Bi-Winningはパナマ共和国にある、海外のバイナリーオプション業者です。
「ペイアウト率95%」というキャッチコピーを見たことがある方もいるかもしれません。
使ってみたいけど…本当に安全なの?
Bi-Winningはライセンスを所持していますが、日本のライセンスでないため入金にはリスクがあると言えます。
実際、Bi-Winningの公式サイトにも「日本の法律に準拠しているわけではない」と表記されており、注意が必要です。
この記事では、FX会社の格付けサービスを提供しているWikiFXが、Bi-Winningの安全性について事実ベースで客観的に解説しています。
WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。
Bi-Winningでバイナリーオプションをすることを検討している方は、ぜひご覧ください。
- Bi-Winningの企業情報や特徴
- Bi-Winningの取得ライセンスと安全性
- Bi-Winningのペイアウト率95%は本当なのか
- Bi-Winningの出金条件や出金できない時に考えられる原因
- Bi-Winningにおける口座凍結のリスク
- WikiFXによるBi-Winningの安全性に関する独自調査結果
Bi-Winningは怪しい?基本情報から調査
Bi-Winningの安全性を確かめるにあたり、まず公式サイトにて以下3点を調査しました。
- 企業情報と特徴
- 取得ライセンス
- ユーザーの資産保護
なお、調査時点でBi-Winningの公式サイトを謳うWebページが3つがありました。
- https://bi-wining.jp
- https://bi-winning.wiki
- https://bi-winning.org
この記事での調査では、会社概要や利用規約などの情報がきちんと記載されていた③のサイトを調査対象としています。
他2つのサイトは1ページしかなく、会社概要などの詳細が書かれていません。
また、検索結果の広告枠にも異なるURLでBi-Winningの公式を謳っているサイトが見受けられました。
これらのページはアフィリエイターによるサイトである可能性が考えられますが、公式を謳っているのは疑わしく信頼性が低いため、利用しない方が賢明でしょう。
基本情報1. 企業情報と特徴
Bi-Winningの基本情報は以下の通りです。
会社名 | BET GLOBAL MARKET INC. |
所在地 | The Century Tower Bldg. Suite402, 4th Floor, Ricardo J. Alfaro Ave. Panama City, Panama |
設立日 | 2019年 1月7日 |
カスタマーサービス | 10:00 ~ 17:00 [日本時間] (土日・祝・年末年始等は、対応時間外) E-mail: support@bi-winning.org |
問い合わせ方法はメールのみです。
運用歴が浅いため、アフィリエイターを起用して集客しているようです。
アフィリエイターって?
アフィリエイターはアフィリエイトをする人のこと。
アフィリエイトとは、商品やサービスを他の人に紹介し、紹介された人が契約・購入をすると報酬を受け取れる仕組みのことです。
実際に、Bi-Winningの公式サイトの下部にはアフィリエイター用のログインボタンがあります。
バイナリーオプションやFXのアフィリエイトでは、海外業者を扱うと日本において違法になる可能性があります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
Bi-Winningの投資条件については以下の通りです。
取扱銘柄 | ・仮想通貨 ・株式 ・指数 ・金銀 ・外国為替 |
口座通過 | JPY |
1取引の最少額 | 500円 |
1取引の最大額 | 200,000円 |
最大投資枠 | 5,000,000円 |
取引可能時間については、投資する銘柄により異なります。
Bi-Winningの特徴として以下3つが挙げられます。
- ペイアウト率95%
- 最短1分、最安500円から取引可能
- 出金方法は銀行振込のみ
1つ目の特徴は「ペイアウト率95%」です。
ペイアウトは賭けに勝利した際の払い戻される金額の割合を示しており、95%だと1万円かけて勝利した場合9,500円が払い戻される計算です。
勝利しても損をする計算になってしまうので、おそらく「195%」が正しい表記だと考えられます。
つまり1万円かけて予想が当たった時には、1万9,500円が払い出される計算です。
一番目立つキャッチコピーを誤表記しているのを見ると、信頼性が低いと言えるでしょう。
また、ペイアウト率195%はほか業者と比較すると特別に高いわけでもありません。
ハイローオーストラリア | 185〜230% |
ジェットオプション | 160〜250% |
ザバイナリー | 165〜210% |
取引の種類にもよりますが、ペイアウト率200%を越えるバイナリーオプション業者は複数あります。
Bi-Winningの特徴2つ目は「最短1分、最安500円から取引可能」です。
たった1分で結果がわかり、500円から取引できるため手軽に始められます。
しかし、2013年に金融庁がバイナリーオプションに関わる規制を強めたことに伴い、日本においては2時間以上の取引しか認められていません。(参照:金融先物取引業協会)
つまり、取引時間を2時間未満に設定している業者は、日本においては違法業者なのです。
Bi-Winningの特徴3つ目は「出金方法は銀行振込のみ」という点です。
以前はビットコインでの受け取りができた時期もあったようですが、2023年7月時点では停止しています。
また、入金についてはクレジットカードが利用できますが、公式Twitterの発信を見るとエラーが出ることも多いようです。
基本情報2. 取得ライセンス
Bi-Winningが取得している金融ライセンスを、WikiFXで調査しました。
金融ライセンスとは、各国の金融監督機関が発行している『金融業の営業許可証』のことです。
取得をするためには、監督機関からの審査や、資金の預託が必要になる場合があるため、FX会社の信頼性を見極める上で重要な指標の一つと言えます。
取得難易度や規制の内容は、ライセンスを発行する国や機関によって異なります。
Bi-Winningは本拠地のあるパナマ共和国が発行しているAVISOライセンスを取得しています。
Bi-Winningの公式サイトには証明書がなかったため、実際にAVISOライセンスのサイトで調査した結果、以下のようにライセンス取得されていました。
Bi-Winningの本社である「BET GLOBAL MARKET INC.」の表記と、ステータスが「VIGENTE(有効)」であることが確認できます。
ただ、Bi-Winningは日本の金融庁からはライセンスを取得していないため、安全性には疑問が残ります。
また、日本の法律に準拠しているわけではないと、公式サイトの利用規約に記載されています。
Bi-Winning
5.法的制限
前述の条項に関わらず、金融取引契約に関する法律は、世界中で異なることを理解し、弊社サイトを利用するにあたり、居住国の法律、規制、政令などに違反しているか否かを確認するのはお客様の責任です。また、弊社サイトへのアクセス或いは弊社サービスを利用することは、お客様の居住国の法律、規制、政令などに照らし合わせて必ずしも合法的ではない場合があることをご確認下さい。また、弊社の口座に入金された資金は、麻薬密輸、誘拐やその他の犯罪、および非合法活動によるものではないことを、お客様は宣言するものとします。
また、パナマの会社であるにも関わらず、利用規約はフィリピン国の法律に準拠されているとの記載もあり、矛盾が生じています。
18.一般事項
Bi-Winning
本規約は、フィリピン国の法律に準拠します。
これは、Bi-Winningの運用会社であるBET GLOBAL MARKET INC.が、以前はフィリピンにあったことが原因と考えられます。
金融ライセンスについて理解を深めたい方は、以下の記事もご覧ください。
基本情報3. ユーザーの資産保護
Bi-Winningがユーザーの資産保護を徹底しているのかを調査しました。
- 分別管理:投資された資産と運営会社の資産が分けて管理されること
- 信託保全:取引における証拠金や損益などを信託銀行で管理すること
この2つが守られていると、投資された資産が企業の運営のために使えない状態になるため、投資額が安全に管理されます。
Bi-Winningの公式サイトで、以下の表記が見つかりました。
弊社はユーザーからお預かりした資金をヘッジや他ユーザーの出金に使用することはありません。
Bi-Winning
お客様の資金は世界的に信頼度の高い金融機関の口座に、分別管理にて厳重に対応させて頂いております。
Bi-Winning
信託保全という言葉は出てきませんが、これらの記載が信託保全についてだと考えられます。
よって、Bi-Winningでは分別管理と信託保全が行われているようですが、利用規約などに記載されていない点が気になります。
信託保全については、以下の記事も参考にしてみてください。
Bi-Winningのバイナリーオプションの詳細
Bi-Winningは、ペイアウト率95%でバイナリーオプションの取引ができるというキャッチコピーで集客しています。
調査の結果、そもそもペイアウト率の表記に誤りがあり、かつ、取引状況に応じてペイアウト率が変動することがわかりました。
ペイアウト率95%は本当か?
前述した通り、ペイアウト率95%だと予想が的中したとしても、損をする計算になってしまいます。
おそらくは「195%」が正しい表記であると考えられます。
また、Bi-Winningの公式サイトには以下のように、ペイアウト率には変動があると記載されています。
ペイアウト倍率は固定ではございません、銘柄・相場状況等により変動致します。お取引画面よりご確認ください。
Bi-Winning
お取引可能な銘柄、及び満期(終了時刻)に関しましても相場状況等によりシステムが判断し変動致します。
お取引画面に、現在取引可能な銘柄 及び満期が表示されますのでご確認ください。
要するに、宣伝文句のペイアウト率は最高値であり、実際の取引では下がる可能性があるということです。
取引をする際には、ペイアウト率がいくつになるのかを必ず確認するようにしましょう。
詐欺があるのか?
Bi-Winningについて調べていると「詐欺」という言葉が見受けられるため、不安を感じている方もいるでしょう。
結論からお伝えすると、Bi-Winningがレクチャー詐欺の勧誘先として使われている可能性があります。
レクチャー詐欺は、バイナリーなどで勝つ方法を教える名目で近づき、自動売買ツールを高額で売りつけるなどして金銭を騙し取るものです。
これはBi-Winning自体が悪いわけではなく、まだ新しく知名度の低いBi-Winningを利用している悪質な人がいるという状態です。
InstagramやTwitterなどのSNSで「バイナリー教えます!」といった投稿をしているアカウントには注意しましょう。
FX詐欺について書かれた記事ですが、バイナリーオプションにおける詐欺の理解にも役立つので、以下の記事も参考にしてみてください。
Bi-Winningで出金できない?評判と考えられる原因
バイナリーオプションやFXでありがちなのが、出金できないトラブルです。
Twitterで調査すると以下のように出金トラブルを心配する声が散見されたため、Bi-Winningは出金できるのかどうか、出金できない理由は何なのかを調査しました。
Bi-Winningの出金ルール
Bi-Winningの出金ルールは以下の通りです。
11.出金手続
Bi-Winning
弊社の経理部門が、お客様からの出金要請を受けた際、出金の手続きのためにお客様に本人確認書類の提示をお願いします。出金は日本国内の金融機関に限ります。出金のご要請を頂いた場合、弊社は手続きを処理するために最短で当日から、14営業日の時間を要する場合があります。最低出金額は10,000円となります。
この内容から、Bi-Winningにおける出金条件は以下3つが必要だとわかります。
- 日本の金融機関のみ利用できる
- 本人確認書類の提示
- 最低10,000円が必要
有効な本人確認書類は以下の通りです。
・写真付身分証明書(以下のいずれか)
Bi-Winning
運転免許証(両面)、パスポート、マイナンバーカード(個人番号は伏せてお送り下さい)その他写真付の公的書類。
・現住所が確認できる書類(以下のいずれか)
運転免許証(両面)、パスポート、マイナンバーカード(個人番号は伏せてお送り下さい)その他の公的書類、健康保険証、6ヶ月以内に発行された住民票、3カ月以内の日付入り消印のある郵便物
Bi-Winningで出金できない原因として考えられること4つ
Bi-Winningで出金できない原因として、以下が考えられます。
- 出金額が10,000円未満
- 本人確認が完了していない
- 出金先を間違えた(日本の金融機関ではない、口座番号を間違えた)
- まだ着金していないだけ
Bi-Winningの出金処理には最短で14営業日かかります。
このほかにも、Bi-Winningのシステム上のエラーなどの可能性もあります。
以上のように問題なく出金できた口コミも見受けられますが、まだまだ運用歴が浅い業者で情報が乏しく、実際に出金した人の声で事実確認をするのは困難なのが実情です。
しかし、Bi-Winningは日本の金融ライセンスを取得しておらず、信憑性が低いと言えるので口座開設をするのはリスクが高いと言えるでしょう。
Bi-Winningで口座凍結してしまう原因
Twitterでは「Bi-Winningは口座凍結される」との口コミも見つかりました。
公式サイトの情報と照らし合わせながら、調査した結果は以下の通りです。
口座凍結についてのルール
Bi-Winningでは、口座凍結について以下のように定義づけられています。
10.取引の中止
Bi-Winning
弊社は、正当な理由により弊社のみの判断で、サービスの拒否、取引のキャンセル、利益分配の拒否、出金の拒否、契約の解除を行う権限を有しています。正当な理由とは、以下のような理由があげられます。(その他の正当な理由もあります)
・弊社がお客様の行為が法律に抵触すると判断した場合
・弊社が悪意ある行為により、財政的、法的、又は金銭的な不利益を被ることが明らかな場合
・お客様の取引が本規約に違反して行われていると弊社が判断した場合
・取引に関するシグナル、サイン、プログラム等を使用したと弊社が判断した場合
・第三者からの金融の助言、推奨、解説等に基づき取引を行ったと弊社が判断した場合
・コピートレード、集団での取引、又は第三者による取引ロジックを使用したと弊社が判断した場合
・仮想サーバー、仮想マシン、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)を取引に使用したと弊社が判断した場合
・弊社の許可無くクライアント側でロボット、取引システム等を使用したと弊社が判断した場合
条件にはとくに怪しいものは見受けられません。
人からの指導や自動売買が禁止されているので注意が必要ですね。
口座凍結してしまう原因
Bi-Winningで口座凍結してしまう原因として考えられることは以下の通りです。
- 法律違反をした
- プログラムを使用している
- 集団で取引した
- 第三者から取引の指導を受けた
- VPS、ロボットなどの使用
バイナリーオプションの取引に慣れている方の中には、売買ツールにて取引を自動化している方もいるかもしれません。
Bi-Winningにおいては口座凍結の原因となるので、手動で行うようにしましょう。
WikiFXによる独自調査結果
WikiFXでは、投資サービスを提供している業者について以下3つの取り組みを行っています。
- スコア評価:利用の安全性を5つの指標で評価する
- 現地調査:実態のある企業なのか現地に赴いて確認する
- 注意喚起:安全性や実態について信憑性が低い場合に注意を促す
Bi-Winningの調査結果は以下の通りです。
独自調査1. スコア評価
WikiFXでは、下記の5つの項目について10点満点で評価しています。
- ライセンス指数:取得ライセンスの信頼性・価値
- 事業指数:企業としての安定性・運営能力など
- リスク指数:倒産時の資産保証の度合い・詐欺業者の可能性の低さなど
- 規制指数:取得ライセンスの規制の強さ
- ソフトウェア指数:取引プラットフォームなどの利用環境
2023年7月時点ではBi-Winningは調査中です。
ただ、金融ライセンスを所有しているものの日本のライセンスではなく、設立から日も浅いため安定性は不明です。
ユーザーの資金保護については記載があるものの、規約には盛り込まれていない点も気になります。
取引プラットフォームについては、取引画面でインジケーターを表示できますが、約定力が低いとの口コミが見受けられました。
そのほか、公式サイトが大手バイナリーオプション業者であるハイローオーストラリアに酷似していることや、表記に矛盾点があることを考慮すると、低いスコアになると予想されます。
独自調査2. 現地調査結果
2023年7月時点では、Bi-Winningの現地調査結果はありません。
独自調査3. 注意喚起
2023年7月時点ではの調査が完了しておらず、正確なデータはありませんが、以下の理由により信憑性が低いと判断されますので、注意喚起を行います。
- 日本においてAVISOライセンスの知名度や信憑性が低い
- 日本における有効な金融ライセンスを所持していない
- キャッチコピーであるペイアウト率の表記が正しくない
調査結果:有効な金融ライセンスがないBi-Winningの安全性は低い
ここまで、Bi-Winningの安全性について公式サイトの表記やTwitterの口コミなどから調査してきました。
結論としては、Bi-Winningはライセンスこそ取得しているものの、日本で有効な金融ライセンスではないため利用しない方が良いでしょう。
ネット上では口座開設を勧めるような文言も見られますが、Bi-Winningはアフィリエイトを実施していることを考えると真に受けるのは危険です。
口座開設を勧めている人が実際にBi-Winningを使っているとは限らず、報酬を目当てに勧めている可能性があるからです。
WikiFXでは金融庁のライセンス取得している国内FX業者にて、バイナリーオプションをすることを推奨しています。
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