CXCMarketsは2015年に設立され、2020年5月から日本人向けサービスを開始しています。
開始直後に口座開設ボーナスや入金ボーナスのキャンペーンを頻繁に行っており、注目を集めていましたが、相次ぐ出金拒否により、悪い評判も多い業者です。
CXCMarketsは本当に出金拒否が多発しているのか?真相をプロが徹底検証します。
この記事では、FX会社の格付けサービスを提供しているWikiFXが、CXCMarketsの安全性について事実ベースで客観的に解説しています。
WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。
CXCMarketsの安全性を取得ライセンスや規則、Twitterの口コミなど様々な視点から徹底的に調査しましたので、ぜひ参考にしてください。
CXCMarketsの安全性を基本情報や取得ライセンスから調査
CXCMarketsの安全性を確かめるために、 公式サイトやWikiFXで下記3点を調査しました。
1.企業情報と特徴
2.取得ライセンス
3.ユーザーの資産保護
基本情報1. 企業情報と特徴
CXCMarketsの企業情報や特徴は、以下の通りです。
会社名 | CXCMarkets Limited |
金融商品取引業者登録番号 | セントビンセント・グレナディーン金融庁(SVG FSA)の登録番号:20877 IBC 2017(登録なしの疑いあり) |
住所 | セントビンセント・グレナディーン諸島 Suite 310, Griffith Corporate Center Beachmont, Kingstown, St.Vincent and the Grenadines. |
運営歴 | 2015年 |
カスタマーサービス | support@CXCMarkets.com |
CXCMarketsの公式サイトには、殆んど規約らしい規約が書かれていません。
口コミを調べてみると、実際に利用しているトレーダーはいるようなのですが、出金拒否の噂も多いです。
中には出金できたという口コミもありましたが、規約が殆んど書かれてないので、かなり危ない業者と判断できます。
CXCMarketsはシンガポール、オーストラリア、タイに支社があるとしていますが、サイトの対応言語が日本語と英語だけなのも気になります。
というのは、シンガポールに支社がある場合は、「中国語」、タイに支社がある場合は「タイ語」に対応していなければおかしいからです。
金融ライセンスに関してもかなり怪しいです。
セントビンセント・グレナディーン金融サービス局のサイトを調べてみたところ、CXCMARKTESの登録が確認できませんでした。
特徴 | 詳細 |
---|---|
取扱商品 | ・外国為替 ・金属 ・商品 ・仮想通貨 ・CFDs ・株式 |
レバレッジ | 最大1000倍 |
取引プラットフォーム | MT4 |
スプレッド | 1.3pips~ |
最低入金額 | 1万円 |
ロスカット | 20% |
ゼロカット | ゼロカット |
スキャルピング | あり |
両建て | 同一口座のみあり |
ボーナス | ・口座開設ボーナス3,000円 ・100%入金ボーナス |
CXCMarketsの特徴として、下記の3つが挙げられます。
- IBやキャンペーンがしつこい
- 出金拒否が多発し根拠を教えない
- サポートの返信が遅い
1つ目の特徴は「IBやキャンペーンがしつこい」点です。
IBとはアフェリエイトのことで、CXCMarketsを紹介することで紹介料を渡す、ということです。
大手の海外FX業者ならば放っておいてもIBの登録者は多いですが、CXCMarketsのよう人気がない業者の場合、IB登録者の獲得にも一苦労するのでしょう。
ボーナスなどのキャンペーンの登録メールアドレス宛に頻繁に届くため鬱陶しく思うトレーダーも多いようです。
IBの報酬が高いため、釣られて実態とはかけ離れた故意にCXCMarketsを持ち上げる記事を作成されることも問題と言えます。
キャンベーンの配信についてなのですが、配信のオンオフはできないのか?という点についてはできないということのようです。
どうしてもメールの受け取り拒否をしたい場合は、PCやスマホのシステムで拒否にするしかありませんが、重要なお知らせのメールまで届かなくなってしまうので、公式サイトの新着情報を確認する必要があります。
2つ目の特徴は、「出金拒否が多発し根拠を教えない」という点です。
海外FX業者に出金拒否や出金遅延はつきものです。
大手の海外FX業者ですらあります。
CXCMarketsの場合、出金拒否の口コミがとても多いです。
CXCMarketsの一番の問題は、規約に出金拒否する基準が殆んど書かれていない点です。
何をしたら出金拒否になるのかが明確ではなく、サポートに問い合わせしても、根拠を教えてくれないという事態が多発しています。
3つ目の特徴は「サポートの返信が遅い」点です。
CXCMarketsは、出金拒否の件ではなくても、サポートメールの返信が遅いという口コミが多いです。
返信を催促すると「根気よく待ってください」などといった返信が送られてきてしまい、対応を待たされることになります。
基本情報2. 取得ライセンス
CXCMarketsが取得している金融ライセンスを、WikiFXで調査しました。
金融ライセンスとは、各国の金融監督機関が発行している『金融業の営業許可証』のことです。
取得をするためには、監督機関からの審査や、資金の預託が必要になる場合があるため、FX会社の信頼性を見極める上で重要な指標の一つと言えます。
取得難易度や規制の内容は、ライセンスを発行する国や機関によって異なります。
CXCMarketsはセントビンセント・グレナディーンのライセンスを取得しているとしておりますが、調査の結果、セントビンセント・グレナディーン金融サービス局のサイトでは、CXCMarketsのものを思われるライセンスがありませんでした。
表記が虚偽のものである可能性も十分あります。
基本情報3. ユーザーの資産保護
CXCMarketsがユーザーの資産保護をするために、「分別管理」や「信託保全」などを公式サイトで明言しているか調査しました。
分別管理・信託保全というのは、FX会社が顧客から預かった資金を管理する方式のことです。
分別管理は、FX会社の運営資金と顧客の預入資金を分別して管理していることを表します。
しかし、本当に顧客資金に手が付けられないのかはトレードにはわかりませんし、会社が倒産した場合に返金される保証もありません。
一方の信託保全というのは、顧客資金と同額の資金を信託銀行などの預ける資金管理方式です。
この場合、会社が簡単に顧客資金に手を付けることはできないですし、倒産しても銀行からトレーダーへ資金が返金されます。
その結果下記のような明言が確認できました。
弊社では顧客資金の安全性を保護するために、企業資金とは別に顧客資金を保管しています。また、銀行が優先的に顧客資金を保護しています。複数の保護対策を行うことで、顧客資金の安全性をより確保しています。
出典:CXCMarkets
CXCMarkets側は分別管理をしているというように主張しておりますが、分別管理方法に関する具体的な詳細も公式サイトにはなく、裏付ける第三者機関もないので、信憑性はだいぶ低いと言えます。
出金拒否等で入金した資金が返ってこない可能性は十分高く、実際に出金拒否に関する口コミも多いです。
CXCMarketsでは出金できないのか?Twitterで調査
CXCMarketsで出金できないかどうかを確かめるために、Twitterで口コミを調査してみました。
その中で4件を出金関係のものを、最後の1件をIBのしつこい勧誘に関する口コミをご紹介します。
- 証拠もなく利益キャンセル
- 出金に取引10回以上かかる
- 出金拒否の問い合わせが多い
- 出金速度が遅い
- DMでIBの勧誘
口コミ1 証拠もなく利益キャンセル
ツイートの内容としては、5万入金し、35万円の利益を出したが利益がキャンセルされたというものです。
証拠も提示される文章のみの返信とのことです。
この手口はCXCMarketsにありがちな手口と言えます。
規約に具体的なことも書かず、何の証拠もなく一方的に利益を取り消すという例は多く見られます。
口コミ2. 出金に取引10回以上かかる
CXCMarketsのルールである取引回数10回以上でなければ出金できないというルールは、かなり厳しいルールと言わざるを得ません。
振込ミスのような杜撰な対応もCXCMarketsの特徴と言えます。
口コミ3. 出金拒否の問い合わせが多い
ツイートから出金拒否の問い合わせの多いことは、CXCMarketsも認めていることが分かります。
口コミ4.出金速度が遅い
ツイートによれば、出金には15日~30日かかるとのこと。
出金遅延と言われても仕方ない遅さです。
他の業者の出金速度で言えば、即時から3営業日以内というものが多いので、15日~30日というのが異常な遅さなことが分かります。
口コミ5. DMでIBの勧誘
CXCMarketsの露骨なIBの勧誘についてですが、どうやら報酬が高いからIBを行うという人もいるようです。
サービスの質が低く、出金拒否するような業者を良いように言う人がいる理由は、IBの報酬が高いからという予想もできますね。
WikiFX「ユーザー批判」から口コミを調査
2023年2月17日時点でCXCMarketsの「ユーザー批判」は1件ありましたので、ご紹介します。
ユーザー批判1.
分類 | サーバー |
日時 | 2023年1月31日 |
投稿国 | 日本 |
サーバー止まって反発の上ひげ表示されず利確逃す 上ひげの瞬間に止まったことから、決済注文集まってサーバーダウンしたか、もしくは意図的にサーバー止めたか いずれにしても信用度はより下がった
と、サーバー停止によって不利益をこうむり信用度が下がったと語っています。
WikiFXによる独自調査結果
WikiFXでは、FX業者を数値で判定する『スコア評価』や、ペーパーカンパニーでないかを調査する『現地調査』などを行っています。
またそれらの結果を基に『注意喚起』も行っています。
CXCMarketsの結果は、以下の通りです。
独自調査1. スコア評価
WikiFXでは、下記の5つの指標から10点満点でFX業者を評価しています。
- ライセンス指数:取得ライセンスの信頼性・価値
- 事業指数:企業としての安定性・運営能力など
- リスク指数:倒産時の資産保証の度合い・詐欺業者の可能性の低さなど
- 規制指数:取得ライセンスの規制の強さ
- ソフトウェア指数:取引プラットフォームなどの利用環境
CXCMarketsのスコア評価結果は、以下の通り。
WikiFX評価の詳細は「WikiFX CXCMarkets」ページでもご確認頂けます。
指数 | スコア |
---|---|
ライセンス指数 | 0.00 |
事業指数 | 6.18 |
リスク指数 | 0.00 |
規制指数 | 0.00 |
ソフトウェア指数 | 4.00 |
総合点 | 2.44 |
CXCMarketsのスコア評価(2023年2月17日時点)
総合スコアが「2.44」なので、FX業者としてはかなり低い部類に入ります。
しかし、実態を深く調査してみると、CXCMarketsは総合スコア以上の数値以上に危険な業者と判断できます。
「ライセンス指数」は「0.00」となっており、CXCMarketsはセントビンセント・グレナディーン金融庁(SVG FSA)の登録番号:20877 IBC 2017のライセンスを取得しているとしていますが、調査の結果、ライセンスを取得している形跡はありませんでした。
もし、虚偽の表記をしていた場合、ライセンスなしで営業している業者よりも危険ですし、悪質とさえいえます。
また同じ理由から「規制指数」も「0.00」となっておりますが、実際のスコアはマイナスにしても良いくらいだと言えるでしょう。
もしライセンスを本当に取得していない場合、金融庁による監査を受けていないということになります。
しかし、それ以前に規約が殆んどなく、出金拒否の証拠も見せずに一方的に拒否するなど、非常に危ない営業を行っていると言わざるを得ません。
「事業指数」は「6.18」であり、資本金や運営能力はやや高めと判断されています。
しかし、やみくもに高い報酬をちらつかせたIBの勧誘など、営業方法として健全であるとは言えません。
「リスク指数」は「0.00」です。
規制の根拠もなくライセンスが虚偽である可能性のあるCXCMarketsの口座開設した場合リスクしかないと言えます。
口コミから多くの出金拒否のトラブルも多発していることが確認でき、サポートの対応も杜撰なことからおすすめできる業者ではありません。
「ソフトウェア指数」は「4.00」と、やや低めのスコアを出しています。
取引プラットフォームではMT4を採用しているため、最低限の取引環境は整っていると評価されているようです。
独自調査2. 現地調査結果
WikiFXの『現地調査』のコラムでは、現地オフィスへ実際に訪問し、ペーパーカンパニーであるかどうかを調査しています。
調査の結果、2023年2月17日時点で間違いなくCXCMarketsのオフィスが存在していることが確認できました。
独自調査3. 注意喚起
現在、2023年2月9日時点で、CXCMarketsを調査した結果、下記3点のリスク注意喚起があり、「評価が低すぎるため利用するのは危険」という判断になり、警告を行います。
- CXCMarketsには現在、有効なライセンスが確認されていない
- 日本への有効なライセンスがない
CXCMarketsで出金拒否となる出金ルールは2つ
FXはマネーロンダリグンの温床となりやすいため、通常の業者の場合、「KYC(Know Your Customer)ポリシー」が明記されています。
しかし、CXCMARKTESには以下のような項目に関する記述がありません。
「Know Your Customer」の略語で、口座開設などで義務付けられている「本人確認手続き」のこと。
KYCポリシーには、
- 個人情報の盗難
- マネーロンダリング
- 金融詐欺
- テロ活動
などを防ぐ目的が明記されており、これらに反する行動をすると出金拒否になる可能性が高いため、出金ルールと捉えることができます。
犯罪資金の出所を分からなくする目的で、入金と出金を繰り返す犯罪行為のこと。
通常あるべき項目すらないというのは、利用者は不安しか感じませんし、テロやマネーロンダリングと繋がりがあるのでは?と疑惑を抱く人が出てきてもおかしくはありません。
- 第三者の入出金拒否
- 別口座や別アカウント間での両建て
ルール1. 第三者の入出金拒否
CXCMarketsの規約に記載されている情報として「弊社では、第三者からの決済を一切受け付けておりません。入金は、お客様名義の口座からお客様の取引口座に必ず行ってください。共同口座からの決済は、取引口座名義人がその共同口座の当事者の一員である場合に認められます。」というものがあり、第三者の入出金は拒否される可能性が高いです。
ルール2. 別口座や別アカウント間での両建て
CXCMarketsのQ&Aからの記載となります。
両建ては可能ですか?の質問に対する回答として「はい。同じ口座内でBUYボジションとSELLポジションを保有されることで可能でございます。他の口座、他のアカウント間での両建てに関しましては、利用規約にて禁止させていただいております。」という文面があります。
なので、別口座や別アカウント間での両建てを行った場合、出金拒否なる可能性があります。
同一口座ある場合は問題ないようです。
調査結果:出金拒否が多発するCXCMarketsはおすすめできない
CXCMarketsの調査を進めた結果、実態はかなり怪しく、ノーライセンス業者よりも危険な可能性があると判断しました。
出金拒否が多発するというだけで、おすすめできるものではありませんが、大手の海外FX業者であってもそういったことはあり得ます。
CXCMarketsの懸念点としては、規約が充実しておらず、出金拒否の証拠も提示しないといったことが問題です。
ライセンス所持の虚偽である疑いもあります。
CXCMarketsはIBの報酬が高いので、一見良いように紹介するサイトもあるかもしれませんが、それはIBが高くて良いように紹介している可能性が高いです。
CXCMarketsの口座開設、入金を行うことはおすすめできません。
WikiFXでは、資金の安全性やサービスクオリティの高さが証明されている国内FX業者の利用を推奨しています。
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