EBE IncはマネークリプトとグルとなってMAM詐欺を働き、被害者を多数出しています。
現在は、EBE Incもマネークリプトのサイトにもアクセスできません。
海外FX業者にまつわる詐欺の話はとても多く、今回のEBE Incのケースは海外FXの知識がある投資家ですら引っかかるほどの巧妙な手口でした。
詐欺を防ぐためには、基本的な対策はもちろんのこと、手口を知り未然に防ぐことが重要です。
この記事では、FX会社の格付けサービスを提供しているWikiFXが、EBE Incの安全性について事実ベースで客観的に解説しています。
WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。
EBE Incの安全性を取得ライセンスや規則、Twitterの口コミなど様々な視点から徹底的に調査しましたので、ぜひ参考にしてください。
EBE Incの安全性を基本情報や取得ライセンスから調査
EBE Incの安全性を確かめるために、 公式サイトやWikiFXで下記3点を調査しました。
1.企業情報と特徴
2.取得ライセンス
3.ユーザーの資産保護
基本情報1. 企業情報と特徴
EBE Incの企業情報や特徴は、以下の通りです。
EBE Incの詐欺被害に関する口コミは多く、詐欺業者であることはほぼ間違いありません。
EBE IncとEBE Incを紹介していたマネークリプトのサイトは現在アクセスできないようです。
EBE Incとマネークリプトが行っていた詐欺行為は、海外FX業者の典型的な詐欺であり、投資リテラシーが低い日本人を狙い撃ちにしたものです。
EBE Incの手口を知ることで、海外FX業者の詐欺を防ぐことができます。
以下のスペックは実際にEBE Incが掲げていたものとなります。
特徴 | 詳細 |
---|---|
取扱商品 | ・外国為替 ・貴金属 ・エネルギー ・株価指数 ・仮想通貨 |
レバレッジ | 500倍 |
取引プラットフォーム | MT4 |
スプレッド | 1.4pips~ |
最低入金額 | 1万円 |
ロスカット | 30% |
ゼロカット | あり |
スキャルピング | 可能 |
両建て | 可能 |
ボーナス | なし |
EBE Incの特徴として、下記の3つが挙げられます。
- 取引スペックはやや低い
- マネークリプトの紹介業者
- 詐欺被害者の報告が多い
1つ目の特徴は「取引スペックはやや低い」点です。
スプレッドは広く、レバレッジも低い、ボーナスキャンペーンも一切なしということなので、海外FX業者としての魅力は殆んどないと言えます。
破格の取引スペックではないので、一見安全な業者なのでは?と思う人もいると思います。
破格の取引スペックを餌にして詐欺を行う業者もいるからです。
しかし、EBE Incは一見控えめのスペックだからこそ、利用者が引っかかるタイプの詐欺を行っています。
2つ目の特徴は、「マネークリプトの紹介業者」という点です。
EBE Incが行った詐欺のやり方としては、自ら勧誘するのではなく、マネークリプトという別の会社が電話等で勧誘し、EBE IncのMAMに誘導するというやり口です。
このようにすると、まるでEBE Incが信頼のおける業者のように思ってしまいますよね?取引スペックが抑えてあるので、ある程度は海外FX業者の知識がある投資家でも引っかかってしまっているという口コミも確認してあります。
3つ目の特徴は「詐欺被害者の報告が多い」点です。
EBE Incとマネークリプトによる詐欺被害報告は、多岐に渡っています。
- Yahoo!知恵袋
- 集団訴訟掲示板
等で、様々な被害報告を確認できます。
被害報告者の口コミを確認したい場合は「EBE Incは詐欺なのか?被害報告をSNSで調査」から読み進めてください。
基本情報2. 取得ライセンス
EBE Incが取得している金融ライセンスを、WikiFXで調査しました。
金融ライセンスとは、各国の金融監督機関が発行している『金融業の営業許可証』のことです。
取得をするためには、監督機関からの審査や、資金の預託が必要になる場合があるため、FX会社の信頼性を見極める上で重要な指標の一つと言えます。
取得難易度や規制の内容は、ライセンスを発行する国や機関によって異なります。
EBE Incは、イギリス「FCA(金融行動監視機構)」という、非常に信頼性の高い金融ライセンスを所持しているとしていたそうですが、ライセンス番号の記載がなく、FCA公式サイトの登録状況を確認しても、ヒットしなかったようです。
ノーライセンスで営業を行っている海外FX業者も多く、問題があると言わざるを得ませんが、ライセンスを持っていないのに持っていると詐称する業者はさらに悪質と言えます。
ライセンスの有無で業者の良し悪しはかなり決まってくるので、利用する業者のライセンスの所持と審議は見極めた方が良いでしょう。
基本情報3. ユーザーの資産保護
EBE Incがユーザーの資産保護をするために、「分別管理」や「信託保全」などを公式サイトで明言しているか調査しました。
分別管理・信託保全というのは、FX会社が顧客から預かった資金を管理する方式のことです。
分別管理は、FX会社の運営資金と顧客の預入資金を分別して管理していることを表します。
しかし、本当に顧客資金に手が付けられないのかはトレードにはわかりませんし、会社が倒産した場合に返金される保証もありません。
一方の信託保全というのは、顧客資金と同額の資金を信託銀行などの預ける資金管理方式です。
この場合、会社が簡単に顧客資金に手を付けることはできないですし、倒産しても銀行からトレーダーへ資金が返金されます。
EBE Incは分別管理を徹底していると記述していたようです。
信託保全や保険には加入していないということですが、海外FX業者の大半はEBE Incが語るところと同様の資産管理状態なので、EBE Incに怪しい点はありません。
むしろ、資産が徹底管理されていないことが常態となっている海外FX業者自体に問題があるともいえます。
そういった海外FX業者の体質が多くの詐欺業者を生み出していると考えることも可能です。
国内の証券会社の場合は大半が信託保全で資金管理しているため、FXを行う際は国内のFX業者を利用することをおすすめします。
EBE Incとマネークリプトの関係性
EBE Incの詐欺を語るうえでマネークリプトとの関係を欠かすことはできません。
EBE Incとマネークリプトについて以下の5つの項目で詳しく解説します。
- MAMの紹介先としてEBE証券会社を指定
- 月利20%のゴールド専用のMAM運用
- 電話等で勧誘
- 出金申請をした瞬間にポジションを大量保有
- 詐欺被害報告は多数
MAMの紹介先としてEBE証券会社を指定
MAMとは自分の資金をプロのトレーダーに預けて運用してもらう投資方法です。
マネークリプトはMAMの運用先としてEBE Incを指定していました。
2つの業者でグルになり詐欺行為を働いていたということです。
投資の勧誘を受けるとしても、聞いたこともない業者を指定された場合は注意する必要があります。
資産運用するのならば、EBE Incよいところはたくさんあったはずで、知識があればそのことに気づけたはずです。
月利20%のゴールド専用のMAM運用
マネークリプトが紹介するMAMは、月利20%という破格の宣伝文句ですが、裏付けるバックテストやフォワードテストは全くないといったかなりお粗末な状態だったようです。
電話等で勧誘
マネークリプトは突然電話をかけてきて投資の勧誘を行うという方法を行っていたようです。
どこから電話番号を入手したのか気になるところではありますが、一度詐欺に引っかかると電話番号が出回り詐欺業者からの連絡が多くなるということはよく知られています。
出金申請をした瞬間にポジションを大量保有
MAMでよくあることなのですが、ポジション保有中は出金できないというルールがあります。
マネークリプトがとった手順としては、出金申請を行われたら、ポジションを大量に保有し、出金要請に応じなくするというものです。
そのまま強制ロスカットなどをされますが、そもそも本当に市場に資金を流しているのかも分かりません。
仮のデータを見せられているだけで、トレードすらしておらず、資金を丸々持ち逃げされている可能性も高いです。
詐欺被害報告は多数
EBE Incとマネークリプトによる詐欺被害報告は多数存在します。
EBE Incとマネークリプトが行った詐欺と同類の詐欺は多く、典型的な投資詐欺の手口と言えます。
EBE Incは詐欺なのか?被害報告をSNSで調査
EBE Incは本当に詐欺行為を働いていたのか?リアルな被害報告の口コミをSNSで調査しました。
- EBE Incの入金口座が凍結
- 故意に含み損を行い連絡拒否
- 安心させたところで音信不通
- 証券会社ぐるみの詐欺
- 出金申請を行うと大量のポジションを保有しだす
口コミ1 EBE Incの入金口座が凍結
EBE Incの入金口座が凍結されたという口コミです。
EBE Incに騙されていた投資家は多く、口コミ主に質問が殺到したようです。
口コミ2. 故意に含み損を行い連絡拒否
EBE Incが巧妙なところは、すぐに持ち逃げを行わず、ある程度運用する振りをしていた点です。
結果的に詐欺被害者は急増することになってしまいました。
すぐに出金拒否されれば、詐欺だと分かりますが、きちんとトレードしている結果を見せられると、詐欺かもしれないが詐欺じゃないと信じたいという心理が働いてしまい騙されやすくなってしまいます。
口コミ3. 安心させたところで音信不通
相談者の方はこの時点で知恵袋に相談しているので異常性に気づいたと言えますが、口座資金のマイナス分を払えと言われて払ってしまった被害者の方もいたと思います。
様々な手口でお金を騙し取っていたことが分かります。
口コミ4. 証券会社ぐるみの詐欺
EBE Incは海外FXの知識がある投資家であっても、騙せてしまうほど巧妙だったようです。
どれだけ信頼性の高い海外FX業者であっても、ライセンスを取得していないならば、今は良くてもいずれはEBE Incのようになることも、あり得ない未来ではありません。
日本のライセンスは世界的にも非常に権威が高く厳格であるので、安心して投資をしたい場合は、国内のFX業者を利用しましょう。
口コミ5. 出金申請を行うと大量のポジションを保有しだす
MAM詐欺の定番の手口をEBE Incもやっていたようです。
MAM詐欺はかなり多いので、安全性には十分に注意する必要があります。
突然電話がかかってきて勧誘された場合は、まずはネットで電話番号を調べましょう。
詐欺かどうかがある程度分かるはずです。
WikiFX「被害報告」から口コミを調査
WikiFXでは、ユーザーから寄せられる口コミとして「被害報告」が掲載されています。
2022年3月25日時点でEBE Incの「被害報告」は2件ありましたので、ご紹介します。
被害報告1. 出金ができなかった
分類 | 出金 |
日時 | 2021年8月11日 |
投稿国 | アルゼンチン |
私は$ 50を預けて、$ 250を獲得しました。しかし、彼らは私にお金をくれませんでした。
と、出金が拒否されたと語っています。
被害報告2. 出金が遅い
分類 | 出金遅延 |
日時 | 2021年6月30日 |
投稿国 | 日本 |
ebe incは絶対やめたほうがいい。 出金するのに時間かかりすぎだし。 出金申請して自動返信でメール返ってくるけど、 こっちから何度もメールで問い合わせても3週間ぐらいスルーされてたし真面な会社じゃない。 代理店の人と連絡つかなかったら出金すらできてない。
と、出金申請を3週間もスルーされ、代理店と連絡がつかなければ出金すらできないと語っています。
WikiFXによる独自調査結果
WikiFXでは、FX業者を数値で判定する『スコア評価』や、ペーパーカンパニーでないかを調査する『現地調査』などを行っています。
またそれらの結果を基に『注意喚起』も行っています。
独自調査1. スコア評価
WikiFXでは、下記の5つの指標から10点満点でFX業者を評価しています。
- ライセンス指数:取得ライセンスの信頼性・価値
- 事業指数:企業としての安定性・運営能力など
- リスク指数:倒産時の資産保証の度合い・詐欺業者の可能性の低さなど
- 規制指数:取得ライセンスの規制の強さ
- ソフトウェア指数:取引プラットフォームなどの利用環境
EBE Incのスコア評価結果は、以下の通り。
WikiFX評価の詳細は「WikiFX EBE Inc」ページでもご確認頂けます。
指数 | スコア |
---|---|
ライセンス指数 | 0.00 |
事業指数 | 6.02 |
リスク指数 | 0.00 |
規制指数 | 0.00 |
ソフトウェア指数 | 4.00 |
総合点 | 0.30 |
総合スコアが「0.30」なので、FX業者としては最低の部類に属します。
EBE Incは詐欺業者ではありますが、完全に架空の業者というわけではなく、取引自体は行えたようです。
「ライセンス指数」は「0.00」となっており、イギリス「FCA(金融行動監視機構)」のライセンスがあると自称しておりますが、調査の結果そのような事実はありませんでした。
0というより虚偽であるのでマイナス点をつけても良いくらいだと思います。
ライセンスが虚偽であるので、「規制指数」も「0.00」と、最低の点数です。
「事業指数」は「6.02」とやや高めですが、EBE Inc自体で取引自体は行えました。
普通に取引できるからこそ、安心してしまって詐欺の被害を受ける人が多かったとも言えます。
「リスク指数」は「0.00」と、最低の点数です。
「ソフトウェア指数」は「4.00」と、やや低めのスコアを出しています。
取引プラットフォームではMT4を採用しているため、最低限の取引環境は整っていると評価されているようです。
独自調査2. 現地調査結果
WikiFXの『現地調査』のコラムでは、現地オフィスへ実際に訪問し、ペーパーカンパニーであるかどうかを調査しています。
2023年2月20日時点でのWikiFXによるEBE Incへの現地調査結果は、ありません。
独自調査3. 注意喚起
現在、2023年2月20日時点で、WikiFXからEBE Incで下記2点のリスク注意喚起があるとし、「評価が低すぎるので利用しないでください」と警告しています。
- 有効なライセンスを所持していない
- 日本への有効なライセンスがない
調査結果:EBE Incは詐欺業者!類似の業者には気を付けよう
EBE Incは海外FXの知識がある投資家でも騙されるほど巧妙な詐欺業者です。
しかし、類似の詐欺を行う業者は多く、手口も一緒なことが多いようです。
海外FX業者は、今は良くても後に詐欺行為を働く可能性があります。
理由は、ライセンスがオフショア規制であるため、審査が緩いためです。
海外のライセンスを所持していたとしても、ライセンスとしての権威性が低い場合は、機能しない可能性は高いと言えます。
厳重なライセンスを持つ日本国内のFX業者を利用するのが安全です。
WikiFXでは、資金の安全性やサービスクオリティの高さが証明されている国内FX業者の利用を推奨しています。
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