリックでミニチャートを表示可能です。
ミニチャートの大きさなども自由に変更可能です。
ミニチャートのパラメーターの変更方法は、ミニチャートの上で右クリックし、プロパティを選択すれば、パラメーターの変更メニューが表示されます。
以下、ミニチャートで変更可能なパラメーター「共有」と「パラメータ」に分けて表で詳しく解説します。
共有 |
---|
名前 | ミニチャートの名前です。オブジェクトリストで探すときに便利です。 |
説明 | ミニチャートの説明です。 |
スタイル | 枠線の色や線の太さ、種類を変更可能です。 |
オブジェクトを背景として表示 | チェックを入れるとメインチャートの後ろにミニチャートが表示されるので、重ならずに表示できます。 |
選択を無効化 | チェックを入れると表示されたミニチャートからプロパティを変更できないようにします。 オブジェクトが重なったりする時に、チェックを入れておくと便利です。 プロパティを表示させたい場合は、チャート上を右クリックし、オブジェクトリストを呼び出して、プロパティを表示させましょう。 |
パラメータ |
---|
X軸距離 | ミニチャートの位置をX軸(横軸)で設定して調整できます。 ミニチャートの左上の枠をドラッグしても移動させることは可能です。 |
Y軸距離 | ミニチャートの位置をY軸(縦軸)で設定して調整できます。 ミニチャートの左上の枠をドラッグしても移動させることは可能です。 |
幅・高さ | ミニチャートの幅と高さを設定できます。 ミニチャートを大きくしたり小さくできたりするので、最初に設定を行う人は多いでしょう。 |
コーナー | ミニチャートを表示させる位置を上下左右の4隅に設定できます。 Left Upper :ミニチャートを左上に表示 Left Lower:ミニチャートを左下に表示 Right Lower:ミニチャートを右下に表示 Right Upper:ミニチャートを右上に表示 |
スケール | ミニチャートに表示されているチャートを拡大させたり、縮小させたりできます。 スライダーを右(→)に動かす:拡大 スライダーを左(←)に動かす:縮小 |
銘柄 | ミニチャートに表示している銘柄を変更できます。 |
日付スケール | チェックを入れれば、日付メモリを表示可能です。 |
価格スケール | チェックを入れれば、価格メモリを表示可能です。 |
期間 | 時間足を変更できます。 |
新機能②【指標カレンダー】
MT5ではプラットフォーム内で指標カレンダーを表示させることが可能です。
MT5の指標カレンダーでは金融機関などが事前に発表した予想数値、結果の数値なども情報も取得できるので利便性が高いです。
MT5の指標カレンダーを表示させる手順としては以下のようになります。
【手順1】ツールボックスを表示させる
指標カレンダーはツールボックスから選択可能なので、ツールボックスを表示してない場合は、ツールボックスを表示させましょう。
①MT5上部メニュー「表示」をクリック
②「ツールボックス」をクリックで、ツールボックスがMT5下部に表示されます。
【手順2】MT5下部メニューの「ツールボックス」内の「指標カレンダー」タブをクリック
新機能③【チャートのドッキング解除】
MT5にはチャートのドッキング解除の機能が搭載されています。
チャートのドッキングを解除すると、MT5からチャートが独立し、MT5の外にチャートを移動させることが可能です。
複数のMT5やMT4をインストールさせ、複数のプラットフォームを使って、取引を行う熟練トレーダーを見ことがあると思います。
チャートのドッキング解除の機能があれば、1つのプラットフォームで、複数のチャートを表示できるので、パソコンへの負担は軽いもので済みます。
チャートのドッキング解除で特に有効な使い方は、複数のモニターで分析を行う方法です。
チャートをいくつも見て分析するタイプのトレーダーにとっては、必須の機能といえますね。
使い方としては以下の手順となります。
【手順1】チャート画面で右クリックを行う
【手順2】「ドッキング」をクリック
ドッキングの解除を戻したい場合は、同様の手順を行えば、MT5内にチャートが戻ります。
新機能④【気配値ウィンドウの情報増加】
MT4までは気配値ウィンドウの情報として、
- 通貨ペアリスト
- ティックチャート
の2点しか見れませんでしたが、MT5になって気配値ウィンドウに新たな情報が追加されました。
- 詳細
- プライスボード
の2点です。
以下の画像が、MT5とMT4の気配値ウィンドウの比較画像となります。
「詳細」では直近の最高値と最安値等の以下の画像のような情報を閲覧可能です。
「プライスボード」では、並べられた銘柄をワンクリックで注文することができる機能となっています。
新機能⑤【銘柄検索機能の追加】
MT5は銘柄の検索機能が追加されており、MT4のように数多くの銘柄から1つの銘柄を探す必要がなくなりました。
銘柄の検索は気配値ウィンドウの銘柄タブから行うことが可能です。
下記の画像のように「クリックして追加」をクリックし、気配値ウィンドウに追加したい銘柄名を入力すれば表示可能となります。
業者ごとに同じ銘柄でも名前が若干違ったりするので、検索機能を使う場合は、正確に銘柄を入力するようにしましょう。
新機能⑥【MT5アプリのチャート分割(Android版限定)】
MT5アプリの場合、チャートの分割機能を使用できます。
チャートの分割を行うことができると、複数の銘柄や時間足を瞬時に確認することができるので、分析の時間が短縮され、精度が高くなります。
MT5アプリの分割のやり方は以下の通りです。
【手順1】MT5アプリの上部メニューの右上にある「分割チャート」マークをタップしてください。
【手順2】「新規チャート」をタップします。
【手順3】分割チャートが追加されました。
チャートの縦分割のやり方
スマホを横向きで見たい場合などは、縦分割よりも横分割のほうが見やすい、と思う人もいると思うので、横分割のやり方も解説します。
横分割を行うには、上記のチャートの分割の手順を踏んだ後以下の手順を行えば、実行可能です。
【手順4】縦分割された状態で、もう一度MT5アプリの右上の「分割チャート」マークをタップします。
【手順5】分割チャートのメニューが表示されるので、「垂直分割」をタップしてください。
【手順6】チャートが縦分割されました。
分割チャートの時間足を変える方法
分割チャートの時間足を変える方法を以下解説していきます。
【手順1】時間足を変えたいチャートをタップすると、円状に時間足が表示されるので、使いたい時間足をタップしてください。
【手順2】選んだ時間足がチャートに適用されます。
分割チャートの銘柄の変更方法
分割チャートの銘柄の変更方法を以下解説していきます。
【手順1】銘柄を変更したいチャートをタップした後、MT5アプリの左のメニューの「上下矢印」をタップしてください。
【手順2】気配値メニューが表示されるので、表示させたい銘柄をタップします。
【手順3】チャートに選択した銘柄が表示されます。
【手順4】気配値を消したい場合は、再び「上下」マークをタップすれば消えます。
対応業者はMT4の方が多い
MT4は世界中で使われているプラットフォームなのに対して、MT5はまだMT4ほどは広まっていません。
しかし、2022年12月現在では、MT5しか取引に扱えない業者も増えています。
国内のライセンスを持つ証券会社でも以下の会社はMT5を利用可能です。
- 外為ファイネスト
- OANDA Japan
- AVATRADE
MT5を利用可能になる業者は世界中で増えつつあり、一昔前のMT4一色だった状況から、MT5が逆転するのでは?と思うくらいまで普及するようになりました。
国内のライセンスを持つ証券会社で、MT4とMT5を使えるものもあるので、どちらを利用するにしても、困ることは起こらないでしょう。
結局MT5とMT4のどちらを使えばいいのか?
MT5とMT4のそれぞれの特徴と向いている人を解説し、更に個人的な見解としてMT5をおすすめする理由について、以下の項目から解説していきます。
- 業者の自由度と豊富なカスタムインジケーターやEAを利用したい場合はMT4
- 高性能なチャートツール、高度な分析・取引・インジケーター・EAを利用したい場合はMT5
- 初心者にMT5をおすすめする理由
- MT4トレーダーにMT5移行をおすすめする理由
業者の自由度と豊富なカスタムインジケーターやEAを利用したい場合はMT4
MT5がかなり広まってきつつあるとはいえ、未だに世界を見渡した場合は、MT4の方が普及されています。
様々な業者の選択肢を増やしたい場合は、MT4をおすすめしますし、そもそも自分が使いたい業者がMT4しか利用できないならば、MT4を利用するしかありません。
MT4も世界的に使われているプラットフォームなので、クオリティの高いプラットフォームであることは間違いないです。
カスタムインジケーターやEAを利用するだけではなく、開発に関しても、現状ではMT4の方が行いやすいという現状はあります。
しかし、メタクォーツ・ソフトウェア社がMT4は今後更新しないと断言しているので、開発目的の場合だとしても、MT5で開発を行った方があるいは無難かもしれません。
MT4はMT5と比べ、2倍以上、利用できるカスタムインジケーターやEAが多いので、多くのカスタムインジケーターやEAを利用したい場合は、MT4をおすすめします。
しかし、互換ソフトがかなり発展していっているので、MT4で自分の気に入ったカスタムインジケーターやEAをMT5に変換できる日が来るかもしれません。
プラットフォームとしての性能はMT5の方が勝っているので、機会があれば、個人的にはなるべくMT5の移行を考えた方が良いとは思います。
高性能なチャートツール、高度な分析・取引・インジケーター・EAを利用したい場合はMT5
MT5はMT4と比べて、使いやすく見やすく、機能が次々と追加されています。
時間足も2倍以上多いので、高度な分析・取引・インジケーター・EAを利用することが可能です。
今後、メタクオーツ・ソフトウェア社が、積極的に更新を行うと発表していることから、MT5の将来性は高いといえます。
実際に、MT5にしかない新機能はどれも画期的なもので、MT5でなければ高度な分析ができないとすらいえるほど利便性が高いものもありました。
MT5の新機能について詳しく知りたい人は「MT5には追加された6つの新機能がある」から読み進めてください。
新機能を使い、先んじたトレードを行いたい人は、MT5がおすすめだといえるでしょう。
特に多くのトレーダーが裁量取引を行うならMT5の方が良いとしているので、裁量取引を重点的に行いたい場合も、MT5がおすすめです。
初心者にMT5をおすすめする理由
MT4トレーダーの大半が、慣れ親しんだカスタムインジケーターやEAから離れたくないというケースが殆んどなので、初心者トレーダーこそ、MT5をおすすめします。
MT5は、各種メニューが改善されており、機能ももちろんのこと見やすさや使いやすさも更新されています。
なので、MT4を使うよりMT5を使う方が、操作が直感的に行えるので挫折しにくいのです。
多機能でなくても別に良いという人でも、MT5の方が使いやすいし、
使いやすさや見やすさも更新されていくので、今後更新されないであろうMT4よりも、MT5を使った方が良いでしょう。
EAやカスタムインジケーターを使いたい場合でも、
MT5の方がより高度なEAやカスタムインジケーターを作成できるので、勝率が上がる可能性は高いと思われます。
MT4トレーダーにMT5移行をおすすめする理由
MT4トレーダーがMT5に移行しない一番の理由は、EAやカスタムインジケーターの互換性がないからというところが大きいのではないでしょうか?
しかし、2022年12月現在では、MT5への互換ソフトがかなりのところまで発展しつつあります。
実際に、MT5の最近の普及率もかなり高いと、熟練トレーダーの方々も感じているところだと思います。
いまいちMT5に移行する気がなかったトレーダーでも、そろそろMT5に移行しようかと考えてる人は多いでしょう。
MT5はここまで解説してきたように、機能が次々と追加されていますし、分析もMT4より優れていることは間違いがありません。
新しい手法を取り入れなければ、相場の変化に対応できず、扱う道具面で他トレーダーに差をつけられてしまいます。
機能面に関しても更新頻度に関しても、MT5に移行した方が将来性があるのは明らかですし、最近ではMT5しか取引ツールがないFX業者も出てきています。
MT4でうまく行かなくなってからMT5に移行するよりも、すぐにMT5に移行しておいた方が、更に新しい手法を開発しやすい環境があるので有利です。
継続して、FXで収益を上げるならば、今のうちにMT5に移行することをおすすめします。
MT4からMT5に変更する際の注意点
MT4からMT5に変更したいと思う人も多いと思います。
しかし、MT4からMT5に変更するときは以下の注意点があることに注意しましょう。
- MT5を使いたい場合MT5の口座を開設する必要がある(切り替えは不可)
- チャート設定・EA・インジケーターの移行はできない
- 専用の変換ソフトが更新されているがプログラミングの知識が必要
- MT4とMT5両方使える業者ならば口座資金の移動は可能(例えばOANDAJapanなど)
MT5を使いたい場合MT5の口座を開設する必要がある(切り替えは不可)
今までMT4を使っていて、MT5に変えたい場合は、追加口座を開設し、MT5の専用口座を開設する必要があることが多いです。
これまで使っていたMT4の口座をMT5の口座に切り替えることはできないことが多いです。
MT5の専用口座を開設したのち、パソコン版の場合ならば、利用している業者からMT5をダウンロードするようにしましょう。
スマホ版の場合は、MT5アプリをインストールしたのちに、サーバー情報やIDやパスワードを口座情報に入力し、ログインするようにしましょう。
MT4のIDでMT5の口座にログインすることはできないので注意しましょう。
チャート設定・EA・インジケーターの移行はできない
MT4のチャート設定やEA・インジケーターの移行をMT5に行うことはできません。
MT4とMT5は見た目は似ておりますが、互換性がないので、データをそのまま移動することはできないのです。
新しく設定することになるので、MT4をアンインストールする前に、データをMT5に反映させるようにしましょう。
専用の変換ソフトが更新されているがプログラミングの知識が必要
MT4のEAやカスタムインジケーターをMT5に変換するソフトは、日進月歩で更新されつつありますが、それでもまだ変換に少々のプログラミングの知識が必要になることが多いです。
では、専門家に依頼したらどうだろう?と思う人もいると思います。
専門家に頼んだ場合の相場は、20,000円~50,000円ほどですが、不具合が出てしまった場合どうにもならないことが多いです。
専門家に頼んでMT5に変換してもらったのはいいが、後々になって不具合が出たというケースも多いので、躊躇するトレーダーは多いようです。
最近では、MT4のプログラムをMT5のプログラムに無料で変換してくれることを売りにしている証券会社というのも、出てきているので、MT4からMT5への変換に注目が集まっていることは間違いありません。
プログラミングの知識が一切なくても、変換を行えるソフトもあり、精度はかなり高くなってきてはいます。
変換ソフトの発展は今後、大きな期待をして良いでしょう。
MT4とMT5両方使える業者ならば口座資金の移動は可能(例えばOANDAJapanなど)
MT4とMT5の両方を取り扱う業者は増えつつあります。
例えば、日本国内のライセンスを持つ、OANDAJapanなどがそうです。
OANDAJapanの場合は、MT4からMT5の口座への資金移動が可能です。
利用しているFX業者がMT4しか扱っていない場合は、一度出金し、MT5を扱っている業者の口座に入金を行うしかありません。
MT5とMT4の違いを知りMT5への移行を検討しよう!
「MT5とMT4の違いを知りたい!」「MT5からMT4へ移行する際の注意点を知りたい!」ご要望にお応えすべく、MT5とMT4の違いと、MT5からMT4へ移行する際の注意点を詳しく解説してきました。
MT4と比べてMT5は、新機能が次々と加わっており、従来の問題であった互換性の問題もだいぶ緩和していることをも解説しています。
結論として、記事ではそろそろMT4トレーダーもMT5に移行した方が良いとアドバイスさせていただきました。
- MT5とMT4の比較
- MT5とMT4のどちらを使うべきか?
- MT4にはないMT5の6つの新機能
- MT4からMT5に移行する際の注意点
多くのMT4トレーダーがもうそろそろMT5に移行した方が良いと考えられていると思います。
記事を読めば、MT5がかなりMT4と比べて使いやすく利便性が高くなっていることが分かるでしょう。
MT5に今のうちに移行しておけば、MT5しか得れない機能を使えたり、MT5でしか得れない情報を入手でき、新たな手法を確立できる可能性も上がるので、MT5に移行することをおすすめします。
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