FXのチャートを見てみていると、勝てる局面でもないのにトレードをしたい気持ちになることはありませんか。
もしかしたら、ポジションを持たないと気がすまない方が多いかもしれませんね。
FXトレーダーの多くが悩まされるポジポジ病。
心理面の影響が大きく、1人で対策するのは難しいものです。
本記事ではFXポジポジ病を克服するために必要なことを分かりやすくまとめています。
この記事でわかること
- FXポジポジ病の技術・心理面の原因と克服すべき理由
- FXポジポジ病を技術と心理面から克服する具体的な方法
成功しているFXトレーダーの多くが苦しみ、乗り越えてきたポジポジ病。その克服方法までを分かりやすく説明しますので、ぜひ参考にしてください。
FXのポジポジ病とは?多くのトレーダーが克服に苦戦
FXのポジポジ病とは、勝ちやすい相場環境でもないのに多くのポジションを持つことです。
トレードをする理由と根拠もないのに、安易な気持ちでエントリーをしてしまいます。
もちろん、その先には多くの損失が待っています。
そして、この損失を取り返すために新たなポジションを取りたい気持ちにかられます。
この負のスパイラルがFXポジポジ病そのもので、安易に持った一つのポジションが次の損切りトレードを誘うかのごとく循環します……。
本記事では、6つの主な原因を技術と心理の2種類に分けて紹介しています。
ポジポジ病は言ってしまえば「ギャンブル依存症」です。
FXが原因で日常生活や社会生活に支障をきたすようであれば立派な病気ですから、ポジポジ病を安易に考えないようにしましょう。
FXポジポジ病の6つの原因
ここからはFXポジポジ病の6つの原因を、技術面と心理面に分けて説明します。
テクニカル分析などの技術面の原因は比較的かんたんに明確化できますが、FXポジポジ病を治すのを難しくするのが心理面です。
ですので、軽い気持ちでトレードした原因を技術と心理に分けることを意識し、さらに以下のどの原因に該当するかを明確にするようにしましょう。
FXポジポジ病の技術的な2つの原因
まずはFXポジポジ病の技術的な2つの原因を説明します。とくに初心者が陥りがちな内容です。
明確なトレードルールを決めていない
FX初心者の方は無理のないことなので安心してくださいね。
トレードルールは実践を重ねるごとに明確になるものです。
例えば、FXのトレードスタイルはスキャルピング、デイトレード、スイングトレードの3つに分けられます。
発注から決済までにかかる時間の長さで分けられており、一概にどれが稼げるとかリスクが高いとかはありません。
相場状況や対象銘柄によって適するスタイルは変わりますし、トレーダーのライフスタイルによっても異なります。
例えば、会社に勤める兼業トレーダーであればスイングに絞られ、せっかちな性格で日中にチャートが見れる人はスキャルピングが向いています。
あなた自身の一回一回のトレード記録を振り返りながら、エントリー・損切り・利益確定などのルールを決めていきます。
単純にFXで成功しているトレーダーのルールを採用しても上手くいかないことを忘れないでくださいね。
稼げる相場だと勘違いしている
FXチャートでテクニカル分析をした後、勝つことが難しい環境だと判断できたらポジションをとることはなくなります。
逆にテクニカル分析ができるまでは、無駄にポジションをとる数が増えてポジポジ病になるのは仕方のないことです。
どのトレードスタイルであっても、長い時間軸と短い時間軸のトレンドが一致する環境が稼ぎやすいとされています。
例えば日足が上昇トレンドであれば、エントリー時間軸に使う15分足も同じトレンドのときに勝てる確率が高くなります。
ただし、これを見極めてエントリーポイントを絞るのは大変むずかしいです。
リアルタイムでテクニカル分析をして、稼ぎやすい環境を把握する必要があります。
つまり、テクニカル分析の精度が低い間は稼げる相場だと勘違いしやすく、結果的にポジポジ病になる傾向にあります。
FXポジポジ病の心理的な4つの原因
FXのポジポジ病を克服できない最大の原因は心理的な影響によるものです。
個人の潜在的な部分に根ざしていることが多く、相場とともに自分自身と向き合うことが求められます。
FXポジポジ病の心理的な4つの原因を確認していきましょう。
損失を取り戻したい気持ちに負けている
先述の通り、FXポジポジ病が引き起こす負のスパイラルの典型例です。
私たちはお金を稼ぎたくてFXをし、レバレッジをかけて少額の資金を短期で増やそうとします。
それなのに、お金が増えるどころか倍速で損失が膨らんでいきます。
どれだけテクニカル分析や学習に時間をかけても、費やした努力の時間がそのまま結果に反映されないのがFXトレードです。
お金を稼ぐ目的と真逆の結果に我慢できない気持ちが、FXポジポジ病を引き起こします。
取り逃した利益の傍観に耐えれない
FXで負けなくなった後でも続く心理的な症状です。
最高のエントリータイミングを逃し、想定通りの値動きと想像する利益の傍観に耐えきれず、中途半端な値位置でポジションをとってしまいます。
「なんで負けやすいポジションをわざわざとりにいくの?」
こう思われる方もいるでしょう。
FXトレードを始めて間もなくすると実感できるので、FXポジポジ病の原因として覚えておくと良いですね。
トレードチャンスまで待つことができない
FXポジポジ病は、勝ちやすい相場まで待つだけで克服できるでしょ?
その通りです。しかし、テクニカル分析ができたとしても、一日中なにもせずに待つことは簡単ではありません。
私たちは稼ぐためにFXをするわけですから、トレードをしたい欲求を相場に持ち込んでしまいがち。
あなたのトレードスタイルと勝てるルールに合った相場が訪れるのは、数少ないのが実状です。
FXは「待つことが仕事」と言われるわけですね。
トレードの刺激に支配されている
FXポジポジ病の重度の症状です。値動きと資金の増減に興奮し、トレードの刺激に支配されています。
FXで退場したり自己破産する事例もありますが、その多くはポジポジ病を超えて一発を狙いにいく傾向にあり、ギャンブル依存症に似ているようです。
以上、FXポジポジ病の2つの技術的原因と4つの心理的原因を見てきました。
技術面は努力すべきことを明確にしやすいですが、心理面は具体的に何をすればポジポジ病を治すことに役立つのでしょうか。
続いて、FXポジポジ病を治すべき理由を知ることで、同じ失敗を繰り返さないようにしていきましょう。
早く克服法を知りたい!という方は「FXポジポジ病の克服法12選 | 技術と心理両面で対策!」まで進んでください。
FXポジポジ病を治すべき4つの理由
FXポジポジ病の原因を知り、克服するための対策を日々実践していくために、FXポジポジ病を放置した先に待っている現実を知っておくことも大切ですね。
私たちには損失を回避し、失敗を避けて身を守る本能が備わっています。
よって、ポジポジ病による負の側面を理解して、理性的に本能に打ち勝つ克服法の実践につなげていきましょう。
利益率を高めるために治すべき2つの理由
過去のFXチャートをご覧の通り、あなたのトレードスタイルとルールに合った儲かるトレード局面は数少ないはずです。
つまり、偶然に勝てた回数が多くなったとしても、時間コストに合わないトレードを増やしていると言えます。
取引回数が多いと無駄なトレードが増える
FXポジポジ病の取引の大半が無駄トレードだからこそ、稼げない月日を過ごすわけです。
自覚していても、なかなかやめられない。利益率を高め効率よく稼ぐことを意識し、無駄な取引を減らす努力が求められます。
取引手数料・スプレッド分のコストが重なる
各トレードには、取引手数料またはスプレッド分のコストが発生します。
FXポジポジ病の方は、「無駄な取引 × 手数料・スプレッド」をFX会社(証券会社)にプレゼントしていることを忘れないようにしましょう。
ライフスタイル向上のために治すべき2つの理由
FXポジポジ病でチャート画面を長く見続けるほど、健康面はもとより、人間関係などに悪影響がおよぶこともあるでしょう。
ライフスタイルの質を下げないために、ポジポジ病で陥りやすい2つの負の側面をみておきましょう。
サンクコスト効果の落とし穴にはまる
FXで稼ぐために費やした時間と、情報商材やセミナーに当てた費用を相場で取り返そうとしていませんか?
コストを回収したい自己都合を相場に押し付けているとしたら、サンクコスト効果の落とし穴にはまっています。
サンクコストとはすでに支払った費用・時間・労力のことで、トレードの意思決定に影響を与えます。
「FXにこれだけのコストをかけたのだから!」という勝手な思いが、損切りできなかったり、無駄なポジションをとる原因になります。
「FXトレードで取り返したい!」「努力とコスト分を実らせたい!」
このような感情的な判断でFXトレードを成就させることは難しく、負のスパイラルに陥って生活の質を低下させるでしょう。
理性なきギャンブルトレードにおちいる
上述の通りですが、FXポジポジ病から損失が膨らみ、一部の人は理性なきギャンブルトレードに陥っていく傾向にあります。
少額の資金でポジションを重ねているトレードが、一発大逆転を狙ったギャンブルトレードで自己破産に繋がる種となりうることを心に留めておくと良いですね。
FXポジポジ病の克服法12選 | 技術と心理両面で対策!
FXポジポジ病の特徴や原因、治すべき理由を確認してきました。これを克服する強い原動力は、ポジポジ病への深い理解が求めれます。
ここまででFXポジポジ病を克服する準備ができたので、さっそく具体的な克服法を見ていきましょう。
FXポジポジ病を技術面で克服する6つの方法
病気を治すのに効果的な薬を処方するように、FXポジポジ病も決められたことを毎日続けることで克服に近づいていけます。
技術面で克服する6つの方法
- 各トレードの記録・検証をテクニカルと心理両面で行う
- 一日のトレード回数や損失金額の上限を決める
- 第三者に確認してもらえる仕組みをつくる
- 指値・逆指値を活用して計画的なトレードを行う
- デイトレードやスキャルピング専用口座を設けて資金管理をする
- FX自動売買を活用する
ポイントは日々の習慣にすること!一つずつ説明していきますね。
各トレードの記録・検証をテクニカルと心理両面で行う
FXポジポジ病を克服するのに最も効果的と言えるのが、各トレードをテクニカルと心理の両面で記録・検証することです。
一例として、記録する項目は次の通りです。
- トレード番号
- 新規約定日
- 曜日
- エントリー時間
- 通貨ペア
- 売買
- 数量
- 新規約定レート
- 決済約定日
- 時間
- 決済約定レート
- 損益エントリー理由・根拠
- エントリー前・後、決済後の心理状況
- 改善策
グーグル・スプレッドシートやマイクロソフト・エクセルで作れば、並べ替えにより分析が簡単になります(下図)
例えば、どのエントリー時間・曜日・通貨ペアが負けやすいかを、客観的に数字で確認できるのがポイントです。
そして、必ず心理面を記録してください。一言メモでも良いので、エントリー前・後・決済後の心理状況、喜怒哀楽を記すことで、各取引からの学びの多さに驚くことでしょう。
特に、あなたの潜在的な部分を相場が浮き彫りにしてくれるので、目から鱗が落ちると思います。
ポイントは言語化です。FXポジポジ病は理性を欠いた行動ですから、各トレードの記録で改善点をハッキリさせて克服していきます。
トレード日誌(記録)は、ポジポジ病の克服だけではなく、自分の運用技術の向上にも非常に有効です。
トレードに限らず、何事も技術の向上・習得のために知識の習得(インプット)は大事ですが、それと同様、もしくはそれ以上に大事なのがアウトプットです。
現代はインターネットの普及により、情報の取得は膨大な量をいとも簡単に集められます。
その反面、アウトプットの機会が圧倒的に不足しています。
インプットとアウトプットは、交互に継続的にやってこそ、はじめて自分のスキルになります。
トレードでは、1トレードごとの結果で「当たった!負けた!」と一喜一憂するだけではなく、それぞれのトレードをしっかり記録し、そして振り返るという作業を忘れないようにしましょう。
この作業は、必ず自身のトレード技術の向上に繋がりますし、ポジポジ病の克服にもなります。
一日のトレード回数や損失金額の上限を決める
投資とトレードの世界では、1回のトレードの損失額は2%程度という有名なルールがあります。
例えば、トレード資金が100万円であれば、1回のトレードの損失額は2万円までとします。または、一日あたりの合計損失額を2万円とします。
FXで長期的に安定して稼ぐには、損失額をコントロールして資金管理を徹底しなければいけません。
また、FXポジポジ病の方は利確と損切り値が定まっていないものです。たとえ許容する損失額に達していなくても、ポジション回数の上限を決めることもおすすめです。
「資金管理における2%ルール」とはプロのトレーダーであり、世界屈指のテクニカル分析の専門家である
アレキサンダー・エルダー博士が、著作「投資苑」の中で提唱している資金管理手法です。
資金管理におけるの考え方で、多くのプロトレーダーに支持されています。
「投資苑」についてはパンローリング社から日本語訳で出版されてますので、ご一読を推奨します。
「投資苑」はかなりのボリュームがあり、初心者の方では一度読んだだけでは内容を消化しきれないと思います。
一度で全てを理解するのは無理があるので、まずは興味があるところから→そして複数回に分けて繰り返し読み込んでみてください。
第三者に確認してもらえる仕組みをつくる
FXポジポジ病を克服するのに一番効果があると言えるでしょう。
機関投資家は組織内で第三者が管理するシステムがあるので、私たちも同様の仕組みを考えます。
例えば、一日の終わりに上述の記録を添えてトレード仲間とZoom報告会を開いたり、トレードコミュニティのDiscordを活用するなど。
ときには有料であったとしても、信頼できるFXコンサルタントなどに依頼するのも一案です。
メンター探しで最も重要なのは「その人が信頼できる人か」という点です。優秀なトレード講師だと謳う人はたくさんいますが、私からすると「ん???」という怪しさしか感じられない人がほとんどです。
誰の師事を仰ぐか・・・・・
お悩みの方はご一報ください。
指値・逆指値を活用して計画的なトレードを行う
各トレードのエントリー・利確・損切りを3点セットで想定し、決められたレートにきたら自動的に執行するように指値・逆指値注文を活用します。
FXポジポジ病を克服して稼ぎ続けている方は、上記3点を明確にしたトレードをしています。
ただし、彼らは自己過信をせず、ルールに沿ったFXトレードを完結する仕組みを作っているものです。
その一つが注文執行を感情的に変更しない仕組みであり、指値・逆指値は有効な手段です。
デイトレードやスキャルピング専用口座を設けて資金管理をする
FXポジポジ病になると資金管理が疎かになります。
上述の2%ルールも含め、トレード回数が多くて各トレード分析・検証も行えず、リスク管理まで意識がおよびません。
ですので、デイトレードやスキャルピング専用口座を設け、投資やスイングトレードの資金と分別管理してください。
そして、運用資金を失った時点でその月はトレードをしないとか、計画分の余剰資金をあえて入金することをおすすめします。
FXポジポジ病によるトレードが、無駄な損失をまねいていることへの意識付けが大切。
その手段として、あえて資金の確認・入金の一手間を入れるようにしましょう。
FX自動売買を活用する
FXポジポジ病で苦しむ日々が続くのなら、いっそのこと裁量トレードを諦めるのも選択肢です。
特にFXポジポジ病の心理的原因を克服できない方のなかには、技術面ですでに稼げる才能を備えている場合もあります。
あとは弱みであるトレード執行をFX自動売買に任せてしまうだけ。自分の弱点克服にコストをかけず、強みを最大限に活かすとFXトレードが楽しくなるでしょう。
FXポジポジ病を心理面で克服する6つの方法
FXポジポジ病を克服するために、技術とともに心理面を強化していく必要があります。
心理面で克服する6つの方法
- トレード前にルール通りの取引で成功するイメージを描く
- トレードルールを紙にも書き出して見える化する
- トレードルールを破ったときのルールを決める
- 一日の終わりにやるべきトレードをやりきった自分を確認する
- トータルプラスの思考で長期的な損益を考える
- トレードは日常生活そのもの!生活習慣の改善を心がける
書店のトレードコーナーに行けば、相場心理学なる分野が設けられているほど。大切な内容ですので、一つ一つ読み進めてくださいね。
トレード前にルール通りの取引で成功するイメージを描く
FXポジポジ病は裏を返せば自信のなさとも言えるでしょう。
相場で勝つためにやるべきことが明確でないため、不用意にポジションを取ってしまいます。
FXで勝てるようになってきたら、そのトレードの共通点を調べてルール化することがポイントです。
上述の記録法にある心理面の項目には、明るい心理状態が記録されているはず。
その勝利のトレードで成功するイメージを思い描いてみると、思わぬポジティブ効果がありますよ!
無駄なポジションを繰り返すのではなく、成功するポジションを再現することに集中しましょう。
トレードルールを紙にも書き出して見える化する
FXポジポジ病の方は、極めてあいまいな意思決定で各トレードを行っています。
トレードルールを紙に見える化することで、先々の行動に対する意識づけが変わってきます。
ポイントは脳を過信しないこと。ルールが見える化されるだけで、心理的にFXポジポジ病に抑制がはたらきます。
嘘だ!と思うような何気ないちょっとした仕組みが、大きな成果につながっていくものです。
トレードルールを破ったときのルールを決める
FXポジポジ病の方はトレード回数を減らす仕掛けづくりが大切で、実行するためにはシンプルなものが一番!
トレードルールを破ったときのルールは、体感できる罰則的なものがおすすめです。
例えば、ルールを破った翌日は絶対にトレードをやらない、値動きのあるチャート研究のみとする。
値動きのあるFXチャートを見るだけでポジションを取れないことは、FXポジポジ病の方に苦痛きわまりないこと。
ただし、ポジションをとらないことで客観的に相場と自分の両方を観察することができ、意外な発見さえ得られる有益な罰則です。
一日の終わりにやるべきトレードをやりきった自分を確認する
上述の通り、FXポジポジ病は自信のなさの裏返し。まずはルール通りのトレードをやりきった自分を意識して確認することが大切です。
それは勝利である必要はありません。損失トレードであっても、あなたが決めたことを完遂することに意味があります。
勝敗問わず、ルール通りのトレードを積み重ねて得られる充実感を大切にしてください。
FXポジポジ病を癒やしていく効果を心理面から感じることができますよ!
トータルプラスの思考で長期的な損益を考える
FXトレードでは安定して稼ぎ続けるために、収支をトータルでプラスにする計画が重要です。
FXポジポジ病の方は一回当たりの取引にとらわがちです。
一日単位、一週間単位、月単位まで伸ばしていけるといいですね。
トレード記録を参考に、どのようなFX取引を続ければトータルプラスになるのかを分析しましょう。
トレードは日常生活そのもの!生活習慣の改善を心がける
FXポジポジ病の方は、日々の生活のなかで自制できないことも多いのではないでしょうか。
相場の余韻で短気になり、家族・友人のちょっとしたことに苛立ったりしがちです。
そんなポジポジ病の方におすすめなのが、今できる目の前の事に集中すること。
特別なことでなくて大丈夫です。
コーヒーを淹れるとき、散歩に出かけたとき、目の前にある物事をしっかり感じとってみてください。
私たちFXトレーダーは、相場の値動きに知らぬ間に支配されています。つねに何らかの判断にせまられて、動くものを追い続ける傾向にあります。
トータルプラスでFXで稼ぎ続けていくために、日々の習慣を通じて心理面のバランスにも心配りをしていきたいですね。
まとめ:FXポジポジ病を克服した先にある理想的なトレードライフ
ここまでFXポジポジ病の特徴から始まり、原因とやめるべき理由、克服法を見てきました。
本記事を3つにまとめると
- FXポジポジ病を克服するために正しい理解が大切
- FXポジポジ病には技術・心理面の原因があることを理解する
- FXポジポジ病は技術と心理面の克服法をバランス良く実践して乗り越える
風邪と同じで、FXポジポジ病を克服する特効薬はありません。
技術的な分かりやすい原因のみでなく、心理面がFXポジポジ病に深く影響しています。
FXで成功している著名トレーダーの方々はどうでしょうか。
厳しく自分を律し、自らのルールを徹底して、真摯な態度で相場に臨む姿勢を貫いているものです。
これまでの通り、FXポジポジ病を治すために特別な対策は必要ないので、気負わないでくださいね。上述の克服法を相場と日々の生活で一つずつ実践すれば大丈夫!
長い人生における資産運用のように、FXも一回一回の取引にとらわれない姿勢が大切です。
FXポジポジ病を克服して心の平安を保ったトレードができるようになると、安定したFX収入とともに充足感の高いトレードライフが待っています。
猪首顧問のFXコラム:「ポジポジ病…昔はなかった」
ポジポジ病という言葉をよく聞くようになったのは最近の事です。
現在は取引環境が進化(変化)したことが原因かもしれませんね。
30年前はインターネット取引の環境がありませんでした。
トレードをするためには、証券会社の店頭に行って注文をするか、電話で自分の営業担当者を呼び出し、口頭で発注するしかなかった。
つまり…
- トレードする機会が、物理的に限られていた。
- ポジポジができる環境が無かった。
と言えるでしょう。
現代は、時間、場所、金額、などの制約はなく自由にトレードができてしまいます。
2~30年前は、個人が金融マーケットに参加する機会は、株式トレードか、商品先物トレードしか無かったわけです。
ここに参加するためには、いろんな制約がありました。
一番大きな制約は“時間”です。
マーケットは取引所が稼働している平日の9:00~15:00だけ。
投資家が見ているチャートも、一番短い足が「日足」でした。
今みたいに、5分足とか、1分足とか、ティック足とか…そんな短い時間軸では、相場を見て無かったんですね。
ポジポジ病になる要素が、少なかったわけです。
そういった意味では、ポジポジ病は「現代病」なのかもしれません。
一般的に言われるギャンブルと比べてみましょう。
パチンコにしても、公営ギャンブルにしても、カジノにしても、プレイするためには、特定の場所に、それも決められた時間に行かなくては、プレイそのものができません。
中央競馬であれば土日だけとか、パチンコであればお店の営業時間だけとか、プレイできる場所も特定されます。
自宅にいながらパチンコってできませんよね。
カジノのルーレットにしても(そもそも日本国内にはまだカジノは存在しませんが)、郊外ににある高級リゾートホテル内にある、カジノ施設に行かなくてはいけません。
それに対して、FXトレードはどうでしょう?
上記のような「時間・場所・掛け金」の制約が、ほとんど無いのです。
なぜポジポジ病はFXトレーダーに圧倒的に多いのか
トレードの対象となるマーケットは、なにもFXだけではありません。
商品先物、株式、信用取引、証券先物、海外株式、etc…
多くの投資商品の中で、なぜポジポジ病はFXトレーダーに多いのでしょうか。
それは、FXが24時間いつでもトレードできることが原因だと考えられます。
株とか商品先物みたいに、取引所取引であれば、トレード時間は限られており(9:00~15:00)、物理的にトレード機会は限られます。
ところがFX取引は、24時間いつでもトレードができてしまいます。
だから、FXでポジポジ病を防ぐためには、あえて自分のトレードを限られた時間と場所を決めておくことが必要です。
ポジポジ病防止のために「自身の取引時間をあらかじめ決めておきましょう」
- サラリーマンであれば、トレードは在宅時に限るとか、スマホでの発注は控える
- スマホでは、レートのチェックくらいにしておいて、エントリーはパソコンにする
といった、具体的なルールを決めてしまうのがよいでしょう。
ポジポジ病は、ギャンブル依存症を超えるくらいにアブナイ「病気」の要素があります。
例えば「トレードは投資活動・経済行為であって、自分はギャンブルをやっているのではない」と自身の行動を正当化していませんか?
予測が不可能な将来の結果に対して、対価を賭けて利益を追求するという点では、ギャンブルもトレードも同じ行為です。
仮に、トレードをギャンブルと同じ行為だと仮定すると、FXトレードは他のギャンブルと比べて、圧倒体に自由度が高いっです。
「掛け金の額・参加できる時間帯・参加できる場所」などなど…
だからこそ、自らに課す制約が大事なのです。
ポジポジ病を甘く見ないで、ちゃんと治療をして克服してください!
ポジポジ病の克服ができれば、一気に勝ち組への道が近くなります!
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