「NEXTARTは出金できない」という噂は本当?プロが徹底検証

NEXTARTは2020年3月16日から運営を開始しているMAM業者です。

FX業者と謳っておりますが、実態はMAM業者です。

MAMとは?

自分でトレードを行うのではなく、資金を預けてプロに資産運用してもらうこと

実際の利用者の口コミを調べてみたところ、「出金できない!」とか「退会を拒否される!」といったNEXTARTが非常に悪質な業者と思われるものを多数発見できました。

この記事では、FX会社の格付けサービスを提供しているWikiFXが、NEXTARTの安全性について事実ベースで客観的に解説しています。

WikiFXとは?

WikiFX(ウィキエフエックス)は、FX会社の安全性・信頼性を評価している第三者機関です。
全世界3万以上のFXブローカーの情報を収集し・格付けを行っています。
FX会社の安全性スコアや詐欺被害のリアルな口コミは『wikifx.com』で確認できます。

NEXTARTの安全性を取得ライセンスや規則、Twitterの口コミなど様々な視点から徹底的に調査しましたので、ぜひ参考にしてください。

目次

NEXTARTの安全性を基本情報や取得ライセンスから調査

NEXTARTの安全性を確かめるために、 公式サイトやWikiFXで下記3点を調査しました。

安全性調査項目

1.企業情報と特徴
2.取得ライセンス
3.ユーザーの資産保護

基本情報1. 企業情報と特徴

NEXTARTの企業情報や特徴は、以下の通りです。

NEXTRATは世界100国以上でサービスを提供していると書かれていますが、サイトは日本語と英語にしか対応しておりません。

もし本当に100国以上にサービスを提供しているならば、言語が2ヵ国だけというのはおかしい話です。

公式サイトには「お問い合わせ」という項目がありますが、よくある質問のガイドが並べてあるだけで、実際のお問い合わせは「事業提携」から行えるようです。

https://www.nextartfx.com/jp/partner.php

NEXTARTの公式サイトは、取り扱い銘柄などを羅列し、いかにもFX業者のように装っておりますが、実際には裁量取引を行うことはできず、MAMの資産運用しかできません。

NEXTARTが実際に表記している内容に関しては以下の通りです。

特徴詳細
取扱商品・FX
・CFD
・メタル
・ゴールド
・シルバー
・パラジウム
・プラチナ
レバレッジ不明
取引プラットフォームMT5
スプレッド1.2pips~
最低入金額不明
ロスカット不明
ゼロカット不明
スキャルピング不明
両建て不明
ボーナス30,000円の口座開設ボーナス

サイトにはFX業者に必要な殆んどの内容が表記されておりません。

規約の記載もないです。

NEXTARTの特徴として、下記の3つが挙げられます。

NEXTARTの特徴
  1. FX業者と謳っているがMAM業者
  2. 出金も解約もできない口コミが多数存在する
  3. 入金なしでも初期ボーナス3万円で勝手にトレードが始まる

1つ目の特徴は「FX業者と謳っているがMAM業者」である点です。

NEXTARTは、FX業者ではなくMAM業者です。

自分で取引を行うことは一切できません。

NEXTARTのサイトの内容を精査してみると、直接お取引できると書いてあります。

しかし、実際は直接取引することはできないので、サイトの内容は虚偽であると言えるでしょう

サイトの内容が虚偽である証拠として、住所が虚偽である疑惑も解説します。

公式サイトには住所が記載されています。

会社所在地である「Suite 23,1st Floor,Eden Plaza,Eden Island Mahe,Republic of Seychelles.」は、アフリカのセーシェル共和国のものとなります。

調べてみたところ、海外の別の会社の住所と一致しており、ショッピングモールの1階23番とのことなので、グーグルアースで調べてみました。

オフィスのようなものは存在せず、住所も虚偽ある可能性が高いと思われます。

2つ目の特徴は、「出金も解約もできない口コミが多数存在する」という点です。

NEXTARTに関する口コミは、Twitter上にはあまりありませんが、詐欺被害者の相談サイトなどには、かなり多くの被害報告が上がっています。

NEXTARTの口コミに関して知りたい人は「NEXTARTでは出金できないのか?SNSを調査」から読み進めてください。

NEXTARTを調べる際に、他のNEXTARTを調査しているサイトも参考にしましたが、1つとしてNEXTARTに対して良い評価をしているサイトもありませんでした。

NEXTARTの詐欺に対する警告はあらゆる媒体で行われています。

2023年2月25日現在、NEXTARTはまだサイトが存在しており、運営を継続しているので注意が必要です。

3つ目の特徴は「入金なしでも初期ボーナス3万円で勝手にトレードが始まる」点です。

NEXTARTの最大の売りである初期ボーナス3万円に関してなのですが、口座を開設した途端、入金をしなくても、トレードが開始されます。

これだけですと、特に問題もなさそうなのですが、口座資金がマイナスになったりし、そこから追加資金が必要だとかの連絡が来る可能性は十分に高いです。

海外FXなのだからゼロカットがあるのでは?と思う人もいるかもしれませんが、そもそもNEXTARTはまともな業者ではなく、入金した資金を返すつもりがないのです。

基本情報2. 取得ライセンス

NEXTARTが取得している金融ライセンスを、WikiFXで調査しました。

金融ライセンスとは?

金融ライセンスとは、各国の金融監督機関が発行している『金融業の営業許可証』のことです。
取得をするためには、監督機関からの審査や、資金の預託が必要になる場合があるため、FX会社の信頼性を見極める上で重要な指標の一つと言えます。
取得難易度や規制の内容は、ライセンスを発行する国や機関によって異なります。

NEXTARTは、ライセンスに関する記載がなく、ライセンスがあればNEXTARTが過剰な出金拒否を出来るはずがないので、ライセンスは所持していないと判断して良いでしょう。

基本情報3. ユーザーの資産保護

NEXTARTがユーザーの資産保護をするために、「分別管理」や「信託保全」などを公式サイトで明言しているか調査しました。

分別管理・信託保全とは?

分別管理・信託保全というのは、FX会社が顧客から預かった資金を管理する方式のことです。
分別管理は、FX会社の運営資金と顧客の預入資金を分別して管理していることを表します。
しかし、本当に顧客資金に手が付けられないのかはトレードにはわかりませんし、会社が倒産した場合に返金される保証もありません。
一方の信託保全というのは、顧客資金と同額の資金を信託銀行などの預ける資金管理方式です。
この場合、会社が簡単に顧客資金に手を付けることはできないですし、倒産しても銀行からトレーダーへ資金が返金されます。

NEXTARTには、分別管理に関する記載は一切なく、第三者機関による保証もありません。

入金した場合は「出金できない」とか「退会できない」という口コミも多くあるので、出金できる可能性は低いと考えてください。

厳密に手口を解説すると、最初に1万円だけ出金ができ、以降は出金できないという手口を使うようですが、それ以外にも手口はあり、NEXTARTに入金することはおすすめできません。

NEXTARTでは出金できないのか?SNSを調査

NEXTARTで出金できないかどうかを確かめるために、SNSの口コミを調査してみました。

その中で関係ありそうなものを、5件ピックアップしてご紹介します。

NEXTARTのSNSでの口コミ(2023年2月25日時点)
  • 出金できず弁護士と警察に相談
  • アフィリエイト報酬も振り込まれない
  • ほったらかしFXに注意
  • ミリオネアクラブもグル
  • 色々と理由をつけて出金を取り消す

口コミ1 出金できず弁護士と警察に相談

https://twitter.com/dosuruieyasu/status/1609152164819251202

実際に詐欺に遭われた方の口コミです。

ツイート主の場合、弁護士と警察に相談しており、同様の口コミは多く、NEXTARTのサイトが運営停止になるのも時間の問題と言えます。

口コミ2. アフィリエイト報酬も振り込まれない

https://sa-gi.net/nextart/

NEXTARTのアフィリエイト報酬が発生しないというのは、有名な話のようです。

この話を裏付ける証拠としては、NEXTARTを擁護するサイトが一切見当たらないという点にあります。

もし、アフィリエイト報酬が発生するならば、集客を行うために、NEXTARTを擁護するサイトが1つはありそうなものです。

しかし、全く存在しないということは、実際にNEXTARTのアフィリエイト報酬が発生しない可能性が高いということです。

口コミ3. ほったらかしFXに注意

https://sa-gi.net/nextart/

ほったらかしFXの実態は、NEXTARTです。

ほったらかしFXは自動売買ツールとしてLINEで紹介しています。

送られてきたURLを開くとNEXTARTの口座開設に誘導される仕組みです。

NEXTARTは様々な手段でサイトに誘導していることが分かります。

口コミ4. ミリオネアクラブもグル

https://sa-gi.net/nextart/

ツイートによると、ミリオネアクラブという名称でも、NEXTARTは活動しているようです。

名前を変えて様々な場所で集客をしていると考えられるので、うまそうな話だと思っても注意した方が良いです。

もし、投資を始めたいならば、ライセンスが厳正であり、法律で守られている国内の証券会社をおすすめします。

口コミ5. 色々と理由をつけて出金を取り消す

https://sa-gi.net/nextart/

NEXTARTの良くやる手段として、利益が出ていたとしても、様々な理由をつけて出金させず、大量のポジションを保持し、マイナスにするというものがあるようです。

ポジションを保有中は出金できないというルールもあるようなので、ルールなどあってないようなものですが、一度NEXTARTに入金してしまうと、出金できる可能性はほぼないと言えるでしょう。

前述しましたが、NEXTARTはあえて最初1万円だけ出金させ、後は出金させないという手口も使うので、仮に出金できた場合は、運が良かったと考え、それ以上入金しないようにしましょう。

WikiFXによる独自調査結果

WikiFXでは、FX業者を数値で判定する『スコア評価』や、ペーパーカンパニーでないかを調査する『現地調査』などを行っています。

またそれらの結果を基に『注意喚起』も行っています。

NEXTARTの結果は、以下の通りです。

独自調査1. スコア評価

WikiFXでは、下記の5つの指標から10点満点でFX業者を評価しています。

WikiFXスコアの評価基準
  1. ライセンス指数:取得ライセンスの信頼性・価値
  2. 事業指数:企業としての安定性・運営能力など
  3. リスク指数:倒産時の資産保証の度合い・詐欺業者の可能性の低さなど
  4. 規制指数:取得ライセンスの規制の強さ
  5. ソフトウェア指数:取引プラットフォームなどの利用環境

NEXTARTのスコア評価結果は、以下の通り。

指数スコア
ライセンス指数0.00
事業指数6.04
リスク指数0.00
規制指数0.00
ソフトウェア指数4.00
総合点0.31
NEXTARTのスコア評価(2023年2月25日時点)

総合スコアが「0.31」なので、最低ランクの点数となります。

NEXTARTの場合は、FX業者ではなくMAM業者となり、内容としては出金拒否を多発するかなり危険な業者です。

仲介ブローカーも多数存在し、NEXTARTに誘導使用を仕掛けています。

2023年2月25日現在、未だにサイトが運営されているので要注意です。

「ライセンス指数」「0.00」です。

NEXTARTの公式サイトには、ライセンスに関する記述が存在しません。

「規制指数」「0.00」です。

ライセンスがなく、NEXTARTを監査し規制する期間は存在しません。

むしろNEXTARTは出金拒否を繰り返す、かなり悪質な業者と言えます。

「事業指数」「6.04」とやや高めではあります。

MT5で自動売買しているような実態はありますが、出金ができない以上、見せかけだけの事業運営だと言えます。

「リスク指数」「0.00」です。

NEXTARTは非常にリスクが高く、入金してしまった場合、出金できない可能性は非常に高いので、注意しましょう。

「ソフトウェア指数」「4.00」というスコアについては、MT5を採用しているため、最低限の取引環境は整っていると評価されているようです。

独自調査2. 現地調査結果

WikiFXの『現地調査』のコラムでは、現地オフィスへ実際に訪問し、ペーパーカンパニーであるかどうかを調査しています。

2023年2月25日時点でのWikiFXによるNEXTARTへの現地調査結果は、ありません。

独自調査3. 注意喚起

現在、2023年2月25日時点で、NEXTARTを調査した結果、下記3点のリスク注意喚起があり、「評価が低すぎるため利用するのは危険」という判断になり、警告を行います。

NEXTARTに対する注意喚起(2023年2月9日時点)
  1. 日本への有効なライセンスがない
  2. 海外のものを含めた有効なライセンスを1つも所持していない

NEXTARTでは出金できない!KYCについて解説

ライセンスを所持し運営している業者の公式サイトでは、「KYC(Know Your Customer)ポリシー」が明記されていることが普通です。

KYCとは?

「Know Your Customer」の略語で、口座開設などで義務付けられている「本人確認手続き」のこと。

  • 個人情報の盗難
  • マネーロンダリング
  • 金融詐欺
  • テロ活動

などを防ぐ目的が明記されており、これらに反する行動をすると出金拒否になる可能性が高いため、出金ルールと捉えることができます。

マネーロンダリングとは?

犯罪資金の出所を分からなくする目的で、入金と出金を繰り返す犯罪行為のこと。

NEXTARTでは、出金の際にKYCを主張することがあります。

KYC自体に正当性はあり、世界中のFX業者が参加しているものです。

しかし、NEXTARTが主張するKYCは、単なる出金を行わせないための遅延行為であり、その間にポジションを保有したり、口座資金を一気にマイナスへ操作するための方便です。

NEXTARTがKYCを主張するからと言って、KYC自体が怪しいものではないので、注意しましょう。

NEXTARTの解約方法

もう既にNEXTARTを利用してしまい、解約したい!と思う人も多いと思います。

解約自体の方法は簡単で、解約する旨をNEXTARTのお問い合わせ(事業業務)から行えば、後日解約完了のメールが届きます。

電話のサポートを受けている場合、解約しようとすると恫喝されたりするようです。

https://sa-gi.net/nextart/

もし被害に遭われてしまった場合は、警察等に相談し、詐欺被害者報告サイトなどで情報を共有するようにしましょう。

調査結果:様々な手口でお金を騙し取ろうとするNEXTARTに要注意!

NEXTARTは、評判操作などこそしてないので、ネットで調べれば詐欺業者であることがすぐに分かるのですが、手を変え品を変え、様々な手段でサイトへ誘導しているので、ネットで調べる癖がない場合は詐欺に引っかかってしまう可能性はかなり高いです。

例えば、ほったらかしFXやミリオネアクラブなどのLINEからの誘導等です。

出金に関しても、最初はあえて出金させたり、KYCを持ち出したり等、様々な手口で出金拒否したり、入金を促したりするので注意しましょう。

2023年2月25日現在、NEXTARTは未だに運営中です。

NEXTARTだけに注意するのではなく、詐欺が多い海外FX自体を警戒しましょう

WikiFXでは、資金の安全性やサービスクオリティの高さが証明されている国内FX業者の利用を推奨しています。

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この記事を書いた人

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