米国に雇用環境改善の兆しあり!

5月23日のドル円相場はニューヨーク時間に入ると、為替市場ではドル売り戻しの動きが若干優勢となり、ドル円レートは一時156円台半ばまで下落しました。5月22日のFOMC議事録でやや引き締め姿勢が強まったことや、日本銀行が国債買い入れオペレーションを据え置いたことから円安が進行し、ドル円は東京時間に一時156.90円近辺まで上昇していました。

しかし、157円台に対する警戒感から、上値は伸び悩む展開となり、この水準では、米当局の為替介入を期待した売りオーダーが控えているとの見方もあります。

ドル円相場は底値堅く推移する一方で、上値には慎重な姿勢が垣間見えます。5月23日に発表された先週の米新規失業保険申請件数は予想の22万件を下回り、21.5万件となりました。市場では米国の雇用環境がやや好転したと見て、ドル売り圧力が一服しました。

その結果、ドル円レートは一時156.53円の安値から持ち直し、156.60円台で値を戻しました。また、米10年債利回りは4.41%と低下しました。債券価格は上昇すれば利回りは低下するため、この動きは投資家がリスク資産から債券など安全資産に資金を移した可能性を示唆しています。雇用環境改善の兆しを受けて、景気減速への警戒感が和らいだことが一因と考えられます。

ただし、今回の指標は一時的な変動に過ぎず、中長期的な経済見通しを大きく変えるものではありません。依然として金融引き締めの影響が残る中、雇用など経済指標の動向を注視する必要があります。したがって、為替市場は一時の落ち着きを見せつつも、今後の方向性については不透明感が残されています。

ドル円相場は現在、157円前後で推移しています。

免責事項
トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。
本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。
また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。