これからFXの口座開設を考えている方で、海外FX業者と国内のFX業者どちらを使った方がいいのかで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
海外FX業者か国内FX業者の選択でトレード内容はもちろん、安全性などのトレード以外の部分でも大きく変わってきます。
そこで今回の記事では以下の3つについて解説していきます。
- 海外FX業者と国内FX業者の違いとは?
- 海外FX業者と国内FX業者の利用者はどちらが多いのか
- 海外FX業者と国内FX業者のどちらを使う方がいいのか
失敗しないFX業者選びをするためにも、是非ともこの記事を業者選びの参考にして頂けると幸いです。
海外FX業者と国内FX業者の違いとは?
海外FX業者と国内FX業者の違いは、その名の通り取引業者の本社が海外にあるか国内にあるのかというところです。
業者の拠点が国内か海外にあるかによって、FXに対するルールや規制はその国のルールが適用されます。
ここではルールや規制によって変わってくる大きな違いを3つのポイントにわけて紹介させて頂きます。
- 最大レバレッジ
- 税金の計算方法
- 安全性
最大レバレッジ
FXで大きな利益を上げるためには「レバレッジ」という仕組みを利用してトレードをする必要があります。
レバレッジとは、証拠金を担保にして資金の何倍もの取引をすることができる仕組みです。
このレバレッジを使えることがFXと外資預金の違いで、FXであればレバレッジの倍率分大きな損益を実現することができます。
国内のFX業者では、日本の金融ライセンスによる規制によって投資家保護の観点から最大レバレッジが25倍に固定されています。
一方で海外FX業者は日本の金融ライセンスを取得していないことから、金融庁による規制は適応されません。
海外FX業者の中には数百倍から数千倍のハイレバレッジでトレードできる業者が存在し、ハイリスクのかわりにハイリターンなトレードを実現することができます。
税金の計算方法
副業としてFXをしている場合には20万円以上、非給与所得者であれば38万円以上をFXで収益を出した場合に課税の対象となります。
所得区分は国内FX業者と海外FX業者どちらも「雑所得」にあたりますが、海外FX業者と国内FX業者では税金の計算方法が異なるので注意しましょう。
国内FX業者の場合の税区分は「申告分離課税」で収益に対して一律で約20%の税率が適応されます。
所得額 | 税率 | 内訳 | 所得控除 |
---|---|---|---|
195万円以下 | 15% | 所得税5%+住民税10% | 0円 |
195万円~330万円以下 | 20% | 所得税10%+住民税10% | 9万7,500円 |
330万円~695万円以下 | 30% | 所得税20%+住民税10% | 42万7,500円 |
695万円~900万円以下 | 33% | 所得税23%+住民税10% | 63万6,000円 |
900万円~1,800万円以下 | 43% | 所得税33%+住民税10% | 153万6,000円 |
1,800万円以上~ | 50% | 所得税40%+住民税10% | 279万6,000円 |
一方、海外業者の場合は「総合課税」という税区分が使用され、所得額によって5%から最大で40%の税率が適応される仕組みです。
また、申告分離課税と違い給与所得や不動産所得、他の雑所得など全ての所得の合計金額から納税額が計算されます。
一定の税率が適応される国内FX業者に対して、海外FX業者の場合は利益を出せば出すほどかかる税率が高くなるという仕組みです。
安全性
銀行口座と同じように必要資金をFX口座に預けるということから、FX口座選びの際は利用する業者が安全で信頼できるかどうかを必ずチェックすることが大切です。
国内業者は聞き馴染みのある大手企業がサービスを提供していたり、金融庁のライセンスを取得しているのでトラブルの心配は薄く安心して利用することができます。
一方で、日本の金融庁認可を受けていない海外業者には悪徳業者も多く、セキュリティ面で安心して取引することができません。
実際に海外業者を利用したトレーダーの口コミを見ると、
利益を出して出金しようとしたら出金拒否された
突然口座が凍結した
不可解な動き方をして損失が出た
という口コミが一定数確認できました。
海外FXの安全性の低さに関してはこの記事の後半に詳しく解説していきます。
海外FX業者と国内FX業者の利用者はどちらが多いのか
それでは、FXトレーダーは海外業者と国内業者どちらの業者を利用していることが多いのでしょうか。
この記事ではFX業者が一般トレーダー向けに公開している口座開設数などの情報やトレーダーの統計をもとに、利用者数を徹底比較していきます。
今回の比較では、どれくらい取引口座開設されたのかを示す「総口座開設数」にて利用者の比較をします。
- 国内FX業者の利用者数
- 海外FX業者の利用者数
- 口座利用者数の推移
国内FX業者の利用者数
まずは国内FX業者の利用者数について紹介していきます。
現在、日本の金融庁の認可を受けているFX業者は100社以上あり、証券会社や銀行のみでなくIT業者や通信業者など多種多様な業者が参入しています。
国内の主要FX業者が発表している情報をもとに、各業者の総口座開設数を調べてみました。
国内FX業者 | 総口座開設数 |
---|---|
DMM FX | 80万口座 ※2020年8月 |
GMOクリック証券 | 74万口座※2022年1月 |
為替どっとコム | 57万口座※2022年1月 |
マネーパートナーズ | 35万口座※2021年3月 |
SBI FXトレード | 30万口座※2020年9月 |
FXブロードネット | 20万口座※2022年1月 |
以上が国内主要業者の総口座開設数です。
人気の高い「DMM FX」や「GMOクリック証券」で70万~80万口座、中堅業者で大体20万~50万口座であることがわかりました。
実際のアクティブ口座数、中小企業の口座数も含めるとこれらの数字は大きく変わってくることが予想されますが、国内の主要FX業者の総口座数の平均は大体40万~50万口座くらいであるといえるでしょう。
海外FX業者の利用者数
続いて海外FX業者の利用者数について紹介していきます。
金融庁の認可を受けている国内FX業者とは違い、海外FX業者は拠点のある国の認可となるためはっきり何社業者があるかは把握しきれませんが、日本の何倍もの取引業者が存在していると推定できます。
その中でも最も人気の海外FX業者である「XMTrading」は、2017年1月に総口座開設数が100万口座を超えたことを発表しています。
数ある国内FX業者の中でも100万口座を突破している企業は2022年2月現在で確認されていないので、XMTradingの企業の規模はどの国内業者の規模よりも桁違いに大きいです。
その他の有名海外FX業者の「GEMFOREX」で50万口座、「FXGT」海外FX業者の総口座開設数はそれぞれ20万口座前後と報告されています。
海外FX業者の総口座開設数全てが日本在住のトレーダーによるものではなく、日本在住の顧客が全体に占める割合は2割から3割程度です。
主要な海外FX業者 | 総口座開設数 | 日本での口座開設数(推定) |
---|---|---|
XMTrading | 100万口座以上 | 20万〜30万口座 |
GEMFOREX | 50万口座以上 | 10万〜15万口座 |
FXGT | 20万口座前後 | 4万〜6万口座 |
以上の点から、海外FX業者の利用者数は顧客対象が国内業者よりも広いので母数自体は大きいですが、日本在住の顧客という点で考えると国内業者よりも少ないというということができます。
口座利用者数の推移
国内の大手FX業者の口座開設数は年々増加している傾向ですが、中堅FX業者の総口座開設数は横ばいで推移している傾向にあります。
前述のように国内のFX事業は、100社以上が参入している人気事業なので新規顧客の多くが大手に流れ、中小企業の新規顧客数が伸び悩んでいるという状態です。
とはいえ、近年の副業ブームの影響もあり国内業者全体で見ると年々着実に利用者が増加しています。
一方で海外FX業者も副業ブームや投資への関心の高まりにより、国内FX業者と同様に利用者数は年々増加しています。
その中でも、海外FX業者の利用者数が爆発的に増えたのは2010年から2012年頃です。
当時日本でFXが流行ると同時に、レバレッジの倍率など国内業者で規制が入るようになりました。
国内業者の規制が厳しくなったことで、国内業者を利用していたトレーダーが海外に流出し海外業者の利用者が増加したという経緯があります。
しかし、その後海外の悪徳業者が急激に増加したことによって、近年では安全面を考慮して国内業者で取引をするトレーダーが増加している傾向にあります。
海外FX業者と国内FX業者のどちらを使う方がいいのか
これからFXを始めようと考えている方や、口座開設を検討している方は国内FX業者と海外FX業者のどちらを使って取引したら良いのでしょうか。
記事の最初でも説明させて頂きましたが、海外FX業者を使うのと国内FX業者を使うのとではその後の取引で大きな違いが生じます。
FX口座は開設してから長い期間使い続けるので、後悔や失敗のないように一番最初の段階でよく調べて慎重に判断するようにしましょう。
ここでは、海外業者と国内業者それぞれのメリットとデメリットを紹介させていただき、その上どちらを使うのがいいのか紹介させて頂きます。
口座開設を考えている方は是非とも参考にしていただけると幸いです。
- 海外FX業者を使うメリット
- 海外FX業者を使うデメリット
- 国内FX業者を使うメリット
- 国内FX業者を使うデメリット
海外FX業者を使うメリット
まず最初に海外FX業者を使うメリットを紹介していきます。
海外FX業者を使って取引するメリットは以下の2つです。
- ハイレバレッジでの取引ができる
- 各種ボーナスが豊富
ハイレバレッジで取引ができる
海外FX業者 | 最大レバレッジ |
---|---|
exness | 無制限 |
is6FX | 6,000倍 |
TradersTrust | 3,000倍 |
FBS | 3,000倍 |
fxgt | 1,000倍 |
IronFX | 1,000倍 |
BigBoss | 999倍 |
XM | 888倍 |
TitanFX | 500倍 |
Axiory | 400倍 |
国内FX業者の場合は規制によりレバレッジが最大25倍で固定です。
上記は海外FX業者の中でも特に高いレバレッジでのトレードが可能なFX業者です。
一方で海外FX業者の場合は何百倍から何千倍といったハイレバレッジをかけることで、少ない資金からハイリスクハイリターンなトレードを実現することができます。
口座残高:1万円
最大レバレッジ:6000倍
1ドル=100円
以上の条件の場合、ドル円のポジションをどのくらい持てるかを求めます。
10,000÷100×6000=600,000
最大の取引可能数量は60万通貨になります。
国内FX業者で取引している場合、60万通貨をトレードするための必要証拠金は240万円になります。
海外FXのハイレバレッジはギャンブルトレードを促進しかねないという点は注意する必要があります。
上記の例のようなハイレバレッジトレードをした際は、一度のトレードのリスク許容額が口座資金の大半を占めることになります。
口座資金に占めるリスク許容額の割合のことを「資金率」といい、「バルサラの破産確率」を用いて手法の安全性をはかる上で必要な要素の1つです。
バルサラの破産確率とは使用している手法の「勝率」「損益率」「資金率」をもとに、その手法を使い続けると破産してしまう確率を算出してくれる演算ツールのことをいいます。
上図は資金率50%のバルサラの破産確率の表ですが、勝率50%で損益率が3であったとしても破産確率が29.6%もあることがわかります。
先ほどの例で挙げた最大レバレッジ6000倍でのトレードでは、5pips逆行した場所に逆指値注文を置いたとしても資金率50%のトレードになってしまいます。
このようにハイレバレッジのトレードでは簡単に資金率の高いトレードが実現してしまうため、破産するリスクが格段に上がることをしておくべきです。
各種ボーナスが豊富
海外FX業者 | ボーナス |
---|---|
XM | ¥3,000口座開設ボーナス 100%入金ボーナス 20%入金ボーナス XMポイントプログラム |
fxgt | 新規登録ボーナス 100%入金ボーナス |
HotForex | 50%ウェルカムボーナス 100%スーパーチャージボーナス 100%クレジットボーナス |
TradersTrust | ¥10,000口座開設ボーナス 200%入金ボーナス 100%入金ボーナス |
SvoFX | 100%+20%入金ボーナス Twitterフォローボーナス Svoポイントプログラム |
Gemforex | 新規口座開設ボーナス 入金ボーナス お友達紹介キャンペーン 他社からGEMFOREXへ乗り換えキャンペーン |
is6FX | 新規口座開設ボーナス 入金100%ボーナス |
Instaforex | 入金ボーナス(100%・55%・30%) 抽選ボーナス$1,000 年利5%利息 |
iForex | 初回入金100%ボーナス 入金25%ボーナス 年利3%利息 |
LandFX | Restart LPボーナス口座限定100%入金ボーナス 10%入金ボーナス リカバリーボーナス |
FBS | $100クイックスタートボーナス 100%入金ボーナス 最大15ドルキャッシュバックボーナス |
海外FX業者を使う2つ目のメリットが、各種ボーナスの豊富さです。
上記はボーナスを豊富に展開している海外FX業者の一例です。
海外FX業者によって口座開設時にそのまま取引に使える「口座開設ボーナス」や入金時の「入金ボーナス」、「友達紹介ボーナス」など様々なボーナスが用意されています。
中でもクッション機能のあるボーナスの場合は、トレードの証拠金としても使用できるという特徴を持っています。
したがってこれらのボーナスを上手く利用することによって、入金した資金以上の証拠金を用いたお得なトレードをすることが可能です。
しかしクッション機能のあるボーナスを利用していたとしても、ボーナスより先に口座資金が減っていくことに注意する必要があります。
海外FX業者を使うデメリット
続いて海外業者を使うデメリットを紹介していきます。
海外業者を使うデメリットは以下の3つです。
- 安全性が低い
- 税金が高い
- サポートがあまり充実していない
安全性が低い
海外FX業者を使う一番のデメリットは安全性が低い点です。
金融商品取引法に基づく登録を受けていない海外所在業者が、インターネットに日本語ホームページを開設する等により、外国為替証拠金取引(FX取引)や有価証券投資等の勧誘を行っている例が見受けられます。
また最近、海外所在の無登録業者とバイナリーオプション取引を行い、出金に応じてもらえないなどのトラブルになっている例も見られます。
日本で登録を受けずに金融商品取引業を行うことは違法です。取引を行う前に取引の相手が登録を受けているかこちらで確認して、無登録の海外所在業者との取引は行わないよう、注意してください。
金融庁公式HP
金融庁の公式HPでは無登録の海外FX業者が日本のトレーダーに対してサービスを提供することを違法と断定しています。
海外FX業者は日本の金融ライセンスを取得していないことから、金融庁の規制下にありません。
金融ライセンスは発行国内でしか効力を持たないので、海外FX業者がいくら日本国外の金融ライセンスを取得していても日本のトレーダーが保護を受けることはありません。
例えば、海外FX業者のexnessは世界最難関の金融ライセンスとして有名な「FCA」の金融ライセンスを取得しています。
FCAの金融ライセンスを取得しているFX業者が破綻した場合は、顧客に対して最大で8.5万ポンド(1,000万円)の補償を行うことを義務付けています。
しかし、日本在住のトレーダーに対してはこの補償を履行する義務はなく、あくまでもFCAが管轄しているイギリス国内のトレーダーに向けたものでしかありません。
また、出金拒否などの被害にあった場合でも保護が及ぶのは金融ライセンスが管轄している地域内のみなので、日本の金融ライセンスを取得していない海外FX業者でトレードしている場合は、被害回復を期待することができません。
したがって有名で安全と言われている海外FX業者であっても、国内FX業者と比べた時のリスクはどうしても高くなってしまいます。
税金が高い
所得額 | 税率 | 内訳 | 所得控除 |
---|---|---|---|
195万円以下 | 15% | 所得税5%+住民税10% | 0円 |
195万円~330万円以下 | 20% | 所得税10%+住民税10% | 9万7,500円 |
330万円~695万円以下 | 30% | 所得税20%+住民税10% | 42万7,500円 |
695万円~900万円以下 | 33% | 所得税23%+住民税10% | 63万6,000円 |
900万円~1,800万円以下 | 43% | 所得税33%+住民税10% | 153万6,000円 |
1,800万円以上~ | 50% | 所得税40%+住民税10% | 279万6,000円 |
海外FX業者で利益を出した場合、稼いだ分税率あがる累進課税が適用されます。
多少の利益の場合はそこまで税率が高くなることはありませんが、大きく稼いだ場合は確実に国内業者を使った時よりも税金が高くなるので要注意です。
所得税(一律15%)+住民税(一律5%)+復興税(0.315%)=20.315%
国内FXはどんなに多く稼いだとしても税率が一律なので、FXで大きく稼いでいきたい方は国内業者の方が節税することが可能です。
また、国内業者の場合は昨年の損失分を今年分と合算して繰り越す「損失繰越」ができますが、海外業者の場合はこれができず1年ごとに対象が変わります。
政府が個人投資を推進しているという背景もあり、国内FX業者利用の場合は税金面で海外FX業者より優遇を受けることができます。
このように海外FXは税制上相対的に冷遇されていることから、海外FX業者を利用する上での大きなデメリットということができます。
サポートがあまり充実していない
トレードする業者によっては、サイト自体が日本語に対応していても日本語の問い合わせ窓口がなかったり、問い合わせの際に時間がかかったりと国内業者と比べるとどうしてもサポート面の充実感は劣ってしまいます。
サポート面が充実していないFX業者では安心してトレードに臨むことができない上に、不測の事態が発生した場合に取り返しのつかない損失を被ってしまう可能性があります。
また海外FX業者の場合は国際送金になることがほとんどなので、入出金する際にかかる手数料だったり着金に数日かかったりすることもあります。
国内FX業者を使うメリット
続いて国内FX業者を使うメリットを紹介していきます。
国内FX業者を使うメリットは以下の2つです。
- 取引手数料が安い
- セキュリティ面が万全
スプレッドが狭い
国内FX業者を使う最大のメリットはなんといってもスプレッドの狭さです。
FX業者 | USD/JPYスプレッド |
---|---|
XM(スタンダード口座) | 1.7pips |
Axiory(スタンダード口座) | 1.5pips |
TitanFX | 1.3pips |
同じドル円が対象でも、海外業者の場合1.0pips~2.0pipsスプレッドが発生するのに対して、国内FX業者の場合では0.1pips~0.5pipsとその差は歴然です。
このスプレッドがトレードする際の手数料にあたるものなので、スプレッドが狭ければ狭いほど無駄なコストを支払わずトレードすることができます。
セキュリティ面が万全
国内FX業者の場合はセキュリティ面も充実しているので、海外FX業者を利用するよりも断然安心して利用することができます。
ほとんどの業者が大手企業で社会的信頼がおけるうえに、万が一FX会社が倒産してしまった場合でも、国内業者の場合は信託保全という仕組みから資金が返金されるので安心して利用できます。
また、国内の都市銀行と連携している業者も多く、リアルタイム入出金や手数料が0円だったりと資金管理面も充実しております。
WikiFXではFX業者の安全性を簡単に調べることができます。
WikiFXにアクセスして、中央の検索バーに「FX業者名」を入力し、「検索」をクリックします。
検索結果が表示されるので、該当するFX業者をクリックします。
この画面ではFX業者のスコア評価や取得している金融ライセンスを確認することができます。
- ライセンス:取得ライセンスの安全性
- リスク:倒産時の資産保証の度合い・詐欺業者の可能性の低さなど
- ソフトウェア:取引プラットフォームなどの利用環境
- 事業:企業としての安定性・運営能力など
- 規制:取得ライセンスの規制の強さ
スコア評価は以上の基準からそれぞれ10点満点で評価されており、総合的な点数をスコアとして画面左上に表示しています。
画面左側にはそのFX業者が取得している金融ライセンスが表示されています。
日本の国旗が付いているライセンスが表示されていた場合、その業者は日本の金融ライセンスを取得していると判断できます。
安全なFX業者を選ぶ際は、「スコアが十分に高い」「日本の金融ライセンスを取得している」の2点をWikiFXでご確認ください。
国内FX業者を使うデメリット
続いて国内業者を使うデメリットについて紹介していきます。
国内業者を利用する主なデメリットは以下の2つです。
- 追証リスクがある
- MT4やMT5が使えないことがある
追証リスクがある
FXでは、ポジション保持中に一定の証拠金維持率を下回ってしまうと自動的にポジション精算をするロスカットという仕組みがあります。
取引を重ねている中で証拠金維持率を大幅に下回ってしまった場合、追証(追加証拠金)が求められることがあります。
海外業者ではマイナス分を取引業者が補填してくれるゼロカットシステムというものがありますが、国内業者では企業による損失補填が禁止されているので、ゼロカットシステムは採用されていないことがほとんどです。
証拠金維持率のラインを割って追証が発生してしまった場合、資金以上に損失が出てしまう可能性が考えられるので注意しましょう。
しかしゼロカットが採用されている海外FX業者の中でも、ゼロカットが反故されて追証を請求した事例があります。
したがって追証リスクは海外FX業者を利用している場合でも存在することを理解しておきましょう。
MT4やMT5が使えないことがある
海外業者の場合はMT4やMT5を個人で設定できたり、デフォルトでMT4やMT5が設定されていることがほとんどである一方で、国内FX業者ではMT4やMT5が使用できないことがあります。
MT4・MT5とは多くのトレーダーに愛用されているチャート分析ツールです。
世界中で最もシェアの多いツールなので、チャート分析の基準がMT4やMT5を使って説明されています。
国内FX業者ではMT4やMT5の代わりに、業者独自の取引プラットフォームを採用していることが多いです。
しかし最近ではMT4やMT5が使用できる国内FX業者も増えてきており、あまり大きな問題ではなくなっています。
- 楽天証券
- JFX
- 外貨ex by GMO
- FXTF
- 外為ファイネスト(MT5も対応)
- OANDA JAPAN(MT5も対応)
まとめ:国内FX業者の利用者の方が多い
今回の記事では、FXにおいて海外FX業者と国内FX業者の違いからそれぞれの利用者について紹介させて頂きました。
国内FX業者への規制が強まった時期には海外FX業者への人気が高まりましたが、「税金上の問題」や「悪徳業者の存在」などのリスクの存在が明らかになったことで、国内FX業者の人気が再び高まるという経緯を辿ってきたことがわかりました。
海外FX業者でトレードをすること自体に違法性はありませんが、海外FX業者が金融庁の規制下にない違法な存在であることには違いありません。
FXは資金を預けて取引するのでリスクや安全面を考慮すると、WikiFXでは海外FX業者を利用するよりも国内FX業者を利用する方がオススメです。
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