今週(5月27日~5月31日)の注目指標まとめ

今週、財務省による外国為替平衡操作実施状況の公式発表に注目が集まっています。外国為替平衡操作実施状況の公式発表では4月26日から5月29日までの期間に行われた介入の詳細が、5月31日に明らかにされる予定です。

これまで財務省と日本銀行は介入の実施について明言を避けてきましたが、この発表により公式に介入が行われたことが確認される見込みです。ただし、公表されるのは期間中の介入規模であり、具体的な日時に基づく公表は四半期ごとに行われ、次は8月に予定されています。なお、介入の規模は、日本銀行の当座預金残高見通しにおける財政等要因の減少額から推計可能です。

特に4月29日には約5.5兆円規模の介入が行われたと見られ、これは2022年10月21日に記録された過去最大規模の5.6兆円に迫るものです。また、5月1日には約3.5兆円規模の介入があったと推計されており、これらを合わせると少なくとも2回の介入が行われたことが示唆されます。

なお、政府・日銀の為替介入に対して、イエレン米財務長官はG7会議前のインタビューで、介入は稀であるべきだという立場を強調しています。

また、5月13日、日本銀行による買い入れオペレーションの通告がありました。5年超10年以下の債券に対する買い入れ額が予想外に減額されたため、異次元緩和からの正常化への進展として市場の注目を集めました。その後の17日と23日には買い入れ額が現状維持となりましたが、市場では日銀の買い入れ割合が発行額に対して依然として高いことから、3-5年物については四半期ベースの買い入れ額の下限にまだ余裕があるため、減額が行われる可能性が期待されています。もし減額が実施されれば、それは円買いの材料となるでしょう。また、5月31日には6月の買い入れオペレーションスケジュールが公表される予定です。

現在、ドル円相場は1ドル156円台後半で推移しています。

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