投資手段としてよく混同されるのが、FXとバイナリーオプションです。
外国為替を対象に取引を行うという点では共通していますが、その仕組みには明確に違いがあります。
この記事を読んでいるということは、
FXとバイナリーオプションの違いがいまいちわからない
結局、どっちがおすすめなの?
このような疑問をお持ちなのではないでしょうか。
そこで今回は、FXとバイナリーオプションの違いをわかりやすく解説していきます。
また、「国内FX」「海外FX」「バイナリーオプション」どれがおすすめなの?という疑問にもズバリ答えていきます。
FXとは違う?バイナリーオプションの基礎知識
まず最初に、バイナリーオプションについての基礎知識を確認しておきましょう。
バイナリーオプションはとてもシンプルな仕組みなので、すぐに理解できると思います。
それでは順番に見ていきましょう。
1-1.そもそもバイナリーオプションとは?
バイナリーオプションの「バイナリー」は「二者択一・2成分・2元・2進」、「オプション」は「選択」などを意味する言葉です。
その言葉通り、あらかじめ決まった時間(判定時刻)になったときに現在の価格よりレートが高いか低いかという2つの選択肢から1つを選んで予想し、取引をスタートさせます。
予想が当たれば、掛金とペイアウト率に応じた額が払い戻され、予想が外れれば掛金がそのまま没収されるという仕組みです。
1-2.バイナリーオプションにはどのような投資対象がある?
バイナリーオプションと聞くと、外国為替を取引するイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、外国為替以外にも現在ではさまざまなものがバイナリーオプションの投資対象となっています。
【バイナリーオプションの投資対象】
● 外国為替
● 株式
● 株価指数
● 原油
● 金
● 銀
● プラチナ
● 小麦
● コーヒー
● 砂糖
● 仮想通貨(暗号資産)
最近流行りの仮想通貨などを取り入れるなど、年々取扱銘柄を増やしているブローカーも少なくありません。
コモディティを取り扱っているブローカーもあるので、身近なものを投資対象にできるというのもバイナリーオプションの強みと言えるでしょう。
1-3.バイナリーオプションではどのように利益が発生するの?
先述した通り、バイナリーオプションでは予想が当たったときに、掛金とペイアウト率に応じた額が払い戻されることで利益が発生します。
利益は「掛金×ペイアウト率-掛金」で算出されます。
より理解を深めるために、1つ具体例を見ておきましょう。
例えば、掛金が20,000円、ペイアウト率1.90倍という条件のもとで取引したとします。
この取引で見事予想が的中したとすると、利益は以下の計算式で算出されます。
20,000×1.90-20,000 = 18,000円
今回の取引ですと、取引が完了したときに38,000円が払い戻されるので、そこから最初に支払った掛金を差し引いて利益が18,000円となるわけです。
一方予想が外れた場合ですと、最初に支払った掛金20,000円がブローカーに回収され戻ってきませんので、掛金がそのまま損失となります。
2.海外FXとバイナリーオプションの違いを比較!
次に、海外FXとバイナリーオプションの違いについて具体的に比較していきましょう。
今回比較するのは、次の5項目になります。
● 取引終了のルールの違い
● 利益と損失の生じ方の違い
● 取引コストの違い
● レバレッジの有無の違い
● 取引対象の豊富さの違い
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それぞれ順番に見ていきましょう。
2-1.取引終了のルールの違い
● 海外FXの場合:自分で決めることができる
● バイナリーオプションの場合:あらかじめ決まっている
海外FXの場合、取引終了時刻は特に決まっていません。
自分で決済をしたタイミングが取引終了時刻となります。
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また、取引手法によっては、「現在保有しているポジションの半分だけを決済して取引を終了させる」など自由度が高いのも特徴です。
一方バイナリーオプショでは、あらかじめ取引終了時刻は決まっています。
転売というやり方で早めに取引を終了させる方法もあるのですが、基本的には判定時刻で取引終了となります。
海外FXと違い、自由度は劣りますが、エントリーすればあとは待つだけでいいという手軽さが魅力の1つです。
2-2.利益と損失の生じ方の違い
● 海外FXの場合:決済するときに決まる
● バイナリーオプションの場合:エントリーした時点で決まる
海外FXの場合、利益と損失は決済するまでは確定しません。
ポジションを保有したときのレート価格と決済レート価格の差額に加え、取引通貨量によってその額は算出されます。
一方バイナリーオプションは、「利益と損失の生じ方の違い」で述べましたが、利益と損失はエントリーした段階ですでに決まっています。
2-3.取引コストの違い
● 海外FXの場合:取引手数料とスプレッド
● バイナリーオプションの場合:取引手数料はなし
海外FXでは取引手数料とスプレッドが取引コストとなります。
取引手数料は、その名の通り、取引するために必要な手数料のことです。
スプレッドは売値(Bid)と買値(Ask)の価格差のことです。
ほとんどのブローカーでは取引手数料無料の口座タイプが提供されているため、「スプレッド=取引コスト」となることが多いでしょう。
一方バイナリーオプションでは、取引手数料はかかりません。
そのかわり、各ブローカーはペイアウト率を調整することで手数料のかわりとしています。
2-4.レバレッジの有無の違い
● 海外FXの場合:レバレッジあり
● バイナリーオプションの場合:レバレッジなし
海外FXの魅力と言えば、ハイレバレッジ取引が可能な点です。
レバレッジをかけることで、自分が保有している資金の何十倍、何百倍もの通貨量で取引することができます。
一方、バイナリーオプションではレバレッジがありません。
そのため、自分の資金額内でのみの取引となります。
2-5.取引対象の豊富さの違い
● 海外FXの場合:取引対象は多い
● バイナリーオプションの場合:取引対象は少ない
ブローカーにもよりますが、海外FXでは為替以外にも株や貴金属、仮想通貨などたくさんの取引銘柄が提供されています。
中には、何百種類にもおよぶ銘柄を取引できるブローカーも存在します。
一方バイナリーオプションでは、海外FXに比べると取引対象の豊富さは見劣りします。
もちろん、それなりにバリエーションはありますが、海外FXと比べてしまうと物足りなさを感じてしまうでしょう。
3.FXとバイナリーオプションどちらがおすすめ?
それでは、海外FXとバイナリーオプションとではどちらがおすすめなのでしょうか?
結論を先に述べますと、海外FXの方がおすすめです。
もちろん、バイナリーオプションの手軽さなどは魅力的ですが、あきらかな欠点があるのです。
順番にその理由を解説していきます。
3-1.【理由1】バイナリーオプションはギャンブル取引になりやすい
理由の1つ目は、バイナリーオプションはギャンブル取引になりやすいということです。
バイナリーオプションは上か下かを予想するというシンプルな仕組みなので、初心者の方でも始めやすいという利点があります。
加えて、エントリーしてしまえば基本的には何もしなくていいので手軽だという点もメリットと言えるでしょう。
しかし、その手軽さ故にギャンブル的な取引になりやすいのです。
もちろん、バイナリーオプションをしている方の中には、しっかりと戦略をたてて取引に臨んでいる方もいます。
ただ、50%の確率で予想があたるので、相場を読む力がなくても勝ててしまうことも事実です。
しっかりとした実力がないまま勝ち続けると、なんとなくで取引してしまうことになりねません。
3-2.【理由2】FXなら損小利大が可能
理由の2つ目は、FXなら損小利大が可能だということです。
先ほども何度か触れましたが、バイナリーオプションではエントリーした時点で損益額が決まってしまいます。
どんなにいい条件でも、一度の取引で掛金の何十倍もの利益を得ることは不可能です。
一方、FXなら利確・損切りポイントを自由に決めることができます。
そのため、相場状況によっては許容損失額を小さくし、大きな利益を狙うことも可能です。
投資において重要なポイントはいかにリスクを減らすかということなので、そういった観点からもFXの方がおすすめと言えるでしょう。
3-3.【理由3】FXはポジションを長期保有できる
理由の3つ目は、FXはポジションを長期保有できるということです。
バイナリーオプションでは基本的に1日以内で取引が終了してしまうため、それ以上の期間ポジションを保有することはかないません。
一方、FXなら決済タイミングを自分で決めることができるため、数日、数週間、もしくはそれ以上の期間であってもポジションを保有することができます。
長期保有ができることによって、ファンダメンタルズ分析による取引手法が使いやすくなったり、スワップポイントによる利益をねらうことができたりします。
取引手法の幅といった観点でもFXのほうがメリットが大きいのです。
4.投資でやるならバイナリーオプションより海外FXがおすすめ
いかがだったでしょうか?
今回は、バイナリーオプションについての基礎知識を確認したのち、海外FXとの違いやどちらがおすすめなのかについて徹底解説していきました。
バイナリーオプションの手軽さは投資初心者には魅力的に見えますが、これから着実に資産を増やしていきたいならFXのほうがおすすめです。
「海外FXは危険なイメージがあって怖い」と思う方は、国内FX業者を利用するといいでしょう。
国内FX業者は、日本の金融庁の許認可を受けた業者しか営業していませんので、資産管理などの安全面は万全です。
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