FXで成果を出すにはスクールに通う必要がある?
FXスクールではノウハウを学べますが、金融庁の認可を得ていない違法な業者もあるので注意が必要です。
本記事では、FXスクールに通う必要性やリスクについて紹介します。
成果を出して稼ぐためにはノウハウが必要であり、体系づけて学べそうなFXスクールは魅力的ですよね。
しかし、中には違法のFXスクールや詐欺のリスクもあるため、スクール選びには正しい知識を身につけておくことをおすすめします。
- 違法なFXスクールや詐欺のリスク
- FXスクールに通うメリットデメリット
- FXスクールの料金体系
- 安全に学べるFXスクールの選び方
- 金融庁の認可を得ている安心なFXスクール
FXスクールの利用を検討されている方の参考になれば嬉しいです。
FXスクールは怪しい?リスクを解説
「FXスクールってなんか怪しい…」と思ってしまうのも無理はありません。
実際、詐欺被害に遭うリスクもあり、違法な運営がなされていたスクールが摘発された事件もあるのが現状です。
法律に則ってきちんと運営されているFXスクールもあるのですが、違法なスクールが多いために怪しいイメージがついてしまっています。
大前提として、投資に関わる助言を行うFXスクールを運営するためには金融庁の認可が必要で、それ以外のFXスクールは違法です。
気になっているFXスクールがあるのなら、金融庁の公式サイトできちんと認可を得ているのかを確認してください。
また「絶対に稼げる」などのような成果を保証する表現も違法です。
- 金融商品取引法:投資リターンの保証禁止
- 景表法:投資に関連する商品やサービスの広告で、消費者に誤った印象を与えるような表示を行うことは禁止
- 消費者契約法:消費者に対して重要な事項について故意に事実を告げず、重要な事項を省略したりすることは禁止
この章では、FXスクールのリスクを解説しているので、安全なFXスクールを選ぶために知識として身につけておきましょう。
①高額な情報商材を契約させられる
FXスクールの入会金自体が数十万円ほどするケースが一般的なのですが、入会した先でさらに高額な情報商材を契約させられることもあります。
「本や他のセミナーでは学べない特別なトレード手法」などと謳われた、商材を言葉巧みに売りつけられる詐欺です。
- 返金保証付きだから安心
- 〇〇万円かけて編み出した最新のFX手法
- 分割払いOK、トレードで出た利益で返済可能 など
とくに、返金保証があるとつい安心してしまいますが、消費者が返金を求められるクーリングオフ制度は通信販売の形態には適応されません。
ネットで購入したFX商材についてはクーリングオフ制度を使えないため、業者に連絡を拒否されると泣き寝入りすることになってしまいます。
「新しいFX手法」「独自のFX手法」と謳われているものについては、その根拠を見つけるようにしましょう。
ある程度の根拠を示さないと信用が得られずたくさん売れないため、正当な商材であれば購入前であっても根拠となる情報が得られるようになっています。
「これさえあれば稼げて生活が楽になる!」などと憧れに流されず、冷静に情報を吟味しましょう。
また、「トレードで得た利益で返済可能」と謳われていても、実際には損失続きになるケースが多いです。
こちらについても「なぜその手法で成果が出るのか」という根拠が、論理的に正しいかを確かめてください。
「成果が出ましたありがとうございます!」
仮にLINE画面などで上記のような、利用者の声が掲載されていても、それが本物とは限りません。
複数の人が協力すれば簡単に嘘のトーク履歴を作れますし、プログラミング言語やWebデザイン技術があればLINEそっくりの画面を捏造することも可能です。
掲載されている情報を読み解き、論理的に正しいのかを必ず吟味してください。自分で判断するのが難しい場合には、第三者に相談して客観的な意見をもらいましょう。
そのほか、FXに関わる投資詐欺については次の記事でも紹介しています。
②自動売買ツールのマルチ商法に勧誘される
自動売買ツールを売りつけられる詐欺も多く見られます。
「放置しているだけで稼げる」という言葉に魅力を感じて、騙されてしまう人が後を絶ちません。
自動売買ツールで稼ぐことは理論的に可能で、FX会社が公開している無料ツールの中にもそういった類のツールがあります。
であるならば、わざわざ有料のツールを購入する理由はないはずです。とくに5万円以上などの高額で売りつけられる場合には警戒しましょう。
ひどいケースでは、自動売買ツールのマルチ商法に捕まってしまうこともあります。
- 「稼げば元が取れる」と言われ高額ツールを購入
- 成果が出ずツールを他の人に売ることで支払いをすることになる
- 成果の出ないツールを売り捌くマルチ商法に加担してしまう
マルチ商法自体は要件を満たす場合には合法であることもありますが、家族や友人にツールの勧誘を行って関係性が崩れてしまうリスクがあるため避けた方が無難でしょう。
ちなみに、マルチ商法が合法になるケースは以下のとおりです。
- マルチ商法の勧誘であると明言している
- 一度断られたら再勧誘しない
- クーリングオフ制度について契約書に書かれている
そのほか「自動売買ツールを使うためのFX口座開設に〇〇万円必要」と言われ、騙し取られてしまう詐欺もあります。
自動売買ツールの詐欺については次の記事を参考にしてください。
③金融庁認可と謳っていても異なるケースがある
FXスクールの運営には金融庁の認可が必要ですが、実際には認可を得ていないにも関わらず、FXスクールの公式サイトで認可を得ているように表記している悪質なケースもあります。
そのため、FXスクールを探す際には金融庁の公式サイトに記載されているかを確認することが重要です。
一部例外はありますが、ほとんどのケースで金融庁は民間団体や個人、営利団体には認可を出しません。
- 公的機関
- 非営利団体
- 報道機関
また、金融庁からの認可を得ている場合でも、FXスクールの運営に関わる認可でない場合もあります。
FXスクールの運営には「投資助言・代理業」の登録が必要で、その他の「第一種金融商品取引業」などの認可を取得していてもFXスクールの運営はできません。
- 第一種金融商品取引業
- 第二種金融商品取引業
- 投資運用業
- 投資助言・代理業
参考:金融庁「金融商品取引業に関する主要な事業スキームと登録の要否・種別」
以下のページから金融庁に登録している金融業者の一覧を確認できます。
金融庁「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」
FXスクールはオンラインとオフラインの2種類
FXスクールはオンラインとオフラインの2種類があり、それぞれのメリットデメリットは以下の表のとおりです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
オンライン | ・どこに住んでいても学べる ・自分のペース、隙間時間で学べる | ・モチベーションの維持が難しい |
オフライン | ・自宅から通える場所しか利用できない ・講義の時間が決まっており自由が効かない | ・仲間と直接会うことでモチベーション維持がしやすい |
自由度で選ぶならオンライン、モチベーション維持のしやすさで選ぶならオフラインがおすすめです。
FXスクールに通うメリット
FXスクールに通うメリットは、効率よく正しい知識を身につけられることです。
FXスクールでは投資で利益を出すために必要な知識がカリキュラムにまとめられているので、深い知識を短期間で集中して学ぶことができます。
独学の場合には、ネットで調べたり本を読んだりすることになりますが、情報が断片的でどう関連づけて理解したら良いか悩むことも多いでしょう。
FXスクールの場合には、体系づけられた形で学べるため、知識の全体像がわかりやすく理解しやすい点が魅力です。
ただし、運営元が金融庁からの認可を得ているスクールに限ります。
FXスクールに通うデメリット
FXスクールに通うデメリットは以下2つがあります。
①詐欺被害に遭う可能性がある
残念ながら、金融庁の認可を得ていなかったり詐欺行為を働いていたりするFXスクールも存在します。
FXスクールを利用するのであれば、入る前に金融庁のサイトで認可を得ているかを確認しましょう。
また、FXスクールの公式サイトをよく読み、論理的に正しい表現がされているか吟味することも大切です。
②スクールの費用がかかる
FXスクールを利用する場合には、費用がかかります。
具体的な費用はスクールにより異なりますが、数十万円は必要です。
そこで学べる知識を身につければFXで収益を生み続けられることを考えれば、元を取ることも可能ですし、妥当な金額でしょう。
もちろん、詐欺である可能性も忘れないようにすることが大切です。
FXスクールの料金体系
FXスクールの料金体系は主に以下3つがあります。
①月謝制
月額料金が決まっているタイプです。
毎月の支出が見えやすく初期費用が小さいので、利用しやすいでしょう。
1ヶ月の講義回数や内容が限られており、じっくり着実に知識を身につけやすいのも嬉しいポイントです。
②買い切り
スクールの料金をまとめて最初に支払うタイプです。
初期費用は大きいですが、ランニングコストが低くなるため家計を圧迫せずに利用できます。
ただ、選んだスクールが詐欺であった場合、音信不通になると取り返せなくなるため十分な注意が必要です。
③従来課金
1回の講義ごとに料金が決まっているタイプです。
興味があるものや開催日時のタイミングが合うものだけを受講する、といった柔軟な使い方ができます。
出費が固定されず、月の出費が嵩んだ時にはお休みするなどの自由が効くのがメリットです。
失敗しないFXスクールの選び方
失敗しないFXスクールを選びたいのであれば、まずは金融庁の公式サイトから「投資助言・代理業」の認可を得ているかを確認しましょう。
認可を得ていないスクールは違法であり、詐欺が横行している可能性が高いからです。
ここをクリアしているスクールの中から、自分に合ったものを選ぶためには以下3つのポイントを意識してみてください。
①レベルが合っているか
FXスクールで学べる内容と自分の知識経験レベルが一致しているか確認しましょう。
初心者が中上級者向けのスクールに通っても理解できませんし、中上級者が初心者向けのスクールに入っても学びが浅くなるからです。
スクールによってはレベル別のコースに分かれているケースもあるため、適切なコースを選びましょう。
②料金が妥当で予算に無理がないか
数百万円などあまりに高額であったり、逆に数千円などと安価すぎたりするものはリスクが高いと言えます。
支払い後に音信不通になってしまっては取り返せませんし、安価なサービスは後から高額請求が届く可能性もあるでしょう。
料金体系にもよりますが、一通りの知識を学ぶためにかかる費用は数十万円が相場なので目安にしてください。
また、料金が妥当であっても生計を圧迫するようであれば、利用しない方が良いです。
「これで稼がなければ後がない」という状態だと、正常な判断ができず詐欺にも遭いやすくなります。
生活費とは隔離された余剰資金でFXスクールを利用するのが理想です。
③口コミなどの信頼性が高いか
FXスクールの口コミがあれば調査するのがおすすめです。
良いことばかり書かれていたり、公式サイトに掲載されている口コミとSNSなどの口コミ内容に乖離があったりする場合には警戒した方が良いでしょう。
逆に「こういう人には向いているけど、こういう場合には向いていないかもしれない」といった中立的で建設的な意見は信憑性が高いと言えるでしょう。
口コミについてもサクラである可能性を念頭におくことを忘れないでください。
金融庁に登録されているタケルFXスクール
金融庁に登録されており、法律に則って運営されているスクールとしてタケルFXスクールを紹介します。
タケルFXスクールは「一般社団法人 日本FX教育機構」が運営しており、金融庁にも「関東財務局長(金商)第2816号」として登録を受けています。
上記の画像の通り、タケルFXスクールと金融庁の公式サイトの両方で登録情報が一致しています。
また、以下のように投資で得られる成果について「絶対はない」と明記しており、金商法などへも対応していることがわかります。
タケルFXスクールは初心者向けであり、オンラインコースと対面コースの2つから選べるのが特徴です。
その他の基本情報については以下の表のとおりです。
費用 | 校舎 |
---|---|
・説明会:3,000円 ・ベーシック通信コース・30万円(3ヶ月)、受講後の継続は月9,900円 ・ベーシックコース 33万円(3ヶ月)、受講後継続は1ヶ月9,900円 | ・東京 ・福岡 ・神戸 ・名古屋 |
金融庁に認可されている国内FX業者のセミナーも活用しよう
FXの知識を身につける際には、FXスクールだけでなくセミナーの活用もおすすめです。
金融庁に認可されている国内FX業者のセミナー情報を紹介するので、こちらも参考にしてみてください。
これらの無料セミナーは主催業者の利用者を増やすため、取引を活性化させるために実施されています。
ボランティアで行われているわけではなく、セミナーに口座開設を促す内容が含まれていることに留意しましょう。
①SBI証券
SBI証券は「関東財務局長(金商)第44号」として登録を得ています。
FXをはじめとした金融商品を扱っており、FXに特化したセミナーも開催されています。
セミナーはYouTube上で公開されており、過去回についても閲覧可能です。
②岡三証券株式会社
岡三オンラインは「関東財務局長(金商)第53号」として登録されています。
100周年を迎える大手金融業者であり、初心者向けにFXセミナーを随時開催しています。
日程を確認して都合の良い時間にオンラインで受講可能です。
③外為オンライン
外為オンラインは「関東財務局長(金商)第276号」として金融庁に登録されています。
オフラインのFXセミナーを開催しており、セミナー受講後に口座開設をするとFXトレードの知識が得られる書籍を無料で受け取れます。
また、YouTubeやZoomにて関連情報を閲覧できるため、セミナー受講を検討される方は参考にされると良いでしょう。
まとめ
FXスクールは数多くありますが、その多くが金融庁の登録を得ていない違法業者です。
詐欺に巻き込まれ、自分が被害者になるばかりではなくマルチ商法などで加害者になる可能性さえあります。
「みんなが参加しているなら大丈夫」などと考えず、必ず金融庁に登録されているFXスクールを選ぶようにしましょう。
コメント コメント 2
コメント一覧 (2件)
「FXスクールの運営には「投資助言・代理業」の登録が必要」
とのことですが、その認識は本当に正しいのか疑問です。
近藤 哲也 弁護士の見解を一部抜粋します。
https://bbs.bengo4.com/questions/914093/
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結論として「顧客自身が考えて銘柄を選んで、買いか売りかを顧客が判断できるような知識を提供する」ことに関して投資助言業の登録は必要ありません。
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私には、すべてのFXスクールが投資助言業の登録が必要とは読み取れませんでした。
別件について問い合わせフォームから送信したのですが、受付完了メールが届きません。
問い合わせ内容は届きましたでしょうか。;