FXのデイトレードが難しくて勝てない……
何か見直す点は、ないだろうか?
デイトレードは、その日のうちにエントリーと決済を行うトレードスタイルです。
気軽なトレードスタイルで、「まずはデイトレードから!」とFXを始める人も多いかと思います。
ですが、「デイトレードを始めても、なかなか勝てずに困っている…」という話もよく聞きます。
もしかしたら、他のトレードスタイルとの違いや勝つためのコツを理解していないせいで、勝てなくなっているのかもしれません。
そんな時はなぜ勝てないのか、自分の取引を見直す必要があります。
仮に初心者だったとしても、他のトレードスタイルとの違いや勝つためのコツを掴めば、今より勝ちやすくなる可能性があります。
- デイトレードと他のトレードスタイルの違い
- デイトレード初心者でも実践しやすい移動平均線を使ったシンプルな手法
- デイトレードで勝てないときに見直したい勝つコツ
この記事を読めば、FXデイトレードと他のトレードスタイルとの違いから、勝てない時に見直したい勝つコツまで理解できます。
初心者でも実践しやすいシンプルな手法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
FXのデイトレードは難しい?他のトレードスタイルとの違いを3つ解説
まずは、FXにおける代表的な4つのトレードスタイルについておさらいしておきましょう。
デイトレードは他のトレードスタイル(スキャルピングやスイングトレードなど)と比較すると、3つの違いがあります。
- 時間足
- エントリー頻度
- 分析方法
FXのトレードスタイルは、大きく分けて、
- スキャルピング
- デイトレード
- スイングトレード
- ポジショントレード
の4種類が存在し、違いは以下の通りです。
スキャルピング | デイトレード | スイングトレード | ポジショントレード | |
---|---|---|---|---|
時間足 | 1分足~15分足 | 5分足~日足 | 1時間足~週足 | 日足~月足 |
エントリー頻度 | かなり多い | 多い | 少ない | かなり少ない |
分析方法 | テクニカル分析がメイン | テクニカル分析がメイン たまにファンダメンタルズ分析 | テクニカル分析とファンダメンタルズ分析が半々 | ファンダメンタルズ分析がメイン |
違い1.時間足
トレードスタイル | スキャルピング | デイトレード | スイングトレード | ポジショントレード |
---|---|---|---|---|
時間足 | 1分足~15分足 | 5分足~日足 | 1時間足~週足 | 日足~月足 |
デイトレードと他のトレードスタイルの違い1つ目は「時間足」で、デイトレードは「5分足~日足」を中心に使用します。
特に毎日の相場チェックは4時間足をメインに使って、トレンドを確認します。
なぜ4時間足かと言うと、ヘッジファンドや機関投資家は4時間足を中心にトレードしているからです。
ヘッジファンドや機関投資家は、個人投資家とは比較にならない程の大金を使って取引しており、その影響はチャートを動かす程です。
つまりFXの主導権はヘッジファンドや機関投資家に握られているので、彼らが見ている4時間足を中心にトレードした方が合理的と言えます。
4時間足でトレンドがチェックできたら、1時間足、30分足と、下位足に移行してエントリーできるポイントを探していきます。
ですが、1週間に1度は日足でもトレンド確認が必要です。
というのも、下位足は上位足のトレンドに従って動くため、逆らうことがほとんどないからです。
例えば、15分足が下降トレンドでも4時間足が上昇トレンドならば、最終的には上昇トレンドになります。
違い2.エントリー頻度
トレードスタイル | スキャルピング | デイトレード | スイングトレード | ポジショントレード |
---|---|---|---|---|
エントリー頻度 | かなり多い | 多い | 少ない | かなり少ない |
デイトレードと他のトレードスタイルの違い2つ目は「エントリー頻度」で、デイトレードは「多い」方です。
なぜなら使う時間足が小さくなればなるほど、エントリー回数は増える傾向にあるからです。
「違い1.時間足」でも述べた通り、スキャルピングからポジショントレードになるほど、使う時間足も長いものを使用します。
そのため、デイトレードはスキャルピングの次にエントリー回数が多くなるのです。
ただし使う手法によっては、1日中相場に張り付いてもエントリーシグナルは出ない場合があります。
その場合は、終了時刻になったら無理をせずに取引を切り上げるようにしましょう。
違い3.分析方法
トレードスタイル | スキャルピング | デイトレード | スイングトレード | ポジショントレード |
---|---|---|---|---|
分析方法 | テクニカル分析がメイン | テクニカル分析がメイン たまにファンダメンタルズ分析 | テクニカル分析とファンダメンタルズ分析が半々 | ファンダメンタルズ分析がメイン |
デイトレードと他のトレードスタイルの違い3つ目は「分析方法」で、デイトレードは「テクニカル分析をメイン、たまにファンダメンタルズ分析」を行います。
なぜなら、デイトレードが使う時間足は「5分足~日足」と比較的短いため、値動きを統計的にまとめて視覚化できるテクニカル分析の方が合っているからです。
テクニカル分析を行うなら、「移動平均線」や「MACD」などのテクニカル指標を使います。
ですが、長期に渡って相場に影響を与えるファンダメンタルズ分析も、最低限は必要です。
特に下記のファンダメンタルズ分析は、デイトレードする場合でも押さえておきましょう。
- FRB(FOMC)金利政策発表
- 経済イベント(アメリカ大統領選挙、ジャクソンホール会議)
- G7首脳会議
- 経済危機(リーマンショック、ギリシャ金融危機、ブリグジットなど)
- 大国の経済破綻リスクに関するニュース
- 地政学リスク(戦争やパンデミックなど)
デイトレード初心者でも実践しやすい移動平均線を使ったシンプルな手法
ここからはデイトレードを始めたばかりの初心者の方でも実践しやすい、移動平均線を使ったシンプルな手法をご紹介します。
使うものは、下記の2つだけです。
- チャネルライン
- 移動平均線(短期、長期の2本)
手順は大きく分けて4つあります。
- 日足でチャネルラインを引き、長期トレンドを確認する
- ニューヨーク時間開始前に、4時間足でその日のトレンドを確認する
- ニューヨーク時間開始と同時に30分足に切り替え、移動平均線を使ってエントリーする
- 損切りや利確設定をし、決済されるまで放置する
次からは、EUR/USDで実際にどのように行うかを解説していきます。
手順1.日足でチャネルラインを引き、長期トレンドを確認する
最初に日足でチャネルラインを引いて、長期トレンドを確認しましょう。
チャネルラインとは、ローソク足を挟んで引く高値と高値、安値と安値の平行線のことです。
チャネルラインの向きによって、相場を下記3パターンに分類できます。
チャネルラインの向き | 相場 |
---|---|
上向き | 上昇トレンド |
横ばい | レンジ |
下向き | 下降トレンド |
試しにEUR/USDの日足でチャネルラインを引くと、以下の通りです。
上図のEUR/USD日足ではチャネルラインが「下向き」なので、相場は「下降トレンド」と判別できます。
この長期トレンドの確認は日足で行うので、そうそう変わる事はありません。
そのため1週間に一度は、向きが変わったり、安値、高値が更新されていたりしないかチェックしましょう。
手順2.ニューヨーク時間開始前に、4時間足でその日のトレンドを確認する
ニューヨーク時間の開始前(夏時間:21時、冬時間:22時)までに、4時間足でその日のトレンド状況を確認します。
ニューヨーク時間を狙う理由として、ニューヨーク時間の開始から4時間の間までは1日で最も取引量が増加し、値動きが大きくなるからです。
詳しくは「コツ1.取引する時間帯を固定化する」を参照してください。
確認することは、以下の3つです。
- 付近でチャネルラインは接しているか?
- 付近でチャートパターンは出ていないか?
- 現在値の位置は?
上記の確認結果から、その日のトレンドが今後どうなるかを判別します。
トレンド | ①チャネルラインの接地 | ②チャートパターン | ➂現在値の位置 |
---|---|---|---|
上昇トレンド | 上のチャネルラインに接している | ・ダブルトップ ・トリプルトップ ・三尊天井 | チャネルラインの上半分 |
レンジ相場 | チャネルラインに接していない | 特になし | チャネルラインの中央 |
下落トレンド | 下のチャネルラインに接している | ・ダブルボトム ・トリプルボトム ・逆三尊 | チャネルラインの下半分 |
付近でチャートがチャネルラインに接していれば、じきに上昇や下落する確率が高いです。
さらに「ダブルトップ」や「三尊天井」などのチャートパターンが出ていれば、上昇や下落する確率が一層高まります。
また、現在値がチャネルラインの上半分なら下落する確率が、下半分なら上昇する確率が高いです。
では実際に、EUR/USD4時間足の2022年6月28日18時時点でトレンド確認してみましょう。
- 上のチャネルラインに接地している
- ダブルトップを形成している
- 現在値はチャネルラインの上半分に位置している
上記の3点から今後「下降トレンド」になる確率が高いことが分かります。
また「手順1.日足でチャネルラインを引き、トレンドを確認する」の日足でも「下降トレンド」でしたので、これと合わせて考えても、今後下降していく可能性が高いと判断できます。
よって、この日は「売りエントリー」を検討しましょう。
では、2022年7月29日18時ではどうでしょうか?
- チャネルラインに接していない
- チャートパターンなし
- 現在値はチャネルラインの中央に位置している
上記の3点から「レンジ相場」と判断できます。
この状態だと、いつ上昇や下降をするのか判断が難しいので、この日のエントリーは難しい状況です。
その場合はエントリーを見送って、取引は中止しましょう。
手順3.ニューヨーク時間開始と同時に30分足に切り替え、移動平均線を使ってエントリーする
ニューヨーク時間が開始したら30分足に切り替えて、移動平均線を観察しながらエントリーポイントを探します。
移動平均線の設定は、以下の通りです。
移動平均線 | 設定 |
---|---|
短期線 | EMA20日 |
長期線 | EMA50日 |
移動平均線が「ゴールデンクロス」、または「デッドクロス」したらエントリーシグナルなので、エントリーしましょう。
シグナル | エントリー |
---|---|
ゴールデンクロス | 買い |
デッドクロス | 売り |
「ゴールデンクロス」とは、短期線が長期線を下から上へ抜けた状態のことです。
ゴールデンクロスは短期的な終値の平均が長期的な終値の平均を上回るという現象を示すため、上昇トレンドが始まることを示唆します。
「デッドクロス」とは、短期線が長期線を上から下へ抜けた状態のことです。
一方でデッドクロスは短期的な終値の平均が長期的な終値の平均を下回るという現象を示すため、下降トレンドが始まることを示唆します。
EUR/USD30分足の2022年6月28日18時時点では、デッドクロスが確認できたので、ここで売りエントリーします。
手順4.損切りや利確設定をし、決済されるまで放置する
最後は利確や損切り設定して、放置しましょう。
注文 | 具体的な注文方法 |
---|---|
利確 | エントリーから損切りまでの価格差(損切り価格)の1.5~2倍で指値注文 |
損切り | 直近高値で指値注文 |
利確する場合は、エントリーから損切りまでの価格差(損切り価格)の1.5~2倍で指値注文を出します。
損切りする場合は、直近高値で指値注文を出します。
ただし、1日1回は指値価格を無視して推移していないかの確認は必須です。
FX会社のシステムによっては必ずしも指値通りに注文が通らず、無視されることが稀にあるからです。
EUR/USD30分足の2022年6月28日22時時点では、以下のように利確と損切り設定を行いました。
その後、2022年6月30日18時時点で利確しています。
FXデイトレードで勝てないときに見直したい勝つコツは8つ
FXデイトレードで勝てないときには、自分の取引に過不足がないか見直すべきでしょう。
ここでは、勝つために必要なコツを8つ紹介します。
- 取引する時間帯を固定する
- 取引しやすい通貨ペアを選ぶ
- トレンド確認する時間足と取引する時間足は分ける
- 手法やテクニカル指標は最低3カ月以上使う
- 時間内にシグナルが出ない日は、取引しない
- 利確や損切り設定をしたら変更しない
- トレード日記をつける
- 時にはポジションの持ち越しも考える
ここで紹介するコツは、全て実践する必要はありません。
自分に足りないと感じるモノだけを選んで、採用してください。
コツ1.取引する時間帯を固定化する
デイトレードを行うなら、時間帯を意識して固定化しておきましょう。
なぜなら取引する時間帯を固定化しておけば、その時間帯の特徴が見えるようになるからです。
FXには、主に4つの時間帯が存在します。
時間帯の名称 | FX市場(国名) | 開場している日本時間 | 値動き |
---|---|---|---|
オセアニア時間 | ウィンリントン市場(ニュージーランド) シドニー市場(オーストラリア) | 5時~14時(夏時間) 6時~15時(冬時間) | 極小 |
東京時間 | 東京市場(日本) | 8時~17時(夏時間) 9時~18時(冬時間) | 小 |
欧州時間(ロンドン時間) | フランクフルト市場(ドイツ) チューリッヒ市場(スイス) ロンドン市場(イギリス) | 16時~翌1時(夏時間) 17時~翌2時(冬時間) | 中 |
ニューヨーク時間 | ニューヨーク市場(アメリカ) | 21時~翌6時(夏時間) 22時~翌7時(冬時間) | 大 |
上記の時間帯は下へ行くほど取引量が多くなる傾向があるので、値動きが激しくなります。
また特定の時間ではさらに値動きが激しくなるので、注意しましょう。
例えば「ニューヨーク時間」なら、
- 24時の「ニューヨークオプションカット」
- 1時の「ロンドンフィックス」
で値動きが激しくなります。
帰りが遅いサラリーマンやOLの方なら、取引量が多い2大市場である「ロンドン市場」と「ニューヨーク市場」の開場時間が重なる、下記の時間帯がオススメです。
夏時間 | 21時~翌1時 |
冬時間 | 22時~翌2時 |
また時間に余裕のある主婦や学生の方なら、一日の中で最も取引量が増加する「ロンドン時間」に絞って取引しても良いでしょう。
コツ2.取引しやすい通貨ペアを選ぶ
取引しやすい通貨ペアを選んで取引しているか、見直しましょう。
特にデイトレードに限らずFXを行うなら、「世界で取引量の多い通貨ペアランキング」の中から選んで取引するのがオススメです。
- EUR/USD(ユーロ/米ドル)
- USD/JPY(米ドル/日本円)
- GBP/USD(英ポンド/米ドル)
取引量が多い通貨ペアなら流動性が高いので、安定した値動きで取引しやすくなるからです。
逆にメキシコペソやトルコリラなどの新興国通貨は、流動性が低いため値動きが不安定になります。
そのため新興国通貨は取引しにくいので、避けた方がいいでしょう。
コツ3.トレンド確認する時間足と取引する時間足は分ける
トレンド確認する時間足と取引する時間足は、分けて考えましょう。
なぜならそれぞれの時間足は「トレンド確認の時間足(上位足)>取引する時間足(下位足)」という、主従関係が成立するからです。
つまりトレンド確認は4時間足などの長めの時間足を使って分析し、取引時は30分足などの短めの時間足を使ってタイミングを計る方が合理的なのです。
例えば15分足は「下降トレンド」、4時間足は「上昇トレンド」だったとしましょう。
すると、15分足の下降トレンドはのちに4時間足のトレンドによって反転し、上昇トレンドに変化する可能性が高いと言えます。
仮にトレンド分析も取引も同じ15分足で行っていたとすると、上位足のトレンドに呑まれる可能性があります。
つまりこれでは「木を見て森を見ず」状態なので、デイトレードが失敗しやすいのです。
デイトレードでトレンド確認する場合の時間足は、「4時間足」や「1時間足」などの比較的長めの時間足を使いましょう。
さらに1週間に1度は、日足によるトレンド確認も必須です。
また取引する時間足は、トレンド確認の時間足よりも2つ下のものを使用します。
理由は、現在値が上位足のトレンドに沿って動くと予想しながら取引できるからです。
つまり、トレンド確認は4時間足を中心に行い、エントリータイミングはトレンド確認よりも2つ下の時間足で行います。
このように、上位足から下位足の動きを予測する分析方法を「マルチタイムフレーム分析」と言います。
コツ4.手法やテクニカル指標は最低3カ月以上使う
FXには様々な手法が存在しますが、デイトレードを行う際には、あらかじめ使う手法を決めておきましょう。
使う手法が決まったら、最低3カ月以上は使うのが望ましいです。
もし取引するたびに手法を変えていると、自分がなぜ買ったり負けたりしているのか分析しにくくなるからです。
またデイトレードなら、テクニカル分析が主流となります。
テクニカル分析で使うテクニカル指標の数は、下記の内どちらかを選べばOKです。
- テクニカル指標2つ
- テクニカル指標1つ+ネックラインやトレンドライン、チャネルラインの中からどれか1つ
デイトレードで使うテクニカル指標は、どれを使っても構いません。
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- MACD
- RSI
- 酒田五法 など
ただし、3つ以上のテクニカル指標を使うとシグナルが出にくくなるので、エントリー頻度が少なくなってしまいます。
もし利用して気になる点があるなら、他のテクニカル指標を試してみましょう。
自分で使ってみて、使いやすいと思うテクニカル指標を探し出すのがポイントです。
コツ5.時間内にシグナルが出ない日は、取引しない
もし自分で決めた時間内にテクニカル指標でエントリーシグナルが出なければ、その日は取引せずに中止しましょう。
というのも、無理してエントリーしたとしても、根拠のないトレードをしているのと同じだからです。
デイトレードはその名前から、毎日「エントリーと決済」を繰り返しているというイメージがあります。
そのため、
必ず、1日1回は取引しなければ……!
という義務感から、初心者は不必要なエントリーをしがちです。
ですが、シグナルも何も無い状態でエントリーするのは、何も見ないでエントリーしていることと変わりありません。
仮に勝ったとしても、なぜ勝ったのか自分でも分からない状態となります。
そんなことを繰り返していると、いつしか、
なんだかいつでも勝てて、楽勝だな。
と自分の実力を過大評価してしまいます。
そんな状態で取引していると、いつか大負けを経験するので、とても危険です。
自分で決めた時間内にテクニカル指標でエントリーシグナルが出なければ、潔くその日の取引は中止して、明日に備えるようにしましょう。
コツ6.利確や損切り設定をしたら変更しない
デイトレードで利確や損切りを設定したら、絶対に変更しないようにしましょう。
欲張って利確ラインをズラしたり、損切りが嫌で損切りラインをズラしたりしていると、適切な価格で利確や損切りができなくなるからです。
もし利確や損切りラインをズラす行為が癖になると、ルールを無視したトレードが横行し、最終的に大損する可能性があります。
一度決めた利確や損切りは、設定ミスが無い限り、絶対に変更しないようにしましょう。
コツ7.トレード日記をつける
デイトレードで取引した日は、必ずトレード日記でどんな取引を行なったのか記録を付けましょう。
トレード日記の重要性はデイトレードに限った話ではありませんが、FXをやるなら必須の作業と言えます。
トレード日記をつける効果は、以下の通りです。
- 勝つ時と負ける時の相場が、判断できるようになる
- エントリー精度が向上する
- トレードミスを減らせる
後で見返せば、どんな時に負けてどんな時に勝ったのかが分かるようになります。
また、過去のトレード記録から似たような相場に遭遇しても適切なタイミングでエントリーできるため、エントリー精度も向上します。
さらにトレードミスも記録しておけば、今後同じようなミスを減らすこともできるでしょう。
トレード日記には、具体的に以下の内容を記録していきます。
- エントリーした日時
- 通貨ペア
- エントリー前の相場分析結果(テクニカル指標の値や状況、トレンドの方向性など)
- エントリー時のレート、ロット(取引数量)
- エントリー根拠と心情
- 利確と損切り時のレート、いくらの損益が出たか など
上記の内容はあくまで一例ですので、自分が後で見直した時に分かる形でまとめておきましょう。
記録の仕方はノートで手書きでも良いですし、エクセルやスプレッドシートを使うなど、どれでもOKです。
続けるコツとしては、フォーマットを作り、後はそれを埋めるように淡々と行えるようにすることです。
最初の頃に気合いを入れて書き過ぎると、後で面倒に感じてきて続きません。
そのため、できるだけ簡略化するのがポイントとなります。
コツ8.時にはポジションの持ち越しも考える
時や場合によっては、ポジションの持ち越しも考えましょう。
デイトレードは「その日の内に決済して、ポジションを持ち越さない」とするのが、基本とされています。
ですが「コツ6.利確や損切りラインを設定したら変更しない」で解説した通り、設定した利確や損切りラインに達する前に、
寝る時間がなくなる
取引する時間がない
などの理由で、現在レートで決済してしまうのは止めておきましょう。
というのも、エントリー前に分析した内容が無駄になるからです。
また、そのままポジションを持ち越していれば、利益を伸ばした状態で終わらせられる可能性もあります。
そのため取引を中止する場合は、利確や損切り注文を出しておいて、明日以降に持ち越しておきましょう。
ただし、下記のケースでは相場が不安定になりやすいので、ポジションの持ち越しは厳禁です。
- 大統領選挙やジャクソンホール会議などの重要イベント前
- 週末や月末など
FXで勝ち組になるために絶対にしなければいけないのが『検証』です!
ただ、リアルトレードでの検証には膨大な時間が必要です…
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まとめ:コツさえ掴めば、初心者でも勝てるようになれる
ここまでFXデイトレードと他のトレードスタイルとの違いや、初心者でも勝てるコツなどを解説してきました。
- デイトレードの時間足は4時間足が中心
- 他のトレードスタイルよりもエントリー回数は多くなりやすい
- 分析はテクニカル分析がメイン
- デイトレードでシンプルな手法を探しているなら、チャネルラインと移動平均線を使った手法を試してみる
- 取引する時間帯や使う手法などは、トレード前に決めておく
- トレンド確認は「4時間足」を中心に、取引はトレンド確認よりも2つ下の時間足で行う
- ポジションの持ち越しも考慮して取引する
デイトレードは、初心者でもコツさえ掴めば誰でも行えるトレードスタイルです。
その気になれば毎日トレードが行えるため、他のトレードスタイルよりも上達が早くなります。
逆にコツを押さえずにトレードしていては、上達は難しいです。
そのため、この記事で解説したデイトレードのコツをしっかり頭に入れてから、取引するようにしましょう。
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