ウォーレン・バフェット。
言わずと知れた投資の神様です。
彼の投資スタイルは長期保有です。
そして、こんなことを言っています。
我々が好む株式保有期間は「永遠」
バフェットの成功に憧れて長期保有を行う投資家は少なくありません。
ところで、バフェットは株式投資ですが、長期保有はビットコインにも通用するのでしょうか?
もしもビットコインでも長期保有が通用するのであれば、暗号通貨のバフェットになるのも夢ではないかもしれません。
そこで、ビットコインの長期保有の可能性について、メリット・デメリット、やり方、おすすめの銘柄、取引所、注意点、向いている人・いない人を解説します。
長期保有戦略とは?
長期保有とは株式などを一旦購入したら、すぐに売却しないで、長期間保有することです。
長期間ってどのぐらい?
こんな風に思ったかもしれません。
期間については具体的な定義はなく、2年3年という人もいれば、10年以上という人もいますし、バフェットのように永遠という人もいます。
ちなみに、株式投資の世界では、1年以上を長期保有という場合が多いです。
仮想通貨の長期保有=ガチホ
仮想通貨では、長期保有のことを「ガチホ」と言う人が多いです。
ガチホとは「ガチでホールドする」の略です。
ガチはガチンコの略で真っ向勝負という意味なのです。
そこから転じて、「本気」、「真面目」、「真剣」という意味で使われます。
ホールドは英語のhold(保有する)です。
なので、ガチホとは「本気で保有し続ける」という固い決意を伴った言葉です。
また「ガチ」からは「ガチガチ」という言葉も連想されるので、「固く保有し続ける」というイメージも受けますね。
長期保有は難しい?
長期保有はガチホと言われるぐらいなので、実を言うと想像以上に精神力が必要で貫き通すのが難しいのです。
例えば、値上がりしたら売って利益を得たくなりますし、値下がりしたらこれ以上損したくないという恐怖で売りたくなります。
そういう欲望や恐怖に打ち勝つには思った以上に忍耐力が要ります。
特にビットコインは変動が激しいので、株式投資以上に忍耐力が必要となります。
なお、この記事では忍耐力が無くても長期保有できる方法も紹介するので、安心してください。
ビットコインを長期保有する4つのメリット
ビットコインの長期保有にはどんなメリットがあるか、詳しく解説していきます。
1.大きなリターンを得られる可能性がある
長期保有は大きなリターンを得られる可能性があります。
長期保有は価格が上がり続けるという前提での投資戦略なので、ビットコインが将来値上がり続けるのかどうか、気になりますよね。
まずは下のチャートを見てください。
これはある期間のビットコインのチャートです。
これを見ると、とてもじゃありませんが「将来値上がる!」なんて自信を持てませんよね?
上のチャート、実は下のチャートの赤い枠の部分でした。
このチャートを見ると、赤い枠の期間からビットコインは大きく値上がりしているのがわかります。
なので、赤い枠の期間に、「今は価格が下がっているけど将来きっと上がる」と信じてビットコインを長期保有していたら、2021年のバブルの時期には大きなリターンを得たことになります。
2.日々の値動きに悩まされないから精神の安定を保てる
ビットコインに限らず投資をすると価格が気になり、相場を見るたびに一喜一憂します。
でも、価格を見るたびに、喜んだり落ち込んだりするのって、正直疲れますよね?
特にビットコインは値動きが激しいです。
そして、感情はビットコインの値動きに合わせて大きく動くので、躁うつ病のように精神が不安定になってしまいます。
また、値動きの振り回されることには他のデメリットもあります。
それは、価格が気になって他のことに集中できなくなってしまうことです。
例えば、ビットコインの価格が気になって仕事が手につかなくなる…。
そうすると、仕事の生産性が落ちたり、上司に目を付けられたりして、人事評価で悪い評価をされたり、場合によってはリストラされることにもなり兼ねません。
長期保有なら、一旦買ったら、後はほったらかして、数年後大きく値上がった時に売るだけです。
なので、日々の細かい値動きに振り回されることはないため、長期保有は精神衛生の面からもおすすめです。
3.手数料を抑えられる
長期保有はスキャルピング、デイトレード、スイングトレードのように何度も取引しません。
基本的には買う時と売る時だけです。
なので、短期保有よりも取引手数料が少なくて済みます。
また、取引手数料だけではなく、出金手数料も抑えられます。
逆に言うと、短期保有は手数料やスプレッド分まで稼げないといけないので、コスト面で不利と言えます。
4.少額から始められる
長期保有は少額から始められます。
取引所の中には、500円から積立投資できる所もあります。
一方、短期保有の場合、少額だと手数料やスプレッド負けして、損する可能性が高くなります。
また、少額なら、万が一暴落しても、損する金額は少なくて済みます。
ビットコインに投資したいけど怖い…
長期保有は、こんな人におすすめの手法と言えます。
ビットコインを長期保有する3つのデメリット
長期保有はメリットばかりではありません。
もちろん、デメリットもあります。
どんなデメリットがあるのか、見ていきましょう。
1.利益が出るまでに時間がかかる
当然ですが、長期保有はすぐには利益が出ません。
ビットコインと言うと、「一攫千金」や「1年で億り人」というイメージがあるかもしれません。
しかし、残念ながら長期保有ではその夢は叶いません。
みんなが「ビットコインで100万円稼いだ!」とか浮かれている時も、利確したい衝動を抑えて耐え忍ばなければなりません。
長期保有を成功させる秘訣の一つはまさに、この誘惑に打ち勝つことなのです。
誘惑に打ち勝つ方法については、後で紹介します。
2.取引所のハッキングや倒産のリスク
暗号通貨の歴史はハッキングとの戦いです。
海外でも日本国内でも、過去に数多くのハッキング事件が起きました。
ハッキング事件については、下の記事で詳しく解説しているので、合わせてお読みください。
また、取引所だけではなく、個人をターゲットにしたハッキングも増加しています。
下の記事で、個人へのハッキングの手口、ハッキングに遭った時の対処方法、対策を解説しているので、合わせてお読みください。
ハッキングの他、取引所が倒産する可能性もあります。
大手の暗号通貨取引所であっても、ある日突然潰れることがあります。
例えば、
- 2014年2月、当時全世界のビットコイン取引量の7割を扱っていたマウントゴックス(Mt.Gox)がハッキングを受けて倒産しました。
- 2022年11月、世界第3位の暗号通貨取引所FTXは貸借対照表をリークされ、不正会計で水増の疑いがあることが知れ渡り、多くの投資家が出金申請し、流動性危機に陥り、経営難になって破綻しました。
このように大手であっても潰れるリスクは十分にあります。
取引所がハッキングされたり倒産しては、元も子もありません。
なので、セキュリティが高く、顧客資産の分別管理を行っている国内の取引所を選びましょう。
個人でもできるセキュリティ対策については、後で紹介していますので、安心してください。
3.値上がりしないリスクがある
長期保有は長期的に価格が値上がるという前提の上で成り立つ投資戦略です。
なので、高値で購入してしまうと、暴落した後に戻らない可能性もあります。
例えば、日経平均は1989年12月29日に最高値を付けてから、30年以上経っても高値を更新していません。
もしも最高値付近で買って長期保有していたら、30年以上の時間とお金を無駄にしたことになります…。
また、どうしてもお金が必要になって現金化しなければならない時、運悪く暴落していれば、損する可能性もあります。
ビットコインの長期保有の方法
ビットコインの長期保有の方法は主に2つあります。
- 安値で買って長期保有
- 積立投資(ドルコスト平均法)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.安値で買って長期保有
デメリットの所で触れましたが、高値圏で購入してしまうと、暴落した後、購入した価格まで戻らないリスクがありますし、またお金が必要になっていた時にタイミング悪く市場が下落していて損するリスクもあります。
なので、それらのリスクを減らすために、安値で買うのが望ましいです。
でも、「どこが安値か?」なんてわかりませんよね。
実を言うと、安値かどうかを知るおすすめの指標にBitVolがあります。
BitVolとは、ビットコインの恐怖指数です。
恐怖指数とは、市場参加者の市場に対する恐怖を数値化したものです。
BitVolはその恐怖指数のビットコイン版です。
BitVolを使えば、大底というわけではありませんが、安値でビットコインを仕込むタイミングを計ることができます。
なので、BitVolは長期保有と相性の良い指標です。
BitVolについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、長期保有を検討しているので、ぜひ読んでください。
2.積立投資
積立投資とは、1つの銘柄を一定のペースで一定額を購入する手法です。
ドルコスト平均法とも呼ばれます。
例えば、毎月1万円ビットコインを購入すると言った具合です。
一定のペースで一定額を購入することで、平均購入単価を下げることができます。
なので、高値掴みをして損するリスクを避けることができます。
また、少額でもできるというメリットがあります。
積立投資は安値で買って長期保有ほど、リターンを得ることができません。
しかし、積立投資はタイミングを見極める必要が無いのと、安くなるまで待ち続ける忍耐力が不要なのと、どこが安値がわからずに安値で買い逃すリスクが無いため、初心者におすすめの長期保有のやり方と言えます。
ビットコインで長期保有しながらインカムゲインを得る方法
長期保有の魅力の一つにインカムゲインがあります。
キャピタルゲインとは資産の売却によって得られる利益を指します。
例えば、ビットコインを1BTC100万円で購入し、1BTC200万円に値上がった時に売却し100万円の利益が出た時、この利益がキャピタルゲインです。
ちなみに、もしも値下がった時に売却して損失を出したら、キャピタルロスと言います。
インカムゲインとは資産を保有することで得られる利益を指します。
例えば、株式の配当やFXのスワップポイントや不動産の家賃収入などです。
バフェットが築いた資産は、キャピタルゲインだけではなく、長期保有によるインカムゲイン(株式の配当)の恩恵を受けているのです。
なので、ビットコインの長期保有で大きく稼ぎたいのであれば、インカムゲインを狙っていきましょう。
暗号通貨でインカムゲインを得る方法は2つあります。
- ステーキング
- レンディング
それぞれ見ていきましょう。
ステーキング
ステーキングとは暗号通貨を保有することでブロックチェーンの維持やセキュリティに貢献した見返りとして得られる報酬です。
ステーキングはコンセンサスアルゴリズムにPosを採用している暗号通貨でしか得ることはできません。
ステーキングができる銘柄には以下のものがあります。
- イーサリアム(ETH)
- バイナンスコイン(BNB)
- カルダノ(ADA)
- ソラナ(SOL)
- ポルカドット(DOT)
レンディング
レンディングとは自分が保有している暗号通貨を取引所など第三者に貸し出して、その見返りとして利息を得る仕組みです。
レンディングができる銘柄は取引所によって異なります。
なお、多くの取引所ではビットコインのレンディングができます。
レンディングについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、合わせてお読みください。
そして、ステーキングとレンディングで得たインカムゲインは再投資して複利の力を使いましょう。
アインシュタインは複利について、こう言いました。
複利は世界の8番目の不思議である。
複利は人類最大の発明である。
なお、ステーキングとレンディングは同時にできるので、保有する銘柄によっては両方とも活用すると良いでしょう。
ステーキングとレンディングは長期保有と相性が良いので、長期保有をするのであれば、積極的に利用しましょう。
ビットコインの長期保有を成功させる3つの秘訣
長期保有はあなたが考えている以上に続けるのが難しいです。
なぜなら、価格が急騰したら売って利益を得たくなり、暴落したらこれ以上損しないよう売りたくなるからです。
長期保有は長期間保有しなければ大成功しません。
そこで、強欲と恐怖に左右されず、長期間保有を成功させる秘訣を紹介します。
長期保有を成功させる秘訣1:ルール
ルールを決めましょう。
具体的には、以下のことを決めます。
- 保有期間または売却時期:5年間保有する、退職したら売却するなど
- 購入タイミング:毎月15日に購入する、BitVolが急上昇したら買うなど
- 購入金額:毎月1万円購入するなど
そして、ルールを決めたら、必ず守りましょう。
長期保有を成功させる秘訣2:自動積立
長期保有は価格が下がって損を出した時でも持ち続け(買い続け)なければなりません。
これはあなたが思っている以上に精神的にきついです。
多くの人が長期保有できない理由はここにあります。
そこで、特に積立で長期保有する人におすすめなのが自動積立です。
自動積立なら、価格が下がって、恐怖で買うのを躊躇してしまうような状況でも問答無用で購入してくれます。
なので、積立を行うのであれば、自動積立サービスのある取引所を使いましょう。
長期保有を成功させる秘訣3:心構え
長期投資を成功させるのに一番重要なものは「将来、値上がる」という信念です。
その信念があれば、ビットコインが暴落した時、勇気を持って買い増すことができます。
また、ビットコインが上昇した時、「将来もっと上がるから」と利確したい誘惑に勝つことができます。
長期保有におすすめの暗号通貨銘柄
長期保有するなら、売却する時にも存在していて、かつ値上がりする可能性のある銘柄に投資する必要があります。
そこで、長期保有におすすめの銘柄を紹介します。
ビットコイン
名称 | ビットコイン(Bitcoin) |
シンボル | BTC |
価格(2023年2月時点) | 23,541.30ドル(3,027,234円) |
時価総額(2023年2月時点) | 453,874,897,974ドル(58,348,120,665,215円) |
時価総額ランキング(2023年2月時点) | 1位 |
公式サイト | https://bitcoin.org/ja/ |
ビットコインはサトシ・ナカモトと名乗る謎の人物の論文を基に2009年に作られた、世界最初の暗号通貨です。
最も歴史があり、最も価格が高く、最も有名なので、ビットコインは暗号通貨の代名詞となっています。
ビットコインをおすすめする理由は希少性があるからです。
なぜ、ビットコインに希少性があるかというと、2100万枚という発行枚数の上限を設けているからです。
あなたは金(ゴールド)の価値が高い理由をご存じでしょうか?
それは希少性です。
金は埋蔵量が限られているため、希少性があり、価値があるのです。
ビットコインも金と同じ理由で、埋蔵量(発行枚数)が限られているため、希少性があり、価値があるとされています。
なので、ビットコインはデジタルゴールドとも呼ばれています。
また、ビットコインは時価総額ランキング第1位で、歴史が長く、暗号通貨の中で最も信頼性のあるので、数十年後、売却する時にも存在している可能性が高い銘柄と言えます。
さらに、エルサルバドルと中央アフリカがビットコインを法定通貨として採用しています。
国家が通貨として認めるほど、ビットコインは信頼性が高いのです。
下の記事でビットコインの歴史を解説しているので、ぜひお読みください。
イーサリアム
名称 | イーサリアム(Ethereum) |
シンボル | ETH |
価格(2023年2月時点) | 1,644.88ドル(210,769円) |
時価総額(2023年2月時点) | 200,825,373,947ドル(25,824,089,980,391円) |
時価総額ランキング(2023年2月時点) | 2位 |
公式サイト | https://ethereum.org/ja/ |
イーサリアムは時価総額ランキング第2位の暗号通貨です。
ビットコイン以外の暗号通貨をアルトコインと呼びますが、イーサリアムはアルトコインの代名詞です。
イーサリアムがおすすめの理由はブロックチェーンにスマートコントラクトが実装されているからです。
スマートコントラクトとは条件を満たしたブロックチェーン上の契約や取引を自動で実行する仕組みです。
スマートコントラクトを使ったものにDeFi(分散型金融)があります。
そして、DeFiの多くはイーサリアムネットワークをベースに作られています。
DeFiが拡大すれば、イーサリアムの需要も増加するので、将来価格が上昇する可能性があります。
DeFiについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、合わせてお読みください。
ビットコインの長期保有におすすめの取引所3選
ビットコイン(およびイーサリアム)を長期保有するなら、取引所選びも重要です。
長期保有のデメリットや成功させる秘訣などを考慮し、取引所は以下の基準で選ぶと良いでしょう。
- セキュリティ
- 自動積立
- レンディング
それでは、上記の基準を満たす、おすすめの国内取引所を紹介します。
コインチェック(Coincheck)
- 高いセキュリティ
- 自動積立サービス:Coincheckつみたて
- 最大利率5%のレンディング
- 国内最大の暗号通貨取引所
コインチェックは2012年4月に設立された国内最大の暗号通貨取引所です。
コインチェックは2018年に約580億円を盗難されるというハッキング事件がありました。
その後、コインチェックはコールドウォレットの導入、2段階認証、顧客資産分別管理、ハッキング保険への加入など、徹底したセキュリティ対策を行っています。
コインチェックの自動積立サービス、Coincheckつみたては500円から始められます。
レンディングサービスも提供しており、最大利率は5%です。
コインチェックは、高いセキュリティ、自動積立、レンディングサービスと長期保有に必要な条件を一通り揃っていて、国内最大の暗号通貨取引所という信頼性もあるので、長期保有初心者におすすめの取引所と言えます。
GMOコイン
- 高いセキュリティ
- 自動積立サービス:つみたて暗号資産
- 最大年利10%のレンディング
- 暗号通貨の取り扱い銘柄数国内最大
GMOコインは2016年に設立された暗号通貨取引所です。
GMOグループの企業であるため、セキュリティ対策は万全で、設立から今まで一度もハッキングがありません。
GMOコインの自動積立サービス、つみたて暗号通貨は500円から始められます。
また、GMOコインのレンディングは年利が最大10%と高いので、長期保有と相性が良いです。
取り扱い銘柄数が多いので、ビットコインやイーサリアム以外の暗号通貨の長期保有もできます。
高いセキュリティ、少額から始められる自動積立、利率の高いレンディングで、長期保有初心者におすすめの取引所です。
SBI VCトレード(SBI VC Trade)
- 高いセキュリティ
- 自動積立サービス:積立暗号資産
- レンディングサービス:貸コイン
- 安い手数料
SBI VCトレードは2017年に設立された暗号通貨取引所です。
証券、銀行、保険など金融サービスを事業を展開するSBIグループの暗号通貨取引所なので、セキュリティが高く安心です。
また外部の対策だけではなく、内部の犯行の対策もしています。
SBI VCトレードの自動積立サービス、積立暗号資産は500円から始められます。
貸コインというレンディングサービスを提供しています。
なお、利率や期間はコースごとに決まっています。
SBI VCトレードはほとんどの手数料が無料で、スプレッドも狭いので、自動積立のコストを抑えたい長期保有者におすすめの取引所です。
ビットコインの長期保有の注意点
ビットコインの長期保有を行う場合、以下の点に注意しましょう。
決めたルールを守る
保有期間、購入のタイミングなど、ルールを決めたら、絶対に守りましょう。
ルールを守らないと、ビットコインの価格が下がって買うべき時に怖くて買えない、高値で大量に買って不利になるなど、長期保有の最大の武器である時間を有効に活用できず、利益が減ったり損をしてしまいます。
余剰資金で行う
ビットコインはボラティリティが高く、リスクの高い資産です。
また、将来思ったよりも値上がりしないリスクもあります。
なので、損をしても受け入れられるよう、余剰資金で投資しましょう。
また、積立を行う際、生活の負担にならない金額で行いましょう。
なお、長期保有するということは、その資金を長期間使えないということでもあります。
なので、急な出費があっても支払えるよう手元には十分なお金を残しておき、またマイホームの購入など将来多額のお金が必要になる計画がある場合、それも踏まえて投資をしましょう。
1度にまとめて投資しない
恐怖指数BitVolなどを使ってタイミングを計って安値で大量に購入して長期保有する場合、投資資金の全てを1度に投入するのではなく、何回かに分けましょう。
なぜなら、底値の正確なタイミングは誰にもわからないからです。
暴落時の値下がりは想像以上に激しいです。
なので、一旦下落が止まって底値だと思って購入したら、また更に下がるなんてことはよくあります。
そこで、複数回に分けて購入することで、更に安い価格で買い増すことができるので有利になります。
(ドルコスト平均法を応用と言えます。)
もしもそこが底値で、そこから値上がったとしたら、買い増しても良いですし、もしくは買わずに様子を見て次のチャンスに備えるのも良いでしょう。
買うタイミングを分散することで、1度に購入するよりもリスクを分散することができます。
レバレッジ取引をしない
ビットコインのレバレッジ取引は長期保有には向きません。
なぜなら、ビットコインはボラティリティが高いため、暴落した時にのダメージが大きいからです。
そして、ボラティリティが高いが故、暴落した時に想像以上に価格が下落し、ロスカットが発動して、損失を出た状態で強制的に決済されるリスクがあるからです。
長期保有していれば、そのような大暴落は何度も訪れるでしょう。
暴落時のロスカットを避けるためにも、ビットコインはレバレッジ取引ではなく現物取引で長期保有を行いましょう。
セキュリティの高い取引所を選び、セキュリティ対策を行う
デメリットで触れましたが、取引所がハッキングを受けて、せっかく積み立てたビットコインを盗まれる可能性もあります。
なので、上で紹介したセキュリティの高い取引所を選びましょう。
また、取引所だけではなく、個人に対してもハッキングを仕掛けられることもあります。
なので、個人でもセキュリティ対策をしましょう。
個人でできるセキュリティ対策は以下です。
- パスワードを複雑にする
- 二段階認証を行う
- ハードウェアウォレットを利用する
- セキュリティソフトを使う
- 複数の取引所に分散する
- 「あなたのデバイスをハッキングしました」などのメールを受け取っても無視する
ビットコインの長期保有に向いている人、向いていない人
ビットコインの長期保有は暗号通貨初心者でも大きく稼げる可能性がある手法です。
それでは、「誰でも簡単にできるのか」という、そうではありません。
長期保有は、向いている人と向いていない人がいるのです。
なので、長期保有に向いていない人がやったら、残念な結果に終わるだけです…。
そこで、長期保有に向いている人と向いていない人とはどんな人なのか、解説します。
ビットコインの長期保有に向いている人
以下の人はビットコインの長期保有に向いています。
- 忙しくて時間が無い人
- 長期間使わなくても良い資金がある人
- 少額でコツコツ積立投資したいと考えてる人
- 長期的な資産運用を考えている人
- 暗号通貨が将来大きく値上がりすると信じる人
もしも上記に当てはまったら、ビットコイン長期保有で正解と言えます。
まだ始めていないのであれば検討し、少額の積立でも良いので始めましょう。
ビットコインの長期保有に向いていない人
逆に、こんな人はビットコインの長期保有に向いていません。
- すぐに利益を得たい人
- ルールを守れない人
- 日々の値動きが気になる人
- 暗号通貨の将来性に不安がある人
もしも上記に当てはまったら、長期保有はやらない方が良いかもしれません。
ビットコインの長期保有に関するQ&A
ビットコインの長期保有に関するよくある質問にお答えします。
今から始めても間に合いますか?
積立投資(ドルコスト平均法)の場合、タイミングよりも積立期間の方が重要です。
なので、今から始めて遅すぎるということはありません。
安値で買ってから長期保有する場合はタイミング(価格)が重要なので、暴落時やBitVolの急上昇時など、ビットコインが安くなったタイミングで購入しましょう。
いつ利確したら良いですか?
状況や目的によって、利確のタイミングは異なります。
例えば、老後の資金にしたいというのであれば、退職後の値上がっている時に売却するのが望ましいです。
また、価格が急に高騰して、「バブルかな?」と思ったら、利確するのも良いでしょう。
他には、10年以上保有して、値上がっていたら売却するなど、期間を決めるのも良いです。
なお、一気に全てを利確するのではなく、使う分だけ売却すれば、利益を得ながら運用を続けることもできます。
重要なのは、予め利確のルールを決めておくことです。
暴落した時も保有し続ける(買い続ける)方が良いですか?
暴落した時、これ以上大損したくないから、売りたくなrますよね?
しかし、長期保有では暴落した時こそ買い時です。
なぜなら、積立投資の場合は暴落した時、価格が安くなっているため、普段よりも多くのビットコインを購入できます。
そして、相場が回復すれば、多くのビットコインを購入したことで、値上がりの恩恵を多く受けることができます。
また、今までのビットコインの相場を見ると、暴落しても数ヶ月後から数年後には完全に回復してさらに値上がっています。
なので、暴落しても数年から数十年保有するのであれば、回復してさらに値上がっている可能性は十分にあると言えます。
ビットコインとイーサリアム以外の銘柄を長期保有しても大丈夫ですか?
長期保有におすすめの銘柄としてビットコインとイーサリアムを紹介していますが、それ以外の仮想通貨は長期保有しない方が良いのか?」と思ったかもしれません。
ビットコインやイーサリアム以外にも将来値上がる暗号通貨はあるでしょう。
しかし、暗号通貨には詐欺コインがたくさんあります。
現在、暗号通貨への投資を募り、集まった資金を持ち逃げするラグプルという詐欺が流行っています。
また、真っ当なコインであっても、一時ブームになって、暴落した後ずっと低迷を続けるというものも少なくありません。
なので、歴史と実績のあるビットコインとイーサリアムが最も安全と言えます。
長期保有の場合、税金はどうなりますか?
暗号通貨の税金は以下のタイミングでかかります。
- 暗号通貨を売却した時
- 暗号通貨を他の暗号通貨と交換した時
- 暗号通貨を使って商品やサービスを購入した時
- レンディングやステーキングで利息を受け取った時
長期保有でレンディングやステーキングをしない場合は、基本的に売却するか他の暗号通貨に交換した場合に税金が発生すると覚えておきましょう。
レンディングやステーキングの場合は利息が発生したら税金が発生するので、注意が必要です。
まとめ
長期保有は最も成功する投資手法の一つです。
長期保有は株式投資だけではなく、ビットコインでも十分に成功する可能性がある手法です。
ただし、長期保有は一見簡単なように思えても、値上がっている時に利確してお金を得たい誘惑、暴落した時に売却して損失を抑えたい恐怖に打ち勝たないといけないので、想像以上に難しいと言えます。
この記事では、長期保有を成功させる秘訣や誘惑と恐怖に打ち勝って続けられる方法を紹介しているので、ぜひお読みください。
長期保有では取引所と銘柄選びも重要です。
この記事を読んで、「長期保有良いかも」と思ったら、少額でも良いので、ぜひ始めてください。
長期保有は早く始めれば始めるほど有利で、今からでは遅すぎるということありません。
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