本を使ってFXの勉強をしたい
どんな本を選んだらいいんだろう…
本記事では、本気でFXの勉強をしたい人向けに初心者から上級者まで役立つ、本の選び方やおすすめ本ランキングを紹介します。
- FXの本をどう選べばいいか
- FXのおすすめ本ランキングベスト7
- 「FXを本で勉強するのは意味がない」の真偽
FXで収益を上げるためには専門用語を覚えたり、自分に合ったトレード手法を見つけたりする必要があります。
本を活用すると知識を体系的に学べるため、いろんな知識を身につけたい初心者にも、知識や経験を統合してワンランク上の勉強をしたい上級者にもおすすめの勉強方法です。
本記事では初心者〜上級者までレベル感にあった本をランキング形式で紹介していますので、参考にしてみてください。
FXを勉強するための本の選び方
まずはFXを本気で勉強するために、どんな本を選べば良いのかについて紹介します。
FX本の選び方3選
FX本の選び方の基本は、自分にとって「わかりやすいか?」を判断の基準にしましょう。
なぜなら、たとえ内容が良くても、自分に合っておらず理解できなければ、効果的に勉強できないからです。
その上で、以下の視点から本を探しましょう。
- 初心者向け〜上級者向けのレベルで選ぶ
- 知りたい情報で選ぶ
- 名著から選ぶ
1つ目は初心者向け〜上級者向けのレベル別に、自分のFXの熟練度から本を選びましょう。
上級者が初心者向けの本を読んでも学びがありませんし、初心者が上級者向けの本を読んでも理解できず学びが深まらないからです。
さらに、FXを細分化して考えることで、より自分のレベルに合った本を見つけやすくなります。
例えば、スキャルピングで成果を出している人でも、ポジショントレードに関しては初心者向けの本でないと読みにくいことがあります。
経験の長さや成果の高さにとらわれず、分野ごとの自分の熟練度を正確に把握するようにしましょう。
- スキャルピング:数秒〜数分の短時間で何度もトレードを繰り返す
- ポジショントレード:1週間以上の期間でトレードする
また、熟練度から本を選ぶ際には、本屋で買う場合であれば実際に手に取って読んで確かめるのがおすすめです。
書いてある内容の意味がわかりやすく理解でき、かつ自分が知らない情報が載っている本を選ぶのがベストです。
そのほか、カラー表記や図解などで視覚的にわかりやすいかも確認しておくと、無理なく読める自分に合った本を探せます。
インターネットで購入する場合には、目次や無料公開ページ、書籍解説コンテンツなどを確認してレベル感をチェックしましょう。
2つ目は、あなたが今興味があること、知りたい情報から本を選ぶのもおすすめです。
興味があることについては多少難しいと感じても、熱意を持って読み進められて知識の吸収率が高くなるからです。
FXの本では主に次のようなジャンルがあります。
- 用語集
- テクニカル分析
- トレード手法(スキャルピング、ポジショントレードなど)
- メンタル維持方法
- 資産管理方法
あくまで傾向ですが、用語集やテクニカル分析、トレード手法については初心者から上級者まで幅広い層を対象としていることが多いです。
一方で、メンタル維持方法や資産管理方法については、基本的には上級者向けの内容です。
前章で紹介した熟練度とも組み合わせて考え、自分に興味があることをわかりやすくより効率よく学べる本を見つけてみてください。
この他、FX本には以下の形式があります。
- 書籍
- 雑誌、マネー誌
- マンガ
「書籍は文字ばっかりでわかりにくい…」という初心者は、マンガから入ると良いでしょう。
例えば、マンガでわかるFXというような題名の初心者向けの本が何冊もあるので、そのような本を選ぶのも良いでしょう。
また、『FX戦士くるみちゃん』というFXをテーマにしたマンガもあります。
雑誌やマネー誌は、情報が体系的にまとまってわかりやすいので、特に初心者にオススメです。
代表的な雑誌として、日経マネー、ダイヤモンドZAi(ザイ)、週刊エコノミストなどがありますが、FXだけではなく、基本的にマネー誌は株式投資など全般的にカバーされています。
なので、物足りなく感じるかもしれません。
そこで、オススメな雑誌が、『外国為替』という日本で唯一のFX専門の情報誌です。
外国為替は手法の解説はもちろん、有名トレーダーのインタビューもあります。
有名トレーダーの中には、テスタ、林貴晴、山中康司、投資家ゾーマ、YEN蔵、ジュンFX、オレ的ゲーム速報JIN、スキャトレふうた、もちぽよなどがいます。
外国為替はわかりやすく、かつ内容が専門的で深いので、初心者から上級者まで、FXを楽しく本格的に学べます。
3つ目は、名著から選びましょう。
FXについてはほとんど知らない初心者の場合、そもそもFXにどんな手法や言葉があるのかもわからないため、興味をもてる分野を探すのが難しいこともあります。
「何を読んだらいいのかまるでわからない!」という場合には、名著から選ぶのがおすすめです。
名著は多くの人から支持されており、どんな時でも通用する普遍的な内容が書かれていることが多いからです!
特定のジャンルではなく幅広いジャンルを扱っている本を選ぶと、FXの全体像を理解して興味の持てることを探せるようになります。
専門用語も徐々に覚えていけば読める本も増えていくでしょう。
また、中上級者で「ある程度の成果は出たけどこの先のイメージが湧かない」と感じている場合にも、名著を選ぶのがおすすめです。
初心者の頃には理解できなかったことの重要性に気づき、より深い学びにつながる可能性があるからです。
逆に、攻略本的なものは内容が薄いため、おすすめしません。
FXのおすすめランキング本7選
初心者、中級者、上級者のレベル別におすすめなFX本7冊をランキング形式で紹介します。
- FX超入門 ダウ理論を理解して値動きの本質を掴む
- ずっと使えるFXチャート分析の基本
- 本気で稼ぎたい人のためのFXテクニカル分析の教科書
- 円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法
- ガチ速FX 27分で256万を稼いだ“鬼デイトレ”
- 高勝率トレード学のススメ
- マーケットの魔術師
初心者向け
1冊目は、『FX超入門 ダウ理論を理解して値動きの本質を掴む』(著者:かなわ)です。
この本は、Kindle書籍として販売されており、1,100件以上のレビューがついているほど人気のある書籍です。
200年以上も前に提唱され、現在でも使用されているダウ理論がわかりやすく解説されています。
ダウ理論ではチャートの動きを6つの法則で説明しており、初心者でも値動きを予想しやすいシンプルなものになっています。
例えば、ダウ理論の6つ目の法則では「明確なサインがなければトレンドは転換しない」とされており、明確なサインを見つけることさえできればエントリーポイントがわかります。
- トレンド:相場が継続的に上昇または下降している状態
- エントリーポイント:新規注文するタイミング
エントリーポイントがわからない初心者は、本書でダウ理論をマスターしてみると良いでしょう。
2冊目は、『ずっと使えるFXチャート分析の基本』(著者:田向宏行)です。
この本では、ローソク足を論理的に分析・観察して値動きを予想するFXの基礎をわかりやすく学べます。
この値動きを把握する力は、FXだけでなく株式や仮想通貨などの他の投資商品にも活用可能です。
ローソク足から値動きを読むことは一見地味ですが、いきなりテクニカル分析を学ぶよりも、こういった基礎を固めることでより確実に勝つ力が身につきます。
なので、FX初心者におすすめの一冊と言えます。
- ローソク足:値動きを始値・終値・高値・安値で表したチャート
- テクニカル分析:過去の値動きのチャートから今後の値動きを予想する分析方法
テクニカル分析は視覚的にわかりやすく、一目で市場の流れを把握できるように感じるものですが、実際には感覚に頼ってしまいタイミングを見誤ることも少なくありません。
そのため、本書は「感覚的ではなく論理に裏打ちされたトレード方法を知りたい」という人にもおすすめの一冊です。
3冊目は、『本気で稼ぎたい人のためのFXテクニカル分析の教科書』(著者:FXトレーダーZ)
この本では、テクニカル分析をどう活用したら良いのかがわかりやすく解説されています。
テクニカル分析はチャート上で値動きを読むものだからこそ、思考が短絡的になりやすく多くの人が判断を間違えます。
本書では「こういう場面ではこうするべき」といった短絡的なノウハウではなく、場面を冷静に分析するために必要な観点を学べるのが特徴です。
テクニカル分析ではさまざまな指標が使われますが、本書では本当に参考になる指標を46個に厳選しています。
なので、どんなテクニカル分析が使えば良いかわからない初心者におすすめです。
また、自分の手法をさらに深めたい中級者、上級者にもおすすめです。
「勉強することが多すぎて困る!」と感じている人は、本書で参考になる指標を把握して効率よく勉強を進めてみてください。
ちなみに、テクニカル分析を極めたトレーダーにギャンという人がいます。
ギャンはギャン理論という独自の理論を提唱しており、FXにおいてはダウ理論に次いで重要な理論です。
ギャン理論の基礎やトレードに生かす方法については、以下の記事で取り上げているのでこちらも参考にしてみてください。
中級者向け
4冊目は、『円安・円高でもFXで稼ぎ続けるうまい方法』(著者:TAKA)です。
この本では、勝率ではなく損益率を大切にすることで、勝つ回数が少なくとも利益を上げる手法がわかりやすく紹介されています。
チャートだけでなく各国の政策なども含めた市場の動きを見ることで、1回あたりの損失額を減らし、1回あたりの利益額を増やすことが可能です。
この手法を使えば円安でも円高でも利益を出せるため、継続的に利益を得るスキルが身につきます。
そのため、「ある程度FXを勉強して単発で利益を出せるようになったけど、継続的に利益を出せない」という中級者向けの本と言えるでしょう。
なお、チャート以外でFXの値動きを予測する際には、経済指標をチェックすることが大切です。
5冊目は、『ガチ速FX 27分で256万を稼いだ“鬼デイトレ”』(著者:及川圭哉)です。
この本はその名前の通り、1日以内のトレードを行うデイトレードで成果を出す方法がわかりやすく解説されています。
軸となるのが、時差を考慮して世界のトレーダーの行動を読むことと、複数の通貨ペアの値動きから上がりそうな強い通貨と下がりそうな弱い通貨を導き出すことです。
著者は世界全体から値動きを予測することで読み間違いを減らし、ここぞという時に迷いなく資金をかけることで、27分で256万円という高い成果を実現した実力者です。
少ない取引で大きく勝ちたい人や、デイトレーディングの考え方を知りたい人、ファンダメンタル分析をしてみたい人に適した本と言えるでしょう。
デイトレーディングを学びたい人には、以下の記事もおすすめです。
こちらの記事では漫画で学べるおすすめ本や、勉強方法についても紹介していますので、初心者もぜひご覧ください。
6冊目は、『高勝率トレード学のススメ』(著者:マーセル・リンク)です。
この本は、成功するトレーダーの特徴が深掘りされており、勝つために必要な要素を網羅的に学べる名著です。
570ページ以上にもおよぶ大著でもあり、テクニカル分析はもちろん、成功するトレーダーの特徴を身につける方法やメンタルの保ち方などを学べます。
かなり骨太の内容であるため中上級者向きで、何度も読み返してトレード技術を磨いていきたい人に向いています。
この本と同じ「高確率トレードシリーズ」には、『高確率トレード学入門』という本があり、こちらは初心者でも読みやすい内容です。
なお、FXトレードにおけるメンタルの保ち方については以下の記事で紹介しています。
こちらの記事は初心者でもわかりやすく、プロが詳細に解説しているのでぜひご覧ください。
上級者向け
7冊目は、『マーケットの魔術師』(著書:ジャック・D・シュワッガー)です。
この本はFXに限らず、株式投資などさまざまな投資で成功を収めたトレーダーへのインタビューをもとに執筆されています。
投資対象やトレード手法は人それぞれですが、だからこそさまざまなトレーダーの考え方を知ることができ、市場の流れを読むための本質的な考え方を学べます。
具体的なトレード手法や分析手法について書かれているわけではないため、今後、利益をさらに伸ばしていきたい上級者向けの本と言えるでしょう。
また、以下の記事では勝てるトレーダーになるための方法を紹介しています。
「初心者だけど目指すべき姿を先に知っておきたい」という人は、こちらの記事もあわせて学んでみてください。
FXは本で勉強しても意味がないのか?
FXを勉強するために本を探している時に「本で勉強しても意味がない」という情報を見て、不安を感じた人もいるかもしれません。
「本でFXの勉強をすることに意味はあるけれど、やり方を間違うと意味がなくなってしまう」というのが実際のところです。
FX本を読んでも意味がない人の特徴
次に挙げるようなやり方では思うように成果が出ず、勉強をする意味がないので、よすのがいいでしょう。
- 本を買うだけで読んでいない
- 読むだけで実践していない
- リアルトレードに踏み切れていない
1つ目は、本を買うだけで読んでいない人です。
本を買うと、それだけで満足してしまうため、本を机の上に置いたっきり「積読」になってしまいやすいです。
本を読まなければ、FXの知識も手に入りませんし、トレードをするための素地もできないので前に進めなくなってしまいます。
本を買うだけで満足しがちな人は、休日に本屋に行って気になる本を買い、すぐに読み始めるのがおすすめです。
買った瞬間が本に対する興味が最も高いからです。
家に帰ると集中できない人は、カフェに立ち寄って読むと、勉強の習慣が付き、続けやすいです。
家に溜まっている本を読む際にも、カフェに行くと家にいるより誘惑が少なく集中しやすいでしょう。
また、日常生活で電車やバスに乗る機会がある人は、待ち時間や乗っている間を読書時間にしてみてください。
1回5分など短い時間であっても積み重ねで大きな時間になりますし、読まない場合と比較するとFXの勉強がグンと前に進みます。
短い時間だからこそ始めるハードルが低く、集中力も保ちやすいという利点もあるのでぜひ取り入れてみてください。
2つ目は、読むだけで実践していない人です。
買った本を読んだはいいものの、実践に落とし込むところまでいかない場合も、勉強したことを活かせないためあまり意味がありません。
例えば、移動平均線やボリンジャーバンドなどのチャート分析について書かれた本を読む際には、過去の実際のチャートを開いてみましょう。
移動平均線やボリンジャーバンドについての文章を読んでいるときには、実際にチャートに表示させて、本に載っている通りの動きになっているかを確認してみると理解しやすいのでオススメです。
すでに解説されているものを見るよりも、実際のチャートで当てはまる形を探す方が実践的で深い学びとなります。
実際、本に書かれているものをチャート上で見つけられないと、トレードのしようがありません。
本を読み終えてから実践に移るのも良いですが、読み終えて満足してしまう可能性もありますし、読み直しが必要となり二度手間なので読みながら実践してしまうのがおすすめです。
実践したことは記憶に残りやすく、実際に取り組んでみることで新たな疑問が生まれ、学びを前に進めやすくなります。
なお、移動平均線やボリンジャーバンドについては、以下の記事で解説しているので活用してみてください。
基礎の考え方はもちろん、実際にチャート上で表示させる方法について紹介しているため、初心者にもおすすめです。
3つ目は、リアルトレードに踏み切れていない人です。
本で読んだ内容を実践に移してはいるものの、デモトレードに終始しており、リアルトレードに踏み切れない場合も、学びが浅くなってしまいます。
画面上の操作はリアルトレードであっても、デモトレードあっても同じですが、かかるプレッシャーはまるで違います。
デモトレードであれば迷いなくエントリーできていた局面であっても、リアルトレードになった途端に迷いが生じてタイミングを逃してしまうのはよくあることです。
こういった経験を積むと、以下のように学びを深めようとする意欲が湧いてきます。
- 迷っていては利益を出せなくなってしまう…どうしたらいいだろう?
- 迷わなくて済むようにもっと分析の精度を高めよう
- メンタル面の勉強もしてみよう
- 迷わずにエントリーできるのはどのくらいの金額なんだろう?
- FX投資の資金を見直してみよう
- 資産管理方法についても勉強してみよう
こういった自分のうちから湧き上がる問いや意欲が、単なる暗記ではなくデータに基づいた思考による学びにつながりやすいです。
思考による学びができると、実際の投資でも適切に局面を判断して投資できるようになります。
「知識は身についたけど成果が出せない」という場合には、勉強が単なる暗記になっていないか、本の内容を機械的に実践するだけになっていないか振り返ってみましょう。
FXの勉強において「一人では実践に移すのが怖い、難しい」と感じる人は、勉強会やスクールで仲間を見つけるのも良いかもしれません。
ただし、FXの勉強会やスクールは詐欺被害も多いため、利用する際には事前に知識を身につけて安全なものを選べるようにしておくことが大切です。
FXの勉強会やスクール選びで注意するべきことについては、以下の記事で触れているのでこちらをチェックしてから参加するかどうか決めてみてください。
FXのスキルを磨くために本を読もう
この記事ではFX初心者から上級者まで、FXの勉強におすすめな本をランキング形式で紹介しましたが、どの本が読みやすく勉強になるのかは、個人の興味やFXの熟練度によって異なります。
本を選ぶ際には、本屋に行って実際に開いて中を少し読み、興味を惹かれるものを探すのがおすすめです。
インターネットで購入する場合も、書籍紹介のコンテンツや無料公開ページを見て吟味すると失敗を減らせます。
せっかく勉強を始めても、自分に合わない本を選んでしまうとFX自体に苦手意識を持って、稼げるようになる前に辞めてしまうかもしれません。
「本気で勉強したい!」という人は、本記事を参考にしながら、本日からでも本を選ぶところから本気で向き合っていきましょう。
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