MT5でローソク足の残り時間を表示させたい!
ローソク足の残り時間を確認する重要性って何?
海外FXのトレードツールとして優秀で人気のあるMT5。
しかし、MT5ではローソク足の残り時間を確認できないため、快適にトレード出来ない人もいるかもしれません。
この記事では、ローソク足で残り時間を確認する重要性や具体的な活用方法、MT5でローソク足の残り時間を表示させる方法について詳しく解説します。
- ローソク足の残り時間を確認する重要性
- ローソク足の残り時間の活用法
- MT5でローソク足の残り時間を表示させる方法
この記事を読めば、ローソク足の残り時間を確認する重要さを理解し、MT5でローソク足の残り時間を活用したトレードを行えるようになるので、ぜひ最後まで読んでください。
ローソク足の残り時間を確認する重要性

経済指標の発表のタイミングが計れる
FXでのトレードにおいて、各国の経済状況を表している経済指標は、チャートに大きな影響を与えるため、必ず確認しておくべき情報の一つです。
主要通貨であるドルやポンド、ユーロに関する経済指標は、毎日のようにさまざまな項目に分かれて発表されます。
また、各国の経済指標は、あらかじめ決まった時間に発表されると公表しており、発表時間や指標の結果は、各FX会社やSNSなど簡単に確認が可能です。
失業率などの雇用関係の統計である「雇用統計」や各国の金融政策などの発表直後は、関係する通貨の相場が大きく乱高下ことが多く、数分で100pips以上が動く場合もあります。
さらに、指標発表後の相場の動きは、今後の価格推移の流れを決める重要な場面であるため、メインでトレードしている通貨に関する経済指標の直後の値動きは欠かさずに確認しておくことが大切です。
ローソク足の残り時間を表示させておくと、経済指標のタイミングをズレなく正確にカウントダウンしてくれるため、非常に便利です。
市場の変更前後の値動きは重要
FXは株式取引と異なり、東京市場が閉まっている時間でも他のメイン市場で為替取引を行われているため、24時間トレードを行うことが可能です。
一般的には、午前9時~夕方17時までの取引の中心となっているのが「東京市場」、夕方16時~深夜1時までを「ロンドン市場」、夜21時~翌朝6時までを「ニューヨーク市場」となっています。
これらの市場がが開始する午前9時と夕方16時、夜21時は大勢の企業やトレーダーが一気に参加するため、値動きが非常に活発です。
さらに、金融機関の為替取引においての通貨レートが決定する午前9時55分の仲値やロンドン市場が閉場する深夜1時前後のロンドンフィックスも、企業による大規模取引が行われるため、乱高下しやすくなります。
経済指標と同様に市場の変更前後の値動きも重要であるため、時間足が確定するタイミングをズレなく確認しておくことが大切です。
また、夏期(3月~11月)の夏時間(サマータイム)と冬期(11月~3月)の冬時間では、それぞれの市場の開始時間が1時間変更されるため、注意が必要してください。

下の記事では、東京市場を中心に各市場時間について解説しています。
それぞれの市場の特徴も解説しているので参考にしてください。


ローソク足の残り時間の活用法


経済指標の結果に合わせてトレードする
先述でもあるように、経済指標発表後の値動きは関連する通貨の今後の流れに大きく関係しています。
経済指標の注目度や結果によっては、テクニカル分析を反映せずに相場が動く危険性があるため、経済指標前後のトレードは非常にギャンブル性の高いトレードになってしまいます。
ギャンブル性の高いトレードは、感情的になってしまったり、大きく損失を抱えてしまう危険性があるため、自分のポジションが巻き込まれないようにトレードすることが重要です。
そのため、ローソク足の残り時間を表示させ、指標のタイミングをズレなく計っておくことも大切になります。
また、トレード経験が少ない頃は、乱高下で大損しないためにも、ローソク足の残り時間を確認しながら、重要な経済指標の前にポジションを決済しておくことや、指標の発表前後の5分間はトレードしないなどのルールを作りましょう。
市場が変わる前後の値動きを確認する
経済指標の際と同様に、市場が変わる前後の値動きも相場の流れに大きく関係してくるため、非常に重要になります。
先述のように、仲値やロンドンフィックスは相場が大きく乱高下するため、経済指標発表後と同じく意図せずに巻き込まれないことが大切です。
特に仲値は、午前9時55分と少し分かりにくい時間に価格が変動するため、正確にタイミングが計れるようにチャートのローソク足の残り時間を表示させておくことで、ズレなく確認できる環境を作ることが出来ます。
また、市場が変わる前後は、相場が乱高下するため、トレードに大きな優位性が見つけられた場合以外は取引することは推奨できません。
しかし、市場変更直後の値動きを冷静に分析することで市場ごとの値動きの傾向や意識されているレート帯など、優位性を見つけやすくなります。
そのため、ローソク足の残り時間を表示させ、市場変更前後の値動きを確認などに上手く活用することによって、より勝率や利益を生み出せるトレードを行うことが可能です。
MT5でローソク足の残り時間を表示する方法


カスタムインジケーターをインストールする
MT5でローソク足の残り時間を表示するためには、カスタムインジケーターをインストールする以外の方法はありません。
ローソク足の残り時間を表示するカスタムインジケーターは、種類が豊富に存在し、それぞれのインジケーターによって追加の機能が異ります。
下記の項目で、4つのローソク足の残り時間を表示するオススメのカスタムインジケーターのそれぞれの特徴とインストール方法、設定方法などについて解説するので参考にしてください。
スマホではローソク足の残り時間は表示できない
スマホ版のMT5でも、もともとローソク足の残り時間を表示する機能は無く、カスタムインジケーターをインストールすることが出来ないため、スマホではローソク足の残り時間は確認できません。
そのため、どうしてもローソク足の残り時間を確認しながらスマホでトレードを行いたい人は、パソコンでカスタムインジケーターをインストールしたチャートで確認しながら、スマホで取引するといった工夫が必要です。
TradingViewではローソク足の残り時間が自動的に表示される
高機能なチャート分析ツールで有名なTradingViewでは、ローソク足の残り時間が自動的に表示される仕様になっています。


写真のように、初期設定段階からレートの下にそれぞれの時間足の残り時間が確認できるように表示されます。
そのため、インジケーターをインストールしなくても簡単に残り時間の確認が可能です。
また、スマホアプリのTradingViewでも、ローソク足の残り時間が表示されるため、パソコンが無い場合でも残り時間を確認しながら分析できます。
TradingViewでは、基本的にFX取引を行うことは出来ませんが、100種類以上のインジケーターを無料で最大3つまで同時に利用が可能です。
さらに、無料版では過去5,000本分のローソク足が表示され、有料プランでは最大20,000本分の過去のローソク足を確認できるため、手法の過去検証や分析の勉強にも非常に役立つでしょう。
FX取引業者によっては、会社独自のチャートツールにTradingViewを用いている業者もあるため、口座を開設するだけで有料分のツールを利用できます。
そのため、TradingViewを使ってローソク足の残り時間を確認しながらトレードしたい人は、TradigView対応のFX取引業者がオススメです。



下の記事では、TradingViewのインジケーターについて解説しています。
とても便利なツールを紹介しているのでぜひ参考にしてください。


【MT5】ローソク足の残り時間を表示するインジケーター


ここからは、MT5でローソク足の残り時間を表示させるインジケーターの多くの中から、オススメのインジケーターを4つ紹介します。
それぞれのインジケーターによって、ローソク足の残り時間を表示させる機能に加えて、異なる便利な機能を備えているので、自分のトレード環境に合ったインジケーターをインストールしてください。
- Candle Timer Countdown
- Candle Time End and Spread
- simple timer next candle
- Candle Closing Time Remaining
①Candle Timer Countdown
Candle Timer Countdownは、ローソク足の残り時間を表示してくれるために作られたシンプルなインジケーターです。
設定が完了すると、以下の写真のようにチャートの右上に表示されます。


残り時間と共に、現在のローソク足が一つ前のローソク足からどのくらい価格が上下しているかを表す割合が、チャートの右端に小さく表示されるため、分析の邪魔にならない点がメリットです。
Candle Timer Countdownは以下のサイトからインストールできます。
サイトに移動した後は、MT5をダウンロードする際に作成するアカウントにログインすることでインストールが可能になります。
ログインが完了したら、以下の写真のように「ダウンロード」ボタンをクリックして、ダウンロードしましょう。


ダウンロードが完了した後にMT5を開くと、簡単にインジケーターが設定できます。
以下の写真のように、「ナビゲーター」のなかに「Candle Timer Countdown」があるので、ダブルタップするとチャートに表れます。


設定欄では、表示する色や文字の大きさを選ぶことができるので、自分の見やすいように自由な設定が可能です。
②Candle Time End and Spread
Candle Time End and Spreadは、ローソク足の残り時間と表示している通貨のスプレッドを表示するインジケーターです。
デフォルト設定が完了すると、以下の写真のようにチャートの右上に表示されます。


Candle Time End and Spreadでは、スプレッドも一瞬で見ることができるため、相場が乱高下によってスプレッドが拡大した場合でも、すぐに確認できる点がメリットです。
Candle Time End and Spreadは以下のサイトからダウンロードできます。
サイトに移動した後は、①の時と同様に、MT5をダウンロードする際に作成するアカウントにログインすることでインストールが可能になります。
ログインが完了したら、以下の写真のようにファイルのURLをクリックして、ダウンロードしましょう。


ダウンロードが完了した後は、以下の写真のように、「ファイル」のなかに「データフォルダを開く」があるので、ダブルタップしてください。


データフォルダを開いた後は、「MQL5」→「Indicators」→「Examples」内に、先ほどダウンロードしたファイルを貼り付けてください。


貼り付けた後に、MT5を再起動すると、インジケーターとして挿入できるようになります。
MT5再起動後は、「挿入」→「インディケータ」→「カスタム」→「candle_time_end_and_spread」をダブルクリックするとチャートの右上に表示されます。


こちらも色や大きさを自由にカスタムできるので、自分に合った仕様に設定しましょう。
③simple timer next candle
simple timer next candleは、ローソク足の残り時間の表示をローソク足そばに表示するインジケーターです。
デフォルト設定が完了すると、以下の写真のようローソク足の右隣りに表示されます。


simple timer next candleは、以下のサイトからダウンロードできます。
これまで紹介した方法と同様に、ログインしてからインストールしてください。
ダウンロード後も、②の際と同様に、データフォルダを開き、「MQL5」→「Indicators」→「Examples」内に、ダウンロードしたファイルを貼り付けてください。
MT5再起動後、「挿入」→「インディケータ」→「カスタム」→「candletime」をダブルクリックするとチャート上に表示されます。
simple timer next candleは、他のインジケーターよりも表示位置を自由に設定できる点がメリットです。
そのため、自分の見やすい位置に設定して、快適にトレードしましょう。
④Candle Closing Time Remaining
Candle Closing Time Remainingは、ローソク足の残り時間と共に、サーバ時間を表示してくれるインジケーターです。
デフォルト設定が完了すると、以下の写真のよう注文画面の下に表示されます。


Candle Closing Time Remainingは、これまでと同じ方法で以下のサイトからダウンロードできます。


挿入方法も②や③と同じように、データフォルダに貼り付けてからMT5を再起動することで、挿入できます。
ローソク足と共に表示されているサーバー時間は、日本時間ではありませんが、日本時間表示に変更するインジケーターをインストールすることで、日本時間を表示することが可能です。



以下の記事では、MT5で日本時間表示への変更方法を解説しています。
オススメのインジケーターも解説しているので、参考にしてください。


ローソク足の残り時間が確認できる環境でトレードしよう
今回は、ローソク足の残り時間を確認する重要性や具体的な活用法、ローソク足の残り時間を表示させる方法について解説しました。
ローソク足の残り時間を確認することは、経済指標の発表前後や市場変更後の大きな値動きをトレードに利用できるので、効率的に利益を得るために非常に重要な役割を果たしています。
しかし、MT5でローソク足の残り時間を表示するためには、特定のインジケーターをインストールする必要があります。
この記事で紹介した4つのインジケーターとTradingviewを参考に、自分に合ったトレード環境を作っていきましょう。
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