FXSuitは出金拒否が多発!有名な詐欺事件についてプロが解説

FXSuitは2020年10月26日に詐欺事件を起こしており、当時多くの方が出金拒否トラブルで被害に遭ったとされています。

そんなFXSuitですが、どんなFX業者か詳しく知っているという方は少ないのではないでしょうか?

また当時の詐欺事件を、詳しく知らない方もいるかと思います。

2022年4月7日現在でもFXSuitは営業を続けており、相変わらず出金拒否をしている業者かもしれません。

この記事では、FX会社の格付けサービスを提供しているWikiFXが、FXSuitの安全性について事実ベースで客観的に解説しています。

読者のみなさんが詐欺被害に遭わないためにも、是非この記事でFX会社ぐるみの詐欺の手口について知っておいてください!

WikiFXとは?

WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。

目次

FXSuitの安全性を基本情報や取得ライセンスから調査

まずはFXSuitの取得ライセンスや規則、Twitterの口コミなど様々な視点から安全性を徹底的に調査しました。

掲載元:FXSuit

FXSuitの安全性を確かめるために、 公式サイトやWikiFXで下記3点を調査しました。

安全性調査項目

1.企業情報と特徴
2.取得ライセンス
3.ユーザーの資産保護

基本情報1.企業情報と特徴

FXSuitの企業情報や特徴は、以下の通りです。

企業情報1(掲載元:WikiFX)

FXSuitの公式サイトは6カ国語で記載されていますが、日本語には対応していません。

日本語に対応していないので、当然日本人スタッフもいないようです。

カスタマーサービスはメールとチャットがあり、対応時間は平日24時間とされています。

特徴詳細
取扱商品・FX
・貴金属
・株価指数
・先物
・株式

など430銘柄以上
レバレッジ最大500倍
※口座タイプにより変動
口座タイプ・スタンダード口座(レバレッジ最大500倍)
・ゴールド口座(レバレッジ最大500倍)
・プラチナ口座(レバレッジ最大500倍)
・ゼロスプレッド口座(レバレッジ最大200倍)  
取引プラットフォームMT4  
スプレッド※EUR/USDの場合
・スタンダード口座:1.8pips~
・ゴールド口座:1.6pips~
・プラチナ口座:1.4pips~
・ゼロスプレッド口座:0.1pips~  
最低入金額・スタンダード口座:$100
・ゴールド口座:$25,000
・プラチナ口座:$50,000
・ゼロスプレッド口座:$100  
入出金方法・銀行送金
・クレジットカード
・暗号通貨  
ロスカット20%
ゼロカットあり
スキャルピング不可
両建て可能
ボーナス・100%マッチングボーナス
・20%プライスボーナス
FXSuitの特徴

FXSuitの特徴として、下記3つが挙げられます。

FXSuitの特徴
  1. 銘柄数が400銘柄以上と多い
  2. 日本語サポートがない
  3. 取引環境を数字で公開している

1つ目の特徴は「銘柄数が400銘柄以上と多い」点です。

他社では取引銘柄が多くても「200~300銘柄以上」としているところがほとんどです。
しかしFXSuitでは、それを大幅に上回る430銘柄以上と、幅広く取り扱っているとされています。

FX業者名取扱銘柄数
FXSuit430銘柄以上
exness200銘柄以上
ironFX250銘柄以上
FXPro270銘柄以上
各社の銘柄数

2つ目の特徴は「日本語サポートがない」点です。

FXSuitの公式サイトは、英語、ドイツ語、中国語、チェコ語、ベトナム語、ロシア語の6カ国語にしか対応していません。
そのため日本語サポートは一切ありませんので、何か質問したい場合は上記の言語のどれかでやり取りする必要があります。

3つ目の特徴は「取引環境を数字で公開している」点です。

FXSuitでは公式サイトにて、「FXSuitでは、取引執行において最高のスピードと品質で、市場で入手可能な最高の執行を提供するよう努めています。」としており、その実績を数字で公開しています。

【FXSuitが公開している取引環境の実績】

  • スリッページなしで99.62%の取引をミリ秒単位で実行
  • リクオートなしで実行できた取引は100%
スリッページとは?

注文レートと約定レートの差のこと。
マーケットは常に変動しているため、注文を出してからサーバーを通じて実際に確定するまでのタイムラグが原因で発生する。

リクオートとは?

発注時に業者から再度レートを提示されること。

しかし上記の数字はあくまでもFXSuit側が発表しているものであり、正直信頼できる数字ではありません。

第三者機関の調査報告など、数値を裏付けるデータも一切見つかりませんでした。

基本情報2.取得ライセンス

FXSuitが取得している金融ライセンスを、WikiFXで調査しました。

金融ライセンスとは?

金融ライセンスとは、各国の金融監督機関が発行している『金融業の営業許可証』のことです。
取得をするためには、監督機関からの審査や、資金の預託が必要になる場合があるため、FX会社の信頼性を見極める上で重要な指標の一つと言えます。
取得難易度や規制の内容は、ライセンスを発行する国や機関によって異なります。

WikiFXでは「有効なランセンス情報が見つかっていません」と表示されていることから、取得しているライセンスが一つもないことがわかります。

この時点で、完全に無登録でFXサービスを運営している危険な業者ということがわかります。

無登録業者を使うという事は、医師の資格を持ってない人に手術を任せるようなものです。

基本情報3.ユーザーの資産保護

FXSuitがユーザーの資産保護をするために、「分別管理」や「信託保全」などを公式サイトで明言しているか調査しました。

分別管理・信託保全とは?

分別管理・信託保全というのは、FX会社が顧客から預かった資金を管理する方式のことです。
分別管理は、FX会社の運営資金と顧客の預入資金を分別して管理していることを表します。
しかし、本当に顧客資金に手が付けられないのかはトレードにはわかりませんし、会社が倒産した場合に返金される保証もありません。
一方の信託保全というのは、顧客資金と同額の資金を信託銀行などの預ける資金管理方式です。
この場合、会社が簡単に顧客資金に手を付けることはできないですし、倒産しても銀行からトレーダーへ資金が返金されます。

その結果、下記を確認しました。

All client funds deposited at FXSuit are completely separated following our strict policies and procedures, with activities monitored and reviewed by our external and internal auditors.

出典:FXSuit

意訳すると以下の通りです。

FXSuitに預け入れられたすべての顧客資金は、当社の厳格なポリシーと手順に従って完全に分離され、その活動は外部および内部の監査人によって監視および監督されています。

つまりFXSuit側は、「分別管理」がなされていると主張しています。

しかしこれについても、顧客資金管理について第三者による裏付けはなく、全く信用できない主張と言えます。

≫FXSuitの公式サイトで「分別管理」を確認する

FXSuitの3すくみトレードとは?詐欺事件の真相を徹底調査

FXSuitが関わった詐欺事件として、「3すくみトレード」と呼ばれる事件があります。

この事件は2020年10月26日に起こったチャート異常によって、当時3すくみトレードをしていた多くの方が、「元金補償がされない」「出金拒否になる」などの被害に遭ったとされる事件です。

ここからは、詐欺事件の詳細を下記の3つに分けて解説していきます。

FXSuitの詐欺事件の詳細
  1. FXSuitの3すくみトレードとは?
  2. 事件の発端
  3. 口コミから分かる被害状況

FXSuitの3すくみトレードとは?

FXSuitの3すくみトレードとは、FXSuitにて口座開設し、

・ドル円:買い
・ユーロドル:買い
・ユーロ円:売り

の3ポジションを同時保有すれば、為替変動の影響を無視してスワップ(金利差)だけが獲得できるとされる手法です。

言い換えれば、各通貨ペアで発生する損益をお互いが相殺し合う関係を利用した、長期トレード手法となります。

例えば、ドル円のレートがマイナスになったとします。
そうすると、ユーロドルとユーロ円の通貨ペアがちょうどバランス良くプラスに転じるため、損益の合計がプラスマイナスになるのです。

当時は「月利10%」という驚異の実績を誇る手法であったため、人気がありました。

なぜここまで好成績を謳うことができたかというと、理由が3つあります。

FXSuitの3すくみトレードが月利10%だった理由
  1. 最大レバレッジが500倍
  2. 「手数料なし口座」の存在
  3. スワップアービトラージの許容

理由1つ目は「最大レバレッジが500倍」です。

FXSuitでは「基本情報1.企業情報」でも解説したとおり、最大レバレッジ500倍に設定して取引できます。
つまりレバレッジ500倍で取引すれば、スワップポイントが単純計算で元金そのままの1倍よりも500倍に跳ね上がるので、月利10%に届きやすくなるのです。

理由2つ目は「『手数料なし口座』の存在」です。

手数料なし口座とは手数料が無料な口座タイプのことです。

当時は、

・オールゼロ口座
・手数料なし口座

の二種類しかありませんでした。

(※2022年4月7日現在では、上記2種類の口座タイプは存在しません)

3すくみトレードが流行だした2020年当時は、取引手数料が一切かからない「手数料なし口座」がありました。
そのため手数料が無い分だけコストを下げることができますので、月利10%に届きやすくなる要因となったのです。

理由3つ目は「スワップアービトラージの許容」です。

アービトラージ(裁定取引)とは?

同一通貨ペアで一時的な価格差(歪み)が生じた際に、割高なほうを売り、割安なほうを買い、その後、両者の価格差が縮小した時点でそれぞれの反対売買を行うことで、利益を獲得しようとする取引のこと。
業者間のスプレッド差を利用した「業者間アービトラージ」や、業者間のスワップポイント差を利用した「スワップアービトラージ」などがある。

スワップアービトラージは業者間以外にも、通貨ペア間で行う両建ても指します。
基本的にスワップアービトラージを禁止している業者は多いですが、FXSuitではこのスワップアービトラージを当時黙認していたとされているのです。

なぜ黙認していたかというと、FXSuitは2019年に登場して間もない新興FX業者だったため、プロモーションの一環として許容していたと考えられています。

現に3すくみトレードが広まった影響なのか、口座開設者は増えて、一時は「海外FX業者の利用者数部門」で7位まで浮上したとされています。

事件の発端は有名トレーダーによる宣伝

FXSuitの詐欺事件は、2019年の夏頃に下記の有名FXトレーダー3名が中心となり、ツイッターなどで3すくみトレードを広めたのが発端とされています。

FXSuitの3すくみトレードを広めたとされる有名FXトレーダー

・saekinomao氏
・アキラ氏
・Nishino Shogo氏

2022年4月7日現在、saekinomao氏のツイッターアカウントは凍結されています。

対してアキラ氏とNishino Shogo氏のアカウントは、現存しています。

ツイートの内容からどうやらアキラ氏は、元から詐欺を行う目的でFXSuitを利用していたようです。

saekinomao氏のFXSuitに関連するツイートは上記のものが最古となり、ツイートの内容から2019年7月24日からFXSuitにて3すくみトレードを開始しているようです。

そこから、

リスク無しで、かんたんに稼げる

と話題になり、2020年10月26日のチャート異常が起こるまでに、多くの方が資金を投じることにつながりました。

スプレッド4,000pipsによりロスカットが発生|被害者が続出

人気があったFXSuitの3すくみトレードでしたが、2020年10月26日に相場で異変が起こります。

なんとスプレッドが約4,000pipsも広がったのです。

このスプレッドの急拡大によって、多くの方がロスカットされる結果となりました。
つまり3すくみトレードによって得た利益を元金もろとも、FXSuitに奪われたことになります。

上記ツイートのFXSuitの説明では、

冬時間変更の際に、マーケットスパイクがありました。(中略)順次確認後補填していくよういたします。

と説明していますが、多くの方が、

補償されない

出金できない

と訴えていますので、これが詐欺事件と言われることにつながっているようです。

FXSuitが金融庁から警告を受けているか調査

FXSuitが金融庁から警告を受けているか、調査しました。

その結果、金融庁から詐欺事件が起こる2カ月前に、FXSuitの運営会社である「Salvax Limited」に対して警告を出しています。

無登録で金融商品取引業等を行う者について、金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針II-1-1(7)に基づき、本日、警告を行いましたので、下記のとおり公表いたします。

出典:関東財務局
業者名等Salvax Limited
所在地又は住所Continental Building, 25 Church Street, Hamilton HM 12, Bermuda
内容等インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたもの
備考当該業者が提供するサービスの名称は「FXSuit」である。

警告の理由として、

インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていた

とされています。

これは言い換えれば、「金融庁に無許可で日本人を相手に勧誘を行っている」という意味になります。

というのも基本的に日本人向けにFX取引や勧誘を行う際は、金融庁への登録が必要だからです。

FXSuitの事件の前後で評判とは?Twitterで口コミ5件を調査

事件が起きる前後で、FXSuitの評判はどうだったのかを調べる為、Twitterで口コミを調査してみました。

その中で関係ありそうなものを、5件ピックアップしてご紹介します。

FXSuitのTwitterでの口コミ(2022年4月7日時点)
  1. 出金拒否の噂は本当?
  2. 普通に出金できた
  3. 早速問い合わせした人がいるがいつ補填されるのか
  4. スプレッド約4,000pips強行で刈り取り
  5. 補填されても出金できない!

口コミ1.出金拒否の噂は本当?

この方は有名FXトレーダーと電話をした際に、運営しているLINEグループに入る条件として

FXSuitでアフィリエイトを踏むように

と言われたようです。

ですが出金拒否の噂があったようなので、不安になってFXSuitの評判をTwitterで聞こうとしています。

ツイートされたのが2020年4月29日なので、チャート異常が起きる日の約半年前です。

この頃すでにFXSuitにて、出金拒否の噂があったと推察できます。

口コミ2.普通に出金できた

https://twitter.com/quontr/status/1308597736673951744

この方は、事件が起こる約1カ月前の2020年9月23日にツイートをしています。

掲載元:Twitter

添付画像を見る限り、この時点では18万円を出金できたようです。

ただこのツイートを最後に

出金できた

とされるツイートは、他の方を含めて一切見つかりませんでした。

そのため、事件が起きた日から出金できた人はほとんどいないようです。

口コミ3.早速問い合わせした人がいるがいつ補填されるのか

内容から、FXSuitの3すくみトレードの被害者と推察できます。

ツイートの日付が2020年10月26日なので、事件発生の当日にFXSuitへ問い合わせした人がいたようです。

掲載元:Twitter

メール内容から「システム不具合によるチャート異常」として、原因調査後に損失対象者へ補填する旨が読み取れます。

ですがツイートした方は、どこまで補填されるのか不安を抱いていたようです。

口コミ4.スプレッド約4,000pips強行で刈り取り

ツイートした方は始めから詐欺の可能性に気づいていて、事件の難から逃れていたようです。

掲載元:Twitter

添付画像から分かる通り、2020年10月26日にどの通貨ペアでもスプレッドが約4,000pipsも広がっていますので、手を出した人を心配しているようです。

また、

・入金から半年間は出金できない
・出金手数料が30%

という点から、

保証してくれるとは到底思えない

と語っており、そこから詐欺に気づいたのかもしれません。

口コミ5.補填されても出金できない!

チャート異常が起きた日(2020年10月26日)から4日後にツイートされたものです。

内容から、補填されても出金できずにいる人や、メールのし過ぎでアカウントを停止に追い込まれた人などがいたようです。

その後のリツイートで、

情報だけが錯乱してる!
どれがホントの情報でしょう!

と混乱していたようです。

WikiFX「真相公開」から口コミを調査

WikiFXでは、ユーザーから寄せられる口コミとして「真相公開」が掲載されています。

2022年4月7日時点でFXSuitの「真相公開」は5件ありましたので、その中から3件ピックアップしてご紹介します。

真相公開1.FXSuitにだまされた

分類詐欺
日時2021年6月24日
投稿国パラグアイ

私はFXSuitにだまされました。
彼らは最初の数日間はあなたに利益をもたらしますが、その後は魔法のようにお金がなくなります。

と、FXSuitがどのような手口で詐欺をするか説明しています。

真相公開2.あなたのお金は安全ではない

分類他の内容
日時2019年11月18日
投稿国中国

覚えておいてください。
FXSuit規制されていないオフショアブローカーであり、信頼性はかなり限られています。

と、FXSuitがオフショアブローカーであることを指摘しています。

そのためお金が詐欺によって失われても、取り返せないことを警告しているようです。

真相公開3.スプレッド4,000pipsでロスカットされました

分類酷いスリッページ
日時2020年10月26日
投稿国日本

証拠画像です。
しかし、チャートにはそのような開きはありません。詐欺行為です。

と、FXSuitの詐欺行為を訴えています。

掲載元:WikiFX

確かに画像からはどの通貨ペアでも、4,000pips近いスプレッドが発生しています。

掲載元:WikiFX

ですが、チャート画像からは「買値:104.722、売値:104.717」とスプレッドは0.5pipsしか開いていません。

そのため投稿者の言う通り、チャートではスプレッドに異常がないので、FXSuitが提供するMT4などのプラットフォームで詐欺を行っていると推察できます。

WikiFXによる独自調査結果

WikiFXでは、FX業者を数値で判定する『スコア評価』や、ペーパーカンパニーでないかを調査する『現地調査』などを行っています。

またそれらの結果を基に『注意喚起』も行っています。

FXSuitの結果は、以下の通りです。

独自調査1.スコア評価

WikiFXでは、下記の5つの指標から10点満点でFX業者を評価しています。

WikiFXスコアの評価基準
  1. ライセンス指数:取得ライセンスの信頼性・価値
  2. 事業指数:企業としての安定性・運営能力など
  3. リスク指数:倒産時の資産保証の度合い・詐欺業者の可能性の低さなど
  4. 規制指数:取得ライセンスの規制の強さ
  5. ソフトウェア指数:取引プラットフォームなどの利用環境

FXSuitのスコア評価結果は、以下の通り。

WikiFX評価の詳細は「WikiFX FXSuit」ページでもご確認頂けます。

≫WikiFXでFXSuitの安全性をさらに詳しくチェックする

指数スコア
ライセンス指数0.00
事業指数6.24
リスク指数0.00
規制指数0.00
ソフトウェア指数4.00
総合点1.25
FXSuitのスコア評価(2022年4月7日時点)

総合スコアが「1.25」なので、FX業者としては最低ランクに属します。

「ライセンス指数」「0.00」と皆無です。
低評価の理由として「基本情報2.取得ライセンス」で示したとおり、金融ライセンスを一切取得していないことが原因のようです。

また同じ理由から「規制指数」「0.00」と、こちらも皆無となります。

「事業指数」「6.24」とやや高く、資本金や運営能力には問題がないと判断しているようです。

「リスク指数」「0.00」と、皆無となります。
「基本情報3.ユーザー資産の保護 」より、顧客資産と会社資産が分別管理されている点が明言されています。
しかし、「FXSuitの3すくみトレードとは?詐欺事件の真相を徹底調査」で解説したとおり、FXSuitは詐欺事件に関わっていることが濃厚ですので、WikiFXでは危険と判断しているようです。

「ソフトウェア指数」「4.00」と、やや低めです。
取引プラットフォームはMT4のみである点が、影響しているようです。

独自調査2.現地調査結果

WikiFXの『現地調査』のコラムでは、現地オフィスへ実際に訪問し、ペーパーカンパニーであるかどうかを調査しています。

2022年4月7日時点でのWikiFXによるFXSuitへの現地調査結果は、ありません。

独自調査3.注意喚起

2022年4月7日時点で、WikiFXからFXSuitで下記3点のリスク注意喚起があるとし、「WikiFXでの評価が低すぎます、利用しないでください」と警告しています。

WikiFXでの注意喚起(2022年4月7日時点)
  1. このブローカーに有効なライセンスが確認されていない
  2. 過去3ヶ月間にWikiFXに寄せられたクレームが5件に達している
  3. 日本への有効なライセンスがない

FXSuitで出金拒否に関係する規約は5つ

FXSuitの公式サイトでは、利用規約として「Terms of Business」が公開されています。

そこには、下記のような出金拒否に関係する規約が明記されています。

FXSuitで出金拒否に関係する規約
  1. 出金方法は入金方法と同一にする
  2. 特定の出金方法は拒否する
  3. 提出書類に不備がある場合
  4. 銀行関連手数料が支払えない場合
  5. 取引なしで出金する時に管理手数料が支払えない場合

≫FXSuitの公式サイトで規約を確認する

規約1.出金方法は入金方法と同一にする

FXSuitでは「出金する場合、お客様はアカウントの送金したのと同じ方法で出金する必要があります。」としています。

17.8
Client’s withdrawals should be made using the same method used by the Client to fund his  Client Account and to the same remitter.

出典:Terms of Business

意訳すると、以下の通りです。

17.8
お客様の出金は、お客様アカウントと同じアカウントで、かつ資金を入金するのに使用したのと同じ方法で行う必要があります。

そのため出金方法は入金方法と同一でなければ、出金拒否になる可能性があります。

規約2.特定の出金方法は拒否する

FXSuitでは「当社は、特定の支払い方法での出金を拒否する権利を有します。」としています。

17.8
(中略)
The Company reserves the right to decline a withdrawal with a specific payment method and will suggest another payment method where the Client needs to proceed with a new withdrawal request, or request further documentation while processing the withdrawal request.

出典:Terms of Business

意訳すると、以下の通りです。

17.8
(中略)
当社は、特定の支払い方法での出金を拒否する権利を有します。お客様が新しく出金要求をする場合、または出金要求の処理中に追加文書を要求する必要がある場合は、別の支払い方法を提案します。

どの出金方法がどのような基準で拒否されるかは、明記されていません。

ですがFXSuitから要求された文書を提出すれば、別の出金方法が提案されるようです。

規約3.提出書類に不備がある場合

FXSuitでは「お客様から提供された書類に満足できない場合は、出金をキャンセルします。」としています。

17.8
(中略)
if we are not satisfied with the document provided by the client, we will cancel the withdrawal transaction and the client’s bank account provider.

出典:Terms of Business

意訳すると、以下の通りです。

17.8
(中略)
お客様から提供された書類に満足できない場合は、お客様の銀行口座への出金をキャンセルします。

一般的にFX業者で口座開設する場合は、本人確認書類などを提出する必要があります。

もし提出書類に何かしらの不備があった場合は、FXSuitではそれを理由に出金拒否を行うようです。

規約4.銀行関連手数料が支払えない場合

FXSuitでは「電信送金手数料や小切手返却手数料などの付随的な銀行関連手数料を請求する場合があります。」としています。

18.2
(中略)
The Company may also charge for incidental banking-related fees  such as wire charges for deposits/withdrawals and returned cheque fees.

出典:Terms of Business

意訳すると、以下の通りです。

18.2
(中略)
当社はまた、入金/出金の電信送金手数料や小切手返却手数料などの付随的な銀行関連手数料を請求する場合があります。

もし出金時に電信送金手数料や小切手返却手数料などの銀行関連手数料が支払えない場合は、出金拒否になる可能性があります。

規約5.取引なしで出金する時に管理手数料が支払えない場合

FXSuitでは「取引活動なしで出金する場合は、入金された資金の3%の管理手数料を請求する権利を当社が有することを認めます。」としています。

18.9
The Client further acknowledges and agrees that in cases where deposits and withdrawals  are conducted on the Client account without any trading activity, the Company reserves  the right to charge an administration fee of 3% of the deposited funds to cover any  fees/transaction costs incurred by the Company.

出典:Terms of Business

意訳すると、以下の通りです。

18.9
取引活動なしにお客様アカウントで入金および出金が行われる場合、当社によって発生した手数料/取引費用をカバーするために、入金された資金の3%の管理手数料を請求する権利を有することを認め、当社に同意します。

入金後に取引を一切せずに出金しようとすると、手数料/取引費用をカバーする目的で、入金額の3%を管理手数料としてFXSuitから請求されるようです。

そのため管理手数料が支払えない場合は、出金拒否になる可能性があります。

調査結果:詐欺事件以外でもFXSuitは安全性の低さが目立つので利用は推奨できない

ここまでFXSuitの詐欺事件による出金拒否トラブルを、口コミやライセンス情報などから徹底的に調査してきました。

結論としてFXSuitは過去に詐欺事件を起こしており、取得ライセンスが一切ない点などから安全性は皆無と言えます。

事件当時の口コミから日本語で対応している画像が確認できましたので、以前は日本語サポートがあったようですが…

海外FXは通常、自社の安全性を証明するために金融ライセンスを最低一つは取得するものですが、FXSuitでは一切取得していません。

そのため、最初から騙すつもりで運営していた可能性も高いと言わざるを得ません。

詐欺事件と合わせて、日本語対応の無さやライセンス未取得、さらに事件で被害に遭ったとされる口コミが多いことから、FXSuitの利用は非常に危険です。絶対に辞めましょう。

WikiFXでは、資金の安全性やサービスクオリティの高さが証明されている国内FX業者の利用を推奨しています。

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この記事を書いた人

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