みなさんはピラミッティングという取引手法をご存知でしょうか?
世の中に普及しているさまざまなFXの取引手法の中でも、ローリスクハイリターンを実現できるということでたくさんのトレーダーが活用しています。
この記事をご覧になっている方々は、
そんなピラッミッティングに興味があるのではないでしょうか?
そこで今回は、ピラミッティングにについての基礎知識やその特徴に加え、ピラミッティングに最適なFX業者を選ぶポイントなども解説していきます。
これからピラミッティングをトレード手法に取り入れたいという方は、ぜひ参考にしてください。
ピラミッティングとは?
みなさんはピラミッティングという投資手法をご存知でしょうか?
一段一段積み上げて高くしていくピラミッドのイメージから『ピラミッティング』と名付けられました。
基本的にはトレンド相場で使われる手法で、トレンドが終わるまで買い増しあるいは売り増しを続けていき、着実に利益を伸ばしていきます。
ピラミッティングの種類
ピラミッティングにはいくつか種類が存在します。
今回は、最もメジャーな次の4種類のピラミッティング手法についてご紹介します。
【4種類のピラミッティング手法】
・スケールダウン・ピラミッティング
・イコールポジション・ピラミッティング
・逆ピラミッティング
・リフレクティング・ピラミッティング
それぞれ順番に見ていきましょう。
スケールダウン・ピラミッティング
まずは、スケールダウン・ピラミッティングからご紹介します。
スケールダウン・ピラミッティングとはその名の通り『スケールダウン』、つまり取引量を少なくしていきながらポジションを買い増し・売り増ししていく手法です。
例えば、上昇トレンド中にスケールダウン・ピラミッティングするならば以下のように取引通貨量を調整していきます。
1回目:600,000通貨
2回目:500,000通貨
3回目:400,000通貨
4回目:300,000通貨
5回目:200,000通貨
6回目:100,000通貨
トレンドはいつまで続くかわかりません。
また、後になればなるほど取れる値幅も少なくなります。
そのため、リスクを考慮したピラミッティング手法と言えるでしょう。
イコールポジション・ピラミッティング
イコールポジション・ピラミッティングが一番単純なピラミッティング手法です。
イコールポジションという名の通り、同じだけポジションを積み重ねていき大きな利益を狙います。
例えば、1度のポジションでの通貨量を100,000通貨と決めたらなら、
1回目:100,000通貨
2回目:100,000通貨
3回目:100,000通貨
4回目:100,000通貨
5回目:100,000通貨
6回目:100,000通貨
と上記のように同じようにポジションを買い増していきます。
最初に通貨量を決めてしまえば、ポジションを買い増すタイミングだけ見ていればいいので、ピラミッティングに慣れていない方でも比較的やりやすい手法と言えるでしょう。
逆ピラミッティング
逆ピラミッティングとは、ポジションを買い増すごとに通貨量をあげていく手法です。
スケールダウン・ピラミッティングとは逆の形になります。
例えば、以下のような形で買い増していきます。
1回目:100,000通貨
2回目:200,000通貨
3回目:300,000通貨
4回目:400,000通貨
5回目:500,000通貨
6回目:600,000通貨
どんどん保有ポジションの総額が大きくなっていくため、リスクも大きいですが、その分最後まで利益を大きく伸ばすことが可能な手法です。
リフレクティング・ピラミッティング
リフレクティング・ピラミッティングは逆ピラミッティングとスケールダウン・ピラミッティングをミックスした手法になります。
前半は逆ピラミッティング手法を使い、後半にスケールダウン・ピラミッティング手法を使います。
例えば以下のような形になります。
1回目:200,000通貨
2回目:300,000通貨
3回目:400,000通貨
4回目:300,000通貨
5回目:200,000通貨
6回目:100,000通貨
逆ピラミッティングとスケールダウン・ピラミッティングをミックスすることで、両者のデメリットを打ち消し合う形になります。
リフレクティング・ピラミッティングを上手に活用するには経験が必要になりますが、リスクをできる限り減らしながら大きな利益を狙うことも不可能ではありません。
ピラミッティングを使う時の注意点
それでは次に、ピラミッティング手法を使う時の注意点について見ていきましょう。
海外FXでピラミッティングを使う注意点は次の3点があげられます。
- ロスカットできないと損失が膨らむ
- ポジポジ病に陥りやすい
- レンジ相場では機能しない
こちらも順番に詳しく解説していきます。
注意点①:ロスカットできないと損失が膨らむ
海外FXでピラミッティングを使う時の注意点の1つ目は、ロスカットできないと損失が膨らむということです。
当たり前ですが、ポジションを保有した直後にレートが逆行すれば損失となります。
レートは常に一定方向なわけではなく、上下に細かく動きながら上昇トレンドを形成したり、下降トレンドを形成したりします。
そのため、ピラミッティングをしているとどこかのタイミングでポジション保有した直後に、レートが逆行することもあるでしょう。
もちろん一時的な動きであり、そのままトレンドが継続する可能性は大いにあります。
しかし、万が一トレンド転換だった場合せっかく積み重ねた利益を潰し、プラスマイナスゼロ、最悪の場合は大きなマイナスとなることもあるのです。
一時的な動きだからもう少しトレンドは継続するだろう
とたかをくくっていたら、「強制ロスカットになった…」なんてことも十分に考えられます。
取引を始める前に必ずロスカットする基準を設けておきましょう。
注意点②:ポジポジ病に陥りやすい
海外FXでピラミッティングを使う時の注意点の2つ目は、焦ってポジションを追加してしまうということです。
ピラミッティングをしてみるとわかりますが、最初順調に利益が伸び始めると「もっとポジションを増やして利益を増やさなくては」と欲が出てきます。
俗に言う『ポジポジ病』というやつで、慣れないうちは根拠もなく焦ってポジションを追加してしまうのです。
せっかくリスク分散のためにピラミッティングを使っているのに、無闇矢鱈にポジションを増やしてしまっては元も子もありません。
取引を開始する前にエントリーする基準と、エントリーしない基準をしっかりと決めてから取引するようにしましょう。
注意点③:レンジ相場では機能しない
海外FXでピラミッティングを使う時の注意点の3つ目は、レンジ相場では機能しないということです。
これまで何度か説明してきましたが、ピラミッティングは基本的にはトレンド相場で使う手法となります。
もちろん、レンジ相場で活用できないこともないですが、あまり有用とは言えないでしょう。
FXにおいて「トレンド相場が3割でレンジ相場が7割」という言葉が一般化していることを鑑みても、トレンド相場はレンジ相場と比較すると少ない傾向にあります。
ピラミッティングは大きな利益を狙える反面、取引チャンスは少ないということを肝に銘じておきましょう。
海外FXでピラミッティングを使うメリット
ここまで、ピラミッティングについての基礎的な知識について見ていきましたが、海外FXでピラミッティングを使うメリットとはどんなものがあるのでしょうか?
代表的なものとして以下の3点があげられます。
- 大きな利益を狙うことができる
- 中長期トレードと相性がいい
- リスクを分散できる
それぞれ順番に解説していきます。
メリット①:大きな利益を狙うことができる
海外FXでピラミッティングを使うメリットとしてまず最初にあげられるのは、大きな利益を狙うことができるということです。ピラミッティングという手法はその性質上、基本的にはトレンド相場で用いることになります。
トレンド相場はレンジ相場と比較すると値幅が大きくなる傾向にあります。
また、「トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する」とダウ理論で語られている通り、トレンド終了時には何かしらの明確なシグナルが発生することになります。
つまり、トレンド相場の終了は比較的わかりやすく、どこで取引を終了するべきかの判断もしやすいです。
そのため、トレンド相場はレンジ相場に比べて1度の取引で利益が伸ばしやすいと言えるでしょう。
トレンド相場を主戦場で用いるピラミッティングも、1度の取引で大きな利益を狙うことができます。
メリット②:中長期トレードと相性がいい
海外FXでピラミッティングを使うメリットの2つ目は、中長期トレードと相性がいいということです。
デイトレードやスイングトレードといった中長期トレードは、スキャルピングのような超短期で小さな利益を積み重ねていく手法とは違い、1度の取引で大きな利益を狙います。
スキャルピングでは1度の取引で数pips〜数十pipsの利幅に対し、デイトレードやスイングトレードでは数十pips〜数百pipsの利幅となります。
ただし、初期段階でトレンド発生を確信することは至難の業です。
先ほども説明しましたが、ピラミッティングという手法は同じ方向に継続してポジションを買い増していきます。
「十中八九トレンド発生していると思うが、もし予想が外れていたら怖い」という場面でも、ピラミッティングならトレンド発生の初期時点からポジションを持つことができます。
そのため、大きなリターンが見込める反面リスクが大きくなる中長期トレードともピラミッティング相性がいいのです。
メリット③:リスクを分散できる
海外FXでピラミッティングを使うメリットの3つ目は、リスクを分散できるということです。
トレンド相場では、初めに大きなポジションを持てばそれだけ大きな利益が狙えます。
しかし、予想が外れれば大きな損失となるハイリスクハイリターンな取引となってしまうというのが懸念点です。
先ほど「デイトレードや、スイングトレードでは数十pips〜数百pipsの利幅となる」と言いましたが、これは損失も同じことが言えます。
せっかく用意した資金の大部分を1度の取引で失いたくはありませんよね。
ピラミッティングを用いることで、トレンド初期段階でポジションを持つことができるのに加え、万が一予想が外れたとしても、損失を抑えることができます。
また、思ったよりトレンドが伸びなかったとしても、ポジションを全く保有していないわけではないので値幅分の利益は見込めます。
リスクを分散してローリスクハイリターンな取引をしたい方にピラミッティングという手法はぴったりと言えるでしょう。
ピラミッティングに最適な海外FX業者を選ぶポイント
それでは、ピラミッティングに適した取引環境を選ぶにはどのようなことに注目すればよいのでしょうか?
ピラミッティングに最適な海外FX業者を選ぶポイントは次の3点です。
- 最大取引数量に余裕のある業者を選ぶ
- できる限り最低取引金額が小さい業者を選ぶ
- 出金拒否の可能性がある業者は避ける
こちらも順番に詳しく見ていきましょう。
ポイント①:最大取引数量に余裕のある業者を選ぶ
ピラミッティングに最適な海外FX業者を選ぶポイントの1つ目は、最大取引数量に余裕のある業者を選ぶということです。
ピラミッティングという手法はトレンドが継続する限り取引数量が増えていきます。
自分が最初に予想していたよりもトレンドが継続してせっかくさらなる利益が見込めるのに、最大取引数量が少ないとチャンスを逃してしまうことになりかねません。
自分の資金と照らし合わせて、最大取引数量にできるだけ余裕のある業者を選ぶようにしましょう。
ポイント②:できる限り最低取引金額が小さい業者を選ぶ
ピラミッティングに最適な海外FX業者を選ぶポイントの2つ目は、できる限り最低取引金額が小さい業者を選ぶということです。
もちろん資金量が多ければあまり気にしなくていいのですが、そのような人ばかりではないと思います。
最低取引金額が高いと小さな金額に分割してポジションを持つことができないため、資金量によってはピラミッティングができない可能性が発生します。
ブローカー選びの際には最大取引数量とともに最低取引金額も必ず確認しておきましょう。
ポイント③:出金拒否の可能性がある業者は避ける
ピラミッティングに最適な海外FX業者を選ぶポイントの3つ目は、出金拒否の可能性がある業者は避けるということです。
ピラミッティングに限りませんが出金拒否に噂があるブローカーは避けた方がいいでしょう。
また、数十万円規模なら問題ないが、金額が大きくなると出金拒否が起こるといったこともよく聞きます。
先ほどから何度もご説明している通り、ピラミッティングは利益が大きくなりやすいので、大きな金額でも不自由なく出金できるようなブローカーを選びましょう。
ピラミッティングをするなら海外FXより国内FXのほうがおすすめ
ピラミッティングをするにあたって、一番気になるのが取引ブローカーの安全性です。
出金拒否やリクオート、セキュリティ面など気になる点は多いことでしょう。
そういったことを考慮すると、やはり海外FX業者よりも国内FX業者のほうがおすすめです。
もちろん、国内FX業者ではできないハイレバレッジ取引など海外FXならではのメリットは存在します。
しかし、海外FX業者の多くが口座残高や保有ポジション量によってレバレッジ制限を設けています。
そのため、ピラミッティングをするということに関しては海外FX業者を使うメリットは少なくなってしまいます。
最優先にしなくてはならない安全性に不安を抱えながら、わざわざ海外FX業者を使うことは得策とは言えません。
ピラミッティングをするなら国内FXでブローカーを探して見てください。
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