トレンドフォローの精度が低くて損切りが続いている…
スパンモデルだけではなかなか利益を残せない…
トレンドを活用したトレードには様々な手法がありますが、値動きの勢いを考慮に入れてないと損失を被ってしまうパターンも多く見られます。
また、トレンドを捉えるインジケーターとして有名なスパンモデルも、単体では勝率に不安が残る部分もあります。
そこで、本記事ではトレンドフォローに役立つスーパーボリンジャーの概要や使い方、実際のトレードへの活用例などを細かく解説していきます。
解説する内容を参考に、トレンドフォロートレードで大きな利益を獲得しましょう。
スーパーボリンジャーとは
スーパーボリンジャーとは、為替ディーラーとして活躍していた柾木利彦氏によって開発されたインジケーターです。
スパンモデルというトレンド系インジケーターの強みをさらに活かすため、瞬間的な価格の勢いを捉えられるスーパーボリンジャーが開発されました。
スーパーボリンジャーは、以下の要素から構成されています。
- 中央の期間21単純移動平均線(センターライン)
- 標準偏差(±1~3σ)
- 遅行スパン(21設定)
大部分は通常のボリンジャーバンドと内容は変わりませんが、±1~3σの標準偏差全てと遅行スパンが表示されているのが変更点です。
標準偏差を複数表示させているのは、常に相場の勢いを観察できるのが理由です。
例えば、±2σだけを表示させていても、それを超えた値動きは全て「強い値動き」し、そこに収まる値動きは全て「弱い値動き」として判断するしかありません。
±1~3σ全てを表示させておけば、値動きの勢いを3段階で細かく捉えられる点は大きなメリットでしょう。
トレンドフォローを狙っている時に、値動きの勢いが正確にわかるとエントリーしやすいですね。
次に、遅行スパンは実際の値動きをロウソク足21本分前の位置にラインチャート形状で描画するインジケーターです。
以下のような基準で、簡単にトレンド方向の判断ができます。
条件 | 状況 |
---|---|
遅行スパンがローソク足より上 | 上昇トレンド |
遅行スパンがローソク足と重なる | レンジ相場 |
遅行スパンがローソク足より下 | 下降トレンド |
加えて、ボリンジャーバンドに標準で搭載されているセンターラインを利用すれば、以下のようなトレンド判断が可能です。
条件 | 状況 |
---|---|
センターラインがローソク足よりも上 | 下降トレンド |
センターラインがローソク足と重なる | レンジ相場 |
センターラインがローソク足より下 | 上昇トレンド |
ただし、センターラインを元にしたトレンド判断は否定されてしまうケースも多いため、遅行スパンでの判断と組み合わせて使用するのがベストです。
スーパーボリンジャーをチャートツールで表示させる方法
スーパーボリンジャーはスパンモデルと合わせて表示されるケースも多いため、各チャートツールでも簡単に表示できるようになっています。
チャーツール | 搭載インジケーター名 |
---|---|
TradingView | SuperBollinger(標準搭載) |
MT4・MT5 | 標準搭載なし(手動で表示可能) |
MT4とMT5にはスーパーボリンジャーは標準搭載されていませんが、以下の通り表示方法は簡単です。
- メニューバー「挿入」→「インジケーター」→「トレンド系」→「Bollinger Bands」の順にクリック
- 設定画面で期間を21、偏差を1に設定して「OK」をクリック
- 同じ操作で偏差を2と3の設定にして計3つのボリンジャーバンドを表示させる
- メニューバー「挿入」→「インジケーター」→「トレンド系」→「Moving Average」の順にクリック
- 設定画面で期間を1に、シフトを-21に設定する
以上の簡単な操作で、スーパーボリンジャーの表示設定は完了です。
スマホ版でも同じ設定をすればスーパーボリンジャーの表示が可能ですが、パソコン版の方が画面が大きく分析やすいですよ。
スーパーボリンジャーの使い方
スーパーボリンジャーは通常のボリンジャーバンドよりも機能が多く、様々な観点からトレードに活かせるのが特徴です。
通常のボリンジャーバンドでも使える分析方法も解説するので、基本テクニックの復習も兼ねて参考にしてください。
センターラインと価格の位置関係でトレンドの勢いを把握
ボリンジャーバンドでも同様の分析が可能ですが、センターラインとローソク足の位置関係と向きでトレンド方向や勢いを確認できます。
センターラインとして表示されているのは期間20および21の移動平均線のため、以下のポイントに着目して分析するといいですよ。
条件 | 状況 |
---|---|
・センターラインがローソク足より上 ・センターラインが上向き | 上昇トレンド |
・センターラインがローソク足と重なる ・センターラインが横向き | レンジ相場 |
・センターラインがローソク足より下 ・センターラインが下向き | 下降トレンド |
基本的に短期的なトレンドを捉えるための機能のため、長期的なトレンドを分析するのであれば期間200の移動平均線と組み合わせるなどの工夫が必要です。
ボリンジャーバンド自体が長期的なトレンドを把握するのに不向きなので、別のテクニカル指標との組み合わせも大切です。
標準偏差と価格の位置関係でトレンドの勢いと方向を把握
スーパーボリンジャーには±1~3σの標準偏差が上下合わせて6本表示されており、価格がどの位置にあるかによってモメンタム(勢い)を分析します。
標準偏差と価格の位置による分析は、以下のように行いましょう。
条件 | 状況 |
---|---|
価格が±1σより内側で推移 | ・非常に弱い値動き ・値幅が狭いレンジ相場 |
価格が±1σと±2σの間で推移 | ・強い値動き ・トレンド相場および幅が広いレンジ相場 |
価格が±2σと±3σの間で推移 | ・非常に強い値動き ・激しいトレンド相場 |
トレンドフォローを狙う場面であれば、±1σ内のレンジを見つけ、価格が一気に±3σにタッチしたらエントリーするブレイクアウト手法に活用できます。
±3σから価格が離れたタイミングで利益確定の判断もできるため、トレンドフォローを狙う人は必ず使いこなしておきたいインジケーターです。
さらに、拡大した標準偏差に沿って値動きが形成される現象はバンドウォークと呼ばれ、トレンドがさらに継続するサインです。
非常に強い値動きが形成されないと発生しない現象なので、観測できたら積極的に狙っていきたいですね。
ボリンジャーバンドは勢いを定量的に判断できるため、多くのトレーダーが信頼しているインジケーターのひとつです。
標準偏差の幅によって値幅を観測
先述の通り、主に標準偏差と価格の位置関係によってトレンドの勢いが変化しますが、値動きの勢いを把握するなら標準偏差の幅にも注目してください。
まず、トレンドが弱まって値幅の狭いレンジ相場が発生していると、値動きに合わせて標準偏差が収縮するスクイーズ状態になります。
スクイーズは相場が動きにくい東京市場や夜中、早朝などに発生しやすく、エントリーしても大きな利益を狙えないためエントリーするべき場面ではありません。
逆に、強いトレンドが発生すると値幅に合わせて標準偏差も大きく拡大するエクスパンション状態に入ります。
エクスパンションが発生していると強い値動きが続きやすいため、正しくエントリーすれば大きな利益を狙いやすくなります。
遅行スパンとローソク足の位置関係でトレンドを把握
遅行スパンは値動きをローソク足26本分だけ前に表示しているインジケーターで、トレンド方向を把握するのに使用されます。
画像の通り、遅行スパンがローソク足より上にあれば上昇トレンド、ローソク足より下にあれば下降トレンドと判断できます。
遅行スパン21本前の価格を表しているため、現在の価格がそれより高ければ「直近21本のローソク足は上昇傾向にある」という意味です。
ローソク足21本分のトレンドは短期的なものに過ぎませんが、週足や日足で遅行スパンを確認すれば話は変わります。
日足の遅行スパンで上昇トレンドという環境認識をした後に1時間足に移れば、以下の計算式で長期的なトレンドを分析できます。
1時間足でトレンド判断できるローソク足の本数=21×24(1日あたりの1時間足の本数)=504本
日足でトレンド把握を行えば1時間足ではローソク足504本分のトレンドを一気に分析できるため、トレンド方向にエントリーするだけでも勝率を大幅に上げられます。
その点からも、スーパーボリンジャーは上位足の環境分析として使用するのが推奨されています。
遅行スパンと標準偏差の位置関係でトレンドの勢いと方向を把握
スーパーボリンジャーでは、遅行スパンと標準偏差の位置関係によってもトレンドを把握できます。
条件 | 状況 |
---|---|
遅行スパンが標準偏差±3σより外側にある | 非常に強いトレンド相場 |
遅行スパンが標準偏差±2~3σの間にある | 強いトレンド相場 |
遅行スパンが標準偏差±1~2σの間にある | 弱いトレンド相場 |
遅行スパンが標準偏差±1σより内側にある | レンジ相場 |
遅行スパンと標準偏差の位置関係は常に以上の4通りに分かれるため、どんな状況でも機械的なトレンド判断ができるのは大きなメリットです。
遅行スパンが±2σに収まっていると、たとえトレンド相場でも大きな値幅は期待できません。
そのため、スーパーボリンジャーを用いたトレンドフォローエントリーをする場合、遅行スパンが±3σより外側に位置している環境に限定すると無駄なエントリーを減らせるでしょう。
エントリーするべき場面を厳選して無駄な損失を避けるのが、FXで長期的に勝ち続けるカギになります。
スーパーボリンジャーとの併用が推奨されるスパンモデルとは
スーパーボリンジャーを開発した柾木利彦氏は、同じく開発したトレンド判断インジケーター「スパンモデル」との併用を推奨しています。
スパンモデルは、トレンドを掴むインジケーターである一目均衡表から「基準線」と「転換線」をなくしたインジケーターで、以下の要素から構成されています。
構成要素 | 詳細 |
---|---|
先行スパン1 | 基準線と転換線から26日分の平均値を算出したライン |
先行スパン2 | 基準線と転換線から52日分の平均値を算出したライン |
雲 | 先行スパン同士の間を色付けしたゾーン |
遅行スパン | 値動きをローソク足26分だけ前の位置に表示させたもの |
先行スパン1は計算期間が短いためチャートに近く、先行スパン2は計算期間が長いため直近の値動きに対して鈍い動きを示しています。
スパンモデルでは、以下の判断基準でトレンドの方向や勢いを把握できるのが特徴です。
トレンド判断基準 | 詳細 |
---|---|
雲によるトレンド判断 | ・先行スパン1が上側で雲が形成されていれば上昇トレンド ・先行スパン2が下側で雲が形成されていれば下降トレンド ・雲が分厚いと強いトレンド相場 ・雲が薄く転換を繰り返すとレンジ相場 ・雲がねじれるとトレンド転換 ・雲がローソク足を跳ね返すサポートやレジスタンスの役割を果たす |
遅行スパンによるトレンド判断 | ・遅行スパンがローソク足より上なら上昇トレンド ・遅行スパンがローソク足より下なら下降トレンド ・遅行トレンドがローソク足と重なって推移していたらレンジ相場 |
一目均衡表には基準線と転換線がある分さらに複雑なため、トレード初心者でも満足な分析ができるようにするため開発されました。
スーパーボリンジャーと一目均衡表はセットでの利用が推奨されており、以下のように組み合わされます。
- 日足や4時間明日などの上位足にスーパーボリンジャーを用いて、長期的なトレンドを把握
- 1時間足や15分足などの下位足にスパンモデルを用いて、短期的なトレンド把握や売買判断を行う
開発者の柾木氏はこのような使用方法を推奨していますが、スーパーボリンジャーを売買判断に使うなど、人によってカスタマイズしながらトレードに活用しています。
中には、スーパーボリンジャーとMACDの組み合わせなど、完全にオリジナルの使用方法を編み出している人もいますよ。
スーパーボリンジャーを利用する際の注意点
ここまではスーパーボリンジャーの使い方や強みを中心に解説してきましたが、把握しておくべき注意点やデメリットもあります。
どんなテクニカル指標にも弱みがあるので、必ず把握して対策を練ったうえで使用しましょう。
算出したトレンドとは逆にチャートが進むヘッドフェイクが起こる
値動きが狭いスクイーズから、価格が一気に動き出すエクスパンションに移行するタイミングでトレンドフォローを狙うと、ダマシによる損失を被る可能性があります。
レンジ相場からのブレイクを狙ったトレードは「ブレイクアウト手法」と呼ばれるメジャーな売買方法です。
エクスパンションによる大きな動きが発生した直後に価格が逆行するダマシはヘッドフェイクと呼ばれ、常に警戒が必要です。
ヘッドフェイクは経済指標発表時や毎日のアメリカ市場開始時など、大きな値動きが発生しやすいタイミングで発生しやすいのが特徴です。
ヘッドフェイクは大口トレーダーによる大衆トレーダーに対する扇動の動きとして知られており、以下のような流れで行われます。
- 大口トレーダーが大きなポジションで価格を大きく動かし、エクスパンションを発生させる
- エクスパンションを確認した大衆トレーダーがブレイクアウトを狙って追従ポジションを仕掛ける
- 大口トレーダーがさらに大きな逆向きのポジションを発注し、大衆トレーダーの損切りを巻き込みながらさらにトレンドの始まりを作り出す
ヘッドフェイクへの対策として、ロールリバーサルを利用したトレードを心がけましょう。
画像のように、レンジブレイク後に一度戻しを付け、レンジに弾かれる形でブレイクの値動きが再開したらチャンスです。
ヘッドフェイクによる反転値動きの否定を確認してからエントリーできるため、失敗確率を大きく下げられるのがメリットです。
レンジ相場からどちらにブレイクするか判断しづらい
スーパーボリンジャーはトレンド相場の方向や勢いを把握するのは得意ですが、レンジ相場がいつ終了して上下どちらに向かうかの判断には不向きです。
レンジ相場がいつ終わるかわからないと、揉み合いの中でのエントリーはしにくいですよね。
レンジ相場の終了時期を予測するのは高レベルな分析が必要ですが、レンジブレイクの方向は上位足の分析によって予測できます。
例えば15分足のレンジブレイク方向を知りたいなら、4時間足以上の上位足に対してスーパーボリンジャーでトレンド方向を判断してみてください。
下位足のトレンドは上位足に従う場合が多いため、画像の場合ならレンジ相場は上向きにブレイクしやすい状況だといえます。
ただし、上位足のレジスタンスラインが直上にあれば反転下落の可能性もあるため、水平線やトレンドラインも組み合わせて判断してください。
逆張りトレードには不向き
スーパーボリンジャーでは、エクスパンションやバンドウォークに対する順張りが主な戦略となるため、逆張りには不向きな面も。
原因としては、スーパーボリンジャーでは以下の要素が確認できないからであると考えられます。
- 値動きが反転しそうなラインやゾーンを事前に予測できない
- 価格の買われすぎや売られすぎを判断できない
そのため、以上のような要素を持ったインジケーターを組み合わせれば、逆張りを狙いやすいでしょう。
- 水平線やトレンドラインを引いて事前に反発ラインを予測する
- MACDやRSIなどのオシレーターによって価格の行き過ぎを視覚的に確認する
どんなインジケーターや手法でも100%の相場を分析できるわけではないため、自分なりに再現性や勝率が高いと思われる分析方法を確立する必要があります。
まずは本記事で紹介している組み合わせを試して、自分なりの戦い方を確立していってください。
スーパーボリンジャーを利用した実際のエントリー手法4選
ここからは、本記事で解説したスーパーボリンジャーの使い方を活かした、実際のトレード例を4つ紹介していきます。
全ての手法を検証して、自分なりに勝てる方法を探していきましょう。
スーパーボリンジャーとスパンモデルを組み合わせたトレンドフォロー手法
スーパーボリンジャーの本来の使い方として知られる、スパンモデルと組み合わせた基本的なトレードを解説します。
- スーパーボリンジャーで上位足のトレンドを分析する
- スパンモデルで下位足のトレンドを分析し、上位足と同じ方向のトレンドが発生した時点でエントリー
- スパンモデルのトレンド停滞サインが出たら利益確定、価格が逆行した時点で損切り
まずは上位足でのトレンド方向を判定するため、スーパーボリンジャーを確認してください。
画像のチャートでは以下の条件が確認されたため、上昇トレンドが形成されていると判断できます。
- 価格が+3σに沿って推移している
- 遅行スパンが価格よりも上に位置している
- レンジ相場に比べて標準偏差が拡大(エクスパンション)している
今回は日足でスーパーボリンジャーを確認したため、日足レベルでのトレンド判断ができました。
次に、下位足として今回は1時間足でのエントリーを狙い、スパンモデルを表示させます。
1時間足ではレンジ相場か下降トレンドが形成されているのを確認し、以下のサインで上昇トレンドへの転換を捕捉します。
- 価格が上昇して雲がねじれた
- 遅行スパンが価格との揉み合いから上方向に離れた
- ローソク足がスーパーボリンジャーの+2σを上抜けて+3σに沿った動きを始めた(バンドウォーク)
以上のように、上昇トレンドを示すサインが上位足と下位足の両方で現れると上昇確立が非常に高いため、ロングエントリーします。
価格が上昇していくと、雲が限りなく薄くなり、ローソク足もスーパーボリンジャーの+1σに収まってしまうタイミングがあるため、利益確定しましょう。
逆に、エントリー条件を満たしたにも関わらず価格が逆行するとダマシの可能性が高いため、バンドウォークなどの上昇根拠が否定されたら損切りです。
以上のように、スパンモデルとスーパーボリンジャーは非常に相性のいい組み合わせなので、検証してみる価値は大いにありますよ。
移動平均線とスーパーボリンジャーを組み合わせたトレンドフォロー手法
スーパーボリンジャーは長期的なトレンドをとらえるのが苦手なため、長期間に設定した移動平均線を組み合わせるのもおすすめです。
- 期間200の移動平均線で長期的トレンドを把握する
- スーパーボリンジャーでエクスパンションとバンドウォークを確認してエントリー
- ローソク足がセンターラインを突き抜けたら利益確定、逆行して長期移動平均線を突き抜けたら損切り
まずは期間200に設定した移動平均線を表示させ、傾きによって「ローソク足直近200本分のトレンド」を分析します。
今回は長期移動平均線が上を向いているので、上昇トレンドであるのがわかりますね。
次に、スーパーボリンジャーの標準偏差を確認し、ローソク足が+2σ以下の位置から+3σまで上昇するのを確認します。
ローソク足2~3本分のバンドウォークが発生するのを待つのもいいですよ。
価格が伸びていくうちはポジションを保有し、押し目のタイミングでローソク足がセンターラインを下回ったら利益確定です。
強いトレンドが続く限りはセンターラインを割らないため、割ってしまったらトレンド転換の可能性が濃厚になります。
逆に、エントリー直後に価格が下がり始め、期間200の移動平均線を下抜けしたら損切りします。
期間200で表現された長期トレンドを下抜けると、本格的なトレンド転換が予測されます。
オシレーターとスーパーボリンジャーを組み合わせたトレンド転換手法
MACDやRSIなどのオシレーターは売られすぎや買われすぎをわかりやすく描画してくれるため、トレンドフォローを狙う人にはおすすめの分析ツールです。
- 上位足でトレンドの方向を確認する
- 下位足でもトレンドを確認して、押し戻りでの行き過ぎサインを確認する
- 行き過ぎサイン発生後にトレンドが再開し、スーパーボリンジャーでの順張りサインを確認したらエントリー
- オシレーターが行き過ぎサインを示し、スーパーボリンジャーがトレンド調整のサインを示したら利確
- エントリー直後に、オシレーターの行き過ぎサインがあるにも関わらず価格が判定しない場合は損切り
まずはスーパーボリンジャーで日足などの上位足で、以下の項目を見てトレンド判断をします。
- ローソク足が±2σ付近、もしくはより外側を推移しているか
- 遅行スパンがローソク足よりも上に位置・・・上昇トレンド
- 遅行スパンがローソク足よりも下に位置・・・下降トレンド
今回はローソク足が+2σに沿って動いており、遅行スパンがローソク足より上にあるため、上昇トレンドなのがわかりますね。
次に1時間足などの下位足で、上位トレンドとは逆方向の値動きが形成されているのを確認してください。
表示させたMACDでダイバージェンスの売られすぎゾーンへの突入が確認されたら、反転上昇の可能性が高い証拠です。
ダイバージェンスとは・・・値動きと逆向きにオシレーターが推移する現象で、値動きの逆行を示唆する
価格の上昇反転に勢いがあるとローソク足がスーパーボリンジャーの+3σにタッチし、遅行スパンがローソク足の上に飛び出す形になります。
2つの条件が確認できたらロングエントリーして、再びMACDのダイバージェンスが確認されてローソク足がセンターラインを割ってしまったら利益確定のタイミングです。
上位足トレンドに対する順張りになるので、大きな値幅を狙えますよ。
逆に、エントリーしても上位足への逆行が続いた場合、上位足を巻き込むレベルでのトレンド転換も考えられるため、損切りを推奨します。
オシレーターは押し戻りの終了地点を予測できる数少ないテクニカル指標のため、積極的に活用していきたいですね。
チャートパターンとスーパボリンジャーを組み合わせたトレンド転換手法
スーパーボリンジャーと相性がいいテクニカル指標のひとつとして、チャートパターンが挙げられます。
今回は、トレンド転換を判断する際に用いられる三尊天井を組み合わせた手法について解説していきます。
- 上昇トレンドを確認し、三尊天井の形成でトレンドが弱くなるのを確認する
- 三尊天井の確定とともにスーパーボリンジャーの下落サインを確認してエントリー
- スーパーボリンジャーの戻りサイン発生と三尊天井の値幅を達成した時点で利益確定
- エントリー直後に価格が上昇して、三尊天井を否定した段階で損切り
まずは上昇トレンドを確認し、前回の高値を越えられなかったことによる三尊天井の発生を確認してください。
三尊天井とは•••左右の小さな山と真ん中の大きな山で形成されるチャートパターンで、上昇トレンドの終了と下降トレンドの発生のサインして知られる。
画像のように、三尊天井の3つ目の山の底が2つ目の山の底を下抜いていたら、すでにトレンドが下降トレンドに移行しているサインとなります。
そのまま3つ目の山の形成とともに価格の下落が進み、スーパーボリンジャーで以下のサインが見られると下降の勢いが強くなっていくと判断できるため、ショートエントリーしましょう。
- ローソク足が標準偏差-2σか-3σにタッチしている
- 遅行スパンがローソク足よりも下に位置している
三尊天井の底から天井までと同じ値幅だけ下落するのがセオリーのため、下落が進んだ時点で下降トレンドの勢いが落ちてローソク足がスーパーボリンジャーのセンターラインにタッチした時点で利益確定してください。
三尊天井は特に信頼性が高いチャートパターンとして知られていますが滅多に現れないため、出現した際は必ず狙っておきたいですね。
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ただ、リアルトレードでの検証には膨大な時間が必要です…
本当に稼げる手法なのかスグに検証できたらいいのに…
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手法が実際の相場で通用するか、チェックしてからトレードに臨めば怖いものナシです!
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スーパーボリンジャーを活用して勝率の高いトレード手法を確立しよう
本記事で紹介したスーパーボリンジャーは、ボリンジャーバンドよりも一歩進んだ分析ができるため、トレンドフォローを狙う人は必ず学んでおくべきです。
値動きの強さや方向を判断するのに優れたインジケーターですが、レンジ相場との相性やヘッドフェイクなど、弱点もあります。
そのため、「スーパーボリンジャーを利用した実際のエントリー手法4選」で解説したように、他のインジケーターと組み合わせて使用すると分析精度を上げられるため、是非参考にしてください。
まずは、スーパーボリンジャー開発者である柾木利彦氏が推奨する、スパンモデルとの併用を試してみるのがおすすめです。
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