FXのN波動とはいったい何!?
本記事ではこのような疑問に答えます。
FXのチャートをラインで結んでみると、多くの場面でN字を描きながら値動きが推移しているのがわかります。
N波動と言われる動きで、上昇の場合はN字を描き、下降の場合は逆N字を描きます。
N波動はエリオット波動やダウ理論などの相場理論とも深く関わってくるもので、N波動を理解することで実際のトレードや環境認識に活かせます。
この記事ではN波動をプロが徹底解説していきますので、ぜひトレードに役立ててみてください。
- FXのN波動とは何か
- N波動と相場理論
- N波動の実践的な使い方
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FXのN波動(N字)とは?
N波動とは、その名の通りNの波を描きながら値動きが推移していくことを指します。
まずはFXをやられている方であれば必ず目にしてるであろうN波動(N字)をあらためて確認していきましょう。
全てのチャートはN字で形成されている
FXのチャートは、たとえトレンドが出ていたとしても一直線に推移するものではありません。
常に売りと買いの攻防があるため、必然的に上下に振れながら推移してくことになります。
つまり極端な話、全てのチャートはN字と逆N字で形成されているということです。
そのため、N字のパターンや特性を理解することで、値動きを予測したり、適切なトレードプランを立てられるようになります。
チャートは必ずNを作りにいきます。
そのため、N字を意識して見るようにすると、これまでと違ったチャートの見え方になるはずです。
N字の種類
ひとえにN字と言っても、いくつかの種類があります。
まず、シンプルな上昇のN字と下降の逆N字は以下の通り。
また、もみ合いの中でもN字は形成されます。
相場の転換を示す、ダブルトップやダブルボトムもN字が基本となっています。
このように、N字には複数の種類があり、N字の種類から相場状況を判断することもできます。
N波動の見つけ方
N字はあらゆる時間足で形成されるものです。
日足・週足のような長期足から1分足のような短期足まで、N字はフラクタルに形成されます。
そのため、FXを始めたばかりの初心者の方でも、N字を見つけるのはそれほど難しいことではありません。
チャートの値動きが、上下に振れながら波を描くように推移するということを認識していれば比較的簡単に見つけることができます。
たとえ昨日FXを始めた方でも簡単に見つけられるので安心してください。
ただし、実際のチャート上にはラインが引かれてるわけではないので、慣れるまでは「ZigZag」のようなインジケーターを使用するのもおすすめです。
「ZigZag」は、上のチャートのように高値と安値を自動的に結んでラインを表示してくれる便利なインジケーターです。
そのため、N字もすぐに見つけられるほか、エリオット波動を見つけるのにも役立ちます。
「ZigZag」に関しては下記の記事でも詳しく解説してますので、気になる方はチェックしてみてください。
FXのN波動はあらゆる相場理論で重要な役割を果たす
FXのN波動はあらゆる相場理論の基礎となる動きです。
ここでは以下の3つの相場理論におけるN波動について見ていきます。
- エリオット波動
- ダウ理論
- グランビルの法則
それぞれの理論によってN波動の解釈は微妙に異なります。
詳しく見ていきましょう。
エリオット波動におけるN波動
エリオット波動は、ラルフ・ネルソン・エリオットが1930年代に提唱した相場分析理論です。
エリオット波動では、相場は「5つの推進波」と「3つの修正波」という一定のパターンを繰り返しながら動くとしています。
エリオット波動と聞くと何やら難しく感じるかもしれないですが、基本はN字の動きですね。
このように、エリオット波動はN波動が基本となっていますが、それぞれの波には以下の原則があります。
- 推進波において3波は1波・3波・5波の中で最も短くはならない
- 推進波の中で2波が1波の始点を超えて修正することはない
- 推進波の中で4波が1波の高値を割り込むことはない
これらの原則が当てはまる場合は、エリオット波動のサイクルが継続しているということであり、環境認識や実際のトレードに活かせられます。
実際のトレードでの狙い所は「推進の第3波」です。
ダウ理論におけるN波動
ダウ理論とは、19世紀後半にチャールズ・ダウ氏によって考案されたテクニカル分析の理論で、現在でもFXのみならず、株価や暗号通貨のチャート分析に用いられています。
ダウ理論でN波動が重要になるのは、ダウ理論が「トレンドは明確なシグナルが出るまで続く」としているからです。
つまりダウ理論では、高値と安値を切り上げ続ける限り上昇トレンドが継続しており、安値と高値が切り下がり続ける限り下降トレンドが継続しているということになります。
そのため、N波動の形状が重要になり、高値・安値の更新が止まった時点でトレンドの終了と判断できます。
このように、ダウ理論におけるN波動を理解することで、エントリーや利確・損切りの判断に役立てられます。
グランビルの法則におけるN波動
グランビルの法則とは、アメリカのチャート分析家であるジョセフ・E・グランビル氏によって考案された相場分析理論です。
グランビルの法則では、移動平均線の向きとN波動の位置関係によって売買タイミングを見極めます。
グランビルの法則の売買シグナルの詳細は以下の通り。
- 下落トレンド中に価格が移動平均線を下から上に抜けた時
- 上昇トレンド中に価格が移動平均線を上回った時
- 価格が大きく上昇した後、移動平均線まで落ちずに再度上昇した時
- 価格が移動平均線の下に大きく乖離した時
- 上昇トレンド中に価格が移動平均線を上から下に抜けた時
- 下落トレンド中に価格が移動平均線を下回った時
- 価格が大きく下落した後、移動平均線まで上がらずに再度下落した時
- 価格が移動平均線の上に大きく乖離した場合
難しそうですが、移動平均線とN字に着目するとエントリーポイントが明確になりますね。
このようにグランビルの法則においても、N波動は重要な役割を果たし、エントリーや利確・損切りの判断に役立ちます。
N波動の実践的な使い方
ここからは、エントリーや利益確定・損切りといった、実践的なN波動の使い方を見ていきます。
相場は必ずN字を作りにいきます。
これを利用しない手はありません。
フィボナッチを使ったエントリーと利益確定
トレンドが発生している局面において、上昇もしくは下降の波にフィボナッチリトレースメントを引くことでN波動を捉えやすくなります。
上のチャートでは、フィボナッチの23.6%で反応してN字を形成しているのがわかります。
フィボナッチ数列に基づいた比率を使って、相場の押し目や戻りを分析するテクニカル指標。23.6%、38.2%、50.0%、61.8%といったラインで価格が反応しやすい傾向がある。
このようにフィボナッチリトレースメントを利用すると、N波動形成を狙ったエントリーが可能です。
エリオット波動やグランビルの法則にも当てはまれば、より精度の高いエントリーが期待できます。
また、利益確定の場合にはフィボナッチエクスパンションを利用するのがおすすめです。
フィボナッチ数列に基づいた比率を使って、トレンド内の価格の逆行(押し目・戻り)が終わった後、トレンド方向にどれだけ価格が動くかを分析するテクニカル指標。
フィボナッチエクスパンションは値動きがどれだけ進むかの目安を示してくれるので、利益確定の参考にできます。
フィボナッチエクスパンションのラインで部分決済して、ポジションを軽くするのもおすすめです。
なお、フィボナッチに関しては下記の記事でも詳しく解説してるのでチェックしてみてください。
ダウ理論による損切り
N波動を損切りに使う場合は、ダウ理論を参考にするのがおすすめです。
つまり、高値・安値の更新が止まり、ダウが崩れたところを損切りポイントとします。
上の図のように、上昇トレンドに乗る形でエントリーした場合、高値の切り上げが止まり、直近の安値を下抜けした時点で損切りを行います。
安値がブレイクされた時点で買いの勢いが止まったと判断した方がいいですね。
特に4時間足や日足などの長期の時間軸でトレードしている場合は、このようなダウの崩れから一気にトレンドが転換する恐れがあるので注意が必要です。
【おすすめエントリー】FX初心者はN字の「押し目・戻り」だけを狙え
FX初心者の方におすすめなのは、N波動の中でも「押し目・戻り」のN字を狙ったエントリーです。
例えば、エリオット波動だと第1波ではなく第3波と第5波のみを狙います。
グランビルの法則だと、②と③のタイミングで売買を行うということです。
また、もみ合いからのブレイクも同様です。
ブレイクを狙うのではなく、押し目・戻りを狙います。
ブレイクでのエントリーや、エリオット波動の1波目でのエントリーもトレード戦略的には間違っていませんが、常にダマシのリスクがつきまとうのがデメリットです。
したがって、より確実なトレードを目指すのであれば、しっかり押し目・戻りのN字を待ってからエントリーすることをおすすめします。
トレードの回数は減るかもしれませんが、FXを始めたばかりの頃は勝率を重視した方が断然いいですからね。
FXのN波動のメリットとデメリット
N波動の最大のメリットは、相場をシンプルに分析できることです。
N字を意識することにより、ローソク足の個々の動きに惑わされずにチャートの動きを波として捉えることができ、相場の方向性がより明確に理解できます。
チャートをNの形に見立てることにより、例えFX初心者でも相場の流れを直感的に判断できると言えるでしょう。
また、N波動が基となっている各種相場理論を用いることによって、より精度の高い環境認識やトレードが可能となります。
一方、デメリットとしてあげられるのが、N波動は完全に形成された後でないと確認できないことです。
出来上がったチャートを後から見てN字やエリオット波動を確認することはそう難しくはないですが、実際に動いているチャートでそうした波動を捉えるには経験やスキルが必要になります。
また、N波動はあらゆる局面のあらゆる時間足にフラクタルで形成されるものです。
そのため、どの部分のN字を切り取ってトレードに活かすかというのは、見ている時間足やトレードプランによって違い、マルチタイムフレーム分析をはじめとした総合的なチャート分析が必要になります。
FXのN波動に関するよくある質問
ここからは、N波動に関するよくある質問に答えていきます。
N波動を利用してトレードを行う場合の参考にしてみてください。
色々な形のN字がありますが、狙うべきなのはどのN字ですが
トレンドが出ている局面で形成される上昇・下降のN字です。
逆に、もみ合いの中で形成されるN字は方向感が無いので注意が必要になります。
N波動はどの通貨ペアでも同じように形成されるものですか?
N波動はどの通貨ペアでも形成されます。
ただし、通貨ペアによってはボラティリティの違いがあるため、波動の形や大きさはそれぞれ違ってきます。
N波動はどの時間軸で見るべきですか?
N波動はあらゆる時間足で形成されるものです。
そのため、マルチタイムフレーム分析と同じく「日足→4時間足→1時間足→15分足→5分足」というように、大きな時間軸から順番に見ていくことをおすすめします。
FXのN波動まとめ
ここまでFXのN波動について詳しく見てきました。
N波動が環境認識や実際のトレードに活かせることがおわかりいただけたかと思います。
N波動はそのシンプルさから、FX初心者から中上級者までがトレードに活用できるものです。
インジケーターをあれこれ表示させるよりも、シンプルにNを意識したほうが直感的に相場分析ができたりします。
ぜひ、チャートにNを見つけてトレードに活かしてみてください。
FXで勝ち組になるために絶対にしなければいけないのが『検証』です!
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WikiFX Japanでは数々の検証ソフトを実際に利用して比較していますが、
ズバリ…Trade Trainerが最も使いやすいソフトだと感じます。
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