【FX】RSIで相場の過熱度を読み解け!使い方をプロが解説!

FXのチャート分析をサポートしてくれる便利ツールがインジケーターですが、インジケーターの中でも「売られ過ぎ」や「買われ過ぎ」といった相場の過熱度を分析する人気インジケーターが「オシレーター系」です。

今回はオシレーター系インジケーターの中でも圧倒的な信頼と人気を誇る「RSI」について解説していきます。

この記事でわかること

✔ RSIの基礎知識
✔ RSIの最適な設定方法
✔ RSIを用いた短期・長期足別トレード手法
✔ RSIと組み合わせのいいインジケーター

RSIはオシレーター系の中でも、とくに読み方がシンプルで判断しやすいインジケーターです。

初心者の方からすでに相場で利益を積み上げている方まで理解が深まるよう、基礎知識から応用までをしっかりと解説します。

また、今回は他のインジケーターとの組み合わせについても重点的にわかりやすく説明していきます

RSIについて調べたくなったら、この記事に立ち返ってぜひ再読してみてください。

では早速はじめていきましょう!

動画での解説はコチラ
目次

RSIとは?

RSIはテクニカル分析ツールのひとつで、Relative Strength Indexの頭文字をとった略語です。

日本語では「相対力指数」となります。

米国の機械エンジニアであるJ.W.ワイルダーが考案しました。

相場の波が「売られ過ぎ」ているのか、または「買われ過ぎ」ているのか、つまり相場の過熱度を相対的に折れ線グラフで示してくれます

RSIは折れ線グラフとともに0~100の数値で表され、一般的に数値が70以上だと「買われ過ぎ」、30以下だと「売られ過ぎ」と判断されます。

売られ過ぎや買われ過ぎなど、相場の過熱度がわかるため、トレンド転換点を見定めることにも適しています。

RSIの読み方と設定方法

RSIはオシレーター系インジケーターの中でもシンプルで扱いやすいのが特徴です。

まずはRSIの計算式から見てみましょう。

RSIの計算式

A=n期間の上昇幅の合計
B=n期間の下落幅の合計

なおn期間のnには、考案者であるJ.W.ワイルダーが推奨する14を設定することが一般的です。

つまり、14日間ずっと上昇し続けると、下落幅の合計であるBがゼロになるので、RSIは100となり、反対に14日間ずっと下落し続けると、上昇幅の合計であるAがゼロになるため、RSIは理論上0となります。

しかし実際の相場では、14日間上昇トレンドに陰線が混ざらないことはありませんね。

下落トレンドも然りです。

RSIの過熱度の基準

RSIは、0〜100の数値で表され、中心の50を基準とします。

下側が0、上側に100の数値がきます。

  • 数値が30を下回る 「売られ過ぎ」 ➡  下落トレンドの発生段階
  • 数値が70を上回る 「買われ過ぎ」  ➡ 上昇トレンドの発生段階

と判断されます。

勢いの弱い上昇トレンドでは、数値が70に達した時点でトレンドが買われ過ぎを示し、ローソク足がいったん徐々に収束していきます。

反対に、勢いの弱い下落トレンドでは数値が30まで下落した時点で下落トレンドが売られ過ぎを示唆。ローソク足がいったん収束していきます。

ここで注意点ですが、上記の説明でローソク足がいったん収束すると書いたように、買われ過ぎたらすぐに売りエントリーを、売られ過ぎたらすぐに買いエントリーを仕掛けるのは時期尚早です

RSIは売られ過ぎや買われ過ぎの判断材料となるためトレンド終焉のシグナルとされることが多いですが、どの時間軸で見るか、またトレンドのどの波動部分かにより見方が異なるため、のちほどご紹介する判断方法をぜひ参考にされてください。

ダイバージェンスとリバーサル

RSIは相場の過熱度を測る指標として用いられますが、RSIを観察していると「ダイバージェンス」と「リバーサル」がみられることがあります。

ダイバージェンス

ダイバージェンス(Divergence・発散)とは逆行現象のことをいい、ローソク足の値動きとオシレーター(ここではRSI)が反対方向に進むことをいいます

下記のようにチャート上では上昇トレンドが継続しており、ローソク足が上向いています。

一方、RSIは徐々に下落を開始し、チャートの向きとRSIの向く方向が揃わなくなりました。

その後ダイバージェンスが確認されたチャートは反転下落し、上昇トレンドが終了しました。

このように、ダイバージェンスは相場反転の合図となります。

リバーサル

リバーサル(Reversal・収縮)とは継続現象のことをいい、ローソク足の値動きとオシレーター(RSI)が同一方向に進むことをいいます

RSIが先行して高値・安値を更新している中、ローソク足は高安値を更新しておらず、ローソク足がさらに伸びる可能性がある状態です。

ダイバージェンスはトレンド転換のシグナルとなりうる一方、リバーサルはトレンド継続のサインとなります

  • RSIのダイバージェンス ➡ ローソク足とRSIの向きが逆 ➡ トレンド過渡期
  • RSIのリバーサル ➡ ローソク足とRSIの向きが同じ ➡ トレンド継続

RSIの設定値(期間)

RSIは非常に有名かつ人気なオシレーターのため、MT4内に標準装備されています。

まずはMT4でのRSIの設定方法を見てみましょう。

MT4でのRSI設定方法

  1.  MT4の「表示」タブから「ナビゲーター」を選択
  2.  「インディケータ」内の「オシレータ」から「Relative Strength Index」をチャート画面へドラッグ&ドロップ

パラメーターの期間を「14」とし、適用価格は「Close」を選択します。

パラメーターの設定後、レベル表示タブへ移動し、レベル設定が「30」と「70」になっていることを確認します。

トレーダーによっては、パラメーターの数値を自己流にアレンジする人もいますが、多くのトレーダーが採用している日数である14を使うことは、その分市場参加者と同じ目線で見ることができることになります。

パラメーターの数値は、標準値を適用するようにしましょう。

RSIのアラート設定

RSIはトレンド転換のシグナルとなりうるため、RSIが過熱感を示している際にエントリーできれば、トレンド転換の初動にのることができます。

そのためRSIのサインを見逃さないためにも、MT4でアラートがなるよう設定できるインジケーターをご紹介します。

RSI alerts

RSIが設定した上限値と下限値に達すると、RSIの色が変わり、アラートが鳴るようになります。

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こちらからダウンロードしてみてください。

MT4への設定手順は以下となっています。

  1.  MT4の「ファイル」タブから「データフォルダを開く」を選択
  2.  「MQL4」ファイルを開き、「Indicators」内にダウンロードした「RSI-alerts-2」ドラッグ&ドロップ
  3.  一度MT4を閉じたあと再度開き、インディケーターがインストールされていることを確認

パラメーターの入力タブを開くと、RSIの設定数値を変更することが可能です。

RSIが設定した70を超えた部分が赤色表示され、30を下回った時点で緑色へ変色しています。

RSIを用いた基本トレード手法

ここからはRSIをダウンロードしたMT4での実際のトレード手法を解説していきます。

RSIでの順張りトレード

「RSIの読み方」でご説明した通り、RSIでのトレンド継続のサインはリバーサルとなります。

よってRSIでの順張りトレードでは、リバーサルを見つけていくことが重要です。

上記はポンド円の4時間足です。ローソク足では直近高値を更新していませんが、安値も更新していない状態です。

RSIは中間地点の50から70に向けて、上昇傾向となっており、「リバーサル」が確認できます。

赤丸で囲んだ下ヒゲ陰線を起点とし、RSIの上昇とともにローソク足も大きく上昇していきました。

これは赤丸部分に達する前に、RSIで70到達前のリバーサルが確認できていたことが、エントリー根拠となります。

70を超過したRSIでは、とくにダイバージェンスが見られることなく、ふたたび上昇トレンドへと回帰していきました。

RSIでの逆張りトレード

順張りトレードと対称的に、RSIでの逆張りトレードにはダイバージェンスを用います。

ここで注意したいことは、RSIが30と70手前のダイバージェンスはカウントしないということです

また、スキャルピングでの短期足ではダイバージェンスが多く発生するため、4時間以上の長期足のみ適用することとします。

上記はユーロ円の日足チャートです。ローソク足が右肩上がりで上昇している一方、RSIは70を超過後に下落基調となっています。

その後右肩上がりのローソク足が崩れ始め、下落基調へと反転していきました。

結果的に70を超過したRSIが買われ過ぎを示したと同時に、ダイバージェンスでローソク足の軟弱さを示唆し、上昇トレンドが終了しました。

RSIでのスキャルピング

スキャルピングトレードとは数秒から数分程度の超短期間トレードのことを言いますが、普段1分足や5分足でトレードしている方は、ぜひ参考になさってください。

1分足や5分足でのRSIは、必ず70と30を超過していることが絶対条件となります。

上記は豪ドル円の5分足です。下落トレンド終盤で、ローソク足は安値更新をしている一方、RSIは30を超過し売られ過ぎを示しつつ上昇。ダイバージェンスが確認できます。

ここでのポイントは、RSIの方がわずかに先行して売られ過ぎを示していることです。

RSIは先行指標のため、実際のローソク足の値動きよりもシグナルが早く点灯します

そのため、RSIが超過サインを出した時点で、その後のRSIの動向を頭の中で予測イメージすることも重要になってきます。

その後は下落トレンドから反転し、5分足で上昇基調となりました。

RSIでのスイングトレード

スイングトレードとは、数日~数週間程度の期間で、その日のうちに決済をするデイトレードよりも長期間ポジションを保有スタイルのことを言います。

RSIとスイングトレードの相性は非常にいいので、ぜひRSIを用いてスイングトレードをすることをおススメします。

豪ドル円の日足チャートでは、赤線部分でローソク足が切り上がる一方、RSIが先行して70を超過し買われ過ぎを点灯させました。

また、黒色ラインの高値①を上抜け、高値②へと値を更新しています。

その後長期間の下落トレンドへと移行していきました。

RSIと移動平均線を組み合わせる

ここからはRSIとともに人気のあるインジケーターを組み合わせたトレード手法を解説していきます。

インジケーターを組み合わせることで確度がより高まるため、ぜひ参考になさってください。

移動平均線はトレンド系テクニカル指標

移動平均線(Moving Average/ MA)は、トレーダーにもっとも愛されている人気No.1のトレンド系インジケーターです。

MAは一定期間の価格から平均値を算出し、折れ線グラフで表したものですが、ここではもっともポピュラーな20日に期間を設定し、RSIと組み合わせていきます。

より直近価格に重きをおいた指数平滑移動平均線(EMA)ではなく、単純移動平均線(SMA)を用います

200SMAのサポレジで逆張りを狙う

上記はゴールドの4時間足に14日設定のRSIと200SMAを表示させています。

チャートの左側から継続している上昇トレンドが確認できますが、紫色の200SMAが下向きに転換したと同時に、RSIは買われ過ぎサインの70を超過してからダイバージェンスを発生させています。

さらに興味深い根拠として、今まで200SMAの上位に位置していたローソク足が、200SMAにより上昇できなくなっています。

これは200SMAがレジスタンスとして機能していることを示しています。

RSIの70超過からのダイバージェンスと、200SMAのレジスタンス機能、さらには200SMAの下向き転換を確認してから、ここで逆張り売りエントリーをしかけます。

その後4時間足で200SMAがレジスタンスとなり、下降トレンドへと転換していきました。

RSIはローソク足と同方向を示すリバーサルを表示させながらの下落となっています。

RSIとボリンジャーバンドを組み合わせる

帯の各方向にフォーカスする

ボリンジャ―バンドは移動平均線と標準偏差で構成されており、3つのバンド(帯)内に価格が修まる確率をしめしたインジケーターです。

ボリンジャーバンドは中央の標準偏差から上下各3バンドの帯でできており、バンドが広がっている(拡散)とトレンド発生。反対にバンドが縮まっている(収縮)とレンジ相場と見なされます。

また、各バンド内に収まる確率は以下の通りです。

・±1σに収まる確率 ➡ 68.2%
・±2σに収まる確率 ➡ 95.4%
・±3σに収まる確率 ➡ 99.7% 

ボリンジャーバンドを見る時は、バンドの向きに注目してみましょう。

±2σタッチからの逆張りエントリー

上記チャートではポンド米ドルの日足を表示しています。

実体足でのローソク足が上昇し、ボリンジャーバンドの+2σにタッチしました。

一方のRSIは70を超過後、数値が低下しダイバージェンスが確認できています。

さらに黒丸で囲んだ部分では、ローソク足とRSIの向きが同等になるリバーサルとなりました。

ここで売りエントリーを仕掛けます。

見事に日足ベースでの下落トレンドが発生しました。

【応用編】RSIにボリンジャーバンドを表示させる

MT4ではRSIの中にボリンジャーバンドを重ねて表示させることができます。

やり方はいたってシンプルです。

すでに表示しているRSIの上に、ボリンジャーバンドをドラッグ&ドロップしてみましょう。
(注意点として、「適用価格」をcloseではなく「Previous Indicator’sData」を選ぶようにしましょう)

すると上記のようにRSIの中にボリンジャーバンドが表示されるようになります。

上記では3σを選択していますが、ご自身の設定でバンド幅を変更してみてください。

RSIとMADCを組み合わせる

MACDのゴールデンクロスを狙う

MADCはMoving Average Convergence/Divergence Trading Methodの略語で、直訳すると「移動平均収束/拡散」となります。

MACDは移動平均の発展版となり、EMA(指数平滑移動平均線)を用いてMACDとシグナルのゴールデンクロス発生で買いエントリーをしかけます。売りエントリーではこの逆です。

MACD=短期EMAー長期EMA
シグナル=MACDの単純移動平均(SMA)

MACDの短期は12、長期は26

MACDの設定値は、短期を12・長期を26のデフォルト設定のまま使用しましょう。

上記チャートの最下部に表示されているMACDにて、赤線のシグナルが黒色のMACDを割り込んで下落しています。

同時にRSIではリバーサルの確認ができます。

ローソク足の高値更新+RSIのダイバージェンスと直近のリバーサル+MACDのデッドクロスで売りエントリーとなります。

その後日足ベースで長期的に下落トレンドへと突入していきました。

RSIとエンベロープを組み合わせる

エンベロープはトレンド系インジケーターのひとつで、移動平均線から上下に乖離させた帯を表示させるテクニカル分析ツールです。

現在の価格が移動平均線(MA)からどの程度離れているのか、つまり乖離率を視覚的に示してくれます。

ではなぜ、MAからの乖離率が重要なのでしょうか?それは「MAから離れていった価格は、やがてMAに戻っていく」習性があるからです。

エンベロープの設定方法

MT4でのエンベロープの設定方法を説明します。

メニューバーの「挿入」タブから「インジケーター」を選択し、「Envelopes」をクリックします。

初期パラメーターの数値は変更せず、期間は14のままにしてください。

するとアッパーバンドとろうあ―バンドの2本のバンドが表示されます。

このままよりもさらに偏差を変えたバンドを表示するには、エンベロープの「レベル表示」からの追加が必要です。

エンベロープのレベル設定

① MT4に表示させたエンベロープの真上をダブルクリック
② 「レベル表示」から「追加」をクリック
③ 「レベル設定」に追加したい偏差の数字を入力(ここでは-2~+2の4つを追加)

表示させるバンドの色を変更するには、「スタイル」からお好きな色を選んでください。

すると上下3本ずつのバンドが表示されるようになりました。

エンベロープのバンドタッチとRSIの数値を確認

エンベロープはRSIとの相性が抜群です。

両者とも相場の過熱感を示してくれるため、組み合わせやすい特徴があります。

エンベロープとRSIのトレード手法

エンベロープがもっとも外側のバンドに振れたタイミングで、RSIの数値を確認します。

RSIが買われ過ぎの70オーバーか売られ過ぎの30アンダーになっていれば、エントリータイミングとなります。

上記のチャートではエンベロープの外側バンドに差し掛かったタイミングで、RSIが買われ過ぎ水準の70を超過しました。

この時点で逆張りショートを仕掛けます。

その後はご覧の通り、エンベロープの下位バンドまで下落。利益確定場面となりました。

RSIとストキャスティクスを組み合わせる

ストキャスティクスはRSI同様、オシレーター系のインジケーターで、相場の過熱感を表します。

インジケーターは%K(Fast)と%D(Slow)の2本の線でできており、0-100%の間で表示されます。

20%以下で売られ過ぎ
80%以上で買われ過ぎ

となります。%Kラインは相場に対して敏感に動くのに対し、%Dラインは%Kラインよりも遅行して動きます

より重要視されているラインは遅行型の%Dです。

ストキャスティクスの設定方法

MT4のメニューバーにある「挿入」から「インジケーター」「オシレーター」と進み、「Stochastic Oscillator」を選びます。

パラメーターは%Kを5、%Dの期間を3としましょう。デフォルト設定のままでオーケーです。

上記チャートの上段には青色ラインのRSIと下段に緑色ラインのストキャスティクスが表示されました。

20%以下、80%以上の過熱度で逆張りエントリー

ストキャスティクスの基準値である20%以下になったときに、RSIが30を下回っていれば、逆張り買いエントリーをしかけます。

反対にストキャスティクスが80%以上のタイミングでRSIが70オーバーになっていれば、逆張り売りエントリーをできるポイントとなります。

上記チャートはゴールドの4時間足です。ローソク足が切り上がっている中、RSIは70を超えた時点でダイバージェンスが確認できます。

一方のストキャスティクスは80%ラインを超えていることが確認できます。このタイミングで売りエントリーをしかけます。

その後大きくダウントレンドへと入っていきました。

RSIとストキャスティクス両者の過熱度が高いポイントを狙うことで、モメンタムの強い相場に乗ることができます。

RSIのみで勝てるのか?

ここまで、RSIと他のインジケーターを組み合わせてのトレ―ド手法を解説してきました。

では実際にRSIはトレードでうまく活用できるのでしょうか?

RSIは使えない?

RSIは70と30というベンチマークを観察することに加え、ダイバージェンスとリバーサルの確認でトレンドの継続性を測ることができます。

しかし、RSIを見ていれば、本当にすべてのトレードで勝てるのでしょうか?

結論からいうと、RSIのみではトレード根拠として確固たるものとはなりません。

なぜなら、RSIは「オシレーター系」に属するインジケーターで、あくまで移動平均線やボリンジャーバンドなどの「トレンド系インジケーター」の補完要素が強く、だましが存在するからです

ただし、見方をしっかりとマスターしほかの根拠と合わせれば、RSIは最高のインジケーターとなります。

RSIのだましに注意するためには、自分が普段トレードする時間軸のひとつ上の時間軸で、RSIを確認することが有効です。

上記はゴールドの1分足です。

ローソク足が上昇している中、RSIは70間近でのダイバージェンスを発生させています。

現に1分足の直近高値を超えていません。このまま下落するのでしょうか?

1分足ではRSIがダイバージェンスを見せていましたが、ひとつ上の5分足ではRSIは70に届かずリバーサルとなっています。

その後はローソク足が下がることなく、上昇が継続しました。

今回の例のだましを回避するには、上位足のRSI確認に加え、RSIが70超え・30割れをしているかの2つが揃うことが大切でしょう。

レンジ判断はどうするか?

RSIの過熱度は、70と30という数値のベンチマークを見ることで把握できることが分かりました。

では、レンジ判断はどうでしょうか?

相場には「トレンド」と「レンジ」の2種類が存在し、当然ながら常にトレンドが発生している訳ではありません。

レンジ相場を把握することで、ムダなエントリーを控えることができ、勝率アップにもつながります。

RSIを用いてのレンジ判断は、中間値である50を指針とします。

上記はポンド円の4時間足です。

6日間ものあいだ、方向感のないレンジ相場が継続しています。

その間のRSIは、中間値の50から大きく乖離することなく、70の買われ過ぎと30の売られ過ぎをほぼ超過していません。

ただ、50から乖離していないというのは、チャートをあとから見た結果論でしかありません。

トレンド発生せずにレンジ内推移が継続する確度をより高めるには、RSIの複数表示が有効です。

RSIを2本表示させる

RSIの異なる期間のRSIを表示させることで、レンジ推移を想定することができます。

上記は同じくポンド円の4時間足の同一時間です。

14日間の青色のRSIと9日間のピンクのRSIの2本を同時に表示させています。

期間が短い9日間のRSIが、70を超過しました。14日間では70に達していませんが、その後上昇が止まり反落しています。

MT4でのRSIの2本表示はとてもカンタンです。

  1.  MT4に標準期間14のRSIを表示させておく
  2.  「表示」タブから「ナビゲーター」を開き、「Relative Strength Index」を既存のRSIの上までドラッグ&ドロップする

これだけです。あとはパラメーターの期間を9に変更してみましょう。

「ナビゲーター」からローソク足の部分にドラッグ&ドロップをすると、ひとつのRSIではなく、独立した2つのRSIが表示されてしまうので、RSIの上にドラッグ&ドロップするように注意しましょう。

まとめ

今回はRSIの基本事項からRSIを用いてのトレード手法、さらにはRSIと相性のいいインジケーターの組み合わせをご紹介してきました。

今回ご紹介したインジケーターとRSIを組み合わせて、ぜひエントリーポイントの精査に励んでみてください。

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この記事を書いた人

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