Focus Markets(フォーカスマーケット)は、2019年から営業を開始している海外FX業者です。
取扱銘柄の多さや、スキャルピングや両建てなどの取引制限が無いことから、一部では高い評判を得ています。
しかし一方では、
出金申請してから、音沙汰がない
決済できない
などの悪い評判があるのも事実です。
できれば利用前に本当に安全なFX業者なのか、チェックしておいた方がいいでしょう。
なぜならFocus Marketsが安全性の低い業者だった場合、出金できずに泣き寝入りする可能性があるからです。
この記事では、FX会社の格付けサービスを提供しているWikiFXが、
Focus Marketsの安全性について事実ベースで客観的に解説しています。
WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。
Focus Marketsが安全性の高い業者なのかどうかを、取得ライセンスや規則、Twitterの口コミなど様々な視点から安全性を徹底的に調査しましたので、ぜひ参考にしてください。
Focus Marketsの安全性を基本情報や取得ライセンスから調査
Focus Marketsの安全性を確かめるために、公式サイトやWikiFXで下記3点を調査しました。
1.企業情報と特徴
2.取得ライセンス
3.ユーザーの資産保護
基本情報1.企業情報と特徴
Focus Marketsの企業情報や特徴は、以下の通りです。
Focus Marketsの公式サイトは、日本語と英語の2ヵ国語に対応しています。
カスタマーサービスには電話とEメール、チャットがあり、Eメールは平日24時間、電話とチャットは平日5日の8時から17時で対応しているようです。
また、日本人スタッフもいるとされています。
特徴 | 詳細 |
---|---|
取扱商品 | ・FX ・貴金属 ・先物 ・株式 ・株価指数 ・エネルギー など1,300銘柄以上 |
レバレッジ | 最大1,000倍 |
口座タイプ | ・スタンダード口座 ・Raw口座 |
取引プラットフォーム | ・MT4 ・MT5 ・WebTrader |
スプレッド | ・スタンダード口座:1.0pips~ ・Raw口座:0.0pips~(取引手数料:往復$7/ロット) |
最低入金額 | 0円 |
入出金方法 | ・銀行送金 ・クレジットカード ・bitwallet ・仮想通貨(Bitcoin) |
ロスカット | 30% |
ゼロカット | あり |
スキャルピング | 可能 |
両建て | 可能 |
ボーナス | 入金ボーナス |
Focus Marketsの特徴として、下記3つが挙げられます。
- 取引銘柄が1,300銘柄以上と多い
- レバレッジが1,000倍と高い
- 最低入金額が0円と無料で開始できる
1つ目の特徴は「取引銘柄が1,300銘柄以上と多い」点です。
他社では取引銘柄は多くても、200~300銘柄以上とするところがほとんどです。
しかしFocus Marketsではそれを大幅に上回る1,300銘柄以上と、幅広く取り扱っています。
業者名 | 銘柄数 |
---|---|
Focus Markets | 1,300銘柄以上 |
exness | 200銘柄以上 |
ironFX | 250銘柄以上 |
FXPro | 270銘柄以上 |
2つ目の特徴は「レバレッジが1,000倍と高い」点です。
海外FXは国内FXの25倍よりも高く設定できる場合が多く、数百倍に設定できるところがほとんどです。
業者名 | 最大レバレッジ |
---|---|
Focus Markets | 1,000倍 |
Axiory | 400倍 |
FXDD | 500倍 |
XM | 888倍 |
ですがFocus Marketsの最大レバレッジは1,000倍なので、他社と比較しても高水準であることが分かります。
3つ目の特徴は「最低入金額が0円と無料で開始できる」点です。
多くのFX業者では、最低入金額が$100(約1万円以上)からと設定しているところがほとんどです。
しかしFocus Marketsでは最低入金額が0円と、無料で開始できます。
基本情報2.取得ライセンス
Focus Marketsが取得している金融ライセンスを、WikiFXで調査しました。
金融ライセンスとは、各国の金融監督機関が発行している『金融業の営業許可証』のことです。
取得をするためには、監督機関からの審査や、資金の預託が必要になる場合があるため、FX会社の信頼性を見極める上で重要な指標の一つと言えます。
取得難易度や規制の内容は、ライセンスを発行する国や機関によって異なります。
取得しているライセンスは、以下の通りです。
No. | ライセンス名 | 現在の状態 | ライセンスタイプ | 取得難易度 |
---|---|---|---|---|
1 | オーストラリア証券投資委員会(ASIC) | オフショア規制 | フルライセンス(MM) | 高 |
取得ライセンス1.オーストラリア証券投資委員会(ASIC)
オーストラリア証券投資委員会(ASIC)のライセンス情報は、以下の通り。
正式名称 | Australia Securities & Investment Commission |
日本語名(略称) | オーストラリア証券投資委員会(ASIC) |
設立 | 1998年 |
取得難易度 | 高 |
信頼性 | 高 |
公式サイト | https://asic.gov.au/ |
オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は、オーストラリアで活動する金融機関を監視・監督するためにオーストラリア政府が設立した機関です。
公式サイトでは「消費者を不正行為や危害から保護する」という目的を掲げており、クレームがあり次第、法的訴訟を起こすなどの厳しい対応をしているようです。
そのため、取得難易度や信頼性は高いとされています。
取得状況はWikiFXにより、ASIC公式サイトにてFocus Marketsグループの1つである「FOCUS MARKETS PTY LTD」が確認されています。
同じライセンスを取得しているFX業者は、以下の通りです。
FX業者名 | ライセンスNo. |
---|---|
楽天証券 | 418036 |
サクソバンク | 280372 |
IG証券 | 220440 |
基本情報3.ユーザーの資産保護
Focus Marketsがユーザーの資産保護をするために、「分別管理」や「信託保全」などを公式サイトで明言しているか調査しました。
分別管理・信託保全というのは、FX会社が顧客から預かった資金を管理する方式のことです。
分別管理は、FX会社の運営資金と顧客の預入資金を分別して管理していることを表します。
しかし、本当に顧客資金に手が付けられないのかはトレードにはわかりませんし、会社が倒産した場合に返金される保証もありません。
一方の信託保全というのは、顧客資金と同額の資金を信託銀行などの預ける資金管理方式です。
この場合、会社が簡単に顧客資金に手を付けることはできないですし、倒産しても銀行からトレーダーへ資金が返金されます。
その結果、下記のような明言が確認できましたので、Focus Marketsは「分別管理」を実施しているようです。
資金はFocus Marketsでどのように保管されていますか?
出典:Focus Markets
お客様の資金の安全性は私たちにとって最も重要です。
すべてのお客様の資金は、オーストラリアの顧客資金規則に従って維持および運営されております。Tier-1オーストラリアの預金取扱機関であるナショナル・オーストラリア銀行 (NAB) の分離された顧客信託口座に保管されています。
Focus Marketsの評判とは?Twitterで口コミ5件を調査
Focus Marketsでは出金拒否や詐欺などの噂を確かめるために、Twitterで口コミを調査しました。
その中で関係ありそうなものを、5件ピックアップしてご紹介します。
- 140万円の出金申請が3日間音沙汰なし
- 出金処理の標準期間は1日~2日
- 250万円を1営業日で出金できた
- 身分証を送ったが、6日間返信なし
- ポジっているところだけ動かず、決済できない
口コミ1.140万円の出金申請が3日間音沙汰なし
この方は140万円の出金申請をしてから3日間、音沙汰がなかったようです。
ですが、Focus Marketsの公式アカウントとされるところからカスタマーサービスへ連絡するように、引用リツイートされています。
Focus Marketsでは、自社の悪評になりそうなツイートを発見すると、上記のようなリツイート対応をするようです。
口コミ2.出金処理の標準期間は1日~2日
このツイートによるとFocus Marketsの出金処理に要する標準期間は、1~2日だそうです。
もしこのツイートが本当であるならば、3日以上経っても出金されない場合は問い合わせなどのアクションを起した方が良いでしょう。
口コミ3.250万円を1営業日で出金できた
この方は、20万円を250万円まで増やした後に出金申請をしたら、1営業日で完了したようです。
画像から250万円超が、口座に振り込まれていることが確認できます。
画像の下部に「VISA」や「MasterCard」の文字が確認できるので、クレジットカードで出金したようです。
つまりクレジットカードなら、1営業日で出金が完了すると考えられます。
口コミ4.身分証を送ったが、6日間返信なし
ツイートからボーナスが欲しかったので、Focus Marketsへ身分証を送ったようです。
しかし24時間以内に処理をすると返信があったようですが、それ以降6日間経っても返信はなく、問い合わせても返事がなかったようです。
もしこの話が本当なら、Focus Marketsは個人情報を収集しているだけの詐欺業者の可能性があります。
WikiFX「真相公開」から口コミを調査
WikiFXでは、ユーザーから寄せられる口コミとして「真相公開」が掲載されています。
2022年7月30日時点で、Focus Marketsの「真相公開」はありません。
≫WikiFXでFocus Marketsの「真相公開」が無いことを確認する
WikiFXによる独自調査結果
WikiFXでは、FX業者を数値で判定する『スコア評価』や、ペーパーカンパニーでないかを調査する『現地調査』などを行っています。
またそれらの結果を基に『注意喚起』も行っています。
そのためここからは、WikiFXがどのようにFocus Marketsを評価しているのかを調査しました。
Focus Marketsの調査結果は、以下の通りです。
独自調査1.スコア評価
WikiFXでは、下記の5つの指標から10点満点でFX業者を評価しています。
- ライセンス指数:取得ライセンスの信頼性・価値
- 事業指数:企業としての安定性・運営能力など
- リスク指数:倒産時の資産保証の度合い・詐欺業者の可能性の低さなど
- ソフトウェア指数:取引プラットフォームなどの利用環境
- 規制指数:取得ライセンスの規制の強さ
Focus Marketsのスコア評価結果は、以下の通り。
WikiFX評価の詳細は「WikiFX Focus Markets」ページでもご確認頂けます。
指数 | スコア |
---|---|
総合スコア | 4.70 |
ライセンス指数 | 7.97 |
事業指数 | 6.22 |
リスク指数 | 0.00 |
ソフトウェア指数 | 7.98 |
規制指数 | 7.95 |
総合スコアは「4.70」と、FX業者としてはやや低い部類となります。
「ライセンス指数」は「7.97」と高評価です。
その要因として「基本情報2.取得ライセンス」で解説したとおり、取得難易度が高い「オーストラリア証券投資委員会(ASIC)」を取得しているからと考えられます。
また同じ理由から「規制指数」も「7.98」と、こちらも高評価です。
「事業指数」は「6.22」であり、資本金や運営能力はやや高いと判断されています。
「リスク指数」は「0.00」と皆無です。
「基本情報3.ユーザー資産の保護」で「分別管理」が確認できますが、WikiFXではその保証は無いと判断しているようです。
「ソフトウェア指数」は「7.95」と、高評価となります。
取引プラットフォームはMT4以外にMT5やWebTraderがあるので、投資環境としては申し分ないと判断しているようです。
独自調査2.現地調査結果
WikiFXの「現地調査」のコラムでは、現地オフィスへ実際に訪問し、ペーパーカンパニーであるかどうかを調査しています。
2022年7月30日時点で、WikiFXによるFocus Marketsへの現地調査結果は1件です。
No. | 現地調査 | 結果 |
---|---|---|
1 | オーストラリアのFocus Marketsを訪問 | オフィスを確認できず |
現地調査1.オーストラリアのFocus Marketsを訪問
調査チームは、Focus Marketsのオーストラリアオフィスがあるとされる「EIGHTCAP PTY LTD, ‘Rialto South Tower' Level 35, 525 Collins Street MELBOURNE VIC 3000」を訪問しました。
目的地にあった建物は、外観はそれほど大きくない代わりに内部は非常に広く、管理も行き届いていたようです。
しかし、建物内にあった看板には「Focus Markets」の名前が見つからなかったとされています。
調査員が住所に記載のあった35階へ行くと、別の事務所があったそうです。
また受付に確認したところ、Focus Marketsの事務所はないことが判明しています。
さらにこの住所には、複数のFX業者が登録していることも確認されています。
よって調査チームは、オーストラリアの指定住所にFocus Marketsのオフィスが無いことを確認しました。
またFocus Marketsが登記目的だけでこの住所を使っている可能性が高いとし、
Focus Marketsを利用する際は、慎重に
と、警告しています。
≫WikiFXで「オーストラリアのFocus Marketsを訪問」を確認する
独自調査3.注意喚起
2022年7月30日時点で、WikiFXからFocus Marketsに下記2点のリスク注意喚起が出ています。
- このブローカーの否定的な現地調査レビュー数が、1件に達しました。
- このブローカーには日本の有効なライセンスがない
Focus Marketsで出金できなくなるルールは3つ
Focus Marketsの公式サイトでは、出金に関係するルールが3つ公開されています。
- 入金時と同じ方法でのみ出金ができる
- 初回入金額を超える金額での出金は銀行振込のみ
- 銀行振込での入出金では銀行手数料を負担する
ルール1.入金時と同じ方法でのみ出金ができる
Focus Marketsでは、「入金時と同じ方法でのみ出金ができる」というルールがあります。
AML (アンチマネーロンダリング) 規制により、お客様は入金時と同じ支払方法でのみ資金を出金することができます。
出典:Focus Markets
ただし、特別な事情やこちらの判断により、別の出金方法をご利用いただく場合がございますので予めご了承ください。
「アンチマネーロンダリング」とはマネーロンダリングに対抗することで、FX業者を含めた金融業界では一般的な取り組みの一つです。
犯罪資金の出所を分からなくする目的で、入金と出金を繰り返す犯罪行為のこと。
Focus Marketsでは出金先の口座名義が違ったり、入金方法と異なる方法で出金しようとしたりすると、マネーロンダリングに抵触するとして出金不可となるようです。
ルール2.初回入金額を超える金額での出金は銀行振込のみ
Focus Marketsでは「初回入金額を超える金額での出金は、銀行振込のみ」としています。
初回入金額を超える金額は、通常、銀行振込で出金いただけます。
出典:Focus Markets
言い換えるなら、利益分の出金は「銀行振込のみ」と解釈できます。
もし入金時に銀行振込を利用していない場合は、「ルール1.入金時と同じ方法でのみ出金ができる」から、入金額までは入金方法と同じ方法で出金し、それから他の方法で出金することになりそうです。
ルール3.銀行振込での入出金では銀行手数料を負担する
Focus Marketsでは「銀行振込での入出金では、送金手数料が発生します」としています。
入出金に手数料はかかりますか?
出典:Focus Markets
入出金には内部手数料はかかりません。
ただし、オーストラリア以外の銀行機関との間のお支払いには、仲介銀行からの銀行手数料がかかる場合がございます。そのような料金はすべてお客様のご負担となります。少額の出金を行う場合、これらの手数料にご注意ください。
お客様の銀行より請求される手数料もお客様のご負担となります。
もし銀行振込で出金する際に送金手数料が支払えない場合は、出金できない可能性があります。
調査結果:出金トラブルなどの口コミが散見されるので、利用は推奨できない
ここまでFocus Marketsの評判や安全性などを、口コミやライセンス情報などから徹底的に調査してきました。
結論として出金トラブルや問い合わせても返信が無いなどの口コミが散見されるため、利用は推奨できません。
また「独自調査2.現地調査結果」にて登録住所にオフィスが無いと確認されたことから、ペーパーカンパニーである可能性が高いです。
ペーパーカンパニーであれば、詐欺業者の可能性が否定できないため、危険と言わざるをえません。
したがってFocus Marketsを利用するのは、止めておいた方が無難と言えます。
WikiFXでは、資金の安全性やサービスクオリティの高さが証明されている国内FX業者の利用を推奨しています。
WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。
コメント コメント 0