TradingViewは相関係数が超見やすい!設定方法・手法を解説

TradingViewの相関係数は超見やすいって本当?

TradingViewの相関係数の設定方法・手法を知りたい!

疑問にお応えし、この記事ではTradingViewの相関係数を表示できるインジケーターについて解説していきます。

TradingViewの相関係数が見やすいのは本当です。

理由としては、TradingViewが数十万の銘柄を分析できるからです。

相関係数を利用したい理由としては、ポートフォリオを組みたいからという理由を挙げる人も多いと思います。

TradingView以外のFX業者を利用すると、取引できる銘柄が少なく分析できる銘柄が少なるなるので不便だと考えざるを得ません。

相関係数は分散投資を行う際に必須となる考え方です。

投資において分散投資は重要な考え方で、分散すればするほどリスクが低下します。

相関係数は正の相関と負の相関がありますが、正の相関だけでポートフォリオを固めてしまうと暴落したときに全ての銘柄が連動することになり大損する可能性が高いです。

相関係数は正の相関の場合は連動し、負の相関の場合は反発する性質を持っています。

相関係数の性質を利用したトレードの勝率を高める分析方法も記事で解説しています。

この記事では、TradingViewの相関係数の導入方法や設定方法、使い方、注意点、手法についてさらに深く学ぶことが可能です。

目次

TradingViewの相関係数の使い方

相関係数とは、投資のポートフォリオを組むときに重要な指標です。

銘柄間の影響度を分析でき、相関係数が0に近い銘柄同士を組み合わせればリスクの分散が可能です。

以下の項目から更に詳しく相関係数について解説していきます。

相関係数とは2つの銘柄の影響度

相関係数とは、2つの銘柄の影響度の関係性のことです。

相関係数は以下の3種類で分析できます。

相関係数が1に近い:正の相関
相関係数が‐1に近い:負の相関
相関係数が0に近い:相関がない

正の相関では、片方の銘柄が上昇した場合、もう片方の銘柄も上昇しやすいです。

負の相関では、片方の銘柄が上昇した場合、もう片方の銘柄は下降しやすいです。

相関係数が0に近い場合は、2つの銘柄の連動性はありません。

投資において重要な相関係数の使い方

投資を成功させるコツは分散投資にあります。

分散投資とは、1つの銘柄に投資するのではなく様々な銘柄に投資することでリスクを分散することです。

分散投資において重要なことは、相関係数が0に近い銘柄か相関係数が正反対の銘柄を保有することです。

0に近いということは、連動性がないので1つの銘柄が急騰・急落しても連動して急騰・急落する可能性が低くなります。

正の相関に対して負の相関を持つ銘柄を組み入れている場合、片方が急騰・急落してももう片方がカバーするのでダメージが小さいです。

投資において最も怖いことは急騰・急落による大損です。

特に長期的な投資を考える場合、1つの銘柄に全賭けするのは非常にリスクが高いと言えるでしょう。

相関係数を参考にして、投資を行う場合は分散投資を検討することをおすすめします。

TradingViewではインジケーターによりあらゆる銘柄の相関関係を分析可能

TradingViewではデフォルトのインジケーターで、サブウィンドウにグラフ化させて期間内の相関関係の分析が可能です。

よく、FX業者のサイトで相関関係の表を提供していますが、TradingViewのインジケーターならば期間ごとの細かい相関関係を分析できます。

デイトレードなどをする場合は、より精密な相関関係を利用したトレードが可能ということです。

TradingViewは取引に特化したプラットフォームで扱っている銘柄数は他FX業者と比較にならないほど多いです!

TradingViewは90以上の取引所の数十万の金融シンボルを取引できます。

TradingViewで取引できる代表的な銘柄は以下の通りです。

株式
先物
FX
仮想通貨
CFD
債券
指数

相関関係を知りたい投資家はTradingViewの利用をおすすめします。

【PC版】TradingViewで相関係数を使う方法

PC版のTradingViewで相関係数を使う方法を以下の項目から解説していきます。

STEP
TradingView上部メニューの「インジケーター」をクリック

TradingView上部メニューの「インジケーター」をクリックします。

STEP
「テクニカル」→「インジケーター」から「CC(相関係数)」をクリック

「テクニカル」→「インジケーター」から「CC(相関係数)」をクリックします。

検索窓で「CC」「相関係数」と入力しても検索可能です。

STEP
比較する銘柄名を選択

現在表示しているチャートの銘柄と比較したい銘柄を一覧から選択します。

シンボルを選択すると一覧が表示されるので、好きな銘柄を選択します。

選択した銘柄が間違っていないなら「適応」を選択します。

STEP
チャートの下部に相関係数がグラフ表示

チャート下部のサブウィンドウに相関係数のグラフが表示されます。

STEP
設定から銘柄の変更は可能

インジケーターの設定から銘柄を変更できます。

【スマホ版】TradingViewで相関係数を使う方法

スマホ版のTradingViewで相関係数を使う方法を以下の項目から解説していきます。

STEP
「チャート」をタップ

TradingViewを立ち上げた後、下部メニューの「チャート」をタップします。

STEP
「f」アイコンをタップ

「f」アイコンをタップします。

STEP
「インジケーター」をタップ

「インジケーター」をタップします。

STEP
「テクニカル」をタップ

「テクニカル」をタップします。

STEP
「CC(相関係数)」をタップ

「CC(相関係数)」をタップします。

下にスクロールするか、検索窓から検索可能です。

STEP
シンボルを選択

現在のチャートとの相関係数を知りたい銘柄を選択します。

STEP
一覧から選択

一覧から表示させたい銘柄を選びタップします。

STEP
選択した銘柄があっていれば「適用」をタップ

選択した銘柄を適用したい場合は「適用」をタップします。

STEP
導入完了

導入が完了し以下のように適用されます。

TradingViewの相関係数を分析できるカスタムインジケーター13選

TradingViewの相関係数を分析できるカスタムインジケーター13選を以下の項目から解説していきます。

2つの通貨ペアをサブウィンドウに表示【correlation_between_two_symbols】

correlation_between_two_symbolsでは、2つの通貨ペアを選びサブウィンドウに表示させます。

導入すると以下のようになります。

設定から、相関係数を調べたい銘柄や期間を設定できます。

①Symbol1-2:相関係数を調べたい銘柄
②Period in Candese:相関係数を調べたい期間(ローソク足本数)
③Level of Singinifant Correlation:表示しているレベルの変更

任意の通貨ペアの影響を除いた相関係数を表示【Partial Correlation】

Partial Correlationでは、現在のチャートと指定した銘柄の相関係数から、特定の銘柄の影響を除いたグラフを表示できます。

計算式は以下の通りです。

銘柄Aと銘柄Bの相関係数={相関係数(AとB)-相関係数(AとC)×相関係数(BとC)}÷(√{1-相関係数(AとC)²}×√{1-相関係数(BとC)²})

導入すると以下のようになります。

Bに相関関係を調べたい銘柄、Cに影響力を排除したい銘柄をそれぞれ選択し、「適用」を選択します。

サブウィンドウに相関係数が表示されます。

設定から、分析したい相関係数と期間を選択可能です。

3つの銘柄の相関係数を表示【Correlate 3】

Correlate 3では選択した3つの銘柄の相関関係を分析できます。

導入すると以下のようになります。

設定から相関係数を調べたい銘柄や期間の変更が可能です。

ボリンジャーバンドで相関系係数を分析【BB % Correlation】

BB % Correlationでは、ボリンジャーバンドを利用して2つの銘柄の相関関係を強さを分析できます。

導入すると以下のようになります。

相関係数を調べたい銘柄を選択し「適用」を選択します。

負の相関係数時に背景をハイライトに変更【Correlation overlay】

Correlation overlayでは、相関係数をグラフ化させ負の相関係数時に背景をハイライトにし把握しやすくさせます。

導入すると以下のようになります。

設定から相関係数を分析したい2つの銘柄と時間足、期間を選択可能です。

相関係数の強さに応じてローソク足の色が変化【Correlation Candles [DW]】

Correlation Candles [DW]では、サブウィンドウに選択した通貨ペアのローソク足を表示させることが可能です。

更にメインチャートとサブチャートの相関係数に応じて、メインチャートのローソク足の色が自動で変更されます。

青緑系の色の場合:正の相関関係が高い(≧0.7)
濃い青紫系の色の場合:正の相関関係が低い(<0.7)
鮮やかなピンクの場合:負の相関関係が高い(≦-0.7)
濃い赤紫系の色の場合:負の相関関係が低い(>-0.7)

導入すると以下のようになります。

設定から相関係数を調べたい銘柄や期間を変更可能です。

銘柄の表記は「USDJPY」のように入力すれば適用されます。

適用されない例は以下の通りです。

USD/JPY
USD/JPY
米ドル日本円
米ドル/日本円
米ドル/日本円

14の銘柄の相関係数を表示【Correlation of chart symbol to different Index-ETF-currency】

Correlation of chart symbol to different Index-ETF-currencyでは、現在のチャートと14の銘柄の相関係数の分析が可能です。

分析可能な銘柄は以下の通りです。

日経
DAX
SPY
アップル
ドルインデックス

ユーロ米ドル
米ドル元
米ドル円
ユーロポンド
EEM
QQQ
XLK
XLF

様々な銘柄との相関係数を同時に調べることができるので、比較がより簡単に行えます。

導入すると以下のようになります。

選択できる銘柄や期間は設定から変更可能です。

スタイルからラインの色や太さも変更可能です。

相関係数をSMAで平滑化【Correlation Coefficient Modified】

Correlation Coefficient Modifiedでは、2つの通貨ペアの相関係数をSMAで平滑化することが可能です。

SMAの平滑化とは、期間内の数値を平均化させて価格変動の流れを分かりやすくする手法です。

サブウィンドウにヒストグラムが表示され、相関係数のSMAの数値によって色が変動します。

青:弱い相関(|CC-SMA|<0.3)
黄:中程度の相関(0.3≦|CC-SMA|<0.5)
赤:強い相関(0.5≦|CC-SMA|)

導入すると以下のようになります。

現在のチャートとの相関係数を分析したい銘柄を選択し、「適用」を選択します。

設定から銘柄やSMAのパラメーターの変更を行えます。

3つの銘柄の上位足の相関係数を表示【Check The Correlation】

Check The Correlationでは3つの銘柄の上位足の相関係数を分析できます。

導入すると以下のようになります。

分析できる上位足の時間足や銘柄は設定から変更可能です。

3つの銘柄の相関関係を色分け【Correlation Matrix by Daveatt】

Correlation Matrix by Daveattでは、FXや株価指数の強さの分析結果を色で表示します。

緑色:相関係数が設定数値の上限を超える
オレンジ色:相関係数が設定数値の下限~上限間にある
赤色:相関係数が設定数値の下限を下回る

導入すると以下のようになります。

設定から銘柄の切り替えと設定数値の変更が行えます。

7つの通貨ペアの各相関係数の数値をサブウィンドウに表示【Correlation Matrix】

Correlation Matrixでは、7つの通貨ペアの各相関係数の数値をサブウィンドウに表示できます。

ラベルは相関係数によって色が変化します。

色が濃い:正の相関
色が薄い:負の相関

導入すると以下のようになります。

銘柄の変更は設定から行えます。時間足による相関係数の分析も可能です。

①Alternative Timeframe:チェックを入れることで指定した時間足の分析が可能になります。
②Currency Pairs:主要な6か国の通貨ペアに変更可能です。

ケンドールの順位相関係数とピアソンの順位相関係数の2つを表示【Kendall Rank Correlation Coefficient】

Kendall Rank Correlation Coefficientはケンドールの順位相関係数とピアソンの順位相関係数の2つを表示可能です。

ケンドールとピアソンは有名な3つの有名な相関係数の算出方法のうちの2つです、

導入すると以下のようになります。

設定から期間や銘柄を変更可能です。

2つの通貨ペア間の相関係数とβ値を表示【Correlation & Beta】

Correlation & Betaでは2つの通貨ペア間の相関係数とβ値を表示できます。

β値は、現在の通貨ペアが指定した通貨ペアの影響でどのくらい敏感に反応するかを示すことが可能です。

導入すると以下のようになります。

TradingViewの相関係数を分析できるカスタムインジケーターを使った4つの手法を解説

相関係数はポートフォリオを組む際の目安としても利用できますが、相関を把握したチャート分析にも利用できます。

以下の項目からさらに詳しく解説していきます。

Correlate 3を使い負の相関を持つ銘柄を組み込み分散投資

優れた経済学者でも先の見通しが効かないので、相場の予測は非常に難しいと考えて良いです。

どれだけ優れた相場観を持っていたとしても、1つの投資に全ての資金を運用するのは危険と言えるでしょう。

投資においてリスクを減らすための手段としては、分散投資がとても強力です。

分散投資が成立するためには、相関係数が負の銘柄を組み込む必要があります。

正の相関係数が強い銘柄のみ組み込んでしまうと、急騰急落の際に全ての銘柄が連動してしまうので、結果的に1つの銘柄に投資しているのと変わりません。

3つの銘柄の相関係数を分析できるCorrelate 3を使い、銘柄の相関係数を分析しましょう。

USD/JPY(米ドル/日本円)に対する以下の3つの銘柄の2年分の相関係数です。

水色:BTC/USD(ビットコイン)
緑色:XAU/USD(ゴールド/米ドル)
オレンジ色:EUR/GBP(ユーロ/英ポンド)

USD/JPY(米ドル/日本円)に対して、選択した3つの銘柄は必ず1つ以上の銘柄が負の相関関係になっていることが分かります。

そのため、ポートフォリオを組む際に4つの銘柄は分散投資という意味合いでは相性が良いです。

Correlation Matrixを使いFX通貨ペアの相関係数は分析

Correlation Matrixでは主要なFX通貨ペアの相関係数を瞬時に把握でき、時間足ごとの相関係数も把握できます。

そのため、通貨ペア間のチャート分析の際の指標の1つとして使うことができます。

実際にCorrelation Matrixを表示させてみましょう。

相関係数を指標の1つとして分析する場合は以下のように考えます。

正の相関が高い通貨ペアの場合は、価格が連動しやすい。
負の相関が高い通貨ペアの場合は、価格が反発しやすい。

自分が狙っているエントリーしたい通貨ペア以外の相関係数の高い通貨ペアの分析も行えば、よりトレードの精度が上がります。

例えば、自分が狙っている通貨ペアがエントリーできそうだと考えて、正の相関が高い通貨ペアにトレンドが発生しており価格が上昇しやすいと分析できた場合、トレードが成功する可能性が高いです。

Correlation Matrixを利用すれば、FXの成功率が高まります!

Correlation Matrixを利用しスワップ投資の負の相関に注目

投資の基本は分散投資で、FXのスワップ投資にも当てはまります。

Correlation Matrixは時間足の変更も可能なので、日足以上の大きな時間足で分析すれば瞬時に通貨ペアの相関係数を把握できます。

Correlation Matrixを利用し、連動しにくい通貨ペアか暴落に備えた負の相関が強い通貨ペアも同時に保有するようにしましょう。

確かに、スワップポイントは各通貨ペアによってかなりの差がありますが、1つの通貨ペアに全ての資金を投資するのは危険です。

Correlation of chart symbol to different Index-ETF-currencyを利用し様々な銘柄の相関関係を分析

Correlation of chart symbol to different Index-ETF-currencyはFX、株式、株価指数、コモディティなどの様々な14つの銘柄を同時に分析できます。

ポートフォリオを組む際に、分散投資の目安になります。

複数の銘柄を分析し、トレードの成功率を高めるのにも役立つでしょう。

しかし、TradingViewは取引ツールではない点に注意が必要です。

利用しているFX業者にない銘柄は取引が行えないので予め調べておくようにしましょう。

相関係数を利用し賢い投資を目指そう!

「TradingViewの相関係数って便利?」「TradingViewの相関係数の設定方法・手法を知りたい!」ご要望にお応えし、記事では、TradingViewの移動平均乖離率の導入方法や使い方、設定方法、注意点、手法について解説してきました。

TradingViewは相関係数を調べるために用意されたプラットフォームと言えるほど、相関係数との相性が良いです。

TradingViewでは数十万の銘柄を利用し、あらゆる取引所のデータを使用できるので、投資のポートフォリオを組むのに最適なプラットフォームです。

実際の取引はTradingViewではできないので、その点は注意が必要です。

相関係数はトレードの精度を高めるのにも役立ちます。

TradingViewの相関係数を利用して賢い投資を目指しましょう!

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