ロイヤルキャッシュバックって安全なの?
キャッシュバックサイトは法的に問題ないの?
海外FXを利用する際に、このような疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
キャッシュバックサイトはトレードごとにキャッシュバックされることから、お得なイメージがあり利用を推奨するサイトも数多く存在します。
しかし、日本国内からすると無登録の海外FX業者はもちろん、キャッシュバックサイトも金融庁から警告の対象となります。
本記事では安全性や人気も高いと言われるロイヤルキャッシュバック(FXRoyalCashBack)について、以下のポイントで徹底解説しています。
- ロイヤルキャッシュバックの安全性
- ロイヤルキャッシュバックの法的な問題点
- ロイヤルキャッシュバックの仕組みや運営母体
- ロイヤルキャッシュバックのネット上の評判
最後までご覧いただくことで、ロイヤルキャッシュバックの仕組みや危険性について理解することができます。
資産を守るためのリスク回避にも役立ちますので参考にしてみてください。
ロイヤルキャッシュバックは安全なのか?仕組みや運営母体を調査!
ロイヤルキャッシュバックを含め、海外のキャッシュバックサイトには利用者も多い有名な業者が複数あります。
しかし、利用者が多いからといって安全性が高いとは言えません。
ここではロイヤルキャッシュバックの仕組みや運営会社について解説いたします。
- ロイヤルキャッシュバックの仕組み
- 運営会社の住所は不明
まずはキャッシュバックを受け取れる仕組みや、会社の安全性を認識しておきましょう。
ロイヤルキャッシュバックの仕組み
ロイヤルキャッシュバックは、IB(イントロデューシングブローカー)と呼ばれるFX業者に顧客を送客し、取引高に応じて報酬を受け取る紹介業者です。
海外FXでは有名なアフィリエイトの1つで、紹介リンク経由で口座開設したユーザーが取引を続ければ半永久的に報酬が入り続けます。
ロイヤルキャッシュバックは、この仕組みを利用しFX業者から得た報酬の一部をトレーダーにキャッシュバックとして還元しているのです。
例えば、顧客が1ロットの取引ごとに海外FX業者から10ドルの報酬がロイヤルキャッシュバック側に発生すると仮定します。
- 1ロットごとにFX業者から10ドルの報酬(リベート)が発生
- 顧客であるトレーダーに10ドル以下の範囲(5ドル〜8ドルなど)でキャッシュバックを支払う
- 差額分はロイヤルキャッシュバックの利益
上記の流れからロイヤルキャッシュバック側は、最小限のリスクで安全に利益を上げていると言えます。
海外FX業者から受け取れる実際の還元率は不明ですが、キャンペーンや広告費を使ってでも顧客獲得に力を入れているのも理解できるのではないでしょうか。
ロイヤルキャッシュバックは運営会社の詳細が不明
ロイヤルキャッシュバックは知名度も高く顧客も多く抱えていますが、運営会社の詳細が不明なため安全とは言えないでしょう。
国内では海外FXの営業行為は法律で禁止されているわけですから、少なくともロイヤルキャッシュバックの運営会社は外国に拠点を置いています。
公式HPには、資本金・代表者名・会社の住所などの情報が一切開示されていません。
そのため、万が一「支払われるはずのキャッシュバックが貰えない」などのトラブルが発生しても、返金要請や救済措置は難しくなります。
顧客の個人情報やお金を預かるビジネスモデルとしては、信頼性に欠けると言わざるを得ません。
ロイヤルキャッシュバックは危険?法的な問題点を検証
ロイヤルフラッシュバックの仕組みを理解した上で「法的には問題はないのか?」という疑問を感じる方も少なくないでしょう。
そもそも海外FX業者はグレーゾーンとの見解が散見されますが、正確には金融庁に無登録の業者が日本居住者に向けて勧誘活動を行うことは違法です。
一方でロイヤルフラッシュバックの運営は、法的にも危険ではないのか以下のポイントで解説します。
- 海外FXに送客する行為は違法行為
- 金融庁から警告を受けている
海外FXに送客する行為は違法
ロイヤルキャッシュバックが行っている、日本居住者向けに海外FXへ送客する行為は違法だと言えるでしょう。
多くの海外FX業者は、金融庁から「無登録で金融事業を行う業者」として警告を受けています。
しかし、業者側は日本語サイトを作成しているだけで勧誘はしていないと主張しており、違法か合法か曖昧な状態が続いているだけです。
一方、ロイヤルキャッシュバックはキャッシュバックを目的として、日本居住者に向けて海外FXへ勧誘しているのは明確です。
トレーダーがキャッシュバックを受けること自体が違法になるわけではありませんが、国内のルールから考えるとロイヤルキャッシュバックの運営は違法行為と定義されてもおかしくありません。
金融庁から警告を受けている
ロイヤルキャッシュバックは、令和元年5月には「インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の媒介の勧誘を行っていたもの」として警告を受けています。
金融庁は海外FX業者だけではく、キャッシュバックサイトへも警告を出しているのが現状です。
顧客の取引量に応じて、永続的に手数料がバックされる「IB報酬制度」は、日本の金商法では禁止行為です。もちろん日本国内のFX会社で採用しているケースはありません。
そのためロイヤルキャッシュバックの運営が違法と解釈されて、取り締まりがされる可能性があることは理解しておくべきでしょう。
ロイヤルキャッシュバック利用時のデメリットや注意点
ロイヤルキャッシュバックは違法行為に該当すると説明してきましたが、キャッシュバックをもらうユーザー側にはどのようなデメリットが発生するのでしょうか。
ロイヤルキャッシュバックを利用する際には以下の注意点があります。
- ボーナス口座が使えない
- 5分以内の決済はキャッシュバック対象外
- キャッシュバックには税金が発生し確定申告が必要
それぞれ詳しく解説していきます。
ボーナス口座が使えない
1つ目の注意点はボーナス口座が使えないことです。
海外FX業者を利用する際「口座開設ボーナス」や「入金ボーナス」といったキャンペーン目的で参入する方も多いでしょう。
しかし、ロイヤルキャッシュバック経由で口座開設しても基本的にボーナスは付与されません。
ボーナスとキャッシュバックどちらがお得であるか考える必要がありますが、リスクを冒してまでキャッシュバックをもらうメリットはないと考えます。
もし海外FX業者を利用するのであれば、公式サイトから口座開設してボーナスを受け取る方が賢明です。
5分以内の決済はキャッシュバック対象外
2つ目の注意点は5分以内の決済では報酬が発生しないことです。
ロイヤルキャッシュバックのルールとして、5分以内に決済された取引はキャッシュバックの対象外となっています。
つまり、スキャルピングなど短期的に決済を繰り返すトレーダーには向いていません。
5分以上保有しなければならないという縛り自体、ロイヤルキャッシュ側のメリットしかなくユーザーにとってはデメリットです。
キャッシュバックには税金が発生し確定申告が必要
3つ目の注意点は、現金化されたキャッシュバックには税金がかかることです。
税率区分は雑所得に分類すると考えられており、給与所得の有無・所得金額によって確定申告が必要です。
- 給与所得者:雑所得の合計額が20万円以上
- 非給与所得者:雑所得の合計額が38万円以上
ロイヤルキャッシュバックから受け取った金額はしっかり管理し、申告漏れがないよう注意しましょう。
キャッシュバックの税金についてはこちらで詳しく解説しています。
ロイヤルキャッシュバックのネット上の評判は?
ここまでロイヤルキャッシュバックの仕組みや法的な問題点を解説してきましたが、実際の利用者からはどのような評判か紹介します。
前提としてロイヤルキャッシュバックの基本スペックは以下の通りです。
キャッシュバック/1Lot | 最低出金額 | 取引業者数 | キャッシュバック反映 |
---|---|---|---|
4ドル〜8ドル | 5,000円 | 17社 | 翌月末 |
他のキャッシュバックサイトと比較してキャッシュバック率は高めですが、最低出金額と反映時間でデメリットを感じるユーザーもいるでしょう。
それでは、ネット上の評判も見てみていきます。
ロイヤルキャッシュバック、出金爆速だな。
— management (@management_55) January 5, 2023
数時間で着金した。
ロイヤルキャッシュバック経由での取引履歴がなかなか反映されないな~…。
— 卵かけ納豆@バイナリーLV.4 (@seihaifx) October 22, 2020
とか思ってたら、月単位での反映なんですね(;'∀')
反映めっちゃ遅いやん…。
あ、ロイヤルキャッシュバックからちゃんと入金されてるぅ🥰
— つん (@pnosuke929) September 24, 2022
キャッシュバックサイトでは有名な「TariTali(タリタリ)」と比較すると見劣りする口コミは多いですが、対応や出金に関して否定的な意見はありません。
詐欺被害に遭ったなどの意見も見受けられませんので、利用者からの評判は好評だと言えます。
しかし、評判が良い背景にはロイヤルキャッシュバックを推奨したいアフィリエイターの存在もあると推測できます。
好評の背景にはアフィリエイトの存在もある
ロイヤルキャッシュバックを含め、「TariTali(タリタリ)」などキャッシュバックサイトの利用を勧める記事を見かけることはないでしょうか。
ロイヤルキャッシュバックでは、利用者を増やすためアカウント登録を促すアフィリエイトも行っています。
例えば、ロイヤルキャッシュバックを利用している「顧客A」が、ブログやSNSで「顧客B」を紹介すると、以下の流れで「顧客A」にも報酬が発生する仕組みです。
- 「顧客A」の紹介で「顧客B」がロイヤルキャッシュバックに登録
- 「顧客B」がロイヤルキャッシュバック経由で海外FX業者の口座開設
- 「顧客B」が取引に応じてキャッシュバック報酬を受け取る
- 「顧客B」が受け取ったキャッシュバック報酬の10%を「顧客A」も貰える
上記のように紹介したユーザーがキャッシュバックを受け取り続ける限り、報酬が一生つづくライフタイムコミッション型報酬を採用しています。
そのため、多くのWebサイトやSNS上でキャッシュバックサイトが「お得でオススメ」と推奨される背景があるのです。
違法性が高いといったリスクを除いては、誰も損をしないビジネスモデルと言えます。しかし、アフィリエイト報酬を得るためには、無登録の海外業者へ送客する行為です。
厳しい取り締まりがされていないのが現状ですが、違法行為に加担している点は認識しておく必要があります。
海外FXのアフィリエイトについては以下でも詳しく解説しています。
ロイヤルキャッシュバックの危険性は理解しておこう
今回は海外キャッシュバックサイトで有名なロイヤルキャッシュバックの危険性について解説いたしました。
本記事のポイントは以下の通りです。
- ロイヤルキャッシュバックの運営母体は不明
- 海外FX業者への送客は法的にも問題あり
- ロイヤルキャッシュバック経由で口座開設してもリスクの方が大きい
結論、ロイヤルキャッシュバックの利用はおすすめできません。
現時点では海外FX業者含む、キャッシュバックサイトの厳しい取り締まりはありませんが、日本の金融庁からすると違法業者です。
運営母体も不明なロイヤルキャッシュバックを利用して、詐欺被害に遭っても救済される可能性は低いため、安全な取引をしたい方は国内口座の利用をオススメいたします。
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