海外FXを始めたけど自分のトレードスタイルがまだ決まってない
なんで海外FXではデイトレードがオススメなの?
みなさんは海外FXについて調べている時に、デイトレードを推奨する記事を見かけたことはありませんか?
デイトレードは相場経験の浅い人から相場経験の豊富な人まで、すべてのタイプのトレーダーが採用しやすいトレードスタイルです。
また、海外FXは国内FXには無いハイレバレッジ、ゼロカット、ボーナスなどの特徴を持っています。
では、なぜ海外FXとデイトレードの組み合わせがオススメといわれるのでしょうか。
そこでこの記事では以下のことについて解説していきます。
- トレードスタイルの種類
- 海外FXならデイトレードがオススメな理由は2つ
- デイトレードが向いている人の3つの特徴
- 海外FXでデイトレードをする際の4つの注意点
この記事を読めば、海外FXとデイトレードの親和性が高いこと理解するとともに、自分がデイトレードに向いているかどうかを見極めることができます。
トレードスタイルの種類を解説
特徴 | スキャルピング | デイトレード | スイングトレード | ポジショントレード |
---|---|---|---|---|
決済までの時間 | 数秒〜数分 | 数十分〜数時間 | 数日〜数ヶ月 | 数週間〜数年 |
トレードの頻度 | かなり多い | 多い | 少ない | かなり少ない |
難易度 | 上級者向き | 初級者向き | 中級者向き | 中級者向き |
FXのトレードスタイルは「決済までの時間」によって大きく4つに分類することができます。
また、トレードスタイルによってエントリーに使用する時間足が異なることから、トレードを行う頻度も異なってきます。
トレーダーが採用するべきトレードスタイルは、そのトレーダーの性格やトレード環境に基づいて決めるべきですが、難易度に差があります。
ここではそれぞれのトレードスタイルについて解説していきます。
スキャルピング
特徴 | スキャルピング |
---|---|
決済までの時間 | 数秒〜数分 |
トレードの頻度 | かなり多い |
難易度 | 上級者向き |
スキャルピングは短期間に売買を何度も繰り返していくことによって、利益を積み重ねていくトレードスタイルです。
中長期のトレンドよりも短期のトレンドに乗ることを重視したトレードスタイルなので、エントリーチャンスは必然的に多く訪れることになります。
エントリーチャンスが訪れている際は1日に数十回トレードすることになるので、うまくいけば短期間で大きく資産を増やすことができます。
しかしスキャルピングは瞬間的な判断力が必要なことから難易度はかなり高く、初心者にはあまりオススメしません。
デイトレード
特徴 | デイトレード |
---|---|
決済までの時間 | 数十分〜数時間 |
トレードの頻度 | 多い |
難易度 | 初級者向き |
デイトレードはエントリーチャンスがあれば一日に数回エントリーし、その日中にポジションを決済して利益を稼ぐトレードスタイルです。
デイトレードを行う際は日足や4時間足を上位足として相場を分析し、15分足や5分足を下位足においてエントリーしていくことになります。
エントリーチャンスが訪れているときは1日に数回エントリーすることがあるので、短期的にトレードで資産を増やすのに向いているトレードスタイルです。
デイトレードはトレードの間隔が適度に空いているので、落ち着いてトレードをしたい初心者にはぴったりのトレードスタイルです。
スイングトレード
特徴 | スイングトレード |
---|---|
決済までの時間 | 数日〜数ヶ月 |
トレードの頻度 | 少ない |
難易度 | 中級者向け |
スイングトレードは大局的なトレンドを捉えてエントリーし、数日から長いときは数ヶ月ポジションを保有し続けるトレードスタイルです。
スイングトレードを行う際は週足や日足を上位足として相場を分析し、4時間足や1時間足を下位足においてエントリーしていくことになります。
エントリーチャンスが訪れるのは多くて週に1回、少なくて数ヶ月に1回といった頻度で、ある程度まとまった資金を運用する際に向いているトレードスタイルです。
スイングトレードはエントリー回数が少ないので、普段の仕事が忙しい方やチャートに張り付きたくない人にオススメします。
ただし、エントリー回数が少ない分相場経験も積みづらくなってしまうので、ある程度相場経験を積んでから挑戦するようにしましょう。
ポジショントレード
特徴 | ポジショントレード |
---|---|
決済までの時間 | 数週間〜数年 |
トレードの頻度 | かなり少ない |
難易度 | 中級者向け |
ポジショントレードは長期保有を前提としたエントリーを行い、数週間から長いときは数年ポジションを保有し続けるトレードスタイルです。
ポジショントレードを行う際は月足や週足を上位足として相場を分析し、日足や4時間足を下位足においてエントリーしていくことになります。
エントリーチャンスが訪れるのは多くて数週間に1回、少なくて年に1回といった頻度で、スイングトレードと同様にある程度まとまった資金を運用する際に向いているトレードスタイルです。
また、ポジショントレードではスワップポイントによる利益も期待することができます。
スワップポイントとは、FXにおいて通貨ペアの通貨間の金利差を利益として受け取れる仕組みのことを言います。
ポジショントレードは為替差益で稼ぐというよりも、スワップポイントを意識した長期的な資産運用として考えることをオススメします。
海外FXならデイトレードがオススメな理由は2つ
ここまで4つのトレードスタイルについて解説してきました。
トレードスタイルは自分のトレード経験や身の回りの環境などを踏まえて選ぶべきですが、海外FXでトレードする際にはデイトレードがオススメです。理由は以下の2つです。
- 「ハイレバレッジ」との親和性が高いから
- 「ゼロカット」との親和性が高いから
ここでは海外FXならデイトレードがオススメである2つの理由について解説していきます。
理由1:「ハイレバレッジ」との親和性が高いから
海外FXのデイトレードなら、少額の口座資金からでも効率的に資金を増やすことができます。
なぜならデイトレードはポジションの保有時間が短い上にエントリーチャンスも多いので、海外FXのハイレバレッジを効率的に活用することができるからです。
海外FXでは数百倍から数千倍、中には無制限のレバレッジをかけられる業者が存在し、少額の資金でも大きなポジションを持つことが可能です。
最大レバレッジが888倍である海外FX業者のXMのスタンダード口座に1万円を入金してトレードするとします。
1ドル=100円の時、
10,000(円)÷100(円)×888(倍)=88800通貨
したがって、XMで1万円の証拠金があれば約0.9ロット持つことができます。
これは国内FXで持つことができるポジションの約36倍の大きさです。
このように、口座資金が少額でも高いレバレッジをかけてデイトレードを行うことで、効率的に口座資金を増やすことが可能になります。
理由2:「ゼロカット」との親和性が高い
海外FXのデイトレードなら、為替変動リスクを最小限に抑えたトレードが可能になります。
デイトレードではポジションを翌日に持ち越さないので、為替変動リスクの大きい時間帯にポジションを持つ必要がなくなります。
さらに海外FX業者ではゼロカットが採用されているので、もしファンダメンタルズ要因による大きな値動きでロスカットが間に合わなくても借金が発生するリスクがありません。
しかしゼロカットを信用して、大きすぎるレバレッジをかけたトレードをすることは全くオススメできません。
2015年に起きたスイスフランショックの際には、ゼロカットを採用するはずの業者が追証を請求したことがありました。
したがって、あくまでもゼロカットは最終的なセイフティネットとして考えて、デイトレードによって為替変動リスクを減らすことを最優先に考えるようにしましょう。
デイトレードが向いている人の3つの特徴
海外FXではデイトレードがオススメですが、トレーダーによってトレードスタイルに向き不向きがあります。
海外FXでデイトレードを行う際は、自分がデイトレードに向いているのかをあらかじめ知っておく必要があります。
デイトレードに向いている人の特徴は以下の3つです。
- 相場を常に確認できる環境にいる人
- 落ち着いてトレードができる人
- ルールを忠実に守れる人
ここでは、デイトレードに向いている人の3つの特徴を解説していきます。
これらの特徴に当てはまった人は、デイトレード向きであると言えます。
特徴1:相場を常に確認できる環境にいる人
相場を見たいときに見れる環境でなければデイトレードをするのは厳しいです。
デイトレードのエントリー時にはトレードに集中する環境が必要です。
出先でスマホからエントリーすることは不可能ではないのですが、以下のようなリスクが生じると考えられます。
- 電波環境が悪くてアプリを開けない
- 「買い」と「売り」を押し間違える
- 間違った通貨ペアをエントリーしてしまう
- 取引数量を間違える
一方で環境という側面で見たときに、デイトレードをするのに向いているのは以下に該当する人です。
- 在宅ワークがメインの人
- フリーランス
- フリーター
- 無職
デイトレードは一度ポジションを持ったら、相場の行方を定期的に見守ることのできる体制を整える必要があります。
ポジションを持った後に相場を見守る余裕がない人は残念ながらデイトレードに向いているとは言えないので、スイングトレードを採用することをオススメします。
特徴2:落ち着いてトレードができる人
デイトレードではトレードに対して感情的にならずに、適正な資金管理と相場分析を淡々と行う必要があります。
デイトレードでは1日に数回トレードをすることがありますが、全てのトレードで負けてしまう可能性もあります。
海外FXでハイレバレッジなデイトレードをしていた場合は、短い時間で多くの資金を失うことも想定に入れている必要があります。
もし連続でトレードに負けたとしても、次のトレードにフラットな心理状態で臨むことができるトレーダーがデイトレードに向いていると言えます。
もし現在冷静なトレードをできていない人でも、トレード日記を書くことで落ち着いたトレードができるようになります。
トレード日記を書くことによって、トレード中に感情的になってしまった原因を洗い出し、対策することが可能になります。
特徴3:トレードルールを忠実に守れる人
デイトレードでは自分で決めたトレードルールを忠実に守り切ることが大切です。
トレードルールとは自分が採用しているトレード手法とそれに関連した資金管理法をまとめて指した言葉で、過去の相場でのバックテストをもとに作り、人間の主観が入り込まない様なルールである必要があります。
スキャルピングの様な瞬間的な売買を繰り返すトレードスタイルでは、トレードルールを柔軟に変更できる能力が問われています。
しかし、デイトレードではロボットの様にトレードルールを忠実に守る必要があります。
トレードルールを守れていない例としては以下のことが挙げられます。
- レートが逆指値に届きそうだったので、逆指値を動かして損切りに合わない様にした
- 勝ち続きなので、大きなロットでエントリーした
- 負け続きなので、怖くなって小さいロットでエントリーした
トレードルールを忠実に守るためにも、バックテストを入念に行った手法を使用した上で、トレード日記を書いて自分の感情を客観的に観察し続ける必要があります。
海外FXでデイトレードする際の4つの注意点
海外FXでデイトレードをする際に注意しなければならないことが4つあります。
- 海外FX業者は違法の業態である
- 取引コストが高い
- 資金管理
- オーバーナイトでポジションを持たない
ここでは4つの注意点について解説していきます。
注意点1:海外FX業者は違法の業態である
日本の金融ライセンスを取得していない海外FX業者が日本のトレーダーに対してサービスを提供するのは違法です。
金融商品取引法に基づく登録を受けていない海外所在業者が、インターネットに日本語ホームページを開設する等により、外国為替証拠金取引(FX取引)や有価証券投資等の勧誘を行っている例が見受けられます。
また最近、海外所在の無登録業者とバイナリーオプション取引を行い、出金に応じてもらえないなどのトラブルになっている例も見られます。
日本で登録を受けずに金融商品取引業を行うことは違法です。取引を行う前に取引の相手が登録を受けているかこちらで確認して、無登録の海外所在業者との取引は行わないよう、注意してください。
金融庁公式HP
一方で海外FX業者を利用する側が罪に問われることはありませんが、利用した結果詐欺や出金拒否などの被害にあった場合でも、被害回復を期待できないのが現状です。
したがって海外FX業者の利用には為替変動リスク以外にも、犯罪の被害者になるリスクも潜んでいることを覚えておきましょう。
注意点2:取引コストが高い
海外FXは国内FXに比べてスプレッドが広かったり、取引量に応じて取引手数料が発生したりするので、取引コストが高いといえます。
海外FX業者 | USD/JPYのスプレッド |
---|---|
XM(スタンダード・マイクロ口座) | 1.8pips |
IS6FX(スタンダード口座) | 2.0pips |
TitanFX(スタンダード口座) | 1.2pips |
Axiory(スタンダード口座) | 1.4pips |
スプレッドが広いと、その分不利な位置でポジションをつかまされることになるので、比較的狭い値幅を取りに行くデイトレードにとっては痛手となります。
海外FX業者 | 1ロットあたりの取引手数料 |
---|---|
XM(ゼロ口座) | 片道5ドル |
TitanFX(スタンダード口座) | 片道720円 |
Axiory(スタンダード口座) | 片道6ドル |
また、多くの海外FX業者ではスプレッドを狭く抑える代わりに、取引手数料を徴収する口座を用意していることがあります。
取引手数料は1ロットごとに一定の金額がかかるので、資金管理をする際は取引手数料を考慮する必要があります。
この様に海外FXでは国内FXと比べて取引コストが割高になってしまうことに注意しなければなりません。
注意点3:資金管理
海外FXのハイレバレッジは国内FXよりも大きなポジションを保有できるという魅力がありますが、損失リスクもその分大きくなります。
したがって海外FXのハイレバレッジを有効活用していくには資金管理も重要になってきます。
資金管理の方法は2種類あり、ここではそれぞれについて解説していきます。
1つ目は許容損失幅を固定する方法です。
この資金管理法ではpipsの値で損益を測ることができるので、トレードの利益目標を数値化しやすいというメリットがあります。
許容損失幅を20pipsに固定したとします。
テクニカル分析の結果、今回のトレードで見込める利益幅が15pipsだとします。
1回のトレードで20pips以上の利益幅が見込めなければ、リスクリワードが1未満になってしまいます。
したがって今回のトレードは見送ります。
デメリットとして、相場のボラティリティの変動に対応できないことが挙げられます。
時間帯 | 5分足平均ボラティリティ |
---|---|
オセアニア時間 | 4.7pips |
東京時間 | 4.8pips |
ロンドン時間 | 8.1pips |
ニューヨーク時間 | 6.5pips |
同じ通貨ペアの相場でも、時間帯によってボラティリティは違ってきます。
ボラティリティの高い相場にも耐えられるように許容損失幅をあらかじめ広く設定しておく方法もありますが、その分リスクリワードが悪くなります。
この資金管理方法はFX初心者にとっては単純でわかりやすいのですが、柔軟性に欠けている部分があるのであまりオススメできません。
2つ目は許容損失額を固定する方法です。
このリスク管理のメリットとして、テクニカル的に有効な位置に逆指値をおけることが挙げられます。
例えば、損失許容額が10万円だったとします。
1ドル=100円の時の許容損失幅とロット数は以下の通りです。
許容損失幅(逆指値) | ロット数 | 許容損失額(固定) |
---|---|---|
100pips | 1ロット | 10万円 |
50pips | 2ロット | 10万円 |
10pips | 10ロット | 10万円 |
このように許容損失額を固定することによって、許容損失幅やロット数を2つの変数として扱うことができます。
デメリットとしては、許容損失額を固定したまま許容損失幅を極端に狭くすることもできてしまうので、ギャンブル的なトレードが可能になることが挙げられます。
しかし、資金管理としては許容損失額を固定する後者の方法が最も合理的でオススメです。
注意点4:オーバーナイトでポジションを持たない
デイトレードをする際はオーバーナイトでポジションを保有しないようにしてください。
オーバーナイトでポジションを保有するとは、その日のうちに決済をせずに翌日までポジションを持ち越すことを指します。
デイトレードのメリットとして、オーバーナイトでポジションを持たないことで、深夜や早朝の為替変動リスクが大きい時間帯を回避できることが挙げられます。
デイトレードのつもりで抱えたポジションをオーバーナイトで保有することはデイトレードのメリットを殺すことになってしまいます。
したがって、デイトレードでポジションを持っている際は就寝前にはポジションを手仕舞うなどして時間帯リスクをなるべく排除することをオススメします。
まとめ:海外FXとデイトレードの親和性は高いが、注意点もある
ここまで海外FXのデイトレードについて解説してきました。
デイトレードは特にFX初心者にオススメで、相場経験を積むには最適なトレードスタイルです。
海外FXをデイトレードで運用することで、海外FXのハイレバレッジやゼロカットなどの強みを発揮することができます。
しかし、注意しなければならない点もあります。
大きなポジションを持つことによって感情的になり、トレードルールに従わずにギャンブルトレードをしてしまうと、すぐに資金が底をつくことになります。
また海外FXは金融商品取引業者として登録を受けていないため、日本では違法な業態とみなされていることを考えると、海外FXでトレードすることは全くオススメできません。
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