FIVESTARS MARKETSは、2021年11月26日に金融庁が未登録で日本居住者に勧誘を行っているとして警告を発しています。
FIVESTARS MARKETSは、バイナリーオプションのサービスを提供する業者で、運営歴が長い老舗のFX業者です。
しかし、日本の金融ライセンスを所持してないだけに留まらず、海外の金融ライセンスも一切所持していない業者です。
なぜ、老舗のFX業者なのに一切のライセンスを所持していないのでしょうか?
中にはFIVESTARS MARKETSを愛用しているという人もいるかと思いますが、ライセンスが未所持の業者というのはとても怖い業者であり、今出金拒否が起こっていなくても、将来起こる可能性は否定しきれません。
この記事では、FX会社の格付けサービスを提供しているWikiFXが、FIVESTARS MARKETSの安全性について事実ベースで客観的に解説しています。
FIVESTARS MARKETSの安全性を取得ライセンスや規則、Twitterの口コミなど様々な視点から徹底的に調査しましたので、ぜひ参考にしてください。
FIVESTARS MARKETSの安全性を基本情報や取得ライセンスから調査
FIVESTARS MARKETSの安全性を確かめるために、 公式サイトやWikiFXで下記3点を調査しました。
1.企業情報と特徴
2.取得ライセンス
3.ユーザーの資産保護
基本情報1. 企業情報と特徴
FIVESTARS MARKETSの企業情報や特徴は、以下の通りです。
FIVESTARS MARKETSの一番の問題点は、ライセンスが一切ないという点です。
日本の金融ライセンスがない業者は、WikiFXとしてはおすすめしておりませんが、FIVESTARS MARKETSは日本の金融ライセンスがないだけではなく、海外の金融庁のどこにも登録してないので、安全性は低いと言わざるを得ません。
金融庁に登録していないということは、規制に従う必要がないということなので、自由な経営ができるという指摘もあります。
しかし、FIVESTARS MARKETSの運営を見ると、それほど利用者にとってメリットがある運営をしておらず、同じバイナリーオプション系のハイローオーストラリアよりも劣るとするトレーダーは多いでしょう。
確かに、ハイローオーストラリアも、現在金融ライセンスを所持しておりませんが、以前は審査の厳しいASICの金融ライセンスを所持しており、一度でも厳しい金融ライセンスの審査を通過という点を重視するならば、安全面に関してはFIVESTARS MARKETSと雲泥の差があります。
同じく、長い間運営していて、長らくライセンスが未所持であったGEMFOREXも2017年には、金融ライセンスを取得しています。
厳正な機関の元、海外の金融当局を監査に迎え入れ、客観的な審査の基準を満たし、法に従って運営する会社と、そうでない会社で信頼性に差が出るのは当然のことです。
更に問題といえるのが、サイトの会社情報に責任者名や電話番号の記載がないということです。
長年運営しているのにも関わらず、未だに情報を隠す理由は何でしょうか?
怪しくないのならば、隠す必要はないと多くの投資家は思うでしょう。
WikiFXの評価で、星1でスコア1.63という低評価なのはしっかりと根拠のあることです。
FIVESTARS MARKETSの特徴と詳細は以下の通りです。
特徴 | 詳細 |
---|---|
取引形式 | ハイロー WowFX |
ペイアウト倍率 | ハイロー:最大86% Wow FX:利食い・損切りを任意で指定 |
判定時間 | ショート:30秒〜5分 ロング:10分〜数ヶ月 |
途中売却 | 可能 |
アットザマネー | 購入額返金 |
最低購入金額 | ハイロー:500円 Wow FX:2,000円 |
取扱商品 | 通貨ペア:23銘柄 株式:34銘柄 貴金属:2銘柄 エネルギー:2銘柄 指数:6銘柄 仮想通貨:20銘柄 |
取引プラットフォーム | 独自開発 |
最低入金額 | 5,000円 |
入出金方法 | ・銀行振込 ・bitwallet ・クレジットカード |
出金手数料 | 銀行振込:1,000円 bitwallet:無料 |
最小出金可能額 | 10,000円 |
ボーナス | あり |
FIVESTARS MARKETSの特徴として、下記の3つが挙げられます。
- ペイアウト率が低い
- 取引ツールの挙動が遅い
- 出金手数料が高い
1つ目の特徴は、「ペイアウト率が低い」点です。
バイナリーオプションにおいて最も重要視されるのが、ペイアウト率となります。
例えば、ハイローオーストラリアの場合は、最大230%のペイアウト率なのに対して、バイナリーオプションの場合は、最大86%がギリギリです。
業者名 | 最大ペイアウト率 |
---|---|
FIVESTARS MARKETS | 86% |
GMOクリック証券(日本の金融庁に登録あり) | 97% |
ハイローオーストラリア | 130% |
バイナリオプションとは、現在のレートより、定められた時間が過ぎた後に、高いか低いかを当てるというサービスですが、単純に確立だけを考えると、確率は2分の1です。
最大で90%のペイアウト率だと2分の1で勝負すれば、資金は減る一方となってしまいます。
しかも、ペイアウト率は変動するため、ペイアウト率が60%とか80%になる可能性も高いです。
バイナリオプションを提供している業者のペイアウト率が低いことがいかに投資に影響するか理解していただけるかと思います。
2つ目の特徴は「取引ツールの挙動が遅い」点です。
FIVESTARS MARKETSが独自開発した取引ツールは、銘柄切り替え時・ログイン時・ログアウト時・メニュー切り替え時の挙動が遅く、時間がかかります。
トレードに直接影響を与えるような挙動に関しては、問題はありませんが、使いにくい取引ツールであるという感は否めません。
特に、FIVESTARS MARKETSの場合、銘柄数が多いので、銘柄を切り替えてトレードしたい場合などは困ることが多いでしょう。
いわば、FIVESTARS MARKETSの長所の1つを消している形になるので、なぜ挙動の遅さを改善しないのが疑問です。
取引ツールの挙動の遅さから長時間のトレードを行うのも不安が残ります。
3つ目の特徴は「出金手数料が高い」点です。
bitwalletを使えば無料になるとはいえ、銀行出金の場合、手数料が1,000円もかかるのは、かなり高い出金手数料と言えます。
基本情報2. 取得ライセンス
FIVESTARS MARKETSが取得している金融ライセンスを、WikiFXで調査しました。
金融ライセンスとは、各国の金融監督機関が発行している『金融業の営業許可証』のことです。
取得をするためには、監督機関からの審査や、資金の預託が必要になる場合があるため、FX会社の信頼性を見極める上で重要な指標の一つと言えます。
取得難易度や規制の内容は、ライセンスを発行する国や機関によって異なります。
調査の結果、FIVESTARS MARKETSが取得している金融ライセンスはありませんでした。
基本情報3. ユーザーの資産保護
FIVESTARS MARKETSがユーザーの資産保護をするために、「分別管理」や「信託保全」などを公式サイトで明言しているか調査しました。
分別管理・信託保全というのは、FX会社が顧客から預かった資金を管理する方式のことです。
分別管理は、FX会社の運営資金と顧客の預入資金を分別して管理していることを表します。
しかし、本当に顧客資金に手が付けられないのかはトレードにはわかりませんし、会社が倒産した場合に返金される保証もありません。
一方の信託保全というのは、顧客資金と同額の資金を信託銀行などの預ける資金管理方式です。
この場合、会社が簡単に顧客資金に手を付けることはできないですし、倒産しても銀行からトレーダーへ資金が返金されます。
その結果、下記のような明言が確認できました。
確かに「分別管理」で対応していると記述されています。
FIVESTARS MARKETS側は分別管理を実施していると主張していますが、それを監査する機関が存在するわけではないので、真偽のほどは定かではありません。
FIVESTARS MARKETSでは出金できないのか?Twitterで調査
FIVESTARS MARKETSで出金できないかどうかを確かめるために、Twitterで口コミを調査してみました。
その中で関係ありそうなものを、3件ピックアップしてご紹介します。
口コミ1. 3日で出金した結果、口座解約、出金不可能に
ツイートした人の状況を考えると、恐らく、FIVESTARS MARKETSの規約であるボーナス付与後に預託金の全額出金を行う場合、ボーナス及びボーナス分によって得た利益分を取り消す場合があるという個所に引っかかったのだと思われます。
とはいえ、この文章には、口座が凍結するとは書かれていないので、利用者の登録情報に不備があったか、自動売買プログラムを使った、その他不正行為によって凍結されたのかもしれません。
ツイートの文面だけでは、なんの規約に違反したのかは分かりませんが、もしボーナス関連だとしたら、出金する前にボーナスのことについて、サポートで聞く必要があるでしょう。
口コミ2. 出金が行えない期間が存在する
FIVESTARS MARKETSには、入金は可能ですが出金はできないという期間が存在するので、よく考えて入出金を行う必要がありそうです。
口コミ3. トレード制限後サポートに問い合わせたが反応なし
ツイートのその後について調査したところ、続報がないことから、何らかの回答がFIVESTARS MARKETSから送られてきたと予想されます。
とはいえ、トレード制限が急にかかる状況が起こったということは事実であると思われるので、トレードは慎重に行う必要がありそうです。
FIVESTARS MARKETSは、単なるバイナリーオプションだけではなく、WowFXというかなり裁量トレードに近くレバレッジもかけて取引できるものがあるので、WowFX利用時にトレード制限がかかった可能性もあります。
WikiFXによる独自調査結果
WikiFXでは、FX業者を数値で判定する『スコア評価』や、ペーパーカンパニーでないかを調査する『現地調査』などを行っています。
またそれらの結果を基に『注意喚起』も行っています。
FIVESTARS MARKETSの結果は、以下の通りです。
独自調査1. スコア評価
WikiFXでは、下記の5つの指標から10点満点でFX業者を評価しています。
- ライセンス指数:取得ライセンスの信頼性・価値
- 事業指数:企業としての安定性・運営能力など
- リスク指数:倒産時の資産保証の度合い・詐欺業者の可能性の低さなど
- 規制指数:取得ライセンスの規制の強さ
- ソフトウェア指数:取引プラットフォームなどの利用環境
FIVESTARS MARKETSのスコア評価結果は、以下の通り。
WikiFX評価の詳細は「WikiFX FIVESTARS MARKETS」ページでもご確認頂けます。
≫WikiFXでFIVESTARS MARKETSの安全性をもっと詳しくチェックする
指数 | スコア |
---|---|
ライセンス指数 | 0.00 |
事業指数 | 5.94 |
リスク指数 | 0.00 |
規制指数 | 0.00 |
ソフトウェア指数 | 4.00 |
総合点 | 1.63 |
総合スコアが「1.63」なので、FX業者としては最低ランクに属します。
「ライセンス指数」は「0」であり、取得ライセンスは一切ありません。
「規制指数」も「0」でライセンスがないため、金融庁がFIVESTARS MARKETSを審査することはできず、規制をかけることもできません。
「事業指数」は「5.94」であり、資本金や運営能力はやや高めと判断されています。
何故かというと、FIVESTARS MARKETSは運営機関が長く、FX業者の中でも老舗の部類入るからという理由であることが予想されるでしょう。
一定の顧客やファンも存在しており、好意的な口コミも見受けられます。
しかし、なぜ長年運営してるにも関わらず、一切の金融ライセンスを取得しないのか?という大きな疑問が残ります。
経営状態が良いうちは、金融ライセンスの有無は影響しにくいかもしれませんが、経営状態が悪くなったら、FIVESTARS MARKETSは何の規制もなくやりたい放題する可能性も皆無ではないのです。
経営状態が良いとしても、客観的な審査の元運営しているわけではないので、透明性が一切ないと言ってよく、内情に疑いも持たれます。
「リスク指数」は「0」であり、最低の数値です。
確かに、実際にFIVESTARS MARKETSは「分別管理」は行っていると公式サイトにて明記されてますが、恐らく金融ライセンスがないということで、WikiFXではその保証の実効性はないと判断しているのでしょう。
「ソフトウェア指数」は「4.00」と、やや低めのスコアを出しています。
FIVESTARS MARKETSのプラットフォームは独自開発されているわけですが、操作性にやや難があります。
同じ銘柄の取引を短時間行う分には、問題ありませんが、銘柄の切り替えに時間がかかり、その他の操作性の悪さから、長時間の取引にも不安が残ります。
独自調査2. 現地調査結果
WikiFXの『現地調査』のコラムでは、現地オフィスへ実際に訪問し、ペーパーカンパニーであるかどうかを調査しています。
調査の結果、FIVESTARS MARKETSは間違いなくオフィスがあることが分かりました。
≫WikiFXでFIVESTARS MARKETSの「真相公開」を確認する
独自調査3. 注意喚起
2022年3月25日時点で、WikiFXからFIVESTARS MARKETSで下記2点のリスク注意喚起があるとし、「評価が低すぎるので利用しないでください」と警告しています。
- 日本への有効なライセンスがない
- 海外のものを含めた有効なライセンスを1つも所持していない
FIVESTARS MARKETSで出金拒否となる出金ルールは3つ
FIVESTARS MARKETSの公式サイトでは、「KYC(Know Your Customer)ポリシー」が明記されています。
「Know Your Customer」の略語で、口座開設などで義務付けられている「本人確認手続き」のこと。
- 個人情報の盗難
- マネーロンダリング
- 金融詐欺
- テロ活動
などを防ぐ目的が明記されており、これらに反する行動をすると出金拒否になる可能性が高いため、出金ルールと捉えることができます。
犯罪資金の出所を分からなくする目的で、入金と出金を繰り返す犯罪行為のこと。
- 最低出金額の10,000円以上を超えていること
- 口座名義と銀行口座名義が一致すること
- 外部の自動売買システムまたはコピートレード、第三者による取引ロジックの使用
ルール1. 最低出金額の10,000円以上を超えていること
最低出金額が10,000円以上ということなので、10,000円以下は出金できません。
銀行出金を行いたい場合は、更に1,000円の手数料が上乗せされ、11,000円以上の出金しか受け付けていないので注意しましょう。
ルール2. 口座名義と銀行口座名義が一致すること
口座の名義と銀行口座名義は必ず本人のものでなければなりません。
仮に親族であったとしても他人名義のクレジットカードを使用したり、口座を所持している場合は、口座は凍結され出金ができなくなります。
ルール3.外部の自動売買システムまたはコピートレード、第三者による取引ロジックの使用
FIVESTARS MARKETSでは、外部の自動売買によるプログラムやロボット、取引システムなどは使用が分かり次第、口座が凍結され出金拒否されます。
内容的には引っ掛かりやすい内容であり、自動売買ツールなどはSNS上で気軽に売買できるものなので、FIVESTARS MARKETSを利用する際には、意識して注意する必要がありそうです。
調査結果:一切の金融ライセンスを所持していないためFIVESTARS MARKETSの安全性は低い
ここまでFIVESTARS MARKETSが出金拒否をする業者なのかどうかを、口コミやライセンス情報などから徹底的に調査してきました。
結論として、出金拒否以前に、FIVESTARS MARKETSは日本の金融ライセンスだけではなく、あらゆる金融庁のライセンスを所持していないため、安全性は最低ランクと言えます。
確かに、営業して暫くの間は金融ライセンス未所持で運営することは海外FXにはよくあることです。
しかし、FIVESTARS MARKETSは2014年から運営を行っている老舗のFX業者であるにもかかわらず、金融ライセンスがなく、代表者の名前や連絡先すら分かりません。
FIVESTARS MARKETSには客観的に事業を監視して規制する存在が皆無なため、仮に出金拒否が現状あまり起こっていないとしても、経営状態の悪化によって何が起こるか分からずとても危険な状態です。
あらゆる自動売買やそれに類するものも禁じているため、出金拒否自体もFX業者の中で起こりやすいと言えるでしょう。
したがって、主にライセンス未所持のため、FIVESTARS MARKETSを利用しない方が良いでしょう。
WikiFXでは、資金の安全性やサービスクオリティの高さが証明されている国内FX業者の利用を推奨しています。
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