4H足分析
現在、ドル円は日足以上のチャートで上昇トレンドを形成しており、これを基に順張りで上昇を狙うのが適切な場面です。
では、4時間足ではどうでしょうか。
画像の左側では、下降トレンドがはっきりと見て取れるほどに切り下げラインが引かれており、その後大きく上昇しています。
大局的には上昇トレンドが形成されており、短期と長期のトレンドが一致していますが、強気に上昇を推奨する場面ではありません。
通常であれば、左側の下落は上昇トレンドの押し目と捉え、前回の高値151.750を上回るとトレンドが継続する兆しとなりますが、今回は異なります。
その理由は以下の2点です。
- 日足で引かれた上昇ライン(緑色)を下回っていること。
- エリオット波動の3波が完成している可能性があること。
日足以上のチャートに描かれたラインは、大きな市場の動向に関わるため、重要視されます。
第一の点では、日足以上で引かれたラインのため、わずかに下回る程度であれば誤差の範囲内ですが、今回のように下降し続けると、再上昇する力よりも下落する力が強いと見ることができます。
第二の点では、1波で約5000ピップスの動きがありました。
現在の最高値は151.750で、3波の起点である102.000から約50円の上昇があります。
3波の特性を考慮すると、さらに伸びる可能性もありますが、継続が確定するのは現在の短期上昇が151.750を明確に超えた時です。
これまでの状況を総合的に考慮すると、大きなトレンドでは上昇傾向ですが、エリオット波動の3波が終了している可能性があり、その確認は151.750を超えた時になります。
しかし、その前には日足以上の上昇ライン(緑色)という大きな関門があります。
現在の上昇はこのラインへのリトレースメント(反発)で、このまま進めば150.00付近で反転し、高値が下降する形となり、買い勢力が減少する可能性があります。
15分足分析
15分足では、高値と安値が上昇トレンドを形成しています。
紫色の線で短期的な値動きを示しています。
大きな波では148.670が高値となり、これを上回ると本格的に日足の上昇ラインを目指す動きとなるでしょう。
逆に短時間で大きな値幅を狙うポンド系やゴールドなどとは異なりますので、ポジションを持ったらスイングトレードのスタイルが適しています。
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