突然ですが、こんな悩みを抱えていませんか?
- インジケーターを用いたトレードロジックを自動で検証できるようにしたい・・・
- 購入したサインツールの精度が良く、トレードを自動化したい・・・
- インジケーターを使ったトレードロジックの売買を自動化し、更に自動資金管理などの付加機能を付けたい・・・
本記事では、そういった悩みを抱えている裁量トレーダーに向けて、インジケーターを用いて行うエントリーや決済を自動化するための方法を解説します。
とくに、市販のインジケーターを使っている方は必見です。
本記事ではインジケーターをEAにする方法を以下の2つに分けて解説します。
- EA化するツールを利用して作成する
- MQL言語を用いて自作する
本記事を読むことで、トレードを全て自動化できるため、以下のような大きなメリットを得ることができます。
- メンタルの安定につながる
- データをまとめることで、資金管理がしやすくなる
- 今までチャートを見ていた時間が自由時間に変わる
- Sign To EA
- Arrow EA
- シグナル系カスタムインジケーターで自動売買するEA
- EAつくーる
- MQL言語の学習
2022年6月現在では、上記の方法が有効です。
前提知識
本記事を理解するには
・EAとは何か
・EA化の定義
の要点を理解する必要があります。
EAとは
EAとはExpert Adviser(エキスパートアドバイザー)の略で自動売買プログラムのことです。
インジケーターとの違いは、自動的に売買できるところ。
EAを稼働するには、FX取引プラットフォームであるMT4・MT5で利用できるツールが必要になります。
EA化の定義
今回のEA化するインジケーターは「サインツール」とします。
エントリーまたは決済(あるいはその両方)が含まれるインジケーターのこと。
通常のインジケーターのみではEA化することができないため、売買取引が可能なサインツールに限ってEA化を試みます。
※以降インジケーターはサインツールのこととする。
インジケーターをEA化させるツール
インジケーターをEA化させるツールは以下の通りです。
ツール名 | 価格(定価) | 機能性 |
---|---|---|
Sign To EA | ¥149,800 | ★★★★★ |
Arrow EA | ¥34,800 | ★★★★☆ |
シグナル系カスタムインジケーターで自動売買するEA | 無料 | ★★★☆☆ |
番外編 | ||
EAつくーる | ¥29,800 | ★★★☆☆ |
順に解説します。
Sign To EA
「Sign To EA」では、お持ちのインジケーターからお好きなサイン番号を6種類まで指定してエントリー・決済することが可能です。
つまり6ポジションまで持てるということ。
また「Sign To EA」ならではの機能も備わっているため、非常に高機能なツールと言えるでしょう。
- 6種類までのサインでエントリー・決済
- TP/SL任意設定・個別ON/OFF
- ロット自由設定
- 最大保有ポジション数設定
- 建値移動
- トレーリングストップ
- 分割決済
- ドテンエントリー
- 指定時間決済
設定方法マニュアルもついてくるため、パソコンが苦手な方でも簡単に設定ができるような設計です。
Arrow EA
「Arrow EA」では、矢印インジケーターをEA化することが可能です。
また、「Arrow EA」では、以下の機能の補填をすることができます。
- 基本トレード
- MTF(マルチタイムフレーム)トレード
- マネーマネジメント
- トレード時間制限
- トレード結果メール通知
- フィルター追加
特にフィルター追加機能では、最大5種類のファイルター組み合わせてトレードができるため、手法を一部加工したオリジナルのEAを作ることもできるようになります。
「Arrow EA」は1ポジションしか持てない仕様です。
対応するインジケーターが限られている点には注意が必要です。
シグナル系カスタムインジケーターで自動売買するEA
矢印やドットなどのマーク(バッファー)で描画される、その他オブジェクトでの描画でないことやリペイントしないことの条件をクリアしたインジケーターをEA化することができます。
一度発生した矢印などのマークが書き換えられてしまうこと。
例えばZigZagの高安値などは、毎ローソク足ごとに更新する可能性があるため、サインが次のローソク足に書き換えられてしまうことが挙げられます。
また、最小限の機能は備わっているツールです。
- ロット数調整
- SL/TP調整
- 許容スリッページ
- トレード時間調整
- トレーリングストップ
MQL言語の知識がある方はこれさえあればOKと言えるでしょう。
【番外編】EAつくーる
「EAつくーる」は投資コンテンツ・EコマースのGogoJungleが提供するEA作成ツールです。
サインツールをそのままEAに変換する訳ではないですが、カスタムインジケーターをもとにEAを作ることが可能です。
- メール通知
- アラート通知
- ポップアップアラート表示
- 複利運用
- マーチンゲール
- トレーリングストップ
- 建値ストップ
- ドテン機能
- 両建て防止
- デモ口座・口座番号制限
- 通貨ペア・時間足・業者・最大スプレッド・時間・曜日制限
- 指定時刻・一定時間通過決済
- 週末取引停止
- 一本あたりのエントリー回数制限
- ピラミッディング
- ナンピン
- 最大ポジション数制限
- 取引回数1回制限
- 始値でのみエントリー
- 連続エントリー制限
- 五十日指定
- 全決済
インジケーターを持っていなくとも手法を言語化できれば、直感的にEAを作ることも可能です。
MQL言語を用いて自作する
MQL言語とは、FX取引ツールであるMetaTrader4(MT4)またはMetaTrader5(MT5)で使用するプログラミング言語の総称です。
MQL言語を習得すればEAを自作することが可能です。
インジケーターをEA化するツールには、
・EA化できる条件が限られている
・思うようなフィルターがかけられない
など、どうしても限界があります。
上記のツールでも不満や不安が残る方は、MQL言語を取得して自作でEAを作ることをおすすめします。
MQL言語を学ぶメリット
MQL言語を学ぶメリットは以下の通り。
- トレードを効率化できる
- トレードの検証ができる
- メンタルに左右されにくいトレードができる
- ツールの販売ができる
順に解説します。
トレードを効率化できる
EAを稼働中はチャートを見ていなくてもルール通りにエントリー決済が入るため、他のことに時間を時間を割くことができます。
- トレーダーに必要な検証
- トレード以外の仕事
- 趣味の時間
トレーダーライフを圧倒的に効率化できます。
トレードの検証ができる
裁量トレーダーはその時の値動きや経済の波などで見極める方もいます。
しかし、MQL言語を理解しEAが作れると、過去のデータから手法の検証を素早く行うことが可能です。
手作業だと時間がかかる検証も、別のことをしながら行うことができます。
メンタルに左右されにくいトレードができる
裁量トレーダーは、常にチャートに張り付き値動きを確認するため、メンタルが揺さぶられる瞬間が多くなります。
対してEAトレーダーは、チャートを見なくても取引できるため、安定したメンタルでトレードに臨むことができます。
ツールの販売ができる
EAやインジケーターを制作できれば、販売することも可能です。
金融庁認可の販売サイトなどで審査に通れば、副業として事業を持つこともできるでしょう。
このように、トレーダーはMQL言語を知っているだけで非常にトレードを有利に進めることができます。
MQL言語を学ぶデメリット
MQL言語を学ぶデメリットは以下の通り。
- プログラミングの構造を覚えるのに時間がかかる
- 勝ちトレーダーになれるかは別の話
順に解説します。
プログラミングの構造を覚えるのに時間がかかる
MQL言語はC言語に似ているプログラミング言語です。
プログラミングに耐性がついている方は問題ありませんが、新しく始める方には大きな障壁となるでしょう。
書籍やブログでも学習ができますが、限定的かつ専門的用語が非常に多いです。
初心者が最短距離で学習したいのであれば、セミナーやオンライサロンなどで質問できる場所に行くことを強くおすすめします。
勝ちトレーダーになれるかは別の話
「MQL言語ができるから人生安泰」
そんな保証はありません。
EAを作成した後も検証を行い、自らの戦略に合わせたスタイルで戦う必要があります。
MQL言語ができる方も当然数多く存在するため、勝ちトレーダーになるには日々の学習などは必要不可欠です。
まとめ:インジケーターをEA化させたいならツールの購入がおすすめ!
ここまでの内容をまとめると
初心者:有料ツールを利用してEA化
MQL言語がわかる方:無料ツールを利用してEA化
他の手法も作りたい方は下記の手段も有効です。
初心者:EAつくーるを利用して簡易的にEAを作成
MQL言語に慣れてきたら:書籍・ブログ・セミナーなどで学習
あなたのMQL言語の理解度によって判断することをおすすめします。
初心者であればツールの購入をしてから学習するのが最も効率的と言えるでしょう。
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