FXのためのパソコンって必要?
そもそもFX向けのパソコンってなに?
これから本格的にFXを始めたい方にとっては、どのようなパソコンを選べばいいかは悩ましい問題なのではないでしょうか。
パソコンはFXを行う上での重要な仕事道具なので、納得のいくパソコンを購入したいところです。
そこでこの記事では以下の4つについて解説していきます。
- そもそもFXをするのにパソコンはいる?
- 株やFXノデイトレードに必要なパソコンのスペックは?パーツごとに選び方を紹介
- トレードスタイルごとに求められているパソコンのスペック
- FXのパソコン選びに困ったらコレ!オススメのパソコンランキング
- FXのパソコンに関してよくある質問
そもそもFXをするのにパソコンはいる?
FXをするのにパソコンはいらない
パソコンなしでもスマホさえあればFXはできる
以上のようにFXにおけるパソコンの必要性を疑問視する声もありますが、そもそもFXをするのにパソコンは必要なのでしょうか。
結論から言えば、FXをするのに必ずしもパソコンが必要という訳ではありませんが、トレードをスムーズに行うためには必要になってきます。
電波の繋がる場所にいれば、パソコンとスマホのどっちであってもエントリーや決済を行うことができますし、パソコンで使用している取引プラットフォームをスマホと同期させることによって、チャート画面を共有することもできます。
しかし、パソコンであれば同時に複数のチャートを表示させることができますし、画面が大きい分チャート分析も効率的に進めることができます。
もし一定のスペック以上のパソコンをすでに所有しているのであれば、FXを始めるにあたって新たなパソコンを購入する必要は特にありませんが、一台もパソコンを持っていない場合は購入を検討しても良いでしょう。
株やFXのトレードに必要なパソコンのスペックは?パーツごとに選び方を紹介
パソコンを店頭やオンラインで購入する際、パソコンの仕様を一覧で確認することができます。
仕様の一覧には聞き馴染みのない言葉が並んでおり、どのような基準で選べば良いか分からなかったという経験をした方も多いのではないでしょうか。
ここではFXをするのに最適なパソコンを選ぶために知っておくべきパソコンのパーツの解説をしていきます。
- パーツ1:CPU
- パーツ2:ストレージ
- パーツ3:メモリ
- パーツ4:画面とモニター
パーツ1:CPU
CPUとはCentral Processing Unitの略で、プロセッサーとも呼ばれます。
CPUはパソコンにおける頭脳の役割を果たしており、パソコンのハードウェアやソフトウェアから受け取った指示を処理するパーツになります。
つまり、CPUの性能が高ければ高いほどパソコンの処理速度が速いことを意味します。
CPUの性能は主に以下の3つの基準で判断することが多いです。
- コア数
- スレッド数
- クロック数
コアとはCPU内部において実際に処理を行なっているユニットのことを指し、コア数が多いほど同時にこなせる処理が増えることになります。
スレッド数とはソフトウェア側から認知されているコア数のことを指しており、「論理コア」と呼ばれることもあります。
つまり1コア/2スレッドのCPUの場合、ソフトウェア側からは2コアと認識されるので、1コア内で同時に2つの仕事をこなせるようになります。
クロック数とは1秒間にどれだけの計算が可能かを表したものであり、「GHz」の単位が用いられます。
つまりクロック数が高いCPUはそれだけ高速な処理が可能ということになります。
このようにCPUの性能を判断する際は、以上の3点を総合的に評価する必要があります。
またCPUには様々なメーカーが存在しますが、ここではメジャーなメーカーとして挙げられる「Intel」と「AMD」のみを紹介していきます。
Intel製CPU | 価格帯 | コア数/スレッド数/クロック数 |
---|---|---|
Celeron | 〜5,000円 | 2コア/2スレッド/低め |
Pentium | 〜1万円 | 2コア/4スレッド/低め |
Core i3 | 〜2万円 | 4コア/8スレッド/中 |
Core i5 | 〜3万円 | 6コア/12スレッド/高め |
Core i7 | 〜7万円 | 8コア/16スレッド/高い |
Core i9 | 〜30万円 | 10コア/20スレッド/高い |
以上がIntel製CPUのラインナップになります。
Intel製CPUのパソコンでFXトレードを行う場合は、Corei5以降のCPUであれば問題ないでしょう。
AMD製のCPU | 価格帯 | コア数/スレッド数/クロック数 |
---|---|---|
Ryzen 3 | 〜3万円 | 4コア/4スレッド/低め |
Ryzen 5 | 〜3万円 | 6コア/12スレッド/中 |
Ryzen 7 | 〜5万円 | 8コア/16スレッド/高い |
Ryzen 9 | 〜8万円 | 12〜16コア/24〜32スレッド/高い |
AMD製のCPUにはAシリーズやFXシリーズといったラインナップも存在するのですが、現在ではあまり言及されることがないので、Ryzenシリーズのみを表示させています。
AMD製CPUのパソコンでFXトレードを行う場合は、Ryzen5以降のCPUであれば問題ないでしょう。
パーツ2:ストレージ
ストレージとはパソコン内のデータを長期的に保管するパーツです。
ここでは内蔵ストレージについてのみ解説していきます。
ストレージの容量は大きければ大きいほど、多くのアプリケーションやデータを保存することができます。
パソコンに搭載されているストレージにはHDDとSDDの2種類があり、購入するパソコンがどちらの種類のストレージが搭載されているかは重要な要素になってきます。
項目 | HDD | SDD |
---|---|---|
価格 | 安い | 高い |
耐久性 | 弱い | 強い |
容量 | 大きい | 小さい |
性能 | 遅い | 速い |
まずHDDとはHard Disc Drive(ハードディスクドライブ)の略で磁気を利用してデータの読み書きをするという特徴があります。
HDDは低価格であるにもかかわらず、大容量のデータを扱うことができるというメリットがあります。
一方で、HDDはプラッタと呼ばれるディスクが高速回転することでデータの読み込みをすることもあり、物理的な耐久性が低さや消費電力の大きさがデメリットとして挙げられます。
次にSSDとはSolid State Drive(ソリッドステートドライブ)の略で、半導体構造により電子的にデータの読み書きをするという特徴があります。
HDDとは違いデータの読み書きの際に物理的な動作がないため、耐久性が高く消費電力が小さいというメリットが挙げられます。
また、読み書きのスピードもHDDに比べて速いことも大きなメリットといえます。
一方で容量が小さくて高価であることがデメリットとして挙げられます。
パソコンでFXをする際は大きなストレージは必要ありませんが、耐久性や読み込み速度は多少気にする必要があります。
したがって、FXで使用するパソコンのストレージの種類はSSDで、容量は最小の128GBで十分といえるでしょう。
パーツ3:メモリ
メモリとはパソコン上で作成したデータを一時的に保存しておくパーツです。
メモリの容量が大きければ、同時に複数のプログラムを立ち上げることができます。
メモリの容量が少ないパソコンを使用している場合、トレード用のアプリケーションをWebブラウザと同時に開いただけで処理速度が急激に落ちてしまい、注文が適切に執行できなくなってしまう可能性があります。
したがって、FXに利用するパソコンのメモリは最低でも8GB以上のものを利用することをオススメします。
パーツ4:画面とモニター
パソコンの画面の大きさもFXを行う上で重要な要素になり得ます。
ノートパソコンの場合画面の大きさは本体の大きさに直結するので、外出先でもトレードすることを想定している場合は、持ち運びに困らない画面サイズを選択することをオススメします。
具体的には13〜15インチほどの画面サイズのノートパソコンであれば、持ち運びやすい上にチャートの分析なども効率的に進めることができるでしょう。
しかし複数の時間足でチャートを表示させたい場合、1画面だけだとチャートが小さくなり見づらくなってしまうという弊害が発生します。
その欠点を補っているのが、デスクトップパソコンです。
デスクトップの場合は本体以外にモニターなどの周辺機器の購入も必要になりますが、ノートパソコンとは違って複数のモニターに繋げることができるという優れた拡張性を持っています。
通常のデスクトップであればモニターを2台まで接続できることが多いですが、このようなマルチモニター表示はパソコンへの負荷が大きく、パソコンが固まる原因にもなります。
そこで必要となるのがグラフィックボード、通称グラボです。
グラフィックボードとはモニターなどに映像を映し出すためのパーツであり、このパーツがあればマルチモニター表示などの高負荷な処理にも耐えることができます。
パソコンの中でもグラフィックボードを搭載しているものと搭載していないものがあるので、確認が必要です。
グラフィックボードを搭載していないパソコンには「オンボードグラフィック」と呼ばれるグラフィックボードと同様の役割を果たすパーツが搭載されていますが、性能はグラフィックボードに比べると劣ります。
もしデスクトップに4画面以上のモニターを接続してFXをしたい場合は、グラフィックボード単体を購入して自らのパソコンに増設することもオススメします。
もしこのようにパソコンを自作することに自信がないのであれば、もともと4画面に対応したグラフィックボードを搭載したパソコンを購入するようにしましょう。
トレードスタイルごとに求められているパソコンのスペック
FXでは人によってトレードスタイルが異なり、各トレードスタイルごとに求められるパソコンのスペックは異なります。
ここではそれぞれのトレードスタイルでどのようなスペックのパソコンが求められるのかを解説していきます。
- FXのスイングトレード向けのパソコンのスペックは?
- FXのデイトレード向けのパソコンのスペックは?
- FXのスキャルピング向けのパソコンのスペックは?
- FXの自動売買向けのパソコンのスペックは?
FXのスイングトレード向けのパソコンのスペックは?
項目 | 推奨スペック |
---|---|
CPU | Core i3/Ryzen 3 |
ストレージ | SSD128GB |
メモリ | 8GB |
画面/モニター | 13〜14インチ/フルHD |
スイングトレードとはポジションを中長期に渡って保有し続けるトレードスタイルで、チャートを確認する頻度もかなり少ないです。
スイングトレードの場合は短期的な値動きや瞬間的なエントリーが勝敗を分けることはないので、ある程度スペックが低めのパソコンであっても問題ありません。
FXのデイトレード向けのパソコンのスペックは?
項目 | 推奨スペック |
---|---|
CPU | Core i5/Ryzen 5 |
ストレージ | SSD128GB |
メモリ | 8GB |
画面/モニター | 13〜14インチ/フルHD、2画面以上 |
デイトレードとはポジションを短期で保有するトレードスタイルで、エントリー回数やチャートの確認頻度がスイングトレードに比べてかなり多くなります。
デイトレードでは短期的な値動きや瞬間的なエントリーが必要になることが多いので、一定以上のスペックを持ったパソコンを使用することをオススメします。
またデスクトップでFXを行う場合は、同時に複数の銘柄や時間足を確認するために2画面以上のモニターを設置することをオススメします。
FXのスキャルピング向けのパソコンのスペックは?
項目 | 推奨スペック |
---|---|
CPU | Core i5/Ryzen 5 |
ストレージ | SSD128GB |
メモリ | 8GB |
画面/モニター | 13〜14インチ/フルHD、4画面 |
スキャルピングとは短時間で売り買いを繰り返すトレードスタイルで、エントリー回数やチャートの確認頻度がデイトレードよりも多くなります。
スキャルピングではポジションの保有時間がわずか数秒から数分の間なので、その間はあらゆる値動きの要因に注意しておく必要があります。
少しでも保有ポジションに対してマイナス要因の値動きが発生した際は即座にポジションを手仕舞う必要があることから、一定以上のスペックを持ったパソコンが必要になります。
またデスクトップでスキャルピングを行う場合は、複数の銘柄の値動きを注意深く観察する必要があるので、可能であればグラフィックボードを用いた4画面のモニターを設置することをオススメします。
FXの自動売買向けのパソコンのスペックは?
ではEA(Expert Advisor)などの自動売買ツールを用いてトレードする際はどのようなスペックのパソコンを使用したら良いのでしょうか。
結論からいうと、自動売買プログラムは多くの場合VPSと呼ばれる仮想サーバー上で稼働させるのでパソコンのスペックはあまり問題になりません。
「参考・出典:レンタルサーバーおすすめ」
もちろん自分のパソコンで自動売買プログラムを稼働させることはできるのですが、24時間パソコンの電源がつけっぱなしになる上に、停電やパソコンの故障によって自動売買プログラムが正常に稼働しなくなるリスクが存在しています。
したがって、自動売買しか行わない場合は並程度のスペックを持ったパソコンであれば問題ありません。
国内FX業者が提供するパソコン専用ツールの推奨環境には注意
FXをする際にはFX業者が提供しているチャートツールや取引プラットフォームを利用することがあります。
PCのスペックに関しては比較的低いものであっても稼働はするため、OANDAでは以下のスペックを最低限のスペックとしてご案内していますが、できるだけ余裕を持ったスペックのパソコンを用意することをお勧めします。
・CPU Pentium 1GHz(推奨:2GHz以上)
・メモリ512MB以上(推奨:1GB以上)
・モニタ800x600以上(推奨:1024x768)
https://www.oanda.jp/lab-education/blog_mt4/pc/794/
MT4も取引プラットフォームの一つですが、OANDA JAPANによるとパソコン版のMT4を利用する際は以上のようなスペックを持つパソコンであることが推奨されています。
このようにMT4を利用している場合はパソコンのスペックをそこまで気にする必要はありませんが、国内FX業者が提供している専用ソフトを利用している場合は注意が必要です。
以下は、オススメのパソコン版FXチャートの推奨スペック一覧になります。
インストールする際はぜひ参考にしてみてください。
国内FX業者 | 取引ツール/ソフト | CPU | メモリ | 容量 |
---|---|---|---|---|
岡三オンライン証券 | 岡三ネットトレーダー | Intel Penium 1.0GHz以上 | 1GB | 100MB |
外為どっとコム | 外貨ネクストネオ | Core 2 Duo | 4GB | 81.2MB |
じぶん銀行 | じぶん銀行FX PCアプリ | デュアルコア2GHz以上(i3/i5/i7またはAMD相当) | 2GB | 500MB |
松井証券 | ネットストック・ハイスピード | 1.6GHz以上 | 1GB | 50MB |
マネックス証券 | トレードステーション | Quad-Core i | 12GB | 1GB |
楽天証券 | MARKET SPEEDⅡ | Core i7-3770 | 8GB | 5GB |
楽天証券 | MARKET SPEED FX | 3.0GHz以上 | 2GB | 1GB |
auカブコム証券 | kabuステーション | Core i5-6500 | 4GB | 2GB |
DMM.com証券 | DMM FX PLUS | Core 2 Duo | 2GB | – |
DMM.com証券 | DMM株 PRO | Core i5 | 4GB | 2GB |
GMOクリック証券 | スーパーはっちゅう君 | 指定なし | 512MB | 100MB |
GMOクリック証券 | Webブラウザ版 | 1GHz | 2GB | – |
LINE FX | LINE FX Pro | 指定なし | 指定なし | – |
SBI証券 | HYPER SBI | Core 2 Duo | 4GB | 1GB |
SBI FXトレード | リッチクライアント | Core 2 Duo | 2GB | 200MB |
FXのパソコン選びに困ったらコレ!オススメのパソコンランキング
ここではFXをするのにオススメなパソコンを3つランキング形式で紹介していきます。
- 【第1位】ドスパラ「Magnete MH」
- 【第2位】パソコン工房「PRO-Gaitame.4 v8」
- 【第3位】マウスコンピューター「MousePro-S231ST06」
以下の記事でノートパソコン限定のランキングを既に紹介しているので、ここではデスクトップ限定で紹介していきます。
【第1位】ドスパラ「Magnete MH」
項目 | 内容 |
---|---|
値段 | 109,980円 |
CPU | Corei5-12400 |
メモリ | 16GB |
画面サイズ | – |
ストレージ | SSD:500GB |
「Magnete MH」はドスパラから販売されているBTOパソコンで、高スペックであるのにも関わらず10万円という格安な価格で購入できるという魅力があります。
また、キーボードとマウスも同梱されていてかなりお得です。
「FXのトレード自体は初心者だが、パソコンには妥協したくない」という方にはかなりオススメできるデスクトップです。
【第2位】パソコン工房「PRO-Gaitame.4 v8」
項目 | 内容 |
---|---|
値段 | 264,980円 |
CPU | Corei5-12400 |
メモリ | 8GB |
画面サイズ | 4つのモニター付き |
ストレージ | SSD:500GB |
「PRO-Gaitame.4 v8」はパソコン工房が販売しているFXなどのトレーディングに特化したBTOパソコンで、購入段階で4つのモニターとモニタースタンドが付属しています。
CPUも最新のCorei5-12400が搭載されておりトレードの環境としてはこれ以上ないほどですが、その分値段は高めにつくことになります。
トレード歴がある程度長くもっと本格的にトレードをしていきたい方や、デイトレードやスキャルピングなどの短期売買をメインにしている方にオススメのデスクトップです。
【第3位】マウスコンピューター「MousePro-S231ST06」
項目 | 内容 |
---|---|
値段 | 137,280円 |
CPU | Corei5-11400 |
メモリ | 8GB |
画面サイズ | 4画面対応のグラボ |
ストレージ | SSD:256GB |
マウスコンピューターが販売しているMouseProのSシリーズは、省スペースと高性能を両立したデスクトップです。
最大4画面のディスプレイと接続が可能で、グラフィックボードの近くに排気ファンを設置するなど排熱設計にもこだわっています。
FXのパソコンに関してよくある質問
ここではFXのパソコンに関してよくある質問に答えていきたいと思います。
- FXで最適なパソコンはMacかWindowsか
- FXのパソコンは中古でも大丈夫?
- FXのパソコンは何台必要?
- FXの検証や勉強向けのパソコンは?
- FXはノートパソコンとデスクトップどっちがいい?
- FXのパソコン版チャートアプリでオススメなのは?
- FXのパソコンにセキュリティソフトは必要?
FXで最適なパソコンはMacとWindowsどっち?
FXに最適なパソコンのOSはWindows・MacのどちらでもOKです。
ただし、トレード用のツールの多くは世界的に利用人口の多いWindowsのOSに対応するように作成されています。
MetaTraderなど、拡張性を要求されるようなケースが想定される場合はWindowsを選択しておけば無難と言えます。
一方で、Macは視認性などに優れており、最近ではMacPCで使える取引ツールも増えています。
FXトレードだけでなく、マルチにPCを使いたい方や動作の安定性を重視する方はMacという選択肢もアリでしょう。
パソコンの購入費用を抑えてFXを始めたい人にはMacBookのレンタルがおすすめです。
FXのパソコンは中古でも大丈夫?
一定以上のスペックを持ったパソコンであれば中古でも大丈夫です。
ただし中古のパソコンを購入する際に必ずCPUの型番を確認しておく必要があります。
例えば中古で購入したパソコンのCPUの型番が「Core i5-650k」であったとします。
一見「Core i5」というグレードの高いCPUであるように思えますが、後に続く「650」は第1世代であることを示しています。
現在Intel製のCPUの最新世代が第12世代であることを考えれば、かなり昔に製造されたものであることがわかります。
このように、中古パソコン市場ではかなり古い世代のパソコンを買わされてしまうこともあるので、注意しましょう。
FX用のパソコンは何台必要?
FX用のパソコンは基本的に1台で大丈夫です。
FX用のパソコンが2台以上必要になるのは、自動売買プログラムを24時間動かし続けたいと考えている場合です。
しかし前述のように、最近ではVPSを利用して自動売買プログラムの取引環境を構築することができるので、新たにパソコンを購入する必要はありません。
FXの検証や勉強向けのパソコンは?
FXでは過去のチャートに基づいてトレード手法の検証を行うことが大切です。
トレード手法の検証が終わったら、デモトレードを通してリアル相場で手法の有効性を試すことも必要になってきます。
自ら思いついた手法を検証し、デモトレードでの結果を踏まえて改善を繰り返すことがFXの勉強になります。
FXではこの一連の作業を検証ソフトで行うことができますが、このソフトを稼働するのに適したパソコンはどのようなものなのでしょうか。
まずFXのトレード用ツールと同様に検証ソフトもWindowsのOSに優先的に対応していることが多いです。
例えば検証ソフトとして有名な「Forex Tester」はMacのOSに対応していません。
またFXの検証は一定のスペックを持ったパソコンで行うことをオススメします。
パソコンのスペックが低いと検証ソフトの動作が鈍くなり、スムーズに検証を行うことができません。
項目 | 推奨スペック |
---|---|
CPU | Corei5/Ryzen5 |
ストレージ | SSD128GB |
メモリ | 8GB |
OS | Windows |
したがって、少なくとも以上のようなスペックを持ったパソコンがFXの検証や勉強向けのパソコンと言えるでしょう。
FXはノートパソコンとデスクトップどっちがいい?
FXのパソコン選びの際、ノートパソコンとデスクトップのどちらにするか迷う人も多いと思います。
結論、どちらのタイプのパソコンにもそれぞれメリットとデメリットがあるので、自身のトレードスタイルに基づいて決めることをオススメします。
種類 | 持ち運びやすさ | 値段 | 機能性 |
---|---|---|---|
ノートパソコン | ○ | ○ | ○ |
デスクトップ | × | ◎ | ◎ |
ここではノートパソコンとデスクトップを「持ち運びやすさ」「値段」「機能性」3点で比較していきます。
まず、持ち運びやすさについてです。
持ち運びやすさを重視するトレーダーの場合はノートパソコンを選ぶしかありません。
ノートパソコンであれば外出先でもトレードができる上、自宅でのトレードも場所を取られることがありません。
一方でデスクトップの場合はある程度場所が取られてしまうことは覚悟しておく必要があります。
ただし、その分ノートパソコンよりも大きなキーボードやモニターを利用できるというメリットもあります。
次に値段についてです。
同じ性能であるならば、ノートパソコンよりもデスクトップの方が安価になることが多いです。
ノートパソコンは持ち運べるサイズにするためにパーツの軽量化を行なっていることから、デスクトップに比べてパーツごとのコストが高くなってしまいます。
一方でデスクトップはそもそも持ち運ぶことを前提としていないため、軽量化に余計なコストがかかっていません。
最後に機能性についてです。
パソコンに機能性を求めるのであれば、デスクトップの方がオススメです。
前述のようにノートパソコンは持ち運びやすさを実現するために、あらゆるパーツの軽量化や小型化を行なっています。
したがって、デスクトップよりも画面のサイズが小さかったり、冷却性能が劣っていたりしてしまいます。
あらゆる機能性で優れているデスクトップですが、停電などによる急なシャットダウンが起きてしまうとトレード自体できなくなってしまうという大きなデメリットがあることも忘れてはいけません。
これらの要素を自分のトレードスタイルに照らし合わせてパソコンを選んでみてください。
FXはiPadなどのタブレットでもできる?
FXではパソコンでなくても、iPadなどのタブレットから注文を送ることが可能です。
しかしタブレットの画面は小さいため、チャート分析や複数の通貨ペアや時間足を監視することにはあまり向いていません。
したがって基本的にはパソコンでFXを行なった上で、タブレットでもチャートを確認できるようにしておく程度の使い方をオススメします。
FXのパソコンにセキュリティソフトは必要?
パソコンをインターネットに接続して利用する以上、セキュリティソフトは絶対に必要です。
インターネットが接続されていれば、外部からあらゆる情報と共にウイルスが流入してきます。
セキュリティソフトをインストールしていないパソコンの場合ウイルスの被害を直に受けてしまい、Web上にあるFX口座の情報が抜き取られてしまう可能性もあります。
したがって、FXを行うパソコンには必ずセキュリティソフトをインストールするようにしましょう。
まとめ:トレードスタイルに合ったパソコンを選ぼう
ここまでFXにオススメなパソコンについて解説してきました。
FXに最適なパソコンを選ぶためには、パソコンに関する知識がある程度必要になってきます。
その上でパソコンを以下の3つの基準をもとに、どのパソコンを購入するか決めていきましょう。
- 外出先でもトレードするのか
- 「CPU」「ストレージ」「メモリ」などのスペックは十分か
- 値段は予算内におさまっているか
パソコンはFXを行う上では必須のアイテムになるので、購入の際は慎重に検討するようにしましょう。
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