4月23日、ドル円相場は155円に迫る勢いで、1990年6月以来の円安水準になりました。円安は、3月の米CPIや小売売上高などによるインフレの再燃が懸念され、利上げ観測が弱まったのが背景にあります。
市場では現在、政府・日銀による為替介入が警戒されています。
鈴木俊一財務相をはじめとする政策担当者は、「為替動向を注視し、必要に応じて対応する」と述べています。また、4月15日から20日までワシントンで開催された国際通貨基金(IMF)と世界銀行の春季会合でもドル高の優勢に対して、日米韓が共同声明を発表しました。この他、植田和男日銀総裁はワシントンで開かれた20カ国・地域(G20)財務相会合の後、「円安がインフレ率を大幅に押し上げるようであれば、日本銀行は再び利上げに踏み切る可能性がある」と述べ、通貨安が政策決定者にとってのジレンマになっていることを強調しました。
現在、ドル円相場は1ドル154.7円台で推移しています。
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