自動売買ツールとしてFX初心者にも人気の高いトラリピ。
1度設定さえしてしまえば、あとは放置するだけでいいという手軽さから世界中のトレーダーから愛用されてきました。
この記事をご覧になっている方々はそんなトラリピを利用してみたいと思っているのではないでしょうか。
しかし、
「トラリピに興味はあるが、どのようなものなのかあまりよくわからない」
「本当に利益が出るのか心配」
「トラリピのオススメ手法があれば知りたい」
このような悩みを抱えている方も少なくないはずです。
そこで本記事では、トラリピについての基礎知識や海外FXでトラリピするメリットデメリット、オススメの手法などを解説していきます。
海外FXでトラリピ対応している業者などもご紹介しているので、これからトラリピを始めようと思っている方はぜひ参考にしてくださいね。
そもそもトラリピとは?
「そもそもトラリピとは何かわからない」という方もいることでしょう。
まずはトラリピについての基礎知識を確認しておきましょう。
トラリピとは正式名称ではなく、「トラップ・リピート・イフダン」という名前が省略されたものになります。
もともとトラリピは、マネースクエアが提供している「FXの自動注文をしてくれる機能」のことです。
トラリピは、1度の注文で大きく稼ぐというよりかは、小さい利益を確実に積み上げていくという仕組みになっています。
自動注文機能なので、一度設定を済ませれば、あとは放置していても設定通りに勝手に取引を進めてくれるというのも大きな特徴ですね。
トラリピの仕組みはどうなっているの?
それでは、トラリピの仕組みを簡単に説明していきます。
トラリピはその名の通り、トラップを仕掛けるようにイフダン注文をリピートしていきます。
このイフダン注文を何度もリピートする仕組みによって利益を積み上げていきます。
ただ、これだけの説明ではいまいちトラリピの全容を掴みづらいですよね。
より理解を深めるために、1つ具体例を見ていきましょう。
1-1-1.1ドル105円から110円の値幅でトラリピを実行した時
例えば、1ドル105円から110円の値幅でトラリピを実行すると仮定します。
すると、イフダン注文の内容は以下のようになります。
注文1:新規注文105.0/決済注文105.5
注文2:新規注文105.5/決済注文106.0
注文3:新規注文106.0/決済注文106.5
注文4:新規注文106.5/決済注文107.0
注文5:新規注文107.0/決済注文107.5
注文6:新規注文107.5/決済注文108.0
注文7:新規注文108.0/決済注文108.5
注文8:新規注文108.5/決済注文109.0
注文9:新規注文109.0/決済注文109.5
注文10:新規注文109.5/決済注文110.0
このように、小さな値幅で新規注文と決済注文を繰り返すことで利益を積み重ねていきます。
今回の条件ですと、1ドル105円から110円の値幅のレンジ相場が長く続くほど利益が伸びるというわけです。
今回は買い注文ということでシミュレーションしてみましたが、もちろん売り注文から入ることもできますし、両建てでもトラリピを実行することは可能です。
トラリピの特徴は?
トラリピを使う前に把握しておくべき特徴は、次の2点になります。
・レンジ相場で効果を発揮する
・基本的には長期運用をするのが前提
それぞれ詳しくみておきましょう。
レンジ相場で効果を発揮する
まず大前提として、トラリピはレンジ相場で大きな効果を発揮します。
先ほども述べました通り、1度の取引で大きな利益を産むことはありませんが、小さな利益を確実に積み上げていきます。
FXの相場はトレンド相場が3割でレンジ相場が7割と言われていることもあり、レンジ相場でトラリピを稼働することでよりエントリーチャンスが増えるというのも特徴の1つですね。
最初のうちは、自分のよく知る通貨ペアでレンジ相場を見つけてトラリピを設定するというのがいいでしょう。
基本的には長期運用をするのが前提
基本的には長期運用をするのが前提というのもトラリピの特徴です。
1度の取引で大きな利益が出るように設定することは可能ですが、その場合、含み損もかなり大きな額となってしまいます。
そもそも、一度の取引で大きな利幅をとりたいのであれば、トラリピを使うことはオススメできません。
そして、小さな利益をコツコツ積み重ねていくということは、必然的にある程度の期間が必要となります。
長期運用を前提としてスワップポイントなども考慮したトレードプランを練ることが必要不可欠です。
トラリピのメリットは?
・相場分析を取引ごとにする必要がなくなる
・チャートを見ていない時にも自動で取引してくれる
・感情に流されて大きな損失を出すことがない
・トラリピ上級者の設定を真似ることも可能
相場分析を取引ごとにする必要がなくなる
1つ目の海外FXでトラリピするメリットは、相場分析を取引ごとにする必要がなくなるということです。
もちろん、「どの相場でどういった条件にしようか」とトラリピ設定を考える際には、相場分析は必須です。
しかし、1度設定をしてしまえば自動で取引を決行してくれるため、相場分析の必要もなくなります。
相場分析は慣れるまでかなり労力を使うため、副業としてFXを考えている方にとってはかなりありがたいのではないでしょうか。
チャートを見ていない時にも自動で取引してくれる
2つ目の海外FXでトラリピするメリットは、チャートを見ていない時にも自動で取引してくれるということです。
先ほども説明しましたが、トラリピは設定さえ済ませればあとは自動で稼働します。
「自動で稼働しているということはパソコンをつけっぱなしにしないといけないのでは?」と心配になる方もいるかと思いますが、VPSを使うことでその問題は解消されます。(月額100円の格安VPSを今すぐ使いましょう!)
FXで資産運用をしたいがなかなか時間がとれないという方に、トラリピはぴったりだと言えるでしょう。
感情に流されて大きな損失を出すことがない
3つ目の海外FXでトラリピするメリットは、感情に流されて大きな損失を出すことがないということです。
これは自動売買全般に言えることですが、裁量取引のように取引ごとに自分で判断することがないので、感情による影響が最小限に留められます。
もちろん途中で設定を変更することも可能ではありますが、あまりにも頻繁に設定を変更するとかえって利益が減ってしまうことになりかねません。
したがって、トラリピを運用する際には一定期間放置するというのが前提となります。
チャートを何度もみなくていいということで、精神的負担もかなり減ることでしょう。
利益に目が眩み大きな損失を出してしまった経験のある方は、1度トラリピを使ってみることをオススメします。
トラリピ上級者の設定を真似ることも可能
4つ目の海外FXでトラリピするメリットは、トラリピ上級者の設定を真似ることも可能ということです。
実は、トラリピはFX初心者に人気なのですが、その要因として上級者の設定を真似ることができるということがあげられます。
Googleで検索すれば、簡単にいくつもトラリピ設定を公開しているサイトを発見することができるでしょう。
中には有料で情報開示をしているものもありますが、無料のものだけでもバリエーション豊富ですので、自分が気に入った設定で気軽に始めることができます。
海外FXでトラリピするメリット・デメリット
それでは海外FXでトラリピをするメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
それぞれ分けて見ていきましょう。
海外FXでトラリピするメリット
まずは、海外FXでトラリピするメリットからご紹介します。
海外FXでトラリピするメリットは以下の通りです。
- ハイレバレッジで取引できる
- 追証なしのゼロカットが採用されている
それぞれ順番に見ていきましょう。
ハイレバレッジで取引できる
5つ目の海外FXでトラリピするメリットは、ハイレバレッジで取引できるということです。
海外FXの最大の特徴とも言えるハイレバレッジ取引ですが、もちろんトラリピでも活用することができます。
ただし、ハイレバレッジで取引するということは、ロスカットになる可能性が高くなるので資金管理やポジション管理がより重要になるでしょう。
堅実に運用していきたいなら、低レバレッジで始めるほうが賢明です。
追証なしのゼロカットが採用されている
6つ目の海外FXでトラリピするメリットは、追証なしのゼロカットが採用されているということです。
ゼロカットは国内FXでは採用されていないため、海外FXならではの制度と言えます。
ゼロカットが採用されていることで、万が一、レートの急変動に巻き込まれ、口座残高がマイナスになったとしても追証を負うことはありません。
資金量に余裕を持ち、定期的に相場状況を確認していれば追証が発生することはほとんどありませんが、対応が遅れた時に最悪の事態を避けることができるというのはメリットと言えるでしょう。
海外FXでトラリピするデメリット
ここまで、海外FXでトラリピをするメリットを見ていきましたが、デメリットについてもしっかりと理解しておきましょう。
海外FXでトラリピするデメリットは以下の3点です。
- 海外FXは国内FXよりスプレッドが広い
- 海外FXは税金面で不利
- 海外FXは安全性に問題がある
デメリットに関しても順番に詳しく見ていきましょう。
海外FXは国内FXよりスプレッドが広い
1つ目の海外FXでトラリピするデメリットは、海外FXは国内FXよりスプレッドが広いということです。
海外FXではNDD方式を採用するなどして取引の透明性を高めるという施策を施しています。
また、取引環境の改善やボーナスキャンペーンなどの実施も頻繁に行っていることもあり、スプレッドや取引手数料から利益を得ているのです。
こういった背景もあり、海外FXではスプレッドが広い傾向にあります。
その仕組み上、トラリピでは取引回数が多くなるため、スプレッドや取引手数料によるコストが高くなればなるほど、利益率が下がってしまいます。
海外FXは税金面で不利
2つ目の海外FXでトラリピするデメリットは、海外FXは税金面で不利ということです。
FX初心者の方の中には知らない方もいるかもしれませんが、国内FX業者を利用した時と海外FX業者を利用した時とでは税金面で違いが存在します。
国内FX業者で取引した利益分は申告分離課税で利益に対して一律20.315%です。
一方、海外FX業者で取引した利益分は総合課税となり、利益が195万円以下の場合は税率15%ですが、1800万円を超えると税率が50%になります。
こういった税制度の違いについても考慮する必要があるのです。
海外FXは安全性に問題がある
最も大きなデメリットは海外FX会社の安全性です。
海外FX業者は日本の金融庁の認可を受けていない無登録業者のことを指します。
安全性やサービスの質が保証されているわけではなく、実際に詐欺被害も多いのが実情です。
WikiFXでは、海外FX業者の利用は一切推奨しておりません。
海外FXでトラリピ対応している業者
トラリピはマネースクエアを代表するリピート系自動発注機能のサービスです。
そのため、マネースクエア以外ではできないのではと思われがちですが、実はそうではありません。
MT4のEA(自動売買プログラム)を使ってリピート系と同じことをすれば可能となるのです。
つまり、MT4が使える海外FX業者であればトラリピができます。
WikiFXでは海外のFX会社を推奨していませんが、トラリピ対応している業者をいくつかピックアップしてみます。
XMTrading(エックス エム)
XMTrading(エックス エム)は、海外FX業者で日本人に最も人気があるとされている業者です。
おそらく、海外FX業者を初めて利用する方が最初に口座開設するならもっとも人気の高いブローカーと言えるでしょう。
(WikiFXでXMTradingの安全性を確認)
最大888倍の高いレバレッジで取引ができ、ボーナスの種類が多いことで良い評価をしているトレーダーをよく見かけます。
入出金方法が海外FX業者の中ではバリエーション豊富で使いやすいらしく、日本語サポートのクオリティも良いという声をよく耳にします。
GEMFOREX(ゲムフォレックス)
GEMFOREX(ゲムフォレックス)は、特にEAを利用することに特化したブローカーのようです。
数百種類のEAを無料で利用可能な点など他の海外FX業者ではあまり見られないサービスを提供しています。
(WikiFXでGEMFOREXの安全性を確認)
他にも、SNSなどの評判を見ると、豪華なボーナスキャンペーンや高品質な日本語サポートで着実に評価を高めている様子が伺えます。
最大レバレッジ1,000倍、ロスカット水準20%という条件や無料VPSサーバー利用可能、スワップポイント狙いの両建てが可能ということを考えると、海外FX業者の中では比較的トラリピに向いていると判断するトレーダーの方も一定数いるようです。
Titan FX(タイタンエフエックス)
Titan FX(タイタンエフエックス)は、2014年に創業した海外FX業者です。
ボーナスやキャンペーンを一切行わないという海外FX業者には珍しい運営方針ですが、その代わり狭いスプレッドや約定力などのトレード環境に力を入れているという評判が多いです。
どうやら、業界で信頼の高いEquinix社のデータセンターを含む、世界4ヶ所に強力なサーバーを設置していることが約定力の向上に貢献しているようです。
また、ロスカット水準が証拠金維持率20%以下という点や口座残高によるレバレッジ制限が無いという点でTitan FXを選択したという方も見受けられます。
HotForex
HotForex(ホットフォレックス)は、口座開設数が200万以上と世界トップクラスの人気のブローカーです。
最近では、円口座を解禁したり、「myHFエリア」というマーページがリニューアルされるなど、積極的に環境改善を行っていると海外FXユーザーの間では評判も良好のようです
ボーナスキャンペーンの開催も積極的なようで、SNSなどでキャンペーン情報を目にすることが定期的にあります。
スプレッドが安定していてスリッページが少ないという評価や、南アランド円のスワップポイントが高いという評価をよく聞きます。
無料の取引サポートツールや無料VPSがあるということでHotForexを利用している方もいるようです。
トラリピのオススメ手法
次に、トラリピのオススメ手法を2つご紹介していきます。
その2つとは以下のものです。
- 「ハーフ&ハーフ」
- 「両建て」
それぞれの手法の仕組みや特徴を見ていきましょう。
レンジ幅が広い場合には「ハーフ&ハーフ」がオススメ
まず「ハーフ&ハーフ」という手法ですが、この手法はレンジ幅が広い場合にオススメです。
トラリピでは、レンジ幅を広げると利益は大きくなりますが多額の資金が必要になり、狭くすると利益が少なくなるという葛藤が生じます。
ただそうは言っても、できる限り安全に利益を大きくしていきたいですよね。
そんな時に効果を発揮するのが「ハーフ&ハーフ」という手法です。
「ハーフ&ハーフ」はレンジの上半分を売り注文、下半分を買い注文に設定するという手法となっており、資金を抑えて広いレンジをカバーできます。
1つ具体例を見ておきましょう。
例えば、1ドル100円から120円をレンジ幅と設定したと仮定します。
この時、真ん中の1ドル110円を基準として、
110円より上は売り注文
110円より下は買い注文
というように買いと売りを分けて注文を繰り返していきます。
「ハーフ&ハーフ」を使うことで含み損を減らすことができるので、必要資金が少なくても運用することができます。
ただし、設定したレンジ幅から外れてしまうと、どちらでも損失リスクが生じるというデメリットもあるので、その点には十分に注意を払って運用しましょう。
2倍の利益が狙える「両建て」
両建てとは、買い注文と売り注文を同時に同じだけ持つ手法のことを指します。
トラリピで両建てを行うことで。上がっても下がっても利益を出すことができるのです。
上がっても下がっても利益がでるということは、単純に利益は2倍になるので、短期間でも大きな利益が見込めます。
ただし、常にポジションを保有しているという状態になるので含み損も常に抱えているということになります。
そのため、運用を終える際には必ず損切りしなくてはなりません。
また、含み損を必ず抱えているということは、レンジ幅を外れた時に大きな損失を出すことになります。
2倍の利益が狙える「両建て」ですが、その分リスクも2倍になるということを考慮して運用するようにしましょう。
トラリピの注意点
それでは、トラリピを運用するにあたっての注意点についても確認しておきましょう。
トラリピの注意点は以下の通りです。
- トレンド相場では使いにくい
- 短期運用には不向き
- 含み損を抱えるためある程度の資金量が必要
それぞれ順番に詳しく見ていきましょう。
注意点①:トレンド相場では使いにくい
トラリピの注意点の1つ目は、トレンド相場では使いにくいということです。
トラリピは基本的にはレンジ相場を想定した仕組みとなっています。
本来であれば1度で大きな利益を狙えないレンジ相場であっても、取引を積み重ねることで大きな利益を狙っていこうというものなので、トレンド相場ではあまり役立ちません。
もちろん工夫すればトレンド相場でも活用できますが、わざわざトラリピを使うメリットはないと言えるでしょう。
注意点②:短期運用には不向き
トラリピの注意点の2つ目は、短期運用には不向きということです。
何度も説明している通り、トラリピは小さな利益をコツコツと積み重ねていく仕組みです。
そのため、ある程度の期間がなければ大きな利益を見込めません。
トラリピを利用して資産を増やしていきたいなら、半年ほどは期間を見積もっておいた方がいいでしょう。
注意点③:含み損を抱えるためある程度の資金量が必要
トラリピはレンジの幅が広くなればなるほどポジションの保有数や取引数量が大きくなっていきます。
ポジションの保有数や取引数量が大きくなるということは必然的に含み損の額も大きくなります。
したがって、証拠金維持率を保つための資金もある程度確保しておく必要があるのです。
数万円からでもトラリピをはじめることはできますが、できれば資金に余裕のある状態で運用する方が望ましいでしょう。
結論:日本のFX業者でトラリピしたほうがいい
ここまでトラリピについて解説していきましたが、トラリピを運用するなら日本のFX業者のほうが適していると言えるでしょう。
理由の1つ目としては、トラリピを運用するにはVPSもしくはトラリピ専用のPCなどを準備する必要があるということです。
トラリピは、常時稼働していなくてはならないため、海外FXで運用するにはVPSもしくは常時電源をオンにしたPCが必要になります。
しかし、国内FXのトラリピやループイフダンでは、FX会社側の環境を利用することができるため不要になります。
また、海外FXでトラリピを運用するなら自分でEAを準備することが必要不可欠となってきます。
無料で手に入るものもありますが、なかには有料のEAもあり、条件によっては追加の費用が必要になります。
最後に入出金に手数料がかかったり、時間がかかったりするという点が海外FXでトラリピをするにあたっての問題点と言えるでしょう。
国内FXでは無料かつリアルタイムで入出金ができることが多いです。
しかし、海外の場合は特に出金の場合は、手数料がかかったり、時間がかかったりします。
信頼性の低い海外FX業者を利用してしまうと、大きな額を出金する時に出金拒否が起こるということも起こり得ます。
そのため、大きな資金で運用することの多いトラリピには不向きと言えるでしょう。
MT4を使いたいという方でも、MT4を使えるOANDA Japanのような国内業者でトラリピをするという手もあります。
トラリピをするのであれば、ぜひ日本のFX業者ではじめてみてください。
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