為替介入が近い!?その理由とは?

元財務官の古沢満宏氏は、「為替介入は相当近いのではないか」と述べ、円相場が1ドル155円に迫り為替介入が近づいていると見ています。古沢氏だけではなく、多くの市場関係者も、「155円を超える円安は経済全体に悪影響を及ぼし、投機的な動きも活発化している」として、為替介入を意識しています。

なお、古沢氏は、「少なくとも160円になるまでには介入が行われる」と予想しています。そして、介入は特定の水準を守るためではなく、市場心理の変化を促すタイミングで行われる可能性が高いと見ています。

4月17日の日米韓財務相会談では日韓の自国通貨安への懸念を共有し、為替市場の動向に関する緊密な協議を盛り込んだ共同声明が発表されました。また、G7財務相・中央銀行総裁会議でも、為替の過度な変動が経済に悪影響を与えるとの従来のコミットメントが再確認されました。そのため、米国が為替介入に反対する可能性は低いと考えられます。

日銀は3月に17年ぶりの利上げを実施しましたが、円安は止まりません。今週の金融政策決定会合では政策据え置きが予想されます。市場関係者は、「為替を動かすために金利を調整するのは難しい」と見ています。そのため、残された円安を止める手段として、為替介入がいつ行われてもおかしくない状況と言えます。

現在、ドル円相場は1ドル154円台後半で、為替介入を警戒してか上値の重い展開で推移しています。

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