【海外FX】ボーナスのクッション機能ってなに?FXのプロが解説

海外FX業者は国内FX業者と比較した際に多くの点で異なった特徴を持っています。

国内FX業者海外FX業者
最大レバレッジ25倍最大レバレッジ何百倍〜無制限
追証ゼロカット 
キャッシュバックメインボーナスが豊富
国内FX業者と海外FX業者の比較

これらの特徴の中でも、海外FX業者のボーナスは国内FX業者のボーナスとは種類や利用方法が異なるため、理解するのが困難です。

そこでこの記事では以下の3つについて解説します。

  1. 海外FXのボーナスとは?
  2. 海外FXのボーナスのクッション機能とは
  3. ボーナスに関してよくある質問

また最後には、海外FX業者を利用することが危険である理由も説明します。

目次

海外FXのボーナスとは?

海外FX業者では、口座開設時や入金時、取引ごとにトレーダーに付与される「ボーナス」という制度があります。

ボーナスは証拠金として利用が可能で、MT4・MT5などのプラットフォーム上ではクレジットとして表記されることが多いです。

また、常にボーナスを付与している業者もあれば、ボーナスは不定期開催のキャンペーン時にしか付与しないといった業者もあります。

ここでは海外FX業者で一般的な3つのボーナスについて解説していきます。

  1. 口座開設ボーナス
  2. 入金ボーナス
  3. 取引ボーナス

口座開設ボーナス

海外FX業者口座開設ボーナス
XM3,000円
is6FX5,000円
Axioryなし
TitanFXなし
FBS100ドル
HotForexなし
海外FX業者の口座開設ボーナス

口座開設ボーナスとは、FX業者で新規口座開設した場合に受け取ることのできるボーナスです。

口座開設ボーナスをもらえるのはトレーダー1人につき1回までであり、同じFX業者内で追加口座開設をしても口座開設ボーナスを新たに受け取ることはできません。

現金を入金していなくても、口座開設ボーナスで得たボーナスだけでハイレバレッジなトレードを開始することができることから、日本のトレーダーからの人気を博しています。

入金ボーナス

海外FX業者入金ボーナス
XM100%入金ボーナス20%入金ボーナス
is6FX10%〜200%入金ボーナス
Axioryキャンペーンにより異なる
TitanFXなし
FBS100%入金ボーナス
HotForex50%入金ボーナス100%入金ボーナス
海外FX業者の入金ボーナス

口座開設ボーナスの次にもらうことのできるボーナスが入金ボーナスです。

入金ボーナスは口座への入金時に入金額に応じたボーナスを獲得できるという仕組みです。

またFX業者によっては、入金ボーナスの内容が入金総額によって数段階に分けられていることもあります。

例えばXMの場合は入金ボーナスは2種類あり、入金額5万円までは100%入金ボーナスが適用され、入金額5万円から50万円までは20%入金ボーナスが適用されます。

XMの入金ボーナスの例

XMのスタンダード口座に6万円を入金したとします。

6万円のうち、

5万円に対して100%入金ボーナスが適用される→ボーナス5万円

1万円に対して20%入金ボーナスが適用される→ボーナス2,000円

したがって取引プラットフォーム上では以下のように表記されます。

現金:6万円

ボーナス(クレジット):5万2,000円

口座残高:11万2,000円

入金額が入金ボーナスの対象額よりも大きくなってしまった場合、それ以降は入金ボーナスが適用されなくなります。

しかし、海外FX業者によっては入金ボーナスを復活させるキャンペーンを行うことがあります。

ボーナス復活のキャンペーンに参加することで、使い切ってしまった入金ボーナスを再び使用できるようになります。

取引ボーナス

海外FX業者取引ボーナス
XM10〜20XMP/ロット
is6FXなし
Axioryなし
TitanFXなし
FBS最大15ドル/ロット
HotForex12HOTForexバー/ロット
海外FX業者の取引ボーナス

海外FX業者の中には、取引を行うごとに取引量に応じたボーナスを提供している業者もいます。

例えば、XMにはXMロイヤルティプログラムと呼ばれる取引ボーナスが存在します。

ランクEXECUTIVEGOLDDIAMONDELITE
XMP/1ロット10XMP13XMP16XMP20XMP
XMロイヤルティプログラムのランク表

XMロイヤルティプログラムでは取引日数が増えるほど、ランクが上昇していき、それと同時にトレード時に獲得できるXMP(XMポイント)が増加します。

XMPとはXMで換金可能なポイントのことで、「現金」または「ボーナス」に換金することができます。

このように、海外FX業者では豊富な取引ボーナスを与えることによって、日本のトレーダーの口座開設を促進しています。

補足:海外FX業者のボーナスが豊富な理由

普段から国内FX業者でトレードしている方からすると、海外FX業者のボーナスはあまりにも豊富で驚かれるかもしれません。

しかし、海外FX業者がここまでのボーナスを提供できるのは注文の処理方式にDD方式とNDD方式を併用しているからと考えられます。

トレーダーからの注文をNDD方式で処理した場合、FX業者の収益はコミッションと呼ばれる「取引手数料」とマークアップ と呼ばれる「スプレッド」になります。

NDD方式による収益はトレーダーの取引量に比例して伸びていきますが、トレーダーに豊富なボーナスを付与できるほどの収益にはなりません。

一方トレーダーからの注文をDD方式で処理した場合、FX業者はトレーダーと同様に為替差益で利益を出すことになります。

当然予測が見誤れば為替差損により損失を被りますが、予測が当たった場合にはNDD方式で処理した時よりも大きな収益が期待できます。

したがって、NDD方式により安定的に少額の収益を出しつつ、DD方式によって大きな為替差益を狙うという2つの方式の併用であれば、豊富なボーナスを提供することができるほどの収益を期待できます。

海外FX業者や海外FXのアフィリエイターによる

我々はNDD方式のFX業者です

海外FX業者はNDD方式だから安全!

などの発言はかなり信ぴょう性に欠け、日本のトレーダーを海外FXへ誘導するための売り文句として考えるのが妥当です。

海外FXのボーナスのクッション機能

海外FX業者のボーナスは基本的にトレードの際の証拠金として使用することができます。

しかし重要なのはそのボーナスにクッション機能がついているかどうかです。

ここでは以下の3つについて解説していきます。

  1. ボーナスのクッション機能とは
  2. ボーナスにクッション機能があることによるメリット

ボーナスのクッション機能とは

クッション機能とは一言でいうと、トレードによる損失をボーナスで補填できる機能のことをいいます。

ボーナスにクッション機能がある場合、入金分の現金に加えてボーナスも口座残高として利用できるようになります。

したがってトレードで入金額以上の損失を抱えていたとしても、ボーナス分も口座残高として換算されるので、ロスカットを回避することができます。

クッション機能がある場合の例

5万円を入金して入金ボーナスを5万円獲得した。

この時口座残高である10万円全てを証拠金として使用することができます。

トレードで損失が5万円出た時は、現金から差し引かれるので現金は0円になります。

しかし、ボーナス分である5万円はまだトレードで使うことができます。

ボーナスにクッション機能がない場合、口座残高として反映されるのは入金分の現金のみであって、ボーナスはエントリーする際の証拠金として一時的に使えるだけになります。

クッション機能がない場合の例

5万円を入金して入金ボーナスを5万円獲得した。

この時口座残高は5万円ですが、証拠金として10万円を使えることになります。

口座残高が10万円の時と同様の大きさのポジションを抱えることはできますが、5万円の損失が出た時は、現金が0円となりトレードをすることができなくなります。

ボーナスにクッション機能がない場合、ロスカットを回避するためにボーナスを使用することができないので、ハイリスクなトレードになってしまいます。

クッション機能があることによるメリット

ボーナスにクッション機能があることによるメリットは2つ挙げることができます。

  1. ロスカットになりにくい
  2. ボーナスだけで取引が可能

1つ目のメリットはロスカットになりにくいことです。

ボーナスにクッション機能があると、抱えているポジションに対しての有効証拠金がボーナス分増えるので、証拠金維持率を高い水準に保つことができ、結果的にロスカットになりにくくなります。

クッション機能と証拠金維持率の関係

口座に10万円の現金と10万円のボーナスがあるとします。

現金10万円のみでトレードしている時の証拠金維持率が100%だったとします。

ここでボーナスにクッション機能がある場合は、ボーナスの10万円も有効証拠金として換算されるので、

証拠金維持率を200%にカサ増しすることができます。

したがって証拠金維持率がロスカットの基準値に達するまでの距離も長くなるので、ロスカットになりにくいということになります。

海外FX業者ではもとよりハイレバレッジでのトレードが可能ですが、クッション機能のあるボーナスを利用することで入金額に対して実質的により大きなレバレッジをかけたトレードが可能になるという見方もできます。

2つ目のメリットはボーナスだけで取引可能になることです。

口座残高に現金とボーナスの両方がある場合、現金から先に減っていくことになります。

クッション機能があるボーナスの場合、トレードによる損失で現金の残高が0になってもボーナス分だけでトレードを続けることができます。

つまり一度トレードで全ての現金を失ったとしても、ボーナス分で再起できる可能性があるということです。

とはいえ、本来であればトレードができなくなるほどに資金がなくなったということは、使用している手法自体に大きな欠点があるか、資金管理が上手くできていない証拠でもあります。

ボーナス分のクッションに頼ったトレードを繰り返してしまうと、いつか取り返しのつかない損失を被ってしまう可能性があるので注意する必要があります。

ボーナスに関してよくある質問

ここでは、海外FX業者のボーナスに関してよくある質問を3つ取り上げて、それぞれ解説をしていきます。

  1. ボーナスを出金することはできるのか?
  2. ボーナスは消失することがあるのか?
  3. ボーナスは課税対象になるのか?

ボーナスを出金することはできるのか?

基本的に出金できないと考えてください。

ボーナスはMT4・MT5などの取引プラットフォーム上では口座残高の一部として表示されますが、実際にはFX業者側がボーナスに応じて最大レバレッジを上昇させているにすぎません。

ボーナスとレバレッジの関係

最大レバレッジが400倍の口座に現金5万円とボーナス5万円が入っていたとします。

この時FX業者の取引システムの上では、

この口座では現金5万円で最大レバレッジが800倍のトレードができる

という処理になっています。

したがって、ボーナスが口座に入金されているわけではないので、出金することが不可能です。

ただし、例外として取引ボーナスで獲得したポイントなどが現金に換金可能な場合があります。

ランクEXECUTIVEGOLDDIAMONDELITE
XMP/ロット10XMP13XMP16XMP20XMP
XMロイヤルティプログラムのランク表

例えば、XMのロイヤルティプログラムでは1ロットにつき最大で20XMPを獲得することができます。

このXMPはボーナス、つまりクレジットに交換してトレードの証拠金として使うか、現金に交換して出金するかの2つの手段を選ぶことができます。

XMPの交換率の計算式

現金=XMP/20

クレジット=XMP/3

それぞれ以上の計算式に則って交換率が決まっており、トレーダーは現金とクレジットのどちらに交換するかを選ぶことができます。

この時、現金への交換を選ぶことでボーナスを出金することができます。

ボーナスは消失することがあるのか?

あります。

ボーナスが消失するケースは、一般的には3パターン考えられます。

1つ目は、ボーナスが付与されている口座から出金を行った時です。

業者によっては、口座から出金した額と同じ割合だけボーナスも消失してしまいます。

出金に伴うボーナスの消失

口座に現金10万円とボーナス5万円があるとします。

1万円を出金するとき、現金10万円の10%が出金されたことになります。

したがって、ボーナスも5万円の10%である5,000円が消失します。

出金後の取引プラットフォーム上の表記は以下のようになります。

現金:9万円

ボーナス(クレジット):4万5,000円

口座残高:13万5,000円

2つ目は、ボーナスが適用されない口座に資金移動した場合です。

海外FX業者では複数の口座を用意しており、中にはボーナスが一切適用されない口座もあります。

ボーナスが付与された口座から、ボーナスが一切適用されない口座に資金移動した場合は、現金は正常に資金移動されますが、ボーナスは適用外なので資金移動した額と同じ割合だけ消失します。

A口座(ボーナス適用あり):現金10万円、ボーナス5万円

B口座(ボーナス適用なし):現金0円

A口座からB口座に1万円を資金移動させる場合を考えます。

A口座の現金10万円の10%が移動されたことになるので、本来ならボーナス5万円の10%にあたる5,000円も移動されるはずです。

しかしB口座はボーナスが適用されないので、5,000円のボーナスは消失することになります。

したがって、資金移動後のそれぞれの口座の内訳は

A口座:現金9万円、ボーナス4万5,000円

B口座:現金1万円

3つ目は、口座凍結されてしまった場合です。

海外FX業者では長い間トレードをしないままでいると口座が休眠状態になってしまうことがあり、さらにトレードしないままでいると口座が凍結されてしまう場合があります。

口座を休眠状態に保つためには手数料が発生し、毎月一定額がトレード用口座から引き落とされることになります。

手数料がトレード口座から引き落とせなくなった際は口座凍結となり使用不可になるので、ボーナスも当然消失してしまいます。

ボーナスは課税対象になるのか?

ボーナスが課税対象であるかは、そのボーナスが出金可能かどうかによります。

出金できないボーナスの場合は課税対象にはならず、出金できるボーナスの場合は課税対象になります。

国内FX海外FX
申告分離課税累進課税
一律20.315%15%〜55%
国内FXと海外FXの税金

また、海外FXは国内FXに比べて税制上不利になる可能性があることも理解しておきましょう。

まとめ:海外FXのボーナスのクッション機能は諸刃の剣

ここまで海外FX業者のボーナスやボーナスのクッション機能について解説してきました。

ボーナスのクッション機能は諸刃の剣です。

口座資金が多いとつい大きなロットでトレードをしたくなるものです。

ボーナスが付与されることで、入金分の現金では保有できないほどのロット数を取り扱えるようになるので、うまくいけば資金を短期間で増やすことができます。

しかしボーナスが豊富に付与されることで、トレード資金に対するリスク管理が疎かになる危険性もあります。

ボーナスのクッション機能があったとしても、トレードで損をした際に真っ先に減っていくのは自分が入金した資金であることを忘れてはいけません。

加えて、多くの海外FX業者は日本の金融ライセンスを取得しないままサービスを提供している、違法性の高い業態です。

海外FX業者による詐欺被害にあった場合でも、詐欺集団の居場所や情報が掴みにくいため、被害救済を行いにくいのが現状です。

そのためWikiFXでは、資金の安全性やサービスクオリティの高さが証明されている国内FX業者の利用を推奨しています。

取引に役立つ情報をあなたの元に
WikiFXアプリはこちらから

アプリ画面
この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

WikiFXでは、テクニカル分析のやり方から、FX会社の安全性に関する情報まで『今日から役立つFXの情報』を幅広く発信しています。
そして私たちは、FX会社アフィリエイトを一切していません。
だからこそ、正しく・信頼性の高い情報を読者の皆様にお届けする自信があります。

コメント コメント 0

コメントする