正直に言うと、FXの一目均衡表は難しそうな感じがするので今まで何となくスルーしてきた…
でも、トレーダーとしてレベルアップするために、一目均衡表のことを詳しく知ってトレードに活かしたい!
本記事ではこのような要望に応えます。
FXの一目均衡表は他のテクニカルと比べて表示されているラインが多いため、見方や使い方に関して難しいイメージを持たれている方は意外に多いものです。
しかし、一目均衡表は非常に優れたテクニカルであり、一目均衡表を使っているトレーダーは世界中に数多く存在します。
FXトレーダーの中には、一目均衡表の「雲」だけを使ってトレードしてる人もいたりします。
そこでこの記事では、FXの一目均衡表の見方や使い方はもちろん、他のインジケーターとの組み合わせ方や注意点について、初めて一目均衡表に触れる方にもわかりやすく解説します。
実際に一目均衡表を使っているトレーダーの口コミも紹介していきますので、トレーダーとしてレベルアップされたい方はぜひ最後までご覧ください。
- FXの一目均衡表の見方・読み方
- FXの一目均衡表の具体的な使い方・トレード手法
- 実際にFXで一目均衡表を使っているトレーダーの口コミ
FXの一目均衡表とは
一目均衡表は日本発祥のテクニカル指標で、世界的には「Ichimoku」として知られており、MT4やMT5、TradingViewなどの主要チャートにはデフォルトで搭載されています。
一目均衡表の歴史は古く、考案者の細田悟一氏によって発表されたのが昭和初期の1936年のことです。
当初は「新東転換線」という名前で発表されましたが、細田氏がペンネームを「一目山人(いちもくさんじん)」としたのに合わせて「一目均衡表」と改名されました。
当時、都新聞(現在の東京新聞)の株式・商品担当記者であった細田氏が、相場の真髄を掴むために私設の研究所を設立し、のべ2,000人のスタッフと7年の歳月をかけて一目均衡表を完成させたそうです。
もともと株式や商品相場の分析のために考案された一目均衡表ですが、FXにおいても優れたテクニカルとして機能します。
一目均衡表の最大の特徴は「相場は買い方と売り方の均衡が崩れた時に大きく動く」を基本概念とし、未来と過去の時間軸にインジケーターが表示されている点です。
これにより「一目均衡表=一目で均衡がわかるチャート」の名の通り、売りと買いの優劣がひと目でわかるほか、相場が動きやすいポイントを的確に予想できます。
表示されているラインが多いため、一見複雑そうですが、実はひとつひとつのラインには難しい計算式は使われておらず、とてもシンプルな計算式のもとに成り立っています。
一目均衡表の詳しい見方・読み方については次のパートで詳しく見ていきましょう。
ほぼ全てのFXチャートで、一目均衡表は無料で利用できます。
ぜひトレードに活かしたいですね。
一目均衡表の見方・読み方
一目均衡表を理解し有効に活用するためには、各ラインの役割を把握することが重要です。
まずは、一目均衡表を構成するラインの見方や意味について見ていきましょう。
FXの一目均衡表を構成する5つのライン
一目均衡表は以下の5つのラインで構成されています。
- 基準線
- 転換線
- 先行スパン1
- 先行スパン2
- 遅行スパン
それぞれの役割や計算式を解説していきます。
1.基準線
基準線は、過去26日間の最高値と最安値の平均値を結んだ線で、相場の中期的な方向性を示します。
基準線の傾きによって以下のように相場を分析します。
- 基準線が上向き=上昇トレンド
- 基準線が下向き=下降トレンド
- 基準線が横這い=もみ合い(レンジ)
一目均衡表における基準線は、文字通り基準となる性質を持つので、その役割をしっかり覚えておきましょう。
基準線の「過去26日間の高値・安値の平均値」というのは日足チャートの場合ですね。
4時間足や1時間足チャートに一目均衡表を表示した場合は、直近のローソク足26本分の最高値・最安値の平均値ということになります。
なお、一目均衡表は日足に表示させることが推奨されています。
※基準線の計算式(日足の場合)
基準線=(過去26日間の最高値+過去26日間の最安値)/2
2.転換線
転換線は、過去9日間の高値と安値の平均値を結んだ線で、相場の短期的な方向性を示します。
転換線が基準線より上にあれば直近では上昇が強く、転換線が基準線より下にあれば下落が強いという分析ができます。
転換線は短期の移動平均線のイメージですね。
※転換線の計算式(日足の場合)
転換線=(過去9日間の最高値+過去9日間の最安値)/2
3.先行スパン1
先行スパン1は、基準線と転換線の平均値を26日先にずらしたもので、相場の将来的な方向性を示します。
先にずらすとは、チャートの右側に先行させて表示するということです。
※先行スパン1の計算式
先行スパン1=(基準線+転換線)/2
4.先行スパン2
先行スパン2は、過去52日間の高値と安値の平均値を26日先にずらしたもので、相場の長期的な方向性を示します。
先行スパン1と先行スパン2で囲まれた領域を「雲」と呼び、一目均衡表では重要な役割を果たします。
雲の見方は以下の通り。
- 雲が上向き+ローソク足が雲の上にある⇒上昇トレンド
- 雲が下向き+ローソク足が雲の下にある⇒下降トレンド
- 雲が横這い+ローソク足が雲の中にある⇒もみ合い(レンジ)
「先行スパン1・先行スパン2」を「先行スパンA・先行スパンB」と呼んだりもします。
※先行スパン2の計算式(日足の場合)
先行スパン2=(過去52日間の最高値+過去52日間の最安値)/2
5.遅行スパン
遅行スパンとは、当日の終値を26日後ろにずらしたもので、現在と過去の相場状況の違いを示します。
後ろにずらすとは、チャートの左側に遅行させて表示するということです。
遅行スパンを使って以下のように相場を分析できます。
- 遅行スパンがローソク足よりも上にある⇒買いが優勢
- 遅行スパンがローソク足よりも下にある⇒売りが優勢
※遅行スパンの計算式(日足の場合)
遅行スパン=当日の終値
FXの一目均衡表の設定方法
一目均衡表は、主要なチャートにはデフォルトで搭載されているので、チャートへの設定方法もとても簡単です。
MT4・MT5の場合は「挿入」→「インディケーター」と進み「Ichimoku Kinko Hyo」を選択すると表示されます。
Tradingviewの場合は「インジケーター」から進み、検索窓に「一目均衡表」と入力し選択すればOK。
細かなパラメーターの設定に関しては、特にこだわりがなければ以下のデフォルトの設定で大丈夫です
- 転換線:期間9
- 基準線:期間26
- 先行スパン2(B):期間52
Tradingviewでは遅行スパンも変更できますが、デフォルトの「26」で大丈夫です。
各ラインの配色や種類・太さも変更可能です。
一目均衡表は表示されるラインが多いので、パッと見た時にどれが何のラインなのかをすぐに認識できるよう色の設定だけは自分なりにカスタマイズすることをおすすめします。
【深掘り】一目均衡表を読み解く上で知っておきたい3大理論
一目均衡表の生みの親である、一目山人こと細田悟一氏は、一目均衡表の基礎となる考え方として以下の3つの理論を唱えています。
- 時間論
- 波動論
- 水準論(値幅観測論)
先程見た一目均衡表の5本のラインや雲も、この3大理論が根底にあります。
それぞれ順番に見ていきましょう。
それぞれの理論はとても奥深く、難解な部分や実践的ではない部分も多くあるので、ここでは大切なポイントのみを解説していきます。
一目均衡表の具体的な使い方をいち早く知りたい方は、次の「FXの一目均衡表の具体的な使い方」まで進んでいただいても大丈夫です。
時間論
時間論とは、相場のトレンドが転換するタイミングを「時間」の視点から分析する理論です。
時間論では、基本数値と呼ばれる「9」、「17」、「26」といった一定の間隔で相場は変化するとされています。
基本数値は「転換線の期間9」や「基準線の期間26」といった風に一目均衡表の5本のラインや雲に反映されています。
また、基本数値以外にも、基本数値を組み合わせた「33」、「42」、「52」、「65」、「76」、「226」、「675」といった複合数値も相場が変化するタイミングとして使われます。
このほか、対等数値という考え方もあり、これは過去の相場で変化するまでにかかった期間が、次の変化日になるという考え方です。
波動論
波動論は、相場の動きを波として捉える理論です。
基本的な波動は以下の3つになります。
- I波動:上昇または下降している形(波動の最小単位)
- V波動:「下降→上昇」、または「上昇→下降」と動き「V」や「逆V」になる形
- N波動:「上昇→下降→上昇」、または「下降→上昇→下降」と動き「N」や「逆N」になる形
これら3つの波動の中で最も重要なのはN波動です。
実際の相場は、価格の上昇と下降が繰り返されるので、N波動の連続になります
そのため、波動論でも「すべての波動はN波動に集約される」と考えられています。
N字を意識することで、値動きが予想しやすくなります。
水準論(値幅観測論)
水準論(値幅観測論)とは、相場は一定の範囲内で変動するという考え方のもと、それまでの相場の動きから今後の相場の上昇幅や下落幅を計算する理論です。
値幅の代表的な計算方法には「E計算値」「V計算値」「N計算値」「NT計算値」の4つがあり、図で表すと以下の通りになります。
どこを基準にするかで微妙な違いはありますが、いずれにせよそれまでの値幅から次の値幅を予測してるのがわかります。
こうした水準論の考え方は、エントリーやエグジットのタイミングを計るのに役立ちます。
要するに、それまで上昇・下落を生んだエネルギーが、調整を経て再び上昇・下落を引き起こすということですね。
ダブルトップ&ボトムのブレイクや、レンジブレイクなどのブレイクアウトの局面で値幅の目安に使えます。
FXの一目均衡表の具体的な使い方
ここからは、一目均衡表の具体的な使い方を解説していきます。
一目均衡表の5つのラインは全てに意味があり、そして実際のトレードに役立つものです。
まずは一目均衡表の特徴的な部分のひとつである「雲」から見ていきましょう。
FXの一目均衡表で様々な使い方ができる「雲」について
一目均衡表の雲とは、先行スパン1と先行スパン2の間の領域のことで、雲とローソク足の位置関係から相場の方向性と勢いを判断できるほか、エントリーにも使用できます。
一目均衡表の「雲」の使い方①【抵抗帯・支持帯】
雲は抵抗帯および支持帯として機能し、雲が上向きでその上にローソク足があれば上昇トレンド、雲が下向きでその下にローソク足があれば下降トレンドであることを示しています。
なお、雲の厚さも重要で、雲が厚いほど上昇・下落の勢いが強いことを示唆しています。
逆に雲が横這いで、その中にローソク足がある時は、方向感の無い相場状況です。
このような性質を利用して、雲をトレンドフォローにおける「押し目・戻り」のエントリーポイントにすることも可能です。
雲はサポート・レジスタンスラインの帯のようなものだと思ってください。
厚ければ厚いほど反発しやすく、抜けにくくなります。
また、雲が現在のチャートの先に表示されているのも大きなポイント。
レートの先にある雲の状態から、今後の相場の流れや、抵抗帯・支持帯のレートの予測が可能です。
上のチャートのように先行する雲の向きや厚さから、今後の相場の先行きを予測できます。
「雲」の使い方②【ねじれ】
一目均衡表の先行スパン1と2が交差し、上下入れ替わることを「雲のねじれ」と呼びます。
一目均衡表の雲のねじれは、相場がこれまでとは違う新しい流れが起きやすい状況にあることを示すものです。
そのため雲のねじれを、新たなトレンドの発生や加速、またはトレンド終焉といったように、相場の転換点と捉えることができます。
ただし、一目均衡表の雲のねじれは、FXで多く見られる方向感の無いレンジ相場中でも頻繁に起こり、ローソク足が雲の上下どちらに抜けたかや、それまでの相場の流れがトレンドを判断するポイントになります。
FXではレンジ相場が7割なんてことも言われてますからね。
このように一目均衡表の雲は、抵抗帯・支持帯として機能するだけでなく、相場の転換点を示唆するものでもあります。
FXの一目均衡表の基準線と転換線のクロスは売買シグナル
一目均衡表の基準線と転換線は、それぞれ単体でも相場のトレンドを示すものです。
- 基準線が上向きなら上昇トレンド
- 基準線が下向きなら下降トレンド
- 転換線が基準線より上にあれば買い優勢
- 転換線が基準線より下にあれば売り優勢
実際のトレードでは、転換線と基準線のクロスに注目します。
一目均衡表では、転換線と基準線のクロスを「好転」と「逆転」と呼んでおり、意味は以下の通りです。
- 転換線が基準線を下から上に抜ける→「好転」=買いシグナル
- 転換線が基準線を上から下に抜ける→「逆転」=売りシグナル
なお、基準線は過去26日間の最高値と最安値を結んだラインで、転換線が過去9日間の最高値と最安値の平均値を結んだラインです。
どちらも比較的短い時間軸のラインになるので、その分ダマシも多く発生します。
好転・逆転をトレードに活かす際には、他のテクニカルと同様、総合的な環境認識が必要になるので注意してください。
移動平均線のゴールデンクロスとデットクロスと同じイメージですね。
基準線と転換線のクロスが中期移動平均線と短期移動平均線のクロス。
雲のねじれがそれよりも長い時間軸の移動平均線のクロスのようなイメージです。
また、強いトレンドの最中には、基準線と転換線がそれぞれ支持線や抵抗線になる場合もあります。
このあたりは、強いトレンドが発生している際の移動平均線と同じイメージになります。
FXの一目均衡表の遅行スパンで現在と過去を比較
遅行スパンは、当日の終値を26日後ろにずらしたもので、現在の価格と過去の価格を比較するものです。
遅行スパンがローソク足の上にある場合は「現在の価格>過去の価格(26日前)」となり、その時に買い注文を行った人は含み益が出ていると判断でき、現在は買いが優勢と分析できます。
一方、遅行スパンがローソク足の下にある場合は「現在の価格<過去の価格(26日前)」となり、その時に売り注文を行った人は含み益が出ていると判断でき、現在は売りが優勢と分析できます。
このように遅行スパンは、過去(26日前)に取引した人が現在どのような状況なのかを可視化することで、現在の売り買いの勢力を分析するものです。
実際のエントリーに使うというよりも、相場の勢力の分析に使うのがおすすめです。
なお、遅行スパンがローソク足を下から上に抜けることを「遅行スパンの好転」と呼び、売りから買いへの勢力の逆転を意味します。
一方、遅行スパンがローソク足を上から下に抜けることを「遅行スパンの逆転」と呼び、買いから売りへの勢力の逆転を意味します。
一目均衡表の鉄板パターンを覚えよう
一目均衡表には5つのライン全てが「買い」を示している「三役好転」というシグナルと、5つのライン全てが「売り」を示している「三役逆転」というシグナルがあります。
「三役好転=買い」の条件は以下の通り。
- 転換線が基準線を上抜けする
- 遅行スパンがローソク足を上抜けする
- ローソク足が雲を上抜けする
一方、「三役逆転=売り」の条件は以下の通りになります。
- 転換線が基準線を下抜けする
- 遅行スパンがローソク足を下抜けする
- ローソク足が雲を下抜けする
ちなみに「三役」が揃わなくても、「転換線が基準線を上抜けする+ローソク足が雲を上抜けする」といった「二役」でも一目均衡表では信頼性の高いシグナルと言え、エントリーのチャンスになります。
「三役好転」「三役逆転」は、移動平均線のパーフェクトオーダーと同じようなイメージですね。
【FX実践編】一目均衡表と他のインジケーターを組み合わせた最強トレード手法
一目均衡表は非常に優れたテクニカル指標ですが、他のインジケーターと組み合わせて使うことで、より精度の高い分析やトレードができるようになります。
ここからは一目均衡表と他のインジケーターを組み合わせたトレード手法をいくつか見ていきましょう。
FX実践編①一目均衡表×移動平均線
FX初心者の方にもおすすめなのが、一目均衡表と移動平均線を組み合わせたシンプルなトレード手法です。
売買ルールは以下の通り。
- 一目均衡表と長期の移動平均線(75〜200日)を1本表示
- 移動平均線の上に基準線と雲がある場合にロング
- 移動平均線の下に基準線と雲がある場合にショート
- 「ローソク足が雲抜け」+「ローソク足が基準線抜け」でエントリー
- 押し目・戻りを狙う場合は基準線での反発でエントリー
- エグジットは基準線をエントリーとは逆方向に抜けたタイミング
上のチャートは、一目均衡表と200SMA(単純移動平均線)を表示させたものです。
基準線と雲が移動平均線を上に抜けたところからエントリーの準備をし、ローソク足が雲と基準線を抜けたタイミングでエントリーします。
エグジットは基準線を下抜けたタイミングです。
なお、チャートの左側の部分のように、移動平均線の下に基準線と雲がある場合でも、ローソクと基準線が雲の中にある場合はエントリーを見送ります。
シンプルですが非常に優位性の高いトレード手法で、特にFX初心者の方におすすめです。
表示されている線が多くて見にくいという方は、この手法では転換線と遅行スパンは使用しないので、色の設定で見えなくしておくことをおすすめします。
また、移動平均線は多くのトレーダーが使用する200SMAがおすすめです。
FX実践編②一目均衡表×MACD
一目均衡表とMACDを組み合わせることで、エントリータイミングが明確になります。
売買ルールは以下の通りです。
- 雲が上向きでローソク足が雲の上にある場合にロング
- 雲が下向きでローソク足が雲の下にある場合にショート
- 「ローソク足の雲抜け」+「MACDのシグナル抜け」でエントリー
- エグジット①エントリーとは逆方向へのMACDのシグナル抜け
- エグジット②ローソク足が雲の中に入る
- エグジット③ダイバージェンス
一目均衡表の雲でトレンドを判断し、MACDのゴールデンクロス・デッドクロスでエントリーします。
エグジットは、上のチャートのようにエントリー方向とは逆方向へのMACDのシグナル抜けが起きた場合です。
また、ローソク足が雲の中に入った場合、そしてダイバージェンスが発生した場合でもエグジットします。
チャートの値動きと、テクニカル指標の動きが逆行する現象のこと。
相場のトレンドが弱まり、反転を示すサインとして用いられる。
このように、一目均衡表とMACDを組み合わせたトレード手法では、エントリータイミングが明確になるだけでなく、反転のサインをいち早く察知できるのでエグジットも明確になります。
FX実践編③FX一目均衡表×RSI
一目均衡表とRSIの組み合わせでは、精度の高い「押し目買い・戻り売り」ができるようになります。
売買ルールは以下の通り。
- 基準線+雲が上向きでローソク足が両方の上にある場合にロング
- 基準線+雲が下向きでローソク足が両方の下にある場合にショート
- 「RSIの値が30〜70以内」+「ローソク足が基準線で反発」でエントリー
- エグジット①ローソク足が基準線をエントリーとは反対方向へ抜けたタイミング
- エグジット②RSIの値が30以下・70以上になってから再び30〜70以内に戻ったタイミング
RSIでは70以上が買われすぎ、30以下が売られすぎと判断できます。
そのため、RSIが30〜70以内にあるということは、上昇・下降の余地があると判断し、ローソク足の基準線での反発でエントリーします。
エグジットは2つあり、まず1つ目が上のチャートのように、ローソク足がエントリーとは反対方向に基準線を抜けたタイミングです。
2つ目はRSIの値が30以下・70以上になってから再び30〜70以内に戻ったタイミングになります。
これは、一度「売られすぎ・買われすぎ」の水準に達し、そこから再び30〜70以内に戻ったということは、反転の可能性があると判断できるからです。
売られすぎたら今度は買われますし、買われすぎたら売りが入ってきますからね。
このように、一目均衡表とRSIを組み合わせることによって、「押し目買い・戻り売り」で最も難しいエントリータイミングの精度が上がり、エグジットも明確になります。
押し目買い・戻り売りというのは、トレンドフォローでありながらエントリーの際には逆場りの形になるので、エントリータイミングが難しいんです。
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FXで一目均衡表を使用しているトレーダーの口コミ
ここでは実際に一目均衡表を使っているトレーダーのリアルな口コミを集めてみました。
一目均衡表の使い方や分析方法に関する様々な声がありましたので参考にしてみてください。
一目均衡表を使用しているトレーダーの口コミ
口コミを全て見ていただいたらわかると思いますが、一目均衡表に関して否定的な意見は極めて少なく、あらためて一目均衡表が優れたテクニカルであることがわかります。
一目均衡表は、FXで実際に勝っている人が使っているイメージですね。
FXの一目均衡表の注意点
一目均衡表は非常に優れたテクニカルですが、万能ではありません。
ここからは一目均衡表の注意点について見ていきます。
レンジ向きではない
一目均衡表は、トレンドの方向性や転換点を捉えるのに効果を発揮するテクニカルのため、あまりレンジ相場での使用が向いていません。
レンジ相場では、価格が一定の範囲内で動き続けるので、一目均衡表の各ラインが交差したり、雲が厚くなったりすることが頻繁に発生し、トレンドの方向性を正確に判断するのが難しくなります。
したがって、一目均衡表を利用する際には、まずはトレンドが発生しているかどうかの確認が重要で、レンジの場合はトレードを見送ることも必要になります。
どんなテクニカルにも言えることですが、はじめに環境認識ありきです。
短期足では機能しない場合がある
一目均衡表は、もともと日足以上の時間足を想定して考案されたテクニカルです。
そのため、トレンドの方向性が頻繁に変化する1分や5分のような短期足では上手く機能しない場合があります。
トレンドの方向性や転換点を示すのが得意なテクニカルですからね。
したがって、一目均衡表を短期足で使用する際には、より慎重な分析が必要になるので注意しましょう。
ダマシがある
たとえどんな優秀なテクニカル分析ツールだとしても、完璧なシグナルというのは存在しません。
いわゆるダマシは必ずあります。
もちろんそれは一目均衡表にも当てはまり、「三役好転」や「三役逆転」が発生したとしても、ダマシの場合も必ずあります。
ちなみに、移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスはダマシが多いです。
したがって、一目均衡表のサインだけに頼らず、しっかりとした環境認識や、他のインジケーターと組み合わせることも必要になります。
FXの一目均衡表に関するよくある質問
ここからは一目均衡表に関するよくある質問に答えていきます。
何かわからないことがあった際の参考にしてみてください。
FXの一目均衡表はどの時間足で見ればいいですか?
考案者の「一目山人」は日足を推奨していますが、あくまでも当時の株式や商品相場を想定してのことなので、FXではどの時間足でも機能すると言えます。
ただ、トレンドの方向性が頻繁に変化する短期足では一目均衡表が上手く機能しない場合があり、どちらかというと長めの時間足で見るのが一般的です。
一目均衡表をFXで使用する際、期間の設定はどうすればいいですか?
特に変更する必要はありません。
以下のデフォルト設定で大丈夫です。
- 転換線:期間9
- 基準線:期間26
- 先行スパンB(2):期間52
FXは一目均衡表のみで勝てるものですか?
一目均衡表は、未来と過去の時間軸で表示される5つのラインによって、的確に今の相場状況を示してくれる優れたインジケーターです。
そのため、一目均衡表のみで勝つことも不可能ではないでしょう。
しかし、一目均衡表は必ず勝てる「聖杯」のようなものではありません。
重要なのは、しっかりと相場状況に合わせて一目均衡表を使いこなせるようになることです。
初めて一目均衡表を使う方は、他のインジケーターを組み合わせて使う方が、エントリーやエグジットのタイミングがより明確になるのでおすすめです。
FXの一目均衡表を使った最も優位性の高いエントリーポイントを教えてください
一目均衡表の最も強い売買シグナルは「三役好転」と「三役逆転」です。
「三役好転」が買いのサイン、「三役逆転」が売りのサインになります。
詳しくは「一目均衡表の鉄板パターンを覚えよう」のパートでも解説してるので参考にしてみてください。
FXの一目均衡表は5分足〜1時間足でも使えますか?
一目均衡表は日足以外のどんな時間足でも使えます。
例えば、5分足で一目均衡表を表示させた場合の基準線は、直近のローソク足26本分(5分×26本=130分)の最高値・最安値の平均値ということになります。
転換線や先行スパン1・2も同様に表示されるので、あらゆる時間軸での相場分析が可能です。
FXでは主に4時間足でチャートを見てるのですが、一目均衡表をどのように使えばいいですか?
4時間足で一目均衡表を表示させるのなら、デイトレードやスイングトレードでの相場分析や、実際のエントリーに使うのが最適です。
雲のねじれや、基準線と転換線のクロスといったシグナルも、短期足になるほどダマシ多くなりますが、4時間足や日足のような長期足だと信頼性が増します。
FXの一目均衡表の「雲」だけ使ってトレードしたいのですが、他の線を消して「雲」のみ表示させることはできますか?
可能です。
インジケーターの設定で、先行スパン1・先行スパン2以外の色「None」に設定するとチャート上に表示されます。
また、FXのインジケーターの中には一目均衡表の雲と遅行スパンのみが表示される「スパンモデル」のような、一目均衡表のカスタマイズ版のインジケーターも多く存在します。
以下のインジケーターは、MT4・MT5で使える一目均衡表関連のインジケーターですので気になるものがあればチェックしてみてください。
- 「Brooky_Rsi_Ichimoku」:一目均衡表にRSIを表示
- 「Ichimoku mtf kumo cross alerts + arrows nmc」:ローソク足の雲抜けを矢印で表示
- 「 wajdyss_Ichimoku_Indicator_V1」:基準線とローソク足のクロスを矢印で示す
- 「Sm Ichimoku Scanner」:複数通貨ペア・複数時間足の一目均衡表を表示
- 「Ichimoku Cloud at a Glance」:複数時間足の雲の状態を表示
- 「 FFx Ichimoku」:複数時間足の一目均衡表を表示
- 「Ichimoku Cloud」:雲のみ表示
- 「 Kijun-Sen with alert」:基準線のみ表示
- 「Tenkan and Kijun Color Fill」:基準線と転換線の間を塗りつぶす
FXで自作のEAで自動売買を行う場合、一目均衡表のシグナルはアルゴリズムとして利用できますか?
利用できます。
実際に、一目均衡表の基準線とローソク足クロスや、雲のブレイクアウトなどを売買シグナルとするEAは、有料・無料含めて複数あります。
気になる方は、MQL5コミュニティやMT4マーケットから検索してみてください。
FXの一目均衡表の雲抜けでエントリーするのは間違っていますか?
基本的には間違っていません。
ただし、トレンドを判断するという意味でも、雲の傾きや厚さも考慮する必要があるので注意しましょう。
FXの一目均衡表まとめ
一目均衡表は、独自の視点で市場を分析し、トレンドの方向性や転換点を捉えるのに非常に役立つテクニカルです。
最後に一目均衡表の5つのラインを確認しておきましょう。
- 基準線
- 転換線
- 先行スパン1
- 先行スパン2
- 遅行スパン
それぞれの役割や計算方法は「一目均衡表の見方・読み方」のパートで詳しく解説してますので確認してみてください。
一目均衡表は他のインジケーターと比べて表示されるラインが多い分、自分なりの見方、使い方を確立することが重要です。
初めて一目均衡表に触れる方は「雲」の意味や使い方だけでも覚えておくことをおすすめします。
ぜひ、世界中のトレーダーに支持されている日本発のインジケーターを使いこなし、トレードに活かしていきましょう。
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