FXスクールの評判を見て利用するところを選びたい
FXスクールは数十万円ほどかかるのが一般的なので、安全性が高くきちんと成果が出るスクールで学びたいですよね。
先に結論をお伝えすると、金融庁の認可を得ていない違法なFXスクールが多いため選ぶ際には細心の注意が必要です。
本記事では、安全で成果の出るFXスクールの選び方を紹介します。
- 違法なFXスクールの見分け方
- 安全で成果の出るFXスクールを選ぶ方法
- FXスクールの費用相場
- FXスクールの評判調査とランキング
- 金融庁の登録を受けているおすすめFXスクール
FXスクールで正しい知識を身につけ、FXで稼いでいきたい人のスクール選びの参考になれば幸いです。
FXスクールの選び方
FXスクールを選ぶ際には、以下7つのポイントを押さえることが大切です。
7つすべてをスクールごとに確認するなんて大変すぎる…
そう感じる方は、最重要ポイントの「金融庁に登録しているか」に注目しましょう。登録を受けていないFXスクールは違法なので、必ず確認するようにしてください。
金融庁に登録しているか
まずは、FXスクールが金融庁に登録されているかを確認しましょう。繰り返しお伝えしていますが、金融庁に登録されていないFXスクールは違法だからです。
違法なFXスクールでは詐欺被害に遭いやすく、検挙されると突然サービスが利用できなくなります。
登録を受けているかどうかは、必ず金融庁の公式サイトから確認をするようにしてください。
FXスクールの公式サイトなどで「金融庁の登録を受けている」と書かれていても、虚偽の内容であるケースがあるからです。
また、金融庁の登録はいくつか種類があり、業務内容に応じて適切な登録を得ているかが重要です。FXスクールの運営には「投資助言・代理業」の登録が必要です。
実際に金融庁から登録を得ていても違う種類の登録であれば、違法行為となります。
以下の金融庁公式サイトのページから登録を受けている業者の一覧が閲覧可能です。
金融庁「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」
違反になる表記をしていないか
FXスクールのサービスをアピールするための文章に、違法になる表記がないかを確認しましょう。
違法な表記としては以下が挙げられます。
- 成果を保証するような表現:「絶対に稼げる」「誰でも100%成功できる」などの表記
- 誤解を招くような表現:データに基づいていない状態での「実績NO.1」などの表記
- 重要な事実を伝えない表現:「リスクのない投資」などと損失が発生する可能性を隠す表記
これらの表記は、金融商品取引法・景品表示法・消費者契約法に抵触します。
法律に則っていない表記を使う業者は、詐欺を働いている可能性が高いため利用するのは避けましょう。
FXスクールの公式サイトやSNSに、怪しい表記がないか確認するようにしてください。
会社情報がしっかり開示されているか
FXスクールの運営主体である会社情報が開示されているかを確認しましょう。
会社情報が開示されていない場合、身元がわからないため詐欺被害に遭って音信不通になる可能性が高いです。
通常、開示すべき会社情報としては以下が挙げられます。
- 会社名
- 所在地
- 電話番号・FAX・メールアドレス
- 資本金
- 役員
- 設立日
- 従業員数
- 売上高
- 取引銀行
正当な運営をしている企業でも全ての情報が開示されていないケースもあります。ただし、会社名や所在地が表記されていないのはかなり怪しいと思って良いです。
FXスクールを利用する際には、あなたの名前や料金支払いのための情報などの個人情報を渡すことになります。
身元がわからない相手にこういった個人情報を渡すことが、リスクの高い行為であるのは言うまでもありません。
サポート体制はどうか
FXスクールのサポート体制についても確認しておきましょう。
カリキュラムを受講して理解できない箇所があった時でも、サポートを受けることで知識を身につけられるからです。
逆に言うと、サポート体制が不十分なスクールでは十分な学びを得られず、独学するのと変わらない結果になってしまう可能性さえあります。
サービス内容に納得できなかった際、返金してもらえるクーリングオフ制度への対応も確認しておきましょう。
詐欺被害が相次ぐFXスクールでは、クーリングオフ制度への対応がなされていない、あるいは、「対応しています」と虚偽の内容が記載されていることがほとんどです。
クーリングオフ制度はインターネットを通じた購入には基本的に適用されません。
また、会社情報が不十分だとそもそも請求することができないので注意が必要です。会社情報の表記と併せて確認するようにしましょう。
ツイッター等で悪評がないか
実際にサービスを利用している人から悪評が出ていないかもチェックしましょう。
TwitterやInstagramなどのSNSで口コミを探すことができます。
ただし、口コミがサクラであるケースも考えられるので、もし良い評判をたくさん見つけたとしても参考程度にとどめましょう。
講師の経歴・実績はしっかりしているか
FXスクールで生徒に教えている講師の経歴や実績の確認もおすすめです。
経歴や実績が明らかにされているだけでも、身元がはっきりするので安心感があります。
また、機関投資家など投資に関わる職歴があったり、大きな利益を出してきた実績があったりするなら、再現性の高いノウハウを学べるかもしれません。
確からしい手法を学べそうか
FXスクールで学べる手法が、成果が出る勝ち筋が確からしいものであるかを吟味しましょう。
本当に勝ちに行ける手法であれば「なぜ勝てるのか」を説明できます。根拠がしっかりとしている手法を学べば、あなたも成果を出せるようになる可能性が高いでしょう。
逆に根拠がほとんどない場合には、信ぴょう性が低いので避けた方が無難です。
手法を真似されないように隠しているのでは?
その考えも一理ありますが、根拠を示した方が「確かなことを学べる」「わかりやすい説明を聞けそう」と興味を惹けるのも事実です。
実際に根拠を隠している理由を知ることはできないので「真似されないため」という考えも、1つの推測に過ぎないことを忘れないでください。
「これで稼げるかもしれない」と感じると、都合の悪い真実に蓋をして、信じてみたくなるのが人間の心理です。
客観的に見て正しいのか、目を背けている事実がないかを常に気にかけることが大切です。自分が客観的であるか不安な場合には、第三者に相談すると良いでしょう。
FXスクールの費用相場
FXスクールの費用相場は20〜50万円ほどで、料金体系は以下のように複数の種類があります。
- 月額料金
- 買い切り
- 従来課金制
どの料金体系であっても、一通り学ぶためには20〜50万円ほどの費用がかかります。
じっくり腰を据えて学びたい場合には、月額料金タイプが良いでしょう。常に出費を伴うので「無駄にしないようにしっかり学ぼう」と思えますし、仕事の合間に少しずつ学べるからです。
「時間があるから短期集中で学びたい」という場合には、買い切りタイプが向いています。まとめて料金を支払ってしまうことで「やらなければ大損になる」という意識が芽生え、爆発的な集中力を得られることもあります。
ただし、買い切りタイプは、詐欺であった場合に損失が大きくなるので注意しましょう。
「まだ本腰を入れて学ぶかわからない」「まとまった資金を用意するのが難しい」という場合には、1回ずつ購入できる従来課金型が安心です。
ランキング|FXスクールの評判を調査した結果
ネット上で話題になっているFXスクールの評判を調査し、ランキング化しました。
ランキングにしていますが、WikiFXが紹介しているFXスクールをおすすめしているわけではなく、中には違法なスクールも存在しています。
WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。
あくまで、利用するFXスクールを探す際の情報源として扱う程度にとどめてください。
①FXスクール18タートルズ|大阪
FXスクール18タートルズは大阪にあり、関西最大のFXスクールです。
初心者向けと中上級者向けにプランが分かれているので、自分のレベル感にあわせて学べます。
- 初級編:19,800円
- 必勝法:35,000円
- 完全版(初級編+必勝法):49,800円(約5000円お得)
金融庁の登録・法律にかかわる記載
金融庁への登録はありませんが「投資の助言を行わない」とする表記が公式サイトに見受けられました。
※当スクールは、FX外国証拠金取り引きの教育していく事を主として、世界情勢、テクニカル分析など教えるスクールです。助言行為は一切行いません。
https://18turtles.com
また、投資の成果については「必ず出るものではない」と表記されており、各種法律に配慮されているのがわかります。
本商品に示された表現の受け止め方には個人差があり、必ずしも利益や効果を保証したものではございません。
当商品は、著者と同じような利益が出ることを保証するものではありません。
FXは価格変動リスクを伴うため、場合によっては損失を被る可能性があります。
また、FXには取引業者の売買手数料がかかります。
https://18turtles.com/law
利用規約にも同様の記載が見られました。
第21条(免責事項)
本商材の全ては、発行時点における著者の見解をまとめたものであり、将来にわたり外国為替証拠金取引における利益を保証するものではないことに同意する。使用・実行は、全て自己責任でおこなうものとし、投資によるいかなる損害が発生しても筆者は責任を負わないものとする。
https://18turtles.com/tos
会社や講師の情報
FXスクール18タートルズの企業情報は以下画像の通り、公式サイトに記載がありました。
講師についても顔写真付きで記載があり、信ぴょう性が高い印象です。
②大阪FXスクールナイストレードドットコム
大阪FXスクールナイストレードドットコムは、初心者向けのスクールで実際に利用されている方の8割が初心者です。
マンツーマンで受けられる対面コースと、全国どこからでも受講できるオンラインコースがあります。
- 入会金:30,000円(税込33,000円)
- 1カ月 :15,000円(税込16,500円)
金融庁の登録・法律にかかわる記載
今回の調査では、金融庁への登録情報や法律に関わる表記は見つかりませんでした。
ただ公式サイトでは一貫して「勉強方法を教える」というスタンスで書かれており、投資の助言を目的としないスクールである可能性もあります。
違法となるような「絶対に稼げる」などの表記も見受けられませんでした。
会社や講師の情報
会社情報については、今回の調査では見つかりませんでした。
公式サイトには記載がないものの、企業情報をまとめた外部サイトでは「株式会社リンクス」という会社がヒットします。
同会社名で検索すると、さまざまな業種の異なる企業がヒットしますが、大阪FXスクールナイストレードドットコムを運営する企業情報は見つかりませんでした。
ただ、スクールの住所や連絡先は以下の画像の通り、公式サイトに記載されています。
講師情報については、あまり内容はありませんが公式サイトに記載がありました。
③FXスクールone and only|京都
FXスクールone and onlyは京都にあるスクールで、講義内容を何度も見返せるため反復学習が可能なのが特徴です。
入会前には全員が無料体験を受けられます。
- オンライン体験コース:10,000円
- 短期コース:220,000円
- 標準コース:298,000円
金融庁の登録・法律にかかわる記載
今回の調査では、金融庁の登録や法律にかかわる表記は見つかりませんでした。
「必ず稼げる」といった違法になる表記はないものの、コースの説明にはトレードの添削が含まれているため、金融庁の登録が必要な「投資の助言」が行われている可能性が高いです。
2019年よりTwitter(現X)の運用もされていますが、FXのテクニックに関する発信が主になっています。
会社や講師の情報
会社や講師に関わる情報もほとんどありません。
Twitterのプロフィールに「2人で運営しております」と表記があるだけで、実態がわかりません。
④FXスクールY塾
Y塾はネット上の発信が盛んに行われており、公式サイトには100以上の記事が掲載されています。
そのほか、YouTubeやTwitterでの発信も行われており、トレード手法としてはローソク足のみで相場を読むスタイルを取っているようです。
- お試し受講:20,000円
- 短期コース:370,000円
- 標準コース:490,000円
- 長期コース:600,000円
金融庁の登録・法律にかかわる記載
今回の調査では、金融庁の登録に関する記載は見つかりませんでした。
しかし、講義内容に「1週間分のトレード記録を基にトレード結果を添削します。」との表記がありました。
具体的な売買のポイントを教えるような行為は、金融庁の登録が必要な「投資助言」にあたるため、登録なしで運用されているのは違法である可能性があります。
また、そのほか各種法律にかかわる表記として、以下の文言が見受けられたため、こちらについては法に準拠しているようです。
塾長と同じような成果が出ることを保証するものではありません。FXは価格変動リスクを伴い、証拠金を上回る取引を行うことがありますので、場合によっては投資額を上回る損失を被る可能性があります。また取引業者の売買手数料がかかります。
https://ksy.xsrv.jp
会社や講師の情報
会社情報は公式サイトで見つけられませんでしたが、よくある質問には契約書に記載しているとの情報がありました。
特定商取引法に基づく表記はどこですか?
https://ksy.xsrv.jp/よくある質問/
A. 塾入会手続き時の契約書に「氏名、住所、電話番号等」の特定商取引法に基づく表記を記載しております。
また、講師の情報としてはYouTubeに紹介動画があります。公式サイトにも講師の考え方が掲載されているページがあり、こちらを自動音声で読み上げている形です。
内容としては、FXを始めてから力をつけていく過程が主です。経歴などは明かされておらず、動画も肉声ではないため素性は見えません。
⑤FXスクールTSJ|静岡・東京
FXスクールTSJは静岡に拠点を置くFXスクールです。
日本最大級の規模を誇り、2013年から8年間で累計5,000人もの人が利用しているようです。
料金プランは公表されていません。
金融庁の登録・法律にかかわる記載
公式サイトには金融庁の登録や法律にかかわる表記はありませんでした。
サイトでも「無料システムの提供」を謳っており、「投資助言」には当たらない可能性もあります。
企業ページにはTSJを含めたオンラインスクール事業が記載されていますが、そのどれも詳細がわからない状態になっています。
また、その事業名と同じ名前で運用されているTwitterアカウントを見ると、公式サイトの事業主「株式会社 WeCan」とは異なる「ザクロ投資顧問株式会社」が運営主であることがわかります。
サービス名は同じですが、内容の説明は若干の違いがあります。
たまたま同じサービス名で売り出している可能性もゼロではありません。
とは言え、ザクロ投資顧問株式会社は金融庁のサイトから登録が確認できたのに対し、株式会社 WeCanの方は見つからなかったため怪しい印象があるのは事実でしょう。
会社や講師の情報
会社情報はスクールの公式サイトに一通り記載されていますが、無断使用が禁止されているためここでは触れずにおきます。
ただ、スクールの公式サイトに記載されている住所は東京都なのに対し、企業ページに記載されている住所は静岡県になっています。
株式会社 WeCanは同じ名前の企業が多いため、同じ名前の別企業である可能性もありますが、企業名と事業名が一致する確率を考えると怪しいと言えるでしょう。
ちなみに、スクール公式サイトから企業ページを開ける箇所はありません。しかし、スクールの公式サイトから開けるYouTubeチャンネルの説明と企業ページで「eラーニングで人々の選択肢を広げる」という似た内容のメッセージが記載されています。
スクール公式サイトの企業情報については、スクールのページを開き、画面下部の「特定商取引法表示」をクリックすると確認できますので、気になる方は調べると良いでしょう。
また、公式サイトの申し込みボタンをクリックするとエラーページが表示されるため、すでにサービス終了している可能性も高いです。
⑥魔女の一撃FXスクール|大阪・京都
魔女の一撃は、月額1.5万円で授業が受け放題になるFXスクールです。
頻繁に授業を受けられる人にとっては魅力的なコストパフォーマンスでしょう。
月額1.5万円
金融庁の登録・法律にかかわる記載
今回の調査では、金融庁の登録に関する表記や法律にかかわる記載は見つかりませんでした。
トレード添削がカリキュラムに入っているため、投資の助言を行なっている考えられ、違法に運営されている可能性が高いです。
会社や講師の情報
公式サイトには企業情報が見つかりませんでしたが、魔女の一撃は清崎忠という方が代表者であるとセミナー情報をまとめるサイトに記載されていました。
また、魔女の一撃の公式サイトでは講師の自己紹介が記載されていました。
記載されている生年月日を見ると、代表者の清崎忠という方は「魔女イチ」という名前で活動されているのがわかります。
金融庁の認可ありタケルFXスクール|東京・名古屋・神戸・福岡
タケルFXスクールは、金融庁から登録を得ており、初心者でも安心して利用できるスクールです。
- 説明会:3,000円
- ベーシック通信コース・30万円(3ヶ月)、受講後の継続は月9,900円
- ベーシックコース 33万円(3ヶ月)、受講後継続は1ヶ月9,900円
金融庁の登録・法律にかかわる記載
以下1つ目の画像は金融庁の公式サイトから確認できる登録の印です。
2つ目の画像の通り、タケルFXスクールの公式サイトでも同じ表記がされているのがわかります。
そのほか、各種法律への準拠もされていて、次の画像のように結果は保証されていないことが示されています。
会社や講師の情報
会社や講師の情報も公式サイトにきちんと明記されています。
会社情報については、このほかにも電話番号や取引銀行などの記載もありました。
講師については、以下の画像のように記載があります。
全部で5名の方のプロフィールが記載されており、顔出しと本名で紹介されている人も多いので信ぴょう性が高いです。
まとめ
FXスクールは残念ながら、違法に運営されていることが多いのが現状です。
「稼げるようになりたい!」との思いから、つい魅力的な宣伝文句に誘われてしまう人もいるので注意しましょう。
金融庁の登録を受けているかどうかを必ず、金融庁のサイトから確認するようにしてください。
ほかにも注意すべき点はありますが、金融庁の登録をチェックするだけでも違法なスクールに気づけるので取り入れることをおすすめします。
また、FXスクールが気になっている方はFXサロンにも興味があるかもしれません。
FXサロンについては、次の記事で紹介しているのでこちらも参考にしてみてくださいね。
コメント コメント 1
コメント一覧 (1件)
「FXスクールの運営には「投資助言・代理業」の登録が必要です。」
とのことですが、その認識は本当に正しいのか疑問です。
近藤 哲也 弁護士の見解を一部抜粋します。
https://bbs.bengo4.com/questions/914093/
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結論として「顧客自身が考えて銘柄を選んで、買いか売りかを顧客が判断できるような知識を提供する」ことに関して投資助言業の登録は必要ありません。
—
私には、すべてのFXスクールが投資助言業の登録が必要とは読み取れませんでした。
また、
「トレード添削がカリキュラムに入っているため、投資の助言を行なっている考えられ、違法に運営されている可能性が高いです。」
とのことですが、トレード添削イコール投資助言とひとくくりにしてしまっていることは問題だと思います。
トレード添削の内容を本人に聞き取り調査せず、憶測で記事にすることは控えるべきではないでしょうか。
どの通貨ペアをいつ買うと良い、これは投資助言だと思いますが、トレード結果を一緒に振り返って添削するのであれば、投資助言にはならないのではないでしょうか。