FXは通貨強弱の見極めが超重要!プロが実践的な手法を解説

トレードは通貨ペアのチャート分析に始まりますが、FXの通貨強弱を知ることで予測精度を高められるのでしょうか。
通貨ペアのトレンドの継続性や値動きの初動について、通貨強弱でいち早く察知する手法があれば便利ですね。

この記事でわかること

  • FXの通貨強弱についての見方やトレードに活かす考え方
  • FXの通貨強弱が分かるツールでトレンドと値動き初動を把握する方法
  • FXの通貨強弱を利用した基本的なトレード手法

各国通貨の強弱関係を知ることで、通貨ペアのトレンドや価格が大きく動く初動を捉えることに役立ちます。
FXの通貨強弱を実際のトレードに役立てるために参考にしてください。

目次

FXの通貨強弱とは

FXの通貨強弱とは、今どの通貨が買われているか、どの通貨が売られているかの勢いを示すことです。

FXの取引ではUSD/JPY(ドル円)のように、ドルと円を組み合わせた通貨ペア単位で考えます
そのためドルと円、各通貨の強弱を数値化・グラフ化することで、通貨ペアであるドル円の値動きの方向性や勢いを測ることができます。

各通貨の強弱が大きく離れている通貨ペアほど値動きが大きく、通貨強弱に差がない通貨ペアほど値動きが小さくなります。

通貨強弱が分かるFXチャートの見方とトレンド判断

ここからは各通貨の強弱が分かるFXチャートの見方とトレンドを判断する方法を解説します。

通貨に強弱があるFXチャートの具体例  

実際に米ドルが強く買われているチャートで確認しましょう。
USD/JPY(米ドル円)、EUR/USD(ユーロドル)、AUD/USD(豪ドルドル)、GBP/USD(ポンドドル)の4つの通貨ペアの日足で比較します。

4つの通貨ペアのいずれも価格上昇と下降の起点が概ね一致しており、米ドル一極集中で買われた相場であることが分かりますね。

ドル円とユーロドル2つの通貨ペアのみで比較すると、円とユーロの弱さによって相対的に米ドルが強いように見えることもあります。
一方でその他のドルストレートも併せて比較すれば、米ドル自体の強弱を正確に判断することができます。

通貨強弱でFXのトレンド判断

各通貨に強弱があるFXの通貨ペアはトレンドが形成されていることを確認しました。
トレンドは明確に崩れない限り継続するので、各通貨の相対的な強さや弱さを数値化またはグラフ化することによりトレンドの継続性や勢いの判断に役立ちます。

また、実際のFXトレードで稼ぐにはトレンド形成の初動で多くのポジションを構築することが重要になります。
各通貨の強弱関係から、通貨ペアの値動きの初動を捉える精度を高めることはできないのでしょうか。

続いては、FXのトレンドの強さや継続性と値動きの初動を掴むのに役立つ通貨強弱が分かるツールを紹介していきます。

FXの通貨強弱ツールを紹介

ここからはFXの通貨強弱が分かるツールを紹介します。Webサイト・インジケーター・アプリで利用できるので、FXトレードにお役立てください。

FXの通貨強弱が分かるサイト

金融情報サイトのMataf(マタフ)は通貨の強弱関係が分かるチャートを無料で使うことができます。

出典:Mataf公式サイト

チャートの上から順番に、USD(米ドル)、AUD(豪ドル)、GBP(ポンド)、EUR(ユーロ)を表示しています。通貨単体の強弱関係が一目瞭然ですね。

マタフのチャートは通貨ペアの強弱関係も合成チャートで表示できるため、目的に応じて通貨単体もしくは通貨ペアの相対的な強さと弱さを比べるために使い分けることができます。

マタフの他にも、FX会社OANDA(オアンダ)の通貨強弱チャートも使いやすく人気があるので参考にしてください。

FXの通貨強弱インジケーター【MT4, MT5】

MT4, MT5で使うFXの通貨強弱インジケーターの一例としてAbsolute currency strengthをご紹介します。

出典:MQL5公式サイト

チャートはEUR/USD(ユーロドル)の日足です。サブウィンドウにAbsolute currency strengthによる通貨強弱の相関関係がグラフ化されています。

USD(ドル)が黄緑色、EUR(ユーロ)が水色でチャート表示されています。
その他の通貨単体の強弱関係も同時に表示でき、一つのチャートで複数通貨の相対的な強さと弱さを示すことができます。
また1分足から月足まで表示できるため、各時間足におけるトレンドの勢いを測ることも可能です。

見方のポイントは、サブウィンドウに表示されたグラフが開いていく流れに着目することです。
例えば直近のドルとユーロが収縮から拡散に入るのに伴い(①)、ユーロドルのチャートは下落に転じています。

通貨強弱のインジケーターと通貨ペアのトレンドの関係性は次の通りです。

インジケーターのグラフの流れ 通貨ペアのトレンド判断
グラフが収縮 トレンド形成前で方向感を探る段階
グラフが広がりつつある トレンド形成初動のサイン
グラフが広がっている トレンド形成が始まり、継続している
グラフが収縮しつつある トレンドの勢いがなくなり、終了のサイン

他のMT4, MT5の通貨強弱インジケーターも概ね同じ使い方になるので参考にしてください。

なお、MQL5はMT4とMT5の開発元であるメタクオーツ社が提供するコミュニティサイトですので安心してご利用いただけます。

FXの通貨強弱が分かるヒートマップ  

FXの通貨強弱はヒートマップでも一覧表示できるため全体感を把握しやすいです。

出典:TradingView公式サイト

縦軸と横軸ともに各国の通貨単体が表示され、通貨ペアの上昇率と下落率がパーセント表示と色の濃淡で表されます。
各通貨の強弱関係と資金の流れの全体感を同時に把握するのに適しています。

実際のFXトレードでは、通貨ペアの強弱を一覧表示した方が分かりやすいですよね。
myfxbookが通貨ペアの強弱をヒートマップ化して一般公開しているので確認してみましょう。

出典:myfxbook公式サイト

縦軸に通貨ペア、横軸に時間(1分足~月足)が表示されており、緑色が濃くなるほど通貨ペアの上昇の勢いがあり、赤色が濃くなるほど下落の勢いが増しています。
短期のトレーダーであっても長い時間足のトレンドに合わせることが重要であるため、ヒートマップで長期的な通貨強弱を俯瞰することが実用的でしょう。

ヒートマップは一枚の画面で多数の通貨ペアと異なる時間足の強弱関係を表示できるため、外国為替市場における資金の流出入の全体像を把握できます。

なお、myfxbookはMT4, MT5の取引情報を自動で収集して管理・分析できる無料のツールです。

FX通貨強弱チャートの無料アプリ  

スマホからFXトレードする場合、通貨強弱が分かる無料のスマホアプリがあれば便利ですよね。
iPhoneまたはアンドロイド対応のアプリがいくつかあるので、ユーザーレビューを参考に試してみるのも良いでしょう。

ただし、FXの通貨強弱をトレードに活用するには正確性が求められます。開発元が信頼できない限り安易にインストールして使用するのは控えた方が無難です。
まずは、ご利用になっているFX会社が提供する無料アプリから始めてください。

【YouTube】FXの通貨強弱チャートが分かるユーチューブ

FXで成功を収めているトレーダーがYouTubeで通貨強弱を利用したトレード手法を公開しています。
「fx 通貨 強弱 チャート」で検索すると

  • FX通貨強弱の判断と実践的な使い方
  • FX通貨強弱で勝率・利益率をアップさせる方法
  • FX通貨強弱とエリオット波動を組み合わせたトレード手法

など、有益なトレード手法を視聴できます。FX通貨強弱を利用した実践的なトレードの参考になるでしょう。

FXの通貨強弱チャートを活かしたトレード手法

ここからはFXの通貨強弱チャートを活かしたトレード手法とともに、実際に稼ぐために必要な考え方も併せて3つご紹介します。

一般的にFXで通貨強弱はトレンドフォローに使われ、各時間足のトレンド転換をいち早く察知するのに役立ちます。
一方で通貨強弱のサインに単純に従っていてはFXで稼ぎ続けることはできないでしょうから、一つずつ解説しますね。

通貨強弱を単純に使うとFXトレードで勝てない

1つ目の活かし方は、FX通貨強弱を単純に使ってエントリーしないことです。トレンドフォローで使う時、単純に通貨強弱でエントリーすると高値づかみ底値売りで早速含み損になる可能性が高まります。

実例としてEUR/USD(ユーロドル)の日足を見ていきましょう。

上の画像はUSD(ドル)とEUR(ユーロ)の日足の強弱関係で、下の画像はEUR/USD(ユーロドル)の日足チャートです。緑色の縦線は同じ日付で対応しています。

FXの通貨強弱はトレンドフォローに使われるという理由のもと、仮に縦線の前後でユーロドルを売ったらどうなったでしょうか。底値売りで含み損から始まる下手なトレードになってしまいます。

FX通貨強弱をトレードに活用するポイントは、強弱の差が生まれる兆しを察知することです。

通貨強弱の差が生まれる通貨ペアに注目

FXトレードで稼ぐためにはトレンド形成の初動で多くポジションを保有できるかが鍵を握ります。
それゆえ、短い時間足で通貨強弱の差が生まれる通貨ペアを見極めることができれば、値動きが大きくなる前にエントリーすることができますね。

では、通貨強弱の差が生まれるポイントを確認していきましょう。

EUR(ユーロ)とUSD(ドル)の強弱関係を期間1時間で表示しました。緑の縦線付近からEURが強くなり相対的にドルが弱くなっていることが分かります。
通貨の強弱関係がEUR/USD(ユーロドル)のチャートにどう反映されるか確認しましょう。

ユーロドルの1時間足です。緑色の縦線は同じ日付で対応しています。ドルとユーロの強弱チャートで見たグラフの収縮から拡散が上昇トレンドの起点になっていることが分かりますね。

実際のトレードで使用する際には、まず通貨ペアのチャートからトレンドが生じそうな通貨ペアを選別します。次に通貨強弱のチャートと照らし合わせて、グラフが収縮した状態から拡散に向かう流れであれば、トレード対象の通貨ペアにトレンドが発生する可能性が高いと判断できるでしょう。

通貨強弱でFX相場のリスクオフを判断

FX相場がリスクオフになると日本円とスイスフランが買われやすい時期がありました。2020年のコロナショックでも通貨の強弱関係がリスクオフ相場に表れています。

チャートは上から順番にCHF(フラン)、USD(ドル)、JPY(円)、EUR(ユーロ)の強弱チャートです。緑の縦線の日付は2020年2月21日になります。

当時株価指数やドル円が大暴落しましたが、スイスフランは高い位置からのさらなる上昇、日本円の低い位置からの上昇率も際立っていますね。
米ドルは最終的に上昇しているものの初動は売りから始まっています。ユーロは上昇率が低く、リスクオフの日本円買いスイスフラン買いが通貨の強弱に表れています。

2022年現在、各国金融政策の違いにより相対的に米ドルへ資金が向かいやすく、リスクオフの日本円買い・スイスフラン買いは通貨ペアの値動きに際立って表れません。
その時の政治・経済状況に応じてリスクオフで買われやすい通貨が変わることを留意してください。

通貨強弱のチャート単体でリスクオフを予測するのは難しいですが、株価指数や政治・経済ニュースと併せることで、リスクオフ相場入りの初期をとらえるのに役立てられるでしょう。

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FXの通貨強弱を優位性の高いトレードに活かそう!

ここまでFXの通貨強弱の概要に始まり、トレードに活かせる通貨ペアの相対的な強さ・弱さの判断方法や役立つツールの紹介、そして基本的なトレードへの活用方法を解説しました。

この記事を集約すると

    FXトレードでは通貨ペアの強弱に注目し、トレンドの勢いと継続性の判断、トレンド形成の初動を捉えることに役立てる

各通貨の強弱を把握するのみでなく、FXトレードに活用して勝てる取引につなげていきましょう。
通貨ペアチャートのテクニカル分析にFXの通貨強弱を加えることで、優位性の高いトレードにお役立てください。

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