FXBINARYは2015年から運営していたバイナリーオプションの海外FX業者です。
2022年10月でバイナリーオプションサービスは終了しており、現在サイトを開くことはできません。
FXBINARYは、「出金できない!」という悪評がとても多い業者でした。
詐欺業者ではないのですが、出金条件がとても厳しく、出金拒否となる規約がFXBINARYによる一方的な判断によるもので、どうとでも解釈できます。
そのため、利用者は常に不当な出金拒否に怯えることになります。
サポート関係も窓口は公式Twitterや公式LINEなど窓口は多かったものの、対応はかなり悪かったようです。
この記事では、FX会社の格付けサービスを提供しているWikiFXが、FXBINARYの安全性について事実ベースで客観的に解説しています。
WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。
FXBINARYの安全性を取得ライセンスや規則、Twitterの口コミなど様々な視点から徹底的に調査しましたので、ぜひ参考にしてください。
FXBINARYの安全性を基本情報や取得ライセンスから調査
FXBINARYの安全性を確かめるために、 公式サイトやWikiFXで下記3点を調査しました。
1.企業情報と特徴
2.取得ライセンス
3.ユーザーの資産保護
基本情報1. 企業情報と特徴
FXBINARYの企業情報や特徴は、以下の通りです。
サイト名 | fxbinary.net |
会社名 | Star Formations Limited Fxbinary Administration Office |
住所 | Suite 205 Second Floor Capital City Indepence Avene P O Box 903 Victoria Maha Seychellesコンタクトsupport@fxbinary.net電話番号+639952680813 |
カスタマーサービス | ・support@fxbinary.net ・公式Twitter ・公式LINE |
電話番号 | +639952680813 |
本来は明記されるべき、代表者名は明記されていません。
サイトは日本語に対応していたようです。
カスタマーサービスとして、SNSも利用していたようですが、口コミを調べてみると、無視やブロックが目立っており、サポートとして十分に機能しているとは言えない状態でした。
サポートや出金拒否等の口コミについて知りたい人は「FXBINARYでは出金できないのか?Twitterで口コミ5件を調査」から読み進めてください。
特徴 | 詳細 |
---|---|
取引形式 | バイナリーオプション |
ペイアウト倍率 | 1.70倍~2.00倍 |
取り扱い通貨ペア | ・USD/JPY ・AUD/JPY ・AUD/USD ・CAD/JPY ・EUR/JPY ・EUR/USD ・GBP/JPY ・GBP/USD |
最低取引額 | 500円 |
最高取引額 | 200,000円 |
最低入金額 | 20,000円 |
入出金方法 | ・銀行振込 ・クレジットカード |
出金手数料 | 20万円以下の場合$35 |
ボーナス | ・初回入金額の100%ボーナス ・「基本情報」と「本人確認」完了で2,000円のボーナス |
ボーナス出金条件 | ボーナス額の30~40倍の取引 |
FXBINARYの特徴として、下記の3つが挙げられます。
- ボーナスの出金条件が厳しい
- 出金手数料が高い
- 金融ライセンス未取得
1つ目の特徴は「ボーナスの出金条件が厳しい」点です。
FXBINARYで「出金できない」という口コミがなぜこんなにも多かったかというと、出金遅延が多すぎるからということもありますが、ボーナスの出金条件があまりにも厳しすぎるということにも一因があるようです。
FXBINARYの最低入金条件は2万円となっているので、100%入金ボーナスが発生すると2万円分のボーナスが付くことになります。
ボーナスの出金条件は30倍もしくは40倍の取引が必要なので、入金額とボーナス合わせて、4万円の元手で、60万円~80万円の取引が必要になるということです。
多くの人がこんな条件を達成できるはずがないので、「FXBINARYは出金できない!」「詐欺業者!」という口コミが多いと思われます。
では、ボーナス解除は可能なのかについてですが、利用規約には記載がなかったようです。
マイページからボーナス解除の項目はありますが、一度でも取引すると解除できなくなる可能性は高かったようです。
ボーナスを解除してほしいという連絡は、当然FXBINARYに殺到したと思われますが、FXBINARYが対応した可能性は低いとみています。
何故そう考えたのかというと、理由は2つあります。
1つは、ボーナス解除に関する規約がない点です。
もう1つは、FXBINARYに関する口コミを追ってみると、かなり一方的なサポートが多い印象があるからです。
顧客を大事にしていない印象があり、普通の業者ではありえない対応をしていた可能性は大いにあると思います。
しかもこのボーナスは、ユーザーに告知なしで1ヶ月で消えてしまったようです。
FXBINARYのどこにも、ボーナスは1ヶ月で消えるという記載はなく、「期間限定」という文字のみが記載されていたようです。
FXBINARYは資金の持ち逃げなどをする詐欺業者ではないものの、非常にグレーな運営を行う業者と言えます。
2つ目の特徴は、「出金手数料が高い」点です。
FXBINARYの出金手数料は20万円以下の場合$35となっています。
これだけでも十分に高いのですが、加えてリフティングチャージ料や受取銀行手数料もユーザーが負担することになります。
合計で手数料だけで6,000円~7,000円かかる計算になり、手数料が非常に高額となっているのです。
3つ目の特徴は「金融ライセンス未取得」という点です。
FXBINARYは金融ライセンスが未所得なため、第三者機関による一切の監査や規制がありません。
FXBINARYの最大の特徴である「シェアトレード」は、負けた投資家の資金が買った投資家に分配されるという面白いシステムですが、複数人の価値投資家がいた場合の分配率が明示されておらずブラックボックスの状態だったようです。
権威があり信頼できるライセンスを所持していれば、このようなやり方はできなかったはずです。
何故FXBINARYがライセンスを取得しなかったのか?を考えると、シェアトレードの不透明性に疑惑も感じます。
基本情報2. 取得ライセンス
FXBINARYが取得している金融ライセンスを、WikiFXで調査しました。
金融ライセンスとは、各国の金融監督機関が発行している『金融業の営業許可証』のことです。
取得をするためには、監督機関からの審査や、資金の預託が必要になる場合があるため、FX会社の信頼性を見極める上で重要な指標の一つと言えます。
取得難易度や規制の内容は、ライセンスを発行する国や機関によって異なります。
調査の結果、FXBINARYが取得している金融ライセンスはありませんでした。
基本情報3. ユーザーの資産保護
FXBINARYがユーザーの資産保護をするために、「分別管理」や「信託保全」などを公式サイトで明言しているか調査しました。
分別管理・信託保全というのは、FX会社が顧客から預かった資金を管理する方式のことです。
分別管理は、FX会社の運営資金と顧客の預入資金を分別して管理していることを表します。
しかし、本当に顧客資金に手が付けられないのかはトレードにはわかりませんし、会社が倒産した場合に返金される保証もありません。
一方の信託保全というのは、顧客資金と同額の資金を信託銀行などの預ける資金管理方式です。
この場合、会社が簡単に顧客資金に手を付けることはできないですし、倒産しても銀行からトレーダーへ資金が返金されます。
海外FX業者は、分別管理していると明記しているところは多いです。
実際に分別管理しているかどうかは分からず、業者が破産したらお金が返ってこないという可能性はありますが、FXBINARYの場合、規約に分別管理しているという記述すらなかったようです。
FXBINARYでは出金できないのか?Twitterで口コミ5件を調査
FXBINARYで出金できないかどうかを確かめるために、Twitterで口コミを調査してみました。
- 稼ぎすぎると出金されない
- アフィリエイトの紹介ボーナスコードからでは出金できない
- 法的手段に訴えると言われようやく出金
- 出金拒否され公式LINEとTwitterもブロック
- ボーナス出金条件が厳しく出金できない
口コミ1 稼ぎすぎると出金されない
FXBINARYにはボーナスの30倍~40倍の取引を行わないと出金できないという厳しいルールがあることはすでに記述しました。
FXBINARYのボーナスの出金条件について詳しく知りたい人は「1つ目の特徴は「ボーナスの出金条件が厳しい」点です。」を読み返してみてください。
それ以外にも、明記されている出金条件として、入金額以上の取引をしなければならないというものもあります。
ないとは思いますが、稼ぎすぎた結果、入金額を上回っており、そのせいで出金できないということも考えられます。
普通では考えられないことですが、FXBINARYの対応の悪さを考えると、色々な可能性も考慮可能です。
口コミ2. アフィリエイトの紹介ボーナスコードからでは出金できない
アフィリエイトからFXBINARYに登録し、出金できないなどとサポートで言われたようです。
本当だとするとFXBINARYが何を考えているのか分からなくなりますが、本当の可能性も高いと思います。
あるいは、出金遅延を行い、その間に他の顧客からの入金を待っていたのかもしれません。
いずれにしても、ちゃんと出金しない業者は、どんなに良い業者であっても利用することはおすすめできません。
国内のFX業者の場合、出金速度がとても速く安全なので、WikiFXではなるべく国内のFX業者を利用することを勧めています。
口コミ3. 法的手段に訴えると言われようやく出金
何度問い合わせしても無視され、法的手段に訴えると言われてようやく出金できたとのことですが、ツイート主はかなり運が良かったと言えます。
というのは、FXBINARYの利用規約によると、過度なクレームを行う行為は出金拒否あるいは口座凍結、強制退会などの措置を取られるからです。
その他、FXBINARYはさまざまに解釈可能な規約を設けて、出金拒否を行おうとしていることが見て取れます。
FXBINARYの出金拒否に関する規約について知りたい方は「FXBINARYで出金拒否となる出金ルールは5つ」から読み進めてください。
口コミ4. 出金拒否され公式LINEとTwitterもブロック
FXBINARYは公式Twitterや公式LINEによるサポートも行っていますが、ツイート主の場合、どちらもブロックされてしまったようです。
窓口を広くしてサポートを厚くしているという建前は感じられますが、実態は顧客のことを考えていない対応していた可能性が高いです。
公式Twitterや公式LINEなどの日本人向けのサポートサービスを展開していたとしても、信用できるかは別の問題ということでもあります。
口コミ5. ボーナス出金条件が厳しく出金できない
FXBINARYのボーナス出金条件30倍~40倍という条件は、通常ではありえない出金条件です。
ツイート主が言うように、同じ海外FXのバイナリーオプションであるハイローオーストラリアの場合、出金条件はなしなのですが、出金条件なしという方が普通で、FXBINARYの方が異例です。
WikiFXによる独自調査結果
WikiFXでは、FX業者を数値で判定する『スコア評価』や、ペーパーカンパニーでないかを調査する『現地調査』などを行っています。
またそれらの結果を基に『注意喚起』も行っています。
FXBINARYの結果は、以下の通りです。
独自調査1. スコア評価
WikiFXでは、下記の5つの指標から10点満点でFX業者を評価しています。
- ライセンス指数:取得ライセンスの信頼性・価値
- 事業指数:企業としての安定性・運営能力など
- リスク指数:倒産時の資産保証の度合い・詐欺業者の可能性の低さなど
- 規制指数:取得ライセンスの規制の強さ
- ソフトウェア指数:取引プラットフォームなどの利用環境
FXBINARYのスコア評価結果は、以下の通り。
WikiFX評価の詳細は「WikiFX FXBINARY」ページでもご確認頂けます。
指数 | スコア |
---|---|
ライセンス指数 | 0.00 |
事業指数 | 5.98 |
リスク指数 | 0.00 |
規制指数 | 0.00 |
ソフトウェア指数 | 4.00 |
総合点 | 1.24 |
総合スコアは「1.24」となり、FX業者としてはかなり低い部類となっています。
「ライセンス指数」は「0.00」です。
ライセンス未所持のため、FXBINARYには第三者機関による監査、規制は存在しません。
「規制指数」も「0.00」です。
ライセンスがないため、規制が全くありません。
実際の営業状態を調べてみても、FXBINARYの目玉であるシェアトレードは、ブラックボックス化しており不透明ですし、顧客のサポートサービスもかなり杜撰であることから、ライセンスを持ってない業者の悪質さが伺えました。
「事業指数」は「5.98」であり、運営能力は平均より上と判断されています。
FXBINARYはグレーとはいえ、バイナリーオプションを運営していた業者であったため、間違いなくバイナリオプションの業者ではあったのです。
最初から、お金を持ち逃げするような詐欺業者と比べると、当然運営能力は高いです。
しかし、運営の仕方があまりにも顧客に悪いイメージであったという印象は否めません。
「リスク指数」は「0.00」と、最低の数値です。
理由としては、当然規約に書かれるべき「分別管理」の記載がないためです。
分別管理を実際に行っているかどうかに関わらず、分別管理の記載を行う業者が多い中で、FXBINARYは異端の業者と言えます。
安全性はとてつもなく低く、リスクは非常に高い業者と言えるでしょう。
「ソフトウェア指数」は「4.00」と、やや低めのスコアを出しています。
バイナリーオプションとして独自開発されたプラットフォームは、取引ツールとして機能しており、プラットフォームに関する悪評は特に見当たりませんでした。
4.00という数値はMT4と同じ数値なので、数値的には低いのですが、実態はかなり評価されていると言えます。
独自調査2. 現地調査結果
WikiFXの『現地調査』のコラムでは、現地オフィスへ実際に訪問し、ペーパーカンパニーであるかどうかを調査しています。
2023年2月9日時点でのWikiFXによるFXBINARYへの現地調査結果は、ありません。
独自調査3. 注意喚起
現在、2023年2月9日時点で、WikiFXがFXBINARYを調査した結果、下記3点のリスク注意喚起があり、「評価が低すぎるため利用するのは危険」という判断になり、警告を行います。
- 日本への有効なライセンスがない
- 海外のものを含めた有効なライセンスを1つも所持していない
FXBINARYで出金拒否となる出金ルールは5つ
多くのFX業者の公式サイトでは、「KYC(Know Your Customer)ポリシー」が明記されています。
「Know Your Customer」の略語で、口座開設などで義務付けられている「本人確認手続き」のこと。
- 個人情報の盗難
- マネーロンダリング
- 金融詐欺
- テロ活動
などを防ぐ目的が明記されており、これらに反する行動をすると出金拒否になる可能性が高いため、出金ルールと捉えることができます。
犯罪資金の出所を分からなくする目的で、入金と出金を繰り返す犯罪行為のこと。
FXBINARYにKYCの記述があったかは確認できませんでしたが、出金拒否となるールールはかなり多く、マネーロンダリング対策と思われる規約もあったため、KYCが明記されていた可能性は高いです。
- 法令に抵触する疑いがある行為
- 過度なクレームを行う行為
- 複数の口座所持
- 投資目的ではなくボーナス目的でサービスを利用する行為
- 過度なキャンセル行為
実際にはもっと多くの出金拒否に関する規約が確認できましたが、重複する部分もあったので、大まかに5つのルールを解説していきます。
FXBINARYにはライセンスが存在せず、様々な出金拒否のルールを行使できたと考えられます。
厳正なライセンスを持つ国内のFX業者ならば、考えられないようなルールも中には存在していました。
ルール1. 法令に抵触する疑いがある行為
「国際法、憲法、法律、条例、その他の法令に抵触する、もしくはその疑いがある行為」があった場合、出金拒否となるようです。
法令に抵触するだけなら、まだ分からないでもないのですが、その疑いがあるという部分の解釈が広すぎるので、FXBINARYにとってかなり自由度が高いルールだと思います。
ルール2. 過度なクレームを行う行為
過度なクレームを行っただけで、口座が凍結するリスクがあると考えると、FXBINARYで資産運用するリスクはとても高いと言わざるを得ません。
クレームというのは問題があるから行うわけで、FXBINARYが改善しなければクレームを行うのは当然です。
過度なクレームを禁止するような規約があると、ユーザーは好きに発言ができなくなります。
恐怖政治に近いやり方だと感じます。
ルール3. 複数の口座所持
同一クレジットカード、同一銀行口座、家族含む複数の口座所持を禁止しています。
恐らく、銀行口座とFXBINARYで解説した口座の名義が同一でなければ、入出金ができないというもので、全てのFX業者はこのルールを徹底しているはずです。
ルール4. 投資目的ではなくボーナス目的でサービスを利用する行為
ボーナスを目的とした不正行為は、ボーナスが多い海外FX業者にありがちです。
こういった不正なユーザーに関しては厳罰に処罰してほしいと、多くのまともに業者を利用しているユーザーも感じています。
ルール5. 過度なキャンセル行為
キャンセル行為というのは、恐らく注文の取り消し等を指しているものと思われます。
しかし、キャンセル行為が意図的であるかそうでないかで、出金拒否を行うか決めた方が公平性があると思われますがどうでしょうか。
無自覚でキャンセル行為を行った場合でも、FXBINARYの場合、出金拒否になりかねない怖さがあります。
調査結果:FXBINARYは詐欺とまでは言えないが詐欺に近いかなりグレーな業者
FXBINARYは、通常のFX業者と比べてかなり異質な業者であることがお分かりいただけたかと思います。
出金条件、出金ルール、サポートの対応のいずれも質が低いと言わざるを得ず、詐欺とは言わないが、かなりグレーな運営をしている業者と言えます。
利用者の中には、完全に詐欺だとする人もたくさんいるでしょう。
出金を何ヶ月も遅延し、指摘すればブロックするわけですから、詐欺に限りなく近いといえます。
WikiFXでは、資金の安全性やサービスクオリティの高さが証明されている国内FX業者の利用を推奨しています。
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