FXで絶対勝てないようになっているって本当?
FXで勝つためにはどうすればいいの?
FXは少額資金から始められるため、誰でも簡単に取引できる金融商品ですが、初心者の頃から大金を損失している人が多発していることから、「FXは絶対に勝てないようになっている」と考えられる傾向があります。
そのため、これからFXを始めようか迷っている人やすでに始めているけど全く勝てていない人の中には、「FXで勝つことは出来ない」と考えてしまっている人もいるかもしれません。
しかし、本当にFXは絶対に勝てないような仕組みになっているのでしょうか?
FXでは本当に勝てないのかを深く追求していくと、
実際のところはトレーダー自身に原因があり、問題を正しく解決することでFXで勝てるようになる場合があります。
この記事では、「FXで負ける理由」や「FXで負ける人の特徴」について知ってもらいながら、「FXで負けないためのコツ」と「FXで勝てるようになるまでに必要なこと」について解説します。
FXは勝てないようになっている?
それでは、なぜ「FXは勝てないようになっている」と考えられるのでしょうか?
FXが勝てないと考えられる理由は以下の通りです。
- FXの参加者の約7割が1年で退場している
- FXはギャンブル性が高い
ここでは、それぞれの理由について解説します。
FXの参加者は約7割が1年で退場している
FXでは、参加者の約7割が始めて1年以内に、破産か資金の一部損失が原因で退場しています。
そのため、2年目以降も続けて取引してる人は全体の3割に満たず、長年利益を得ている人は特に限られることになります。
このようなデータをもとに、「FXは基本勝つことは出来ない」「最終的には損失を出してしまい、退場してしまうから辞めた方が良い」と言われ続けています。
FXはギャンブル性が高い
FXは、相場の価格変動を利用して短期的に利益を上げようとする取引方法が一般的です。
トレード手法によっては短期間で大金を損失する可能性があることから、FXは投資では無く、ギャンブル性が高い投機であると考えられています。
投資は、株や債券などが該当し、一般的に長期的に資金を投資先に投じることで、長い目で資金を増やしていくことが目的の取引方法です。
株や債券などが注目されている一方で、FXが絶対に勝てないとされているのには、FXはギャンブル性が高い投機だと認識されている点が大きいでしょう。
FXで勝っている人もいる
上記の理由から、FXは絶対に勝てないと考えられている一方で、長期間FX取引を続けている人やFXで大きな利益を得ている人がいることも事実です。
つまり、FXで勝てていない人は、FXがギャンブル性が高い投機であることが原因では無く、自身のトレード方法やFXに対する認識が間違っている可能性があります。
また、FXを始めたての頃は全く勝てていなかったにも関わらず、トレード方法やFXに対する考えを変えたことで、現在はFXで大きな利益を得ている人や、長年トレードを行えている人も少なくありません。
そのため、自分がFXで負ける理由や勝てるようになるために必要なことを正しく把握することが、FXトレーダーにおいて重要なことだと言えるでしょう。
FXで負ける理由とは?
ここまで、なぜ「FXが勝てないようになっている」と認識されているかについて解説しました。
FXでは、参加者の大半である約7割が負けて退場しており、負けている人の原因はFXの仕組みでは無く、自身のトレードに問題があります。
それでは、FXで負けてしまう理由はトレードのどの部分に潜んでいるのでしょうか?
多くの負けトレーダーに共通しているFXで負ける主な理由は以下の通りです。
- 損切りが出来ないから
- レバレッジが高すぎるから
- 正しい分析が出来ていないから
それぞれの理由について解説するので、自分に当てはまっていないか参考にしてください。
損切りが出来ない
FXで負けるトレーダーの多くが当てはまっているのが、「損切りが出来ない」といった点です。
損切りとは、自分が持っているポジションに損失が出ている状態で決済することで、多少の損失はあるものの、損切りした時点以上の損失を抑えられるメリットがあります。
FXは、全てのトレードを利益が出ている状態で決済することは不可能なので、思ったように相場が動かなかった場合は、なるべく早く損切りを行い、損失を最小限に防ぐことが大切です。
しかし、トレードを始めたての頃や損益の変動に慣れていない頃は、損したくない気持ちが強く出てしまい、損切りがなかなか出来ない傾向があります。
損切りが出来ないと、一度のトレードの損失が大きくなってしまい、最悪の場合は資金全てを失ってしまう可能性があるため、非常に危険です。
持っているポジションの損失が、いつか無くなるだろうと放置したり、考えずにナンピンすることは、より退場のリスクを上昇させるので、注意してください。
レバレッジが高すぎる
次に、共通している負ける理由は「レバレッジが高すぎるから」です。
FXは、他の金融商品と比較して、レバレッジが高いため、わずかな価格変動で利益を上げることが可能ですが、反対に損失も大きくなります。
トレード経験が少ないうちに、レバレッジが高い状態でトレードしてしまうと、ロスカットにあってしまう危険性が高くなり、最終的に退場してしまうパターンが多いです。
海外FX業者の中には、レバレッジが数百倍の会社もあるためため、少額資金から始められる点は魅力的ですが、FXを始めたての頃は、なるべくレバレッジの低い状態でトレード経験を積むことが大切です。
正しい分析が出来ていない
FXで、損切りやレバレッジに気を付けているのに、あまり勝てていない人は、「正しい分析が出来ていない」可能性があります。
常に変動する相場の価格の値動きを予測して、利益を得るためには、相場を正しく分析してトレンドを掴むことが重要です。
そのため、相場の分析方法などを知らずに、適当な売買を繰り返していると、必然的にギャンブルに近いトレードになってしまいます。
相場の分析方法は大きく分けて、チャートの情報をもとに分析する「テクニカル分析」と国の経済状況や金利などの情報をもとに分析する「ファンダメンタル分析」の2つがあります。
両方の分析方法を、それぞれ深く理解してから適切に活用することで、トレードの勝率は格段に上がるため、トレードを始める前に勉強することが大切です。
FXで負けやすい人の特徴とは?
FXで負けてしまう原因には、トレード方法や知識不足だけでなく、性格面も多少の影響があるでしょう。
そのため、ここではFXで負けやすい人、向いていない人の特徴について解説します。
- 感情的になりやすい
- 常に取引したがる
- 取引に計画性が無い
特徴に当てはまってしまう人は、FXに向いていない可能性があるので、注意してください。
感情的になりやすい
感情的になりやすい人は、FXのトレードでの損益によって、一喜一憂してしまうため、機械的にトレードすべきFXにおいて安定して勝つことは難しくなってしまいます。
さらに、感情的になりやすい人は損失が出てしまった場合に、取り返さないといけないと思い込んでしまい、必要のないトレードをを行って損失を増やしてしまう危険性があります。
しかし、勝っているトレーダーは、取引の際には冷静に売買を繰り返し、損失が発生した場合も特にトレードに影響が出ることは無いため、安定的に利益を出すことが可能です。
そのため、感情的になりやすい人は、損益で感情が左右されない程度のロット数や資金でトレードすることをおすすめします。
常に取引したがる
常に取引をしたい人や常にポジションを持っていないと不安になる人は、FXで負ける確率が高いため、向いていない性格だと言えます。
取引したがる心理や性格は、FX始めたての頃に多く見られますが、適当に無駄なポジションを持ってしまうと、損失のリスクが増えてしまうため、とても危険です。
勝っているトレーダーは、自分の分析をもとに、勝てる自信がない相場では取引しないように意識しているため、不要な損失リスクがありません。
そのため、常に取引したい人は、一つのポジションを小さくするか、ポジションを数個に分けるといった対策で損失リスクを下げるようにしましょう。
取引に計画性が無い
取引に計画性が無い人は、「ここから上がりそう」「下がりそうだから売ろう」といった根拠のない取引が多くなってしまうため、必然的に勝率が下がり、損失が大きくなってしまいます。
長期的に利益を得ているトレーダーは、自分で取引ルールを設けており、ルールを守りながら計画的にトレードを行っているため、確実に利益を上げることが可能です。
そのため、取引に計画性が無い人は、トレードする前に損切り場所や利確場所を決めるなど簡単なルールから作成して、徐々にルールを構築していくのがおすすめです。
FXで負けないためのコツとは?
ここまで、FXで負ける理由と負けやすい人の特徴を解説しました。
解説した内容を踏まえて、ここからはFXで負けないためのコツについて解説します。
- 損切りを徹底する
- 得意な相場だけ取引する
- リスク管理を徹底する
損切りを徹底する
トレードのトータルの損益で負けないようにするためには、必ず損切りルールを設けて徹底しましょう。
損切りの判断タイミングは意外と難しく、早すぎると損切りし過ぎると、今後利益になる可能性があるポジションも含めて、毎回損失を抱えてしまい、損切り貧乏となってしまいます。
しかし、遅すぎると致命的な損失を抱えてしまう危険性があるため、次のトレードに支障なく切り替えられる程度の損失に抑えられる段階で損切りすることが大切です。
分かりやすい損切りタイミングとして、自分の予測していた値動きから完全に外れた段階や、あらかじめ決めておいた資金の数%分の損失許容額を超える段階などが挙げられます。
あたかじめ設定した損切り位置は、絶対に移動させないように意識することが大切です。
得意な相場だけ取引する
1回ずつのトレードで出来るだけ負けないように、得意な相場の時だけトレードするように心掛けましょう。
そのために、まず過去の取引履歴を参考に、「自分がどういった相場の時にトレードで利益を得られていたか」や「利益を得られたトレードの際の相場に共通している点は何か」を見直しましょう。
過去のトレードを見直すと、必然的に自分の得意な相場が見えてくるため、似た状況の相場が発生した時だけトレードすれば、トレード勝率が上がります。
さらに、得意な相場だけでトレードするように意識すると、常にポジションを持ちたがる心理も改善され、不要な損失リスクを抱える心配もないため、おのずと負ける回数も減ってきます。
得意な相場でトレードしても勝てないことはよくあるので感情的にならないことが大切です。
資金管理を徹底する
FXを長期的に行っていくために、資金管理は非常に重要です。
資金管理を徹底することで、一度で得られる利益は減ってしまいますが、たった数回のトレードの損失で退場してしまう危険性を防げます。
さらに、長期的に見て、退場しないように資金管理できれば、最終的に利益を得られる可能性が高くなってくるので、以下の記事で紹介している管理方法などを参考にして、自分に合った資金管理を徹底して行いましょう。
資金管理が難しいと感じた場合は、レバレッジの低い国内FXがおすすめです。
FXで勝てるようになるまでに必要なことは?
最後に、FXで勝てるようになるまでに必要なことについて解説します。
- 相場分析を勉強する
- トレードルールを作る
- 少額資金で経験を積む
ここで解説する内容は、現在FXで勝っているトレーダーが勝てるようになるまでに必ず行っている内容となっており、全トレーダーに共通して必要です。
相場分析を勉強する
相場分析を勉強することで、相場の値動きを予測しやすくなるため、大きな損失を抱えるリスクが減ることに加えて、利益を得やすい相場を見つけやすくなります。
「テクニカル分析」には、さまざまな種類がありますが、全てを網羅する必要が無く、自分の使いやすいものを1つか2つに絞って使うと、利益につながりやすくなります。
「ファンダメンタル分析」は、各国の経済状況や金利変動から値動きを予測することで、テクニカル分析では予測できない急激な値動きにも対応できます。
両方の分析方法を勉強したら、いきなりトレードするのでは無く、実際のチャートで正しく分析できるているか試していき、徐々に精度を上げるように意識しましょう。
分析の勉強は、一度したら終わりではなく、常に情報を更新していく必要があります。
トレードルールを作る
トレードで確実に勝率と利益を伸ばしていくために、トレードルールを作成しましょう。
トレードルールには、損切りポイントやエントリー条件、資金管理などが含まれ、常にトレードしながら微調整していく必要があります。
また、トレードルールを初めて作るときは、多くの条件を取り入れてしまい、複雑なルールを作ってしまう傾向があります。
しかしルールが複雑すぎると、取引チャンスが少なくなってしまったり、損切り回数が多くなってしまうなど、むしろ負けやすくなってしまうため、比較的シンプルであることが重要です。
トレードルールを何度も大きく変更している場合も、勝率を悪化させる原因になります。
少額資金で経験を積む
トレード経験が少ない頃は、いきなり全資金でトレードせずに、少額資金で経験を積みましょう。
経験が少ない頃に、大きな資金でトレードしてしまうと、損益の変動や急な相場の値動きに対応できずに、損失してしまい退場してしまう可能性があります。
少額資金で始めることによって、設定したトレードルールが自分に合っておらずに負けを重ねてしまった場合でも、最小限の損失で抑えながらルールの修正が行えます。
そのため、少額資金でトレード経験を積みながら、勉強した相場分析やトレードルールを使って、ある程度利益を得られるようになってから、段々資金を増やしていくことが大切です。
デモトレードでも経験は積めますが、メンタル面で慣れるためにもリアルトレードがおすすめです。
まとめ 取引ルールを徹底しよう
この記事では、FXはなぜ負けるのか、勝てるようになるまでに必要なことに解説しました。
FXは、参加者の約7割が1年で退場していることやギャンブル性が高いことから、勝てないようになっていると認識されています。
しかし、実際のところはトレード方法やFXへの認識が間違っていることが原因で負けており、問題を適切に解決することで勝ちトレーダーに変化することも不可能ではありません。
記事内で解説した「負ける理由」や「負けやすい人の特徴」に当てはまっていた人は、「負けないためのコツ」や勝つまでに必要なこと」を参考にして、自分にあった取引ルールを作り、徹底していきましょう。
コメント コメント 0