FXで大衆心理を読む方法は?スグに使える鉄板パターンを紹介

FXトレードをしていて「この節目を抜けたら伸びる!」の感覚が何度も当たった経験はありませんか?
それらに共通するのはFXの大衆心理が働いていることです。

つまり、大衆心理への理解がチャートを先読みして勝てるトレードを実現すると言っても良いでしょう。

この記事でわかること

  • FXの大衆心理の原因は5つの心理的効果が強く作用していること
  • 勝てるトレードをするためにFXの大衆心理への理解が重要なこと
  • FXの大衆心理を利用したトレードには注意点があること

成功しているFXトレーダーの多くが、大衆心理をうまく利用した取引をしています。
本記事でチャートを形づくる私たちの心理面を解説するので、ぜひ参考にしてください。

目次

FXの大衆心理パターン入門【5つの心理効果】

FXのチャートは、大衆心理によって形作られる面があると言われており、ある程度パターン化されています。
もしチャートから大衆心理が働きやすいポイントを見つけることができたら、勝てるトレードをしやすいと思いませんか?

そのためにも、まずはFX大衆心理パターンの入門として、大きな影響を与える5つの心理効果を解説します。

FX大衆心理の原因となる5つの心理効果

  • プロスペクト理論 – 小さな損失を回避したい
  • サンクコスト効果 – 苦労を無駄にしたくない
  • ヒューリスティック – 直感で判断したがる
  • アンカリング効果 – 先入観が誤解を招く
  • 認知的不協和理論 – 誰もが自己正当化したがる

プロスペクト理論 – 小さな損失を回避したい

1つ目の心理効果は、プロスペクト理論です。

一言で表すと「人の意思決定は損失の度合いを重視する」心理となります。

人は利益と損に違った価値を感じ、大衆心理は「損をしたくない」気持ちが強く働くことが知られています。

これはFXで利益が生まれているときも同様で、大衆心理はプロスペクト理論を強く反映します。
誰もが含み益を減らしたくない気持ちで早く利益を確定したがり、損失を回避して塩漬けや損失拡大の原因になりがちです。

サンクコスト効果 – 苦労を無駄にしたくない

2つ目の心理効果は、サンクコスト効果です。

一言で表すと「これまでの努力を無駄にしたくない」心理になります。

もしあなたがFXで稼げずに1年以上が経過しているなら、なぜいまだにFXを続けているのでしょうか?

FXで成功するためにこれだけの時間を費やしたのだから……

まさにこれが、サンクコスト効果を色濃く表した思考です。
相場は厳しく、あなたの努力が素直に成績に結びつくとは限らないことを忘れないようにしましょう。

ヒューリスティック – 直感で判断したがる

3つ目の心理効果はヒューリスティックで、いわゆる思い込みです。

人は経験や先入観から直感的に物事を判断する傾向にあります。

FXにおいては根拠なきエントリーの原因となり、ポジポジ病にもつながってしまいます。

特にFX大衆心理でヒューリスティックが表れる例は、重要指標の発表前後です。
上と下に表れた長いひげのローソク足には、直感に頼った野性的トレーダーの行動をみてとることができます。

アンカリング効果 – 先入観が誤解を招く

4つ目の心理効果は、アンカリング効果で、限られた情報しか手に入らないとき、先に与えられた数字などに強い影響を受けることです。

FXの大衆心理も経済ニュースや著名アナリストが予想する為替レートなどに影響を受けることがあり、著名投資家のポジショントークは大衆の先入観に働きかける例です。

FXで勝つためには、アンカリング効果に左右されてルールとは違う取引をしていないか注意する必要があります。

認知的不協和理論 – 誰もが自己正当化したがる

5つ目の心理効果は認知的不協和理論で、かんたんに言うと「人は自己正当化したがる」ことです。

FXの大衆心理では、エントリーと逆の値動きをしたときや損失を確定したときにこの心理が働きます。

たとえば含み損を抱えているときに「時間軸を長くすれば当初の想定通りに動く」「精神が鍛えられるから耐えよう」などの考えが働いたときです。

FXで稼げていない現状に言い訳をして認めず、さらには自己正当化していると、いつまでたっても稼げないFXトレーダーになってしまいます。

以上、FXの大衆心理やパターンに影響を与える5つの心理効果を見てきました。
続いてはFX大衆心理を読みながら勝てるFXトレードをご紹介します。

FXの大衆心理を読んで勝てるトレードを紹介

5つの心理効果を知ることで、FXの大衆心理が強く働くポイントをチャートから読み取れるようになってきます。

ここからはFXの大衆心理を読んで勝てるトレードをする方法をご紹介します。

FXの大衆心理はチャートに表れる

FXでチャートを分析すると、規則性のある形状をしていることが分かりますね。

特にチャートの高値・安値や1円単位のレートなど、大衆心理が働きやすい節目において顕著です。

これら節目を抜けたときに大きく変動する値動きをご覧になった人も多いでしょう。
新規ポジションが入ったり、多くの損切りが執行されたりと、FXの大衆心理が働くポイントで注文の集中が起きています。

つまり、FXの大衆心理を読むことでポジションが作られるポイントを先読みでき、結果的にチャートに表れることが分かります。

FXの水平線で大衆心理を読む方法

続いては、FXの水平線で大衆心理を読んでいきましょう。

チャートはドル円の日足で、130円までの急上昇は目を見張るものがありましたね。

参考記事:FXの相場分析レポート|2022年5月9日(月)

注目ポイントは、ドル円が123円をブレイクしたときです。
FXの大衆心理は、ロングポジションで稼ぐために買いが買いを呼び込み、130円の心理的節目までの急伸を見せました。

これには4つの要因が背景にあり、FXの大衆心理はいつでもドル円上昇の波をとらえようと構えていたと考えられます。

ドル円上昇の4つの要因

・日米の金融政策の乖離
・アメリカのインフレ継続で米長期金利が上昇
・ロシア・ウクライナ情勢悪化でユーロ売・ドル買加速
・資源価格上昇による輸入国通貨の弱化

そして誰もが意識するレート節目の130円に到達すると、FX大衆心理は利益を確定して様子を見る流れになっています。
このように大衆心理が働くポイントをFXの水平線で明確にしてトレードに活かすことができます。

なお、128円50銭あたりを割ると損をしたくない大衆心理が働くので、リスク管理のために売りが売りを呼ぶ状況を想定しておくと良いですね。

大衆心理を読んでFXトレンドフォローを捉える

FXトレーダーであれば、トレンドフォローが損小利大であることを誰もが認めるでしょう。

上述のドル円の上昇の通り、大衆心理もFXトレンドフォローに傾くからこそ、ものすごい急伸を見せました。

大衆心理を読んでトレンドフォローするために注目するのはどこなの?

それこそが、大衆が意識する高値・安値、始値・終値、レートなどの節目となります。
FX相場を主導する欧米の機関投資家は日足の節目を重視するようですから、日足チャートの分析に力を入れると効率が良いですね。

また、エントリーで遅れをとらないために4時間足以下でもチャート分析して、大衆心理の一歩先をいくトレードを心がけたいものです。

FXで大衆心理を活かしたトレードは練習して習得できる

こちらでは、FXで大衆心理を活かしたトレードが練習して使えるようなることを再度チャートで確認しましょう。

水平線の123円、127円、128円50銭、130円は大衆心理が強く働くレートで、これらを上下に抜けたときに価格が大きく動くことを想像できますね。

このようにFXで大衆心理が働く節目を見つけて水平線を引く練習をすることが大切です。

心理的節目に水平線を引く練習を重ねることで、ブレイクしたときに一気に稼げるトレードを習得することができでしょう。

FXの大衆心理を読んでトレードする問題点2つ

FXの大衆心理は誰もが意識するわかりやすいチャート上のポイントで働くことが分かりました。

でも、FXで稼げていない人の方が多いのはなんでなの?

こんな疑問を持つ人も多いでしょう。ここからはFXの大衆心理を読んでトレードする問題点2つを解説します。

FXで大衆心理の逆の取引をする機関投資家の存在

相場を主導する欧米の機関投資家は、FXで大衆心理の逆の取引をしかけることがあります。

動かす資金量が大きいため、相場にインパクトを与えてチャートをある程度形づくることさえできます。

これまでにFXの大衆心理が働く節目のブレイクに乗ったにも関わらず、一旦損切りさせられてから想定通りの方向へ進む悔しい経験をしたことはないでしょうか。

このとき、機関投資家が大衆心理とは逆の方向に仕掛けてから個人トレーダーに損切りをさせ、平均取得単価を下げたところで大量に仕込んでいることがあります。

個人トレーダーできることは、大衆心理が働く分かりやすいFXチャートでは騙される可能性があること。
決して元にもどるなどと考えず、損切りをして仕切っていくようにしましょう。

FXの大衆心理は嘘をつく?逆の値動きも想定する

トレードで騙されないために、FXの大衆心理に嘘をつかれることを大前提にしてください。

先述のアンカリング効果によって、FXの大衆心理が働くポイントでトレードをしたい気持ちがはやります。
その後に逆の値動きをしても、その他の心理効果が複雑に絡み合って、損切りできずに強制ロスカットになりかねません。

FXの大衆心理は嘘をつくことを大前提にすれば逆の値動きまで想定することができます。

また、この難しさを深く認めて、FX大衆心理の原因となる5つの心理効果から理解し、勝てるトレードに役立たせることが大切ですね。

FXの大衆心理を学べる本を紹介

世界中のトレーダーに長く愛読されているFXの大衆心理を学べる本を一冊ご紹介します。

タイトル:デイトレード
出版社:日経BP (2002/10/19)
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4822242978

トレーダーが大切だと気付いていながらも疎かにしがちなポイントを、表現を変えながら繰り返し読者に投げかけています。筆者の主張を考えることがFX大衆心理のより深い理解へと繋がりますので、お時間あるときに読んでみてください。

なお「FXはメンタルコントロールが全て!?鍛え方をプロが徹底解説」でも書籍を紹介しているのでご参考まで。

チャートに表れるFXの大衆心理を理解してトレードを行おう

ここまでFXの大衆心理の原因となる心理的効果から始まり、勝てるトレードやその際の注意点を見てきました。

この記事を3つにまとめると

  • FXの大衆心理の原因は5つの心理的効果が強く作用する
  • FXの大衆心理はチャート形状に表れるので勝てるトレードに利用できる
  • FXの大衆心理を逆手にとる機関投資家の存在や注意点を理解すればリスク管理できる

FXの大衆心理を理解することと稼げることは別物であることも事実です。

一方で勝てるトレードを積み重ねるために、相場心理を考えながらチャート分析することの重要性は、十分にご理解いただけたことでしょう。

書籍デイトレードなどで大衆心理を学びながら、チャートやトレンド分析の精度を高めて勝てるトレードを確立していきましょう!

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この記事を書いた人

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